2013年12月31日火曜日

今日は京都八坂神社のおけら詣

京都では大晦日、除夜の鐘をききながら八坂神社におけら参りに行くという伝統的な年越しのスタイルだとか。おけら参りの風習は京都の人ならみな知っているところで、古くから京に伝わる行事になっている。
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 1228日に八坂神社で『鑚火式』(さんかしき)が行われ、おけら参りの火種を起こす神事で火のつき方などで翌年の吉凶を占う。午前5時、前夜から潔斎した、頭に烏帽子、狩衣姿の宮司が、桧の杵と臼で浄火を鑽()り出し、「おけら灯籠」に移して、本殿内に年中絶やすことなく灯しつづけられている。

おけらは火で燃やすと臭いがでるので、疫神を追い払うと言われてきた。実際その根は古くから漢方の健胃薬として使われている。山野に生えるキク科の多年草で、かつては京都市周辺の山麓に広く自生して、大原女が売り歩いたと言われる。若芽は軽くゆでてからゴマ和えなどにする。平安時代から正月の行事に欠かすことのできない屠蘇散(とそさん)にも主薬として配合されている。
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「屠蘇散は、山椒(さんしょう)・防風(ぼうふう)・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・細辛(さいしん)・乾姜(かんきょう)などの薬用植物を調合した漢方薬。酒またはみりんに浸したものを、正月に邪気払いとして飲む。◇「屠蘇延命散」ともいう。「屠蘇」と略す。」とあるから、正月のお屠蘇というと、こうした歴史をもつもの、しっかり酒を飲むということでは歴史に背くということになる。

八坂神社の参詣者は、このおけら火を竹の繊維でできた吉兆縄に移し途中で火を消さないようにくるくると回しながら持ち帰り、神棚の灯明につけて、元旦の催しの火種として用い1年の無病息災を願う。燃え残った火縄は「火伏せのお守り」として、台所などにお祀りする。その火をつけた吉兆縄も、現在は公共交通機関では禁止されているから、一度消して家へ持っていくのだろうか。

お参りの伝統に唯物論的な裏付けがあるのがとても面白い。正月の「お屠蘇」の伝統を重んじて、一日前の今日から一杯飲むということにしようか。29日までにはすべて年越しの所業は済ませて、大みそかにはゆっくりしていたという伝統もあったというから。


祇園、昼少し前から支度が始まる













2013年12月30日月曜日

緊急時は頼りの看護師さん

 昨日昼前に、義父の状況が悪くなって救急車を呼んだ。尿に出血することはたまさかあることだけれども、昼食時には起き上がれずに顔色が青ざめていた。血圧を測ろうとしたらうまくゆかずに測れないので、救急車を及ぶことになったらしい。ちょうど家近くを歩いているときだったので、携帯に電話をもらって家に戻ると、すでに救急隊の人が来ていた。消防車も一緒に来ていて、6人の隊員さんが2Fから降ろすべく、手筈をとっているところだった。

 搬送先を決める間に、これまでに至る、病名、病歴や治療と現在の状況に至った様子を聞き取る。片方で搬送先を決めるのに別の人が病院に問い合わせをしている。慶応病院と決まって、出発してすぐに到着する。休日だし救急なのだから早いのは当たり前だけど、都心近くだからこんなに早く病院に搬送できるのだろう。後で調べたら、消防車が来ていたのは救急隊は基本的に3名(隊長、隊員、運転手)なのだが、3名では救急現場の活動が困難な場合【救急現場が狭くて、搬送が困難な場合】【救急処置に人手が必要な場合】【安全管理が必要な場合】【傷病者搬送以外に、交通事故などで危険物流出等の処理が必要な場合】等のときは連携をとってくることになっているらしい。


義父の手当てをしながら、担当の医師から、再度病歴についての問いがいくつかあって、前立腺ガンもあると説明したので、そちらの関係の心配にも及んだらしい。以前検査した病院でガンは高齢だし、進行の心配はそうないだろうとの判断で、治療はしていないから黙っていてもよかったのだが、膀胱の出血を確認するのにスキャンをしてみるということで、またしばらく時間がかかった。尿への出血は、洗浄によってすぐにきれいになったらしい。すぐにキレイになるのは、膀胱内に出血がないことだろうということだったが、念のために入院することになった。これまで何回か救急搬送してもらって、そこから通っている病院へ転送ということもあったが、今回は慶応病院で数日入院ということになった。

年末でもあり休日にかかっているので、看護師さんも救急センターは除いて、少ない人数が配置されているだけで忙しそうに働いていた。椅子に座っている間にもひっきりなしに「救急患者」が訪れてくる。入院の手続き済ませて、担当の看護師さんに義父の身体状況を話して、とりあえず必要なものを買い込んだ。数回の経験で慣れもあるが、応対してくれる看護士さんに話をできるところまでくると少しホッとする。半日がかりの仕事で帰りはタクシーにした。呉の街中を走りながら運転手さんが、病院に委託されているタクシーの営業では、「アベノミクス」はまだ回ってきていないと話していた。今日のfacebookに、看護師さんの投稿があった。






2013年12月29日日曜日

自分の金で酒を飲む

 今年もまあ、よく飲んだ。γGPTが上がって境界線を跨いだ。肝臓の場合はアルコールを止めることで回復してくるから、間をあけるのが常道の対策なので、医者も注意を促す指導だけだ。
 だいたい飲むと癖がついたように、自然とまた飲むことを繰り返す。先が長くないわけだから、そんなに気にしなくてもいいのじゃないかと、思うところもある。でも、先がどのくらいあるかは測れないし、飲むと確かにつかれる。内臓を総動員してアルコールを始末するのだろう。つまみも結局は偏食しているのとおなじことだからダメージなる。自分の体力に応じて適正に飲む?それがいいと思って、間を置く。間を置けばこれから先、長く酒が飲めるなというおとしどころだ。

