2011年12月31日土曜日

ブログ考


 晦日ともなると、いくらか感傷的な気分にとらわれて、人並みに今年と来年はと思いを巡らせる。

 自分の言いたいことを書き込むブログでも、すべてをあからさまに表現するわけにもいかない。腹立ち紛れや、思い入ればかりの話しを、恥ずかしさも省みず書いたことも多々ある。

 「ブログ哲学」か「ブログエチケット」とかというのもあるのかも知れない。人間が変わっているせいか、ブログの上手な人と言われているものを読んでも良いと感じない。(ちなみにそれは「眞鍋かをり」のブログ)

 上手かどうかはさておいても、一番良いのは自分が感じたと、思ったことを「まとめる」こと。これが一番のブログの効用かも知れない。

 ブログをどう流していこうなどと、大それたことを考えているわけではない。日常生活の行動パターンのひとつとしてやってきた。

 生活のなかになにか「これ」といったものに取り組むと、大それたことでなくても、やった満足感を持つことはできる。新しい年はどうするかより、このままどうなるかを自分の楽しみにしよう。

2011年12月30日金曜日

デジタル社会と一万歩


 ブログを始めたのも2月だったし、一万歩ウォーキングも確か2月からだった。ウオーキングの方は、釣りの体力づくりと目的がはっきりしていた。

 渓流釣りでは石の上を歩くからよろける。帰りの川歩きは危険が伴うから、体力は維持しておきたい。ハゼでもフナ釣りでも立ったままやるのが、合理的で、歩き回らないと魚に出会う回数を増やせない。

 家を中心にして東西南北を歩いた。東は中野坂上方面が多かった。青梅街道や神田川沿いにいくつも道がある。都庁と神田川の鴨を眺めながら歩くのも乙なものだ。

 南はちと寂しさを感じるコース。川島商店街というところがあって、昔からの商店の賑わいが残っているところ。ここが、本当に寂しくなってシャッターだらけ商店街になってしまった。

 西には立正佼成会の間を抜けて環七を通るコース。こちらも善福寺川が流れていて、カメと鯉が生息しているのを見た。

 北はJR中野駅方面で、路地を通ると昔は広い森があったのかと思われる大きな木が残っているところがある。

 見えてきたものからまた考えさせられることもある。これは収穫だった。

 歩いた収穫はもう二つ。実は「通風」が危ない。尿酸値が高めだから、アルコール摂取は危険なんだけれども、好きだからどうしても控えめにならない。

 その炎症がここ2年ばかり出てこなくなった。それを良いことにという危うさもあるが、目下のうれしい効用となっている。それと、ブログのネタの考察タイム、この効果もよかったことに数えたい。

2011年12月29日木曜日

写真整理にホームページ更新


 虚鯊HPの写真の更新を久しぶりにやった。
      虚鯊HP
 
 今年は「第三四半期」から岩手山麓界隈の写真になった。写真のまとめがなかなかできずに、「(宝の?)持ち腐れ」になりかけている。

 気になったもの、気にいった対象にカメラを向けるのは楽しみでも、あとの始末がなかなか大変だ。趣味だから大変を承知でやっているわけで、文句は言えない。

 今年も終わりとなると気も焦り、自分を励まして始めてみたが、一度気には無理なようだ。あと3パーツくらいは継ぎ足すことになりそう。

2011年12月28日水曜日

9人離党ですか民主党

 これは消費税や公共事業に対する国民怒りに対しての反応。およそ、民主党政権は「死に体」になってきているみたい。


 消費税に対する批判や、無駄な公共事業にたいする怒りを受け止められなくなっている。震災、原発事故に対する政府の対策は誰が見てもなっていないとしか言えない状況だった。


 これは311日以前の政治がいかに半国民的であったかということで、被災地からの批判や国会の論戦で日増しにはっきりしてきた。(国会では愚もつかない論戦も相当あったけど)


 被災地の人、首長などまともな声に押されて一定対応を余儀なくされた。しかし震災後の対応に十分対応しようものなら、これまでの「経済界」の権益が守れないということなる。


