2011年11月13日日曜日

牧草からセシウムが

 岩手山は一度雪が降って消えたとか。山麓は霜が何回か訪れて、もうじき冬の装いの支度をしている。

 林を抜ける道を歩くと、唐松の葉だろうか、弱くさらさらと落ちる音がする。目をよっぽどこらさない見えない。

 朴の葉は、全部落ちて地上でひっくり返って白い腹を見せている。道の片側は放牧場。

 牧草からセシウムが検出されて、子牛の放牧を遅らせたという。原発事故の厄介はまだこれから先も広がりそうだ。秋口のささやかな風にもただ、感傷というわけにはいかない。