安倍首相が、新聞やテレビ局の幹部とマメに酒を飲んでいるとか。「会食」だからたっぷりいただく深酒とは違うかもしれないが、皮肉に言えば「真面目なはなし(→首相のお願い聞いてよね♪)」というものに違いない。そりゃあ首相だから儀礼的にやるものも多々あるのは認めるが、何回もとなるとね。しかも税金でやっているとなると一言言いたくなるのは当然だ。

 報道する内容に手心が加えられて、NHKのように首相の発言を無批判に報道するようなことになっては、民主主義が成り立たない。国の将来や皆の生活を左右する大事な政治問題を、一方通行の意見だけとなるのは「北~」と変わらない。飲む方だって楽しい酒ではないだろう。確信犯もいるだろうけど…。となると、いい酒じゃあないな。悪法がサクサクと成立して毒が体中に回って~そんな酒はだめよ。

なのに、びっくりしたことに、来年度予算では「官邸主導による広報の強化」で、21億円も増やして65億円を組むのだとか(赤旗)。酒で道を誤っちゃあいけないよ。飲みたきゃ自分のお金で飲むのが世間の常識というもの。それにしても消費税というのは、好き勝手なところに予算を充てていく悪い税金だ。

26日の首相の会食は、報道各社の政治部長とANAインターコンチネンタルホテル東京の雲海

暇に任せて雲海のメニューなど検索した。当然だろうけど、いい値段だ。







2013年12月28日土曜日

沖縄の歴史は壮絶なものだ

 アメリカに対してはまことに胸襟を広く開いてことにあたる自民党政権。戦後ずっとそうだった。その態度がちっとも変わらずにここままできた。
 11月に沖縄に行って、沖縄の歴史や基地問題に少し触れることができた。話を聞くにつけ、沖縄の歴史は一日二日で理解するのは失礼だと思った。今、辺野古に基地を造るという安倍首相と仲井真知事の合意を聞いて、なんというバカげた選択なのかと思う。アメリカの言うとおりに動くというと簡単明瞭だが、こういう状況に招き入れる自民党と、ほくそえんでいるだろうアメリカの仕打ちはあまりにひどい。

 米軍府北部訓練場のヘリパッド建設反対の監視小屋を訪れた時の話は、そのひどさに仰天した。
 1995年、米兵による暴行事件が起きた。抗議する集会が開かれておよそ10万人もの人が集まった。翌年「基地の整理縮小」をかかげて設置されたのが「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」だった。日米両政府が最終報告に合意して『SACOの合意』が発表された。この合意で、北部訓練場の半分を返すという条件との名目で、返還予定地にあるヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)を高江周辺に移設すること、海からの上陸作戦訓練のための水域と土地(宇嘉川河口)の提供が決められた。つまり、転んだらただ起きるどころではなくて、転んだ弱みに付け込んで棒でたたくような仕打ちだ。

 ヘリパッドは北部訓練場に22か所あり、その上に高江集落を囲むように6箇所増設するという。人口150人ばかりの村であることを「いいことに」してだ。一文近い民家からは400メートルしか離れていないという。ヘリパットは、むろんオスプレイが訓練で使用することができる。そこまで想定された策略だ。

 「やんばる(山原)」に有名なヤンバルクイナ、ノグチゲラなどの固有種や絶滅危惧種が数多く生息している。日本全体の0.1%にも満たないところに1000種以上の高等動物や5000種以上の動物が暮らしている。国際自然保護連合(IUCN)が保護を求め、世界自然遺産、国立公園にしてとの声も上がっている。戦争は自然界も傷つける最大の暴力だが、訓練によっても人間と自然に甚大な破壊行為を生み出している。(資料「Voice of TAKAE-沖縄県高江村で起きていること-」)













2013年12月27日金曜日

日米地位協定改定交渉合意のウソっぽさ

名護市辺野古の基地建設のための埋め立て許可を仲井真知事が認めるという動きだ。またぞろカネを使って黙らせる政府のやり方も不届きで、これが日本の政治の軽薄さにあきれかえる。「この金で手を打てよ」と、政府の概算要求以上の金額を土産にして。自民党選出の国会議員には脅かしをかけて合意をとりつけ、ヤクザまがいの「自由と民主」主義の面目を表した。知事が条件として提示した中に「日米地位協定の改定」がある。これについては「交渉開始の合意を取り付けた」とのことだが、これをも評価して改定に向けて動くということだ。すぐにはがれそうな化粧を施して。

17日にアメリカのハーフ報道官が日米地位協定について「既存の枠組みで改善するのが最善で、従来通り運用改善で対応すべき」と態度を明らかにしている。一歩進んで交渉の席に着くことは当然だろうが、協定改定へ向かうとは思えない。そこを押し切っていくような態度を政府ができるはずがないと誰しも思うだろう。アメリカにどうしてこんなに優しいのだろうか全く不思議なことだ。

 公務中の米軍人が2009~11年に起こした死亡・傷害事件事故188件のうち、被害者が全治4週間に満たないけがを負った事例で、3人が「処分なし」とされていた。
 残りの185件は全て懲戒処分で済まされた。被害者が死亡、もしくは全治4週間以上の重傷を負った事案を含め、刑事裁判を意味する軍法会議にかけられた例はない。
 ほとんどが交通事故とみられるが、国内で起きた事件・事故であるにもかかわらず、公務中という理由だけで刑事事件を起こした在日米軍人が特別扱いされている。→琉球新聞2013.5.27