 だから、整備新幹線、道路建設、公共事業継続と振る舞いを多くする。自衛隊の次期戦闘機もまだ開発中というのに購入体制に入る。


 沖縄の基地の問題でも、補助金を要望通りに積み上げてアメリカの要求に応えるということで、「正面突破の道」=旧来の政治 に入すっかり入り込んでしまった。


 NHKはこのごろ民主党政権に対する扱いを変えたように見える。どうも、財界主導政治を評価してのことと考えるとつじつまが合う。

2011年12月27日火曜日

消費税増税の行く先


岩手県関係の政府予算案を読売新聞が載せた。

政府予算案の主な本県関係事業
・三陸鉄道の早期復旧整備(23億円)
・三陸沿岸道路などの復興道路整備(1088億円)
・漁業など水産業の復旧復興(843億円)
・湾口防波堤など港湾施設の復旧(2277億円)
・被災中小企業への支援(973億円)
・胆沢ダムの整備(111億円)
20111225  読売新聞)
三陸鉄道の早期復旧整備にたったの23億円!
9月に訪れた山田町。三陸鉄道山田線は、線路が流されて跡形もない。

織笠駅は、駅の原型がない


これにひきかえ整備新幹線は大判振る舞い

 「国土交通省は三区間とも二〇一二年度の着工を想定。その場合の開業時期と事業費は、北海道の新函館-札幌が三五年度末ごろで一兆六千七百億円、北陸の金沢-敦賀が二五年度末ごろで一兆一千三百億円とした。九州・長崎ルートの諫早-長崎は、工事中の武雄温泉-諫早と一体的に整備し、二一年度末ごろで五千億円。
 事業費の合計三兆三千億円は、武雄温泉-諫早の分を除いても三兆百億円で、これまで同省が示していた二兆七千五百億円から拡大した。」      読売新聞記事

胆沢ダム(小沢ダム)に111億円!

巨大ダムとしか言いようがない。現在ある石淵ダムを湖底に沈めてしまう。これで、関係する建設関係の企業にどれだけの利益が転がり込むのか。


上流の石淵ダムは湖底に消える

上流の石淵ダムから胆沢ダムを見る




岩手山冬景色、北上川ハヤいるかな


 仙人を床屋に運ぶ。車で20分ほどの渋民村にある床屋さんは、仙人が住んでいる近所の人が営業している店。

 出かけるときに奥さんがちょうど車に乗ってでかけるところだった。店に着くとちょうど奥さんが着いたところ。ご主人は先に店にいてすでに臨戦態勢。

 散髪時間がどのくらいかかるか、親父に尋ねてもはっきりしないから、ご主人に聞くと50分ぐらいと言う。

 それならちょっとウォーキングできると、車を店の前に止めて近くに流れているはずの北上川を目指して歩く。寒い!と思ったが手袋忘れていた。

 足下が凍っているからポケットに手を入れるわけにもいかない。

 岩手山が陽に照らされて雲をいただいているので、パチリ。北上川に流れ込んでいる小さな流れは、魚道を造ってある。新興住宅の間を通って、姫神山のほうが源流なんだろうか。水が少し少ないようだが、上流には魚がいるかも知れない。

 本流の北上川は少し流れが速い。気温が低いだけ水が澄んで見える。底の石が少し汚れ加減だから、暖かくなったらどうなるだろうか。

 ここも新しいハヤ釣り場として開拓できないかなと期待する。ぐるっと上流方向へ廻って床屋へ帰るとちょうど50分。散髪は終了していた。仙人もさっぱりしたが、自分も三日ぶりのウォーキング4100歩でさっぱりしたひとときだった。

岩手山


北上川に流れ込む

 自然に配慮はうれしい


北上川

暗雲漂う


 昨夜は何を書こうかと、思いつきの構想を考えているうちに眠くなった。

 早めにやっておかなけれならない用向きを片付けるのに、2回も山麓から下界に降りて済ませた。その「疲れ」が残っていたのだろうか。

 国の予算案が発表されて、なんとも開いた口がふさがらないと言うより、どう表現して良いのか苦しむ。世の中良い方に向かっているというなら、こころも暖まるが苦しみが増えるのは願い下げだ。

 消費税10%値上げを前提にしたものと聞いただけで、暗澹とした先行きを感じる。今朝の朝日が黒雲に覆われているのと同様。雲を払いのけないと太陽が見えない。

2011年12月25日日曜日

東北地方、太平洋海底でセシウム数ベクレル


 東北地方の太平洋海底で、120メートルから5000メートルの泥からセシウムが検出された。採取場所13カ所からすべてでたとのこと。生物からは検出されなかった。

 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などの研究グループの調査でわかった。濃度は1キログラム当たり、セシウム134,137とも数ベクレルとのことだ。