日米地位協定の第171のbには、「日本当局は、米軍の構成員と軍属、およびその家族に対して日本の領土内で起きた犯罪に関しては裁判権を有し、日本の法律により罰することができる」と規定されているのに、現実にはほとんどの場合裁判していない。日米間で、公務外の犯罪の場合、日本側に裁判権がある大部分を放棄する密約がり、地位協定は、密約を含めて、米軍・米兵に特権が保障されている。だから、米兵の犯罪は奨励されているようなものだ。「日本がアメリカに守られている」ということはこういうことだ。アメリカに対しては使い走りしかできない外交で、安倍首相のあの鼻息が見たいものだが、針の穴より難しいことだろう。

横須賀に入港したアメリカ海軍の空母・キティーホークの乗組員である基地近くでレイプされたオーストラリア人のジェーンさん。「レイプに反対なら、地位協定(SOFA=Status of Forces Agreement)を変えるべきです」と明確に指摘している。


日本人として恥ずかしいことだ。





2013年12月26日木曜日

厭だねー、弾丸が飛び交う時代

餃子の王将の社長が、射殺されたことで、女性セブン(19日・16日号)が書いている。→女性セブン(19日・16日号)
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『餃子の王将』を展開する王将フードサービスの社長・大東隆行さん(享年72)が20131219日の午前540分頃、自家用車で出社したところを、拳銃で撃たれ、殺害された。事件後に行われた記者会見で、同社は「思い当たるようなトラブルはない」と説明したが、実際にはさまざまなトラブルが発生していた…
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という書き出しだが、ブラック企業としてノミネートされたことが記述されている。ブラック企業の問題は参議院議員選挙では争点としとなった。自民党の政策に対策を盛り込むかという動きもあったが、結局、ワタミの社長が立候補することで政策は立ち消えた。

ブラック企業の定義は、ウィキペディアによると
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ブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、広義には入社を勧められない過酷な労働搾取企業を指す。英語圏では一般的にスウェットショップ(英: Sweatshop)と呼ばれている他、中国語圏では血汗工場(中: 血汗工廠)とも呼ばれる。
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 日本は先進国だから、こういうことが「立派に」存在している。日本共産党の吉良氏が当選して、厚生労働省が5111社の調査に乗り出すということにつながった。日本の政治はこういうことへの対策は財界に遠慮してちっともすすまないが、これだけ社会的な問題に浮上して、やっと動き出すことになる。しかし、ワタの社長さんも議員さんになってしまったのだから、この方の業績も容認するという結果になった。

 ブラック事業対象にノミネートされた、王将フードサービスの評価をもう一度みてみたが、「恨みをかう人ではない」というコメントとは似つかわないものだ。
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株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
2013 2 5 日、「餃子の王将」で働いている25 歳の男性が、王将フードサービスを相手取り損害賠償を求める裁判を起こした。男性ははじめアルバイトとして王将で働き始め、10 ヶ月後に正社員として登用される。京都府内の店舗で調理などの業務を担当していたが、長時間労働のためにうつ病を発症し、11 4 月から休職を余儀無くされている。うつ病を発症する直前の6 ヶ月の時間外労働は平均して月に約135 時間だった。男性のうつ病は、労災として認定されている。餃子の王将では労働時間管理をコンピュータで行っており、1 10 時間を超える労働時間は入力できない仕組みになっている。このように、組織的に残業代の不払いを行っていたことも明らかとなった。原告の男性は、マスコミに対して「何やと思ってんねやろう、人を」とコメントしている。また、王将フードサービスは、過酷な新人研修についても度々報じられている。逃げ場の無い合宿形式で行われる研修では、「2 メートルでも瞬間移動」などの指導に始まり、「王将五訓」の暗唱や王将体操などをさせられる。一連の研修は、「人権」の考え方を「ペスト菌」のようなものだと主張する染谷和巳氏の経営するアイウィルが請け負っており、パワハラとみなされてもおかしくない状況が延々と続く。
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 こんな状態が日本の企業の中にいくらでもあるという背景が、犯罪を誘発するということだろう。「プロの仕業」という説も飛び交うが、そんなプロが闇の世界に存在するという空恐ろしい日本を作り上げきたわけだ。犯罪は許されないことだが、殺人が日常茶飯事になっている要因を取り除くことができないようでは未来がない。


 21日に第13回大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)は、今野晴貴・NPO法人POSSE(ポッセ)代表(30)の『ブラック企業――日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)が決まったという。光明が見えるようで少しホッとする。





2013年12月25日水曜日

貸し借りは慎重に

 「借りたもの」を返したら普通のことだけど、なんで借りたかの説明ができなければおかしいと誰しも思う。特に政治家の場合は身辺の潔癖さが要求されるのは当然のことだろう。説明しないまま都庁を去った猪瀬氏は、何年かたったら作品の中で「あのときは」と書きこむだろうか。
 辞任する前のとき、都議会自民党は24日には百条委員会をやると言っていたが、辞めたとなればできなくなってしまった。オリンピック招致に成功して、これから準備体制を作ろうという時に、都政に空白ができて…とNHKがしきりに説明をしている。確実に言えることは「徳洲会マネー」の追及がしにくくなったということだ。都議会民主党の中でも、「貸し借り関係者」がいるのかと調査をしたというから、その影響が心配されたのだろう。

 オリンピック招致することで動く経済効果を心配するむきにも、さっさと決着が必要との打算が先行させた。いったい433万票の重さってこんなものなのだろうかと、空虚な寒々しい感じをどう整理したらよいものだろう。朝日新聞では、共産党の議員控室に辞任の挨拶にいったときに、公開質問状を渡されたが、すぐに受け取らずに立ち去ろうとし、追っかけられて結局特別秘書に渡してくれとのことで収まったとか。闇に葬りたい輩は随分いるだろうが、そういう意味では気の毒なことだ。

 韓国国防軍が、PKO韓国軍の弾薬が足りないから予備として借りたという奇妙な話も、政府の説明がしどろもどろになってきた。武器輸出三原則の例外でというが、「積極的平和主義」と称す範疇から言えば、例外でなく拡大だ。韓国では安倍首相に手を貸したとの批判が出ているらしい。日本政府の説明では「提供」だから、この食い違いも明らかにされなくてはおかしい。

 餃子の王将の社長が4発の銃弾を撃ち込まれて亡くなった。韓国軍が「提供された」銃弾1万発で、任務を果たすことになったら、日本が戦闘行動に参加したのと同じこと。被弾した人は、提供者を告発することになる。どんな紛争でも民間人が巻き込まれることは起きる。あってはならないことに手を貸すことはない。日本政府が弾薬「提供」で韓国国防軍は「借りた」という違いは、民間の取引ではありえないことだ。政治の世界は、こういうことが平気でまかりとおる。承知できることでない。




2013年12月24日火曜日

アベノミクスが下敷きなのでしょう~最上小国川ダム建設強行

 最上小国川は、アユ釣りのメッカ。年間3万人のアユ釣り愛好者が訪れる。流域の経済効果は21.8億円と試算されている。流域にはクマタカ、ヤマセミが生息し、ハナカジカ、トウホクサンショウウオも生息、更に最近、蛾の一種、ワタナベカレハの有数の生息地であることがわかっている。ここにダムを作るという計画が2006年に山形県にから発表された。1300人の組合員がいる小国川漁協は一貫して反対の態度を貫いてきた。

2009年政権交代後の「検証」には、山形県の場合は河川工学者が入っていないという。「治水と地域振興を考える「懇談会」でいるものの、ダムありき論で進められている状況とのことだ。

2012年度県予算では、取り付け道路と転流工で5.7憶円の予算がついていた。


 県は今年5月に2014年度から10年間の漁場計画を告示したが、「公益上必要な行為への配慮」という条件を追加した。ダム建設を意識した露骨な脅かしだ。19日以降、県側と漁協の接触がありまだ、その内容は明らかにされていないが、山形新聞が後追い記事を連載している。

以下、山形新聞の「切り抜きメモ」
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漁協は19日に県庁を訪れ、県に対し「公益上必要な行為への配慮」を裏付ける「回答」を提出予定
 
この先10年間、『公益』に関してきちんと話し合いに応じてもらえる担保、確証を求めている。

非公式の話し合いを数十回にわたり重ねてきたが、漁協は「『ダムありき』の話し合いには応じない」との立場を堅持

組合幹部が19日、県庁を訪れ、最終回答を提出することを決めた。漁協はこれまで県に2度概要を提出したが、県は難色を示している。最終回答について、沼沢勝善組合長は「(県側が求める内容を)踏まえていると考えている」

沼沢組合長は「春から30回以上(県当局との)話し合いをしてきたが、漁業権を消失する可能性が発生するとは思わなかった」と指摘。「反社会的な活動はしていない。『配慮』に対する県側の要求に答えなかったことを理由に(漁業権が)消失するとは考えられない」

漁協は考えをまとめた回答案を初めて文書で提示。「県との話し合いを続ける」との文言が含まれており、問題は解決に向けて一歩前進

当初、漁協幹部が県庁を訪問し、県に文書で最終回答する予定だったが、県が「提出前に漁協側と事前のやりとりが必要」と判断。県農林水産部の阿部清技術戦略監ら3人が同日午前、同漁協を訪れ、県への回答案を受け取った

阿部技術戦略監は「基本的な考えを聞いた。回答案の中には『配慮』に対する漁協側の考えが含まれていると認識している」

阿部技術戦略監らは同日午後、県庁で報道陣の取材に応じ「できるだけ早く結論を出したい。年内の問題解決を目指し、漁業権が更新されないような事態が起きないよう努力する」と語った


「配慮」の具体例について、県は▽治水や内水面漁業振興に関する県の説明を聞くこと▽話し合いに応じること▽測量、影響調査を妨げないこと―とし、「公益」の一つと位置付ける最上小国川ダム計画に反対している漁協に対し、これら「配慮」を確約するよう求めていた。

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県が求めている「公益上必要な行為に対する配慮」に関し、漁協は週明けの24日にも回答書を提出することになった。

「公益上の配慮」について、沼沢勝善組合長は20日、同町内で会見し「アユ漁などの水産振興も治水対策も公益にかなう」とした上で、その具体例として県が挙げる▽県の説明を聞く▽話し合いに応じる▽ダム計画における測量や影響調査を妨げない―の3点についても一定の理解を示した。

県は「解決策を構築する協議はこれから。和解策が見いだせるよう建設的な話し合いに全力を挙げたい」(若松正俊農林水産部長)