 →  産経ニュース
 先日江東区で釣ったハゼの検体を調べてもらったときには、1キログラム当たりセシウム137で4ベクレルという数値だった。

 これをどう見ればいいのかは専門家の判断がいるのかもしれないが、 江東区の海の生物で4ベクレルあったというのが、多いと言うべきなのか、東北沖のセシウム濃度は少ないとみるべきなのか、整合性を質問してみたい。

2011年12月24日土曜日

贈り物は「原発はいらない」で


 キリストは罪ある者も許せというが、原発はなくすべき物として、それにしがみつくものは愛すことちょっと難しい。

 ヨーロッパでは日本の原発事故を教訓に、原発に頼らない道へ転換を計っている。だから、キリストもこのことは理解してくれるのではないだろうか。

 日本の仏教会は脱原発宣言をしている。

宣言文の一部
私たち全日本仏教会は「いのち」を脅かす原子力発電への依存を減らし、原子力発電に依らない持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します。誰かの犠牲の上に成り立つ豊かさを願うのではなく、個人の幸福が人類の福祉と調和する道を選ばなければなりません。

そして、私たちはこの問題に一人ひとりが自分の問題として向き合い、自身の生活のあり方を見直す中で、過剰な物質的欲望から脱し、足ることを知り、自然の前で謙虚である生活の実現にむけて最善を尽くし、一人ひとりの「いのち」が守られる社会を築くことを宣言いたします。…

    → 全日本仏教会の宣言文

原発推進派殿にもぜひ読んでもらいたい。
今生の世界にいる者は皆未来を見つめて、社会の有り様を心配している。
不詳我がつりの会も、一言宣言をしている。(再掲)
    →  
日本労釣協議会声明

2011年12月23日金曜日

もう、解散をおすすめします


 八ツ場ダム建設に予算化と国交大臣。止めると言っていたことを、やっぱりやるということ。回りくどく「検討期間」を置いて表明した。これもやらせだな。

 理念も哲学も感じない行為だ。山、川を壊して鉄とコンクリートをイヤと言うほど投入するという悪しき日本改造から抜け出せない。
 
 抜け出せるかと思った夢まで奪った。前原民主党政策調査会長は民主党としては決定していないと、あえて言っているのか。もう政権党としての体をなしていない。
 東電が電力料金を来年20%値上げしたいと、驚きの記者発表。大きな責任の対応もメドがつかぬまま、ぬけぬけと言う。しかも、値上げ申請は「権利」と言い放った。

 この政府にしてこの企業あり、甘やかされた代償がこのていたらく。私どもの世間ではそんのことは通りません。いずれにしてももう、「解散」ではありませんか。どろどろになってしまいました。懐かしい言葉で「打倒」対象でしょう。

2011年12月22日木曜日

横須賀、長浦湾で奇形ハゼが


 11月3日に調査、米軍横須賀基地前の横須賀港で釣れたマハゼ40匹の内5匹にX線異常があり、近くの長浦湾ではマハゼ39匹中10匹に異常が確認された。

 これまで、1998年から毎年調査してきていましたが、基地前の結果よりも長浦湾で倍のX線異常がでたのは初めて。

 原因は横須賀港で米原子力潜水艦ジョージ・ワシントン配備のために、港を掘り下げた際に汚染された泥が流れ込んだと、調査した神奈川保険医協会の判断。(12月22日赤旗)

 昨年11月に調査した際は基地近くのヴェルニー公園(横須賀市汐入町)前のマハゼからは他二カ所の5倍のポリ塩化ビフェニールが検出されていました。

神奈川コミュニティサイト → 神奈川コミュニティサイト 
同昨年の報道  →  同昨年のニュース 

2011年12月21日水曜日

「被曝」なしの未来を求めるのが叡智


 大阪知事と橋下市長に対して、医師の立場からの意見書が出されました。「医師の立場からガレキ受け入れに反対」を表明しています。複数の医師が共同して出しました。

 内部被曝の危険性を重視して、食べ物が10ベクレル以下にする対策を講ずるべき。内部被曝はセシウムだけでなくαβ線核種の危険のほうが大きい。がれきは、国の規制内の汚染濃度でも、莫大な汚染、二次被曝を招く。など、危険性を具体的、丁寧に説明しています。
   ガレキ受け入れについて医師の立場からの意見書