県内水面漁場管理委員会が25日に山形市で開かれる予定

県によると、公益は「治水対策」と「漁業振興」。治水対策には最上小国川ダム計画も含まれ、県は、小国川漁協から「話し合いに応じる」といった「配慮」を確約する十分な説明がない場合は、漁業権更新の諮問を見送る可能性を示唆。同時に「漁協にダム計画への賛成を迫るものではない」としている。漁協側は23日に県に対し、「配慮」に関する回答書を提出する方針。県は委員会に同漁協の漁業権更新を諮問するか検討を急いでいる。
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末節の話しながら、県の担当者の肩書がすごい。「…技術戦略監」と突出した意気込みを感じる名称だ。

写真は20097日撮影したもの・瀬見温泉付近







2013年12月23日月曜日

天気は上々、釣りにはいい日だったのがよかった。

つまり、またまた釣果に恵まれない例会だった。今回のレンタカーは8人乗りの大きいものを予約したので、6人乗車で、それぞれの釣り道具一式を積み込むにはちょうど良いものになった。横浜の鶴見で一人乗せてから、一時間ほどで現地に着いた。三崎港でも城ケ島大橋が右斜めに見える場所だ。8時過ぎにはなっていて、小さな川が流れ込んでいる切れ込んだ入江には、先客がたくさんいた。連休中日だし、日並もいいし家族や子供連れで、アミコマセを使ってイワシなどを釣り上げて、歓声を上げている。

手前どもは、一応ハゼを狙ってやろうということで、水深4メートルほどの岸壁に座り込んで、主にリールで「ちょい投げ」で始める。自分は3メートルの中通し竿で、歩き回ろうと決めてみんなと少し離れたところで、やってみるとすぐにオコゼがかかった。しばらく見ていなかった魚だが、毒針にかからないように足で抑えて慎重に針を外した。それからすぐにメバルが釣れて、少々小さいが成果としてバケツに確保。しばらく間があいて強烈な引きに合わせたら本命のハゼだった。根ガカリかと思しき反応に、竿を立てるとイイダコが途中まであがってきた。あとは掛け損なった魚信の感覚があったのみ。反対側の船着き場に回り込んでみたが、全くあたりがなかった。

 コマセを使って魚を釣っている家族連れの脇で、一緒に行った仲間が海タナゴやヒイラギ、メバルを釣り上げた。会長は昨年来ているので要領を心得ていると見えて、車を降りてからスタスタと歩いて入江の中ほどの位置で、仕掛けを投入していた。ちょうどその近くにいるときに、随分すごいものが上がったのが見えた。なんとマゴチだった。クロダイを狙っている人がタモを差し出して、上げてくれた。上げたとたんにハリスが切れたから、助けがなければ釣り上げることは難しかったろう。
本命のハゼ釣りは、「ちょい投げ」で主に釣っていたSさんが、8尾を釣り上げてダントツ。あとは2~3尾という結果だった。リールを使ってやるハゼつりは、アタリがわからなくて、好みではないが考えを改めないといけないようだ。


ウドンの煮込みは、足場も平らだし背中は護岸をしょっているのでガスボンベの火も安定していて、うまくいった。味ももちろんうまくいった。Uさんの山の道具と料理の腕がまた、効果的だった。会長がカサゴを何尾かあげていたが、今回釣れた魚種としては、相当あるので暖かい時期にはもっと面白いつりができるのではないかと思えた。ハゼが釣れる港ということは、三崎港周辺に繁殖できる場所があるのだろう。この入り江の流れ込みも条件にあてはまりそうだ。釣った魚は、Mさんが皆の分を持ち帰って調理されたが、ハゼは油気がおおいとのこと。食べてどうかは先の話になる。





2013年12月21日土曜日

例会にはうどんを作ろう

 暮れになると感傷めいた気持ちになるわけでもないだろうが、来年に向けての覚悟みたいのものを考えさせられる。そんな大仰なことでないのだが、それだけに余計、重みと格好をつけようということなのかもしれない。ものごとは始まりがあって終わりがあるとよく言われるが、始まりの方は理解できるとしても、終わりがあるものという点はよくわからない。だいたいズルズルとひっぱって続いている。なにかに手を染めて、一定の時間を費やして、それがすっきり終わりを迎えるということが、できるものなのだろうか。

 なにをやってもさしたることがなく、だから感慨もなくパタパタかバタバタかわからない「ものごと」にとらわれて、満足感の置き所を探さなければならない。
 22日はつりの会の例会で、三浦半島の三崎まで行くことになった。昨年港で大きなハゼが釣れたという場所だが、6人が参加できることになった。昨年そこへでかけた会員さんが先日急逝してしまった。いつも暮れの納竿(一年最後の釣り)のときには、うどんの煮込みを作ってくれて、寒さで冷えたときでも暖かくなることができた。釣りも上手で会にとっても貴重だったから、会の存続にも影響するかという存在だった。


 例会で「うどんを作ろう」ということになったので、うどんを食べながら楽しむことができそうだ。ハマちゃんをしのびながら温まることができそうだ。

うるさい音と必要な音

 うるさい音はいやなものだ。ようやく家の近所の建て替え工事が終わって、新しい住人も転居してきた。およそ年の間家の周りの5件の新築があって、毎日の工事の音が続いてまいった。そしたら今度は下水工事のための道路を切り取る音が出て、そのあとは道路工事も入ってまだ続いている。長い間の騒音はとくに夏の間は窓を開くのでダイレクトに音が入ってくる。

 国会周辺の特定秘密反対や脱原発の声は、必要欠くべからざるものだから騒音とはならないが、癪に障る人から見たら騒音ということらしい。それどころか「テロ」までという評価をいただいた。騒音で言うなら直接の経験はないがオスプレイは90デシベル以上もあるということで、地下鉄の電車の走行音以上で、これはうるさいという範疇だ。演習の下で生活する人間も動物たちもたまったものではない。そのうえ時々落ちるらしいから、こっちこそ生活を脅かす「テロ」と言っていいかもしれない。

 音は高齢になるにしたがって聞き取りにくくなる。聞こえないほうがいいことも多々あるが、最近のハイブリッド車などは音がしなくて、歩行する方が危ないという事態が起こっている。これは静かな方がいいとはいいきれない。バイオリンの音が聞き取りやすいからと、それを基にした研究がされているとか。
 カメラのシャッター音は「偽装」だ。これはシャッター音が長年の親しみというか、文化に属するものか、撮ったという実感を持たせるために必要なものとして、擬音がセットされている。携帯電話やスマホなどの撮影音は、被写体側の保護にかかわるものかな。気軽に撮影されて野放しでNET投稿されたりしたのではよくないから、これも必要音か。




2013年12月20日金曜日

小選挙区制中心の選挙制度は憲法違反

 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」するのが憲法前文の書き出しになっている。現行の選挙制度でなければ、日本はもっと変わっているだろう。さまざまな世論調査では政府がやる政策について反対ないしは賛成の意見が多数であっても、その意見に基づいてないことが圧倒的に多い。国民生活に影響を与えるもの、重大な問題については特にそうだ。そうなるのは国会の構成が民意に基づいていないことだからだ。

 自民党はねじれ解消を声高に叫んで、日本を戦争ができる国にする仕掛けを作るということさえ、強行できてしまう議席を占有できた。選挙制度の不合理さは小学生にもわかる簡単なものなのに、これを是正できないというのは本当におかしなことだ。小選挙区の定数を少し手直ししてすませてしまうことでしか手を付けない。これまでと全く同じように自民党の石破幹事長が「衆議院の小選挙区比例代表並立制を当面維持する」「衆院定数を削減する」と相変わらずの提案をした。「実務者会議の確認であるこの提案に賛成できる党だけ集まって急いで議論を進めたい」と言って、それまで実務者協議で確認された「抜本的な見直し」「現行並立制の功罪の評価、検証」「参議院選挙後速やかに各党間の協議を再開」などという確認を棚に上げにしようとしたものだった。

 自民党の民主とはなにをさしているものなのだろうか。猛烈な抗議で、各党間の協議を再開することで結論が出たとのことだが、特定秘密保護法の成立でせっかく反対の論陣を張ったメディアも、この選挙制度の問題とのかかわりが深いことを、もっと啓発してほしいものと思う。「正当に選挙される」選挙でなければ憲法にも沿ったものにならないのは当然としても、悪法がスイスイと成立してしまう国会では、民意からはどんどん離れていくだけだ。政治がそれでいいとはだれも思わないのだから、政治の在り方が議論できるようをどんどん出していってほしいと思う。






2013年12月19日木曜日

「百条委員会で追及結構」と書いたら

都議会の総務委員会の追及を見て、都の予算審議の時期だとコメンテーターが言った。都民の生活にかかわる政策に向けた議論がされなくてはならない時期なのに、総務委員会で延々と時間をつぶしていいのかというもの。必要ではないというつもりではないが、だから、共産党が提案したようにさっさと百条委員会を設置したらよかったのにと思う。
嘘で脚色した猪瀬知事の答弁は誰が見てもおかしいと思うが、総務委員会で延々と時間を費やして、はっきりしないから?だから?百条委員会でやると動き始める。じゃあ、これまでやってきた「追及」はなんだったのかということになる。政治に携わる者が見通しと対策を提示できないでどうするのか。辞任すればそれでOKか、妙な動きだと感じる。

 朝から辞任とニュースが流れた。書き込んだ内容を少し変更しなければならなかったが、百条委員会にかけられる前に辞任とはまたどうしたことだ。疑惑が明るみに出る前に封じるのが狙いか。共産党が取り上げた東電病院売却の問題は、借用時の話題にはなかったという答弁に対する疑惑が、マスコミで取り上げられて広がってきた。徳田毅氏は自民党多数のおかげで、議員を辞めないでまだ居座っている。ここで「徳洲会マネー」の内幕が出てきては、マネーで潤った人たちが困る。百条委員会では明らかにされないうちに、結末をつけたいという筋書きが見える。

読売新聞
猪瀬氏、東電病院を話題に…答弁虚偽の疑いも

日経新聞
徳田虎雄氏、猪瀬知事に東電病院取得意向伝える



猪瀬知事のFacebookの投稿もさまざま、にぎやかに書き込まれている。(書き込みが多いので一部)










2013年12月18日水曜日

ブラック企業が野放しでは

 年賀状の心配をしなくてはならない頃になった。しばらく前の朝日新聞に、年賀状を大量に販売するノルマを果たすために、自己負担で一部をしのぎ、チケット廉売店に売りに行くということが書いてあった。そうしたことが、非正規従業者に被せられている。郵政民営化によってこういう「処遇」がでてきた。「ブラック企業」は大企業にも例外でない。安い賃金でいかに効率的に売り上げを伸ばすのかということが、普通のこととして横行している。

 参議院選挙でブラック企業対策が大きな反響を呼んで、その対策を主張した候補者が当選したら、厚生労働省がブラック企業の調査をすると動き出した。2200社で調査するということで始めた事業所は、事業所の82%に法令違反だった。
 こういう企業が野放しになっているのだから驚くべきことだ。政治がこんな風に世論の後押しを受けた候補者が当選するだけで動き出すということがあると、実感できることだ。本来やるべき職務が実際動かされていないということも浮かび出る。だから行政を動かす議席は重要だ。省庁の担当者は、遊んでいるわけではないだろうが、道理のない定数削減で業務分野を被っているところも多いだろう。体験からはそんなことも想像できる。