   福島原発:浪江町議会も全10基の廃炉要求決議
 原発が立地する双葉郡の議会で、県内の全原発の廃炉を求める決議が可決されました。雇用の場が失われるとの意見もありながら、可決に至ったものです。福島県議会の廃炉を求める請願、南相馬市に続いて10基全部の廃炉を求めました。

      
毎日JP(毎日新聞社)ニュース

2011年12月20日火曜日

判らないだろうな

 冷温停止で事故は収束、ステップ2完了などという話を聞いて、うんそうか良かったと言う人は少ない。

 19日には首相の初街頭演説だったから、そのための話題を準備したのかと言いたくなる。

 一関、奥州市などが岩手県でも除染指定地域になった。やっぱりここにまでかとびっくりしたばっかりだ。瓦礫の始末を巡って各地で、不安が広がっている。

 たまった汚染水の処理さえ決まっていないではないか。こういときになぜそんなことが言えるのか。

 大船渡で今日、仮設の屋台村がオープンした。市長も駆けつけて祝った。店を開けた人がインタビューを受けて絶句していた。

 「言葉にならないです」と涙を浮かべてやっと話していた。普通に働いて普通に飲んで、普通に話し笑う。そういう生活が戻って欲しいのよ。判るかなあ、判りたくもないか。

2011年12月19日月曜日

歩け雪道


 月曜ゴミの日。昨夜は降らなかった雪が明るくなってからちらつき始めた。朝食後収集時間に遅れないように、ゴミ用の袋二つを持って表に出る。

 長靴を履いて、積もり始めた雪をすべらぬように注意しながら集積場に向かった。集積場までは10分ほどかかるから、身繕いもちゃんとしないと寒い。

 積もった雪に新しい踏み後がある。今朝早くゴミを持って行った人か、新聞の配達人かどちらかだろう。置き場は、袋に詰められたゴミがキチンと置かれている。

 管理する人がしっかりしていることを思わせる。そこから、きのうのウォーキング不足分を補おうと、岩手山麓の上の方に歩き始める。

 道路は舗装してあるから、少しばかりの雪では躓いてよろけることはない。

 ここもすでに踏み後がある。それも、女性の靴のようだった。前方には姿はみえない。車が降りてくるので左側へよけると、踏み後が。これはカモシカのようで、ところどころで脇道に寄っている。

 先日はまったく人気のない道を上っていったが、今日は足跡があって寂しくない。終点の馬返しまで行く気はないので途中折り返してきた。

 カウンターが前半カウントしてなかったようで、帰りも同じコースを通って家へ戻った。およそ6000歩でちょっと不足だった。

2011年12月18日日曜日

ご自分でどうそ


 共済の申込書に印鑑を押して、郵便局まで行く。郵便ポストの「取集」は10時だった。ちょうどすれ違ってしまったようだ。月曜日は15:30分と書いてあり、一日1回だけの「取集」だ。

 よくえいば、時間をゆったりとれる田舎暮らしにあっている。でも、郵政改革で減らされた部門かも知れない。まあどっちにしても、即日配達とはいかない。

 先日メール便のやりとりで、返戻されたものがあった。住所がちがったからそれはやむを得ないが、そのメール便がなかなか戻らなかったために、後の対応に手間取ってしまった。これも元を正せば郵政改革そして「公務員削減」が原因。

 一昨日、住民票を取りに地域センターに出かけた。近所の地域センターはご多分にもれず統廃合で、来年4月以降は15分先の地域事務所へ行くことになる。

 遠くなるねと言うと、住基カードならコンビニで取れますよという。なるほど、全国ネットになっているから、サービスは低下しないというわけだ。コンビニで住基カードを使って、切符を買うようにやるわけか。

 しかし、カードばっかり持たされて、その上自分でなんでもかんでも、「入力」して手に入れるという社会は便利な社会というのかね。公務員削減のあおりでこちらの手間ヒマが増えている。

 JRも同様、昔は公務員。新幹線の自動販売機なんかまだ、恐怖の対象だ。恐怖に慣れたころ見計らって、「緑の窓口」は無くされるだろう。

2011年12月17日土曜日

一体改革か、仕分けかに入れて欲しい


時期戦闘機F35固まる
毎日JPニュース

この記事では自衛隊の次期戦闘機を決めたと報道。これまでの戦闘機の値段は

F4  120億円から25億円
F15 1機最低100億円以上  輸入14機国内生産199
F35 150億円以上、もっと高くなる予想。価格も当初からすでに倍増。