 国民生活にとって重要な仕事をやるためには、そういうことを求められる議員が必要だし、仕事をこなすには職員数が減ってしまっては「ブラック企業」並みになってしまう。「痛みを分かち合うこと。身を切る必要があるかから、議席数、定数を減らす」という主張に道理のないことが、ここで言える。徳洲会からの「援助」金が多くの議員にわたっているらしいが、金で動く議員が多すぎることが問題なのだろう。そういう輩をたくさん生んでしまう選挙制度が第一大問題だ。








2013年12月17日火曜日

昨日の合評会にもっていった写真

 寸又峡で撮った写真を持ち寄って、合評会をしようと池袋に集まった。カラオケの店で生ビールだけを頼んで、「講師」さんがコメントをする。持っていく写真は寸又峡のものだが、紅葉の時期が芳しくなかったし、朝方廻ってみたダム湖めぐりの景色はまだ日が入らなかったので、皆苦戦したようだった。違うところで撮ったものを持ってきた人もいた。ちょうど、自前のデジタル写真の編集とプリントの体制が出来上がったところなので、ためしの印刷を兼ねて何枚か持って行った。プリントの仕上がり具合で、緑色が少し強めに出るようなので、調整が必要なようだ。












2013年12月16日月曜日

国立競技場建て替えで起こること

 国立競技場の全面建て替えのデザインが決まっているが、その計画に相当問題が多いという指摘をしている団体があった。

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国立競技場の設計コンクールの条件は高さ70メートル(20階建ビル)で、日本青年館、明治公園、都営霞ヶ丘住宅を取り壊す前提になっている。床面積が現在の1.5倍、延べ面積は現在の5.6倍(縮小案がでている)。屋根は開閉式で観客数は8万人という大規模なもの。そのまま建てれば3000億円はかかる。

 □敷地と延べ面積との関係では、北京の「鳥の巣」は21万㎡の敷地に延べ面積が26万㎡、ロンドンのスタジアムは16万㎡に延べ面積108500㎡ということで、その対比からみて、万一の時の避難誘導に問題がないのか。
□当然8万人も集まるイベントはめったにないから、メンテナンスや運営費はどうなっていくのか。次世代の負担になる。
□そして、東日本大震災の復興と福一原発の修復が急がれるのに、職人や資材不足に心配がある。
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こういった問題点について「神宮外苑と国立競技場を未来へわたす会」が国や都に対して要望を伝えていくということだ。

こんなコンペがすでに2012年中に決められている。オリンピック招致が決まる前から動いているという速さだ。人の好い市民としては、率直驚きだ。物事が決まる前から、それも想像を超えるおおきな事業に、すでに決まっているのかのように、前のめりに手を打っていく。(そういえば、建設業界は7年先の仕事を獲るという)ここまでやることが「日本の経済を活性化」させることだというわけだ。
それに「復興」が遅々としてすすまず、「原発」収束のメドさえつかないのに、嬉々として走り回るという日本のあり方でいいのかと思う。こんなことを日常茶飯事で進めてきても、「長引く不況」を抱えたわけだから。







2013年12月15日日曜日

今年から来年へなだれ込む

カレンダーが集まってきた。もう2週間ほどでいやでも今年が終わるという時期になったことを自覚させられる。現職のころは11月末に年末調整の控除請書を出すのが、一番早い「自覚」だった。二か月前だったから、もうそんな時期かと毎年思ったものだった。今は流行語大賞とか、今年の漢字(「輪」)などが発表されて、そんなことを楽しみ、味わってスーと年末に近づいていくから腹は立たない。

どういう年だったのかと思うのは少し早いかもしれないが、年金暮らしで急がなくてもいい立場であるはずが、どうしてこんなにやることがあるのかと思う。好きなことを自分で決めてやっているわけだから、別に文句が言えることではないが、好きなことだけということに、プラスアルファーがついて回る。パソコンにしても、随分と使っていろいろやるが、効率的にやるということにはなっていない。だいたいムショクの身分で「効率」は求める必要がないから、それはそれでいいのだろうと高をくくってはいる。

結局あっちのいらないものをこっちの空いているところに移し替えるようなことを、毎日やっているのだからそれでよいのだと思うことにする。家から外に出ていかなければ、外の刺激も受けられない。太陽光にあたることもそうだし、少し遅くなった歩行を他人の邪魔をしないようにして歩くことも刺激のうちになる。なにより他人とのかかわりが大事な刺激だ。それも「好きなことだけ」というわけにいかないプラスアルファーがついてくる。そんなら無駄も宝の一部で捨ててはならないということになる。

ことしの釣りの回数は稼げなかったが、写真はよく撮った。成果というよりは「道楽」に近いものだから、「文化に昇華させる」べくまとめをしていかなくてはならない課題として残っている。パソコンで、プリントができるように体制がほぼできてきたので、これも楽しみと時間つぶしが十分できるだろう。
結局今年も一年さしたることはなくて、さしたる反省にも踏み込まずに来年になだれ込むとことでいきそうだ。