オーストラリアが断念か
2011.8.3産経ニュース

 F35は、アメリカの国防費削減の影響で開発が遅れ、値段も高くなるという判断でオーストラリアは断念する可能性があると83日に報道されていた。

 その上、生産技術に非開示部分が多いとされる。はてさて、こんな戦闘機を選択したのは中国対策と説明したが、どんな代物か判らないのに買うと決めるのかねエ。

 「社会保障と税と一体改革」というのが何のためだかうすうす判るが、改革はこういうものも一体で考えてもらえないだろうか。

2011年12月16日金曜日

適応力は身についているかも


古川さんは失っていた重力への適応を訓練によって急速にとりもどした。

古川さんの記事 →  NHKニュース

 石の上にも三年ということわざを思い出した。重力ばかりでなく、人間は環境変化に対するかなりの適応力をもっていると思える。

 ぎりぎり適応力を迫られると「火事場の馬鹿力」みたいなことだってできてしまう。厳しい環境を乗り越えてきた人間の能力として備わっているものだろうか。

 もっといえば、環境の変化に「生き残った者」が引き継いできたともいえるのか。その耐えた力が「DNA」にひきつがれるなんて考えたら面白い。

 眠っている様々なDNAがどこかで発揮されたら。だからといって、雇用主に従順であるべきという「普遍哲学」で、忍耐を超えることを要求されるのはあってはならないこと。

 生徒の対応で悩んで自殺してしまった先生が、裁判で労災を認められたということがあった。こうしたことがなぜ起きたか、なくすためにどうするかということを真摯に追求することも、人間社会の適応力を構築することになるのでは。

2011年12月15日木曜日

助け合い精神だけで解決はできない


 猪瀬直樹副知事は東京都の瓦礫受け入れの判断は「助け合い」の精神の音頭を取る意味があると言っているとか。

 岩手山麓の滝沢村滝沢地区のゴミ処理場で受け入れることについて、「三陸復興のためにはガレキを受け入れなければならない」という意見が多数あったとのこと。

 助け合いの言葉には魔力があって弱い。厚生年金より受取額を多くもらっている共済年金はとんでもない!と朝の番組で声高に言っていた。これも「助け合い論」だけれども、見過ごせない。
 
 年金原資が少ないので一本化にして「均す」つまり多いところは減らすというのが解決策とするなら、こんな責任回避はない。

 年金を十分なものにするために制度設計する、企業にしかるべき負担をキチンとさせる、国は財源措置をちゃんとやるということがなかったから、今のような制度にしてしまった。

 なのに、年金を高くもらっているところはけしからんとするのは、本質を見ない議論になってしまう。

 国民年金は信用できないというもっぱらの評判ではないか。掛けてももらえないとわかっているものを掛けろというのは説得力にかける。

 同じ番組で、欧州連合と日本とのGDPの比較をしていたが、日本はおおよそ欧州連合と同等の経済力と説明していた。そんなに力のある国が、年金ひとつ満足な制度にできないわけだ。

 イギリスでは50歳で退職して年金で暮らせると聞いたことがある。だいたい、民主党公約をなくなったものとして議論をすること自体が、皆の願いからの出発でないということだろう。論議の積み重ねさえないなんとも発展性のないことだ。

2011年12月14日水曜日

賃金が少ない方がいいとはだれも思わないはずなのに


 ツイッターに
 
 「どうして東京電力の社員がボーナスをもらえるんだ? よく貰ってられるな。せめて今年ぐらい、そのカネで賠償しろよ。」とつぶやきが投稿されていた。

 東電という企業のしかるべき幹部たちに、責任をとってもらうことはあるにしても、企業目的のために上部の指揮命令下ではたらく人たちにボーナス貰わないのが当然とは当たらない論議だと思う。

 伝えられるように、放射線の測定器さえつけない、つけても基準を守っていられない、休息するところもない、被災者への対応にも相当なエネルギーを使っているだろう。

 問題はこうしたことへ導いた東電なり国の政策なり、原発建設で潤った企業の責任が問われるべきじゃないか。

 同じことは「公務員人件費削減」にも言える。震災、原発事故の対応のお粗末さを超えて「この機会に」儲け口を追求しようと蠢く利権集団の意図をうけることにばかり熱心な政府、高級幹部役人と、被災した住民の元の生活を取り戻すために、寄り添って働く公務員は一緒に論じられない。

 民間の労働条件は「親父元気で留守がいい」時代よりもずっと悪化している。非正規雇用者は34.3%にのぼる驚異的なパーセンテージになってしまった。

 だから、正規雇用者の賃金は長期低落に働く。その低さゆえ、「公務員の賃金は高い」という攻撃にまったく無批判に応じてしまう。「大王製紙」「オリンパス」のような企業の態度を見ると無性に腹立たしい。真面目に働く社員の労働条件はどんなものだろう。

2011年12月13日火曜日

焼却灰、大阪は?東京は?


NHKのクローズアップ現代を見た。見て愕然とした。

以下はメモ
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超高温の焼却炉では放射性物質が凝縮される  
関東の自治体からから、発生した焼却灰を地方に処分依頼している
流山市から秋田に依頼している焼却灰から2万ベクレルの放射線が検出、戻された
茨城県守谷市(人口6万)の人工河川で 26000ベクレル
除染のめやす0.23マイクロシーベルト 避難は38マイクロシーベルト
埋める場合は8000ベクレル以下はOK
柏市南部クリーンセンター 焼却灰70800ベクレル 詰めたドラム缶の外でも4ベクレル
超高温焼却1200度でゴミの量は百分の一に ドラム缶811本 もう満杯
11
月末で5150本のドラム缶が未処理
環境省はそれぞれの自治体保管との見解
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 国と東京電力はこの問題に責任を持っていない。少なくともどうするかについての対応がない。事実上、どうぞおやりくださいということだけ。

 危険極まりない、事故がまた起きたら対応しきれない原子力発電は止めることが当然。そうしたら、焼却灰の処理の展望もでてくるのではないか。

 大阪は受け入れる知事がリード。東京は受け入れ焼却開始して、埋立を始めている。ほんとうに大丈夫だろうかか。

2011年12月12日月曜日

水を見れば魚を、魚を見れば釣りを想う。


 歩かない日が三日も続いては、身体にも良くないが精神的にも良くない。足下が凍っていて少し危ないが、ゴミ出しがてら歩く。

 ゴミ出しだけは1500歩程度だろうと、回り道しながら歩いた。人家がない林の奥の方へ行ってみる。片側は刈り取られたままの田んぼが、何枚か広がっている。足下からばりばりと音がする。水たまりの氷がわれている。乾いたいい音だ。

 足下を気にしながら進むと、奥には給水記念碑があった。昭和49年と書いてある。飲料水というより田んぼの水を引き込むための物だろうか。導水して浅い遊水池を作っている。

 遊水池は底に黒いシートを敷いてある。これは水温を上げるためではないだろうか。水温を上げてから田んぼに流すと想像した。車一台がやっと取れるほどの道の途中に池があり、目をこらすと灰色の濃いが数匹ゆったりと泳いでいる。

 人気を感じたのか一匹が急反転した。道路を挟んだ向かい側に別荘風の建物があるが、チェーンで封鎖されて人気がない。この鯉を、住人がいないときに釣ったらまずいかなと、つい思う。



2011年12月11日日曜日

放射性物質の測定を徹底的に

 日本の牛乳の暫定基準値は200ベクレル、明治の粉ミルクの最大で30.8ベクレルを「毎日飲んでも問題ない」としてるが、世界基準であるWHOの基準値は10ベクレル。

 日本も3.11までは10ベクレルドイツ放射線防護協会による「安全な数値」は子ども4ベクレル、大人8ベクレルーというツイッター情報もある。(この信頼性へのツイッターもある)

 安全基準はいろいろ違いがあるが、少ない方が安全には違いない。住宅の排水溝にも、農地、牧草地、森、公園、野菜、魚、野生動物などあらゆるところで測定されているので、できるだけ多くの場所、物の測定で人体への影響を調べなければならない。

 人体は放射性物質になじんでいないわけなので、どんなに少なくてもストレスの原因になることは間違いない。内部被曝はDNAに作用する重大な影響があるとされる。

 昨日女川から東京に運ばれた、瓦礫30トンが「焼却実験」されるという。コンテナの放射線量は宮城県側で基準以下と確認されているとの報道だが、それにしても十分な検証内容を公表すべきなのではないか。放射性物質が含まれていないわけでなく、基準以下含まれているということなのだから。

 東京瓦礫受け入れ   ニュース

ハゼからセシウム137ー4ベクレル/K
 東京労釣連で、1126日にハゼ釣りをしたものを検査した。毎年やっている江戸前のハゼつり研究会で釣ったハゼを検体にした。釣った場所は隅田川、小名木川、浅潮運河など江東区周辺。新宿で計測される空間線量と同様かそれ以下ということです。

測定値の計算 →  ベクレルとシーベルトの変換

2011年12月10日土曜日

汚染水の海洋投棄許しません


 汚染水の海洋投棄は書かなかったが、東京電力が、福島第一中長期計画を保安院に出した。放射能汚染水の海洋放出は盛り込まなかった。止めた訳ではなくて全国漁業協同組合連合会から抗議を受けたから。「意志決定していない」と、可能性を否定していない。海洋投棄は諸外国に及ぶ。


農水省 水産物の放射性物質調査の結果から
湖以外は福島沖、単位はベクレル/Kg
暫定規制値セシウム500ベクレルを超えたものを抽出

ウスメバル   10月 5日  広野沖   520
コモンカスベ  10月 5日  広野沖   720
シロメバル   10月12日  小名浜沖 730
アイナメ     1019日   広野沖   560
コモンカスベ 1019日   広野沖  1280
マコガレイ   1019日   広野沖   530
ヤマメ      1019日   秋元湖   670
シロメバル   1026日   広野沖  2400
ワカサギ    11月 1日   赤城大沼  589
ウグイ      111日   赤城大沼  685
アイナメ     11月2日   平藤間沖  760
アイナメ     11月2日   久之浜沖 1050 
イシガレイ    11月2日   平藤間沖 1180
クロソイ     11月2日    久之浜沖 1420
コモンカスベ  11月2日    平藤間沖  780
ヒラメ      11月2日    久之浜沖  810
シロメバル  11月9日    広野沖   2300
マコガレイ   11月9日    広野沖    530
ヒラメ      11月16日  久之浜沖 4500
イシガレイ   11月16日  広野沖    870
コモンカスベ  11月16日  久之浜沖  910
ワカサギ    1129日  赤城大沼  556
イワナ      1129日  赤城大沼  692
ウグイ      1129日  赤城大沼  659
アイナメ     1130日  久之浜沖 1780
イシガレイ   1129日  久之浜沖  590
コモンカスベ  1129日 久之浜沖 1150
エゾイソアイナメ
                  127日    久之浜沖  900
コモンカスベ  127日   久之浜沖   560

瓦礫の処理を受け入れるというので


岩手山麓のゴミ処理施設で、三陸の瓦礫を受け入れるということで、地域の説明会をやった。地域のブログを偶然今日見つけたらそんな記述があった。1ヶ月前のことだったけれども、コメントを書いて投稿した。

投稿
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放射性物質の測定は、正確に判断する場合は回数、測定箇所、焼却による凝縮、風の影響など十分な方法をとるべきだと思います。(当然やるとは思いますが)。セシウム許容量が1ミリシーベルトで絶対安全なのかという問題。測定器によっては違う数値がでる(アメリカ製は高く出るとか)という問題。農水省の調査では、滝沢村東部で肥料中から79から359ベクレルのセシウムが検出されている(78月)など、検討をしなくてならないことがあるように思います。
全国各地で「測定活動」が広がっていますが、どこでも放射性物質が測定されているようです。そんなにないだろうという気もしますが、気持ちだけの判断だけでは不足です。ことは将来にかかわりますから、住民の誰もが納得できる総合的な検討が必要だろうと思います。   
「なるべく隠す」みたいなことには決別が必要です。基準も国によって違ったりしていますが、詰まるところは「ない」ということが安全なわけですから、その確信を求める必要があります。周辺の森や林、畑の検査も必要なことです。積算されての影響を心配しなくてならないでしょう。
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大阪の瓦礫受け入れ、東京は受け入れ済みだが、放射性物質を含む瓦礫の受け入れについてツイッターでは心配、批判するツブヤキが多数出されている。

全国でこういう問題がでて、問題をこじらせ拡大していくことの責任は、やっぱり電力会社が負うべきこと。