いいと思って撮った写真、これもパンフレットで使われていた構図だった。そんなことが多い。







2013年12月14日土曜日

裏でうごめく世界を叩け

 猪瀬知事の「借入金」について追及がされている。わけのわからない金を借りたという説明にもならないことで、隠し通すことはできないだろう。明らかにされて当然なことだ。都議会の自民党や民主党も、格好良く問いただすシーンが報道されている。たまに見る国会の審議では、大概社会保障費などを削るための論点を「鋭く」提起するか、妙ななれあい質問ばかりという印象ばかりが残る。都民から見ての視点で、都議会で取り上げてやっていただくことは結構なことだ。あれだけ先鋭的な質問をすると、逆にどうして自民党は「猪瀬切り」に踏み込んだのだろうかと考えてしまう。

 自民党の中にも、猪瀬知事とそりが合わないでいる議員がいるとか、前回の都知事選挙では候補者擁立が間に合わなかったとか説明されている。東国原氏が、議員辞職して知事選に出るという説もニュースのネタとして使われている。猪瀬当選の後ろ盾であった連中が、都知事の職が為す「利益」に向かって群がっていく様子にも見えてくる。オリンピック招致で「手柄」話もよくあるけれども、子供たちの夢や希望というより、「経済効果、公共事業」のための要望であることは、大概の人が思っていることだろう。

 5000万円をポンと出す方も、問題になるのではないかと思うけど、それをさておくとしても、ポンと出し、スッと受け取り、危ないと見るや返すという、そんなことが政治の世界に蠢いていると思うと、腹も立つし情けなくなる。都民のための政治とは全く無縁の世界だ。オリンピック招致は「復興のため…」?冗談じゃあない。

 
 自民党の元議員や現職議員が、特定秘密保護法の拙速審議に遺憾の意を表し」「今後の慎重な運営をのぞむ」ことを阿部首相にいおうと申し合わせた。激励をする意味での意見ということだから、それなりではあるが、秘密保護法に反対する「大音響」の影響なのだろう。
 朝日や毎日新聞も、これには反対の論陣を張った。我が家は朝日新聞だけれども、長い間購読していてこんな書き方をしたことは記憶にない。「購読を止めた方がいい」というセリフはしばらく保留としよう。都知事の不祥事も、キチンと「都民目線」で書き込んでほしい。でないと、「440万票の不幸」がまた続くので生産的でない。





2013年12月13日金曜日

「上」から言われること

 「上」から言われることは従わなくてはならないことだと考えるのは、当たり前という概念が長い間あった。企業組織の中はいまでもそうしたことが幅を利かしている。「上」は強いものだから、従わなくてはどういう目に合うかわからない。パワハラが横行するような職場は、そういう体制が強要されているということだろう。派遣労働を際限なくできるという企業メリットも、職場の格差(=「差別」と最近言わないが)を持ち込むことによって組織を締めるということになる。安い賃金でこき使われる方はたまったものではない。仕事について文句を言おうものなら、次の「契約」は保障されない。労働組合をつくろうものならすぐにクビになってしまう。

 昨年の7月にアシアナ空港のボーイング777型機が着陸に失敗して3人が死亡した。この原因を調査している米国家運輸安全委員会が報告書で「操縦士が上司に遠慮して着陸のやり直しを主張できなかったのが一因」とした。高度90メートルのときでなく、60メートルというときにやり直しをしたのは「最終決断は上司である教官がするもの。下の者が決めるのは韓国の文化において非常に難しい」。太陽光で目がくらんだが、サングラスをかけなかったのも、「上司の前でサングラスをかけるのは無礼。韓国でそれは重要」と調査に答えたという。韓国は日本よりも労働組合の活動が活発だときいているが、それでもこうしたことが起きている。

 「上から言われたことは守らなくてはならない」という概念は、変えていくべきで、そういう体制が強要を続ければ、組織も社会も硬直化していくだろう。戦後の憲法でも民主主義をうたい、人権も労働組合も認め、思想の自由も言いながら、前近代的な社会が後を引いている。特定機密保護法に反対して、戦前の社会を想起する人もずいぶん声を上げていた。天皇の名で侵略戦争に駆り出した「上意下達」の絶対社会が、「上」から言われたことを守るというシステムだったことを、忘れてしまうわけにいかない。日本社会のあってはならない歴史の繰り返しになる。

 もっとも家庭内においては、「上」からの言明は守った方がいいことはままある。独りよがりの指図だって感じることはあるが、それはまあ、ほどほどの「討論」として解決をする。









2013年12月12日木曜日

巨大な堤防をつくればいいのか

 国の中央防災会議が決めた防潮堤建設計画によって、巨大な堤防がどんどん造られている。津波対策として震災直後に決められたことらしい。震災後の対策としては非常に「ダイナミックかつ明確な対策」に見える。
 巨大な津波がきたらどうするのか、それには大きな堤防を作るのがよいと、やけに短兵急に決めた。しかしそうなのか。津波が起こる可能性は日本の周囲全体だ。ほかの大陸から押し寄せる場合もある。日本中、海側をコンクリートで囲うつもりだろうか。まさかとは思うが、それが一番の効果を持つものと考えるとしたらやりそうなことでもある。

 南海トラフ地震では東京湾にも津波が想定される。東京湾奥の臨海部にちかい「東京オリンピック選手宿舎予定地」にも届くだろう。そこにも安全のための防潮堤を造るのか?美保の松原にも造るとしたら、富士山の世界文化遺産指定は返上するのか?素人にさえ疑問の多いことだ。住民の検討はほとんどされていないし、いったいどれだけの合意があったのかも定かでない。民主党政権のときの「政策」がこれには黙って引き継がれている。気仙沼から意義ありの声が上がっている。



「国は震災発災を受け緊急で開かれた「中央防災会議」の議論を通して「今後の津波防災対策の基本的考え方」すなわち防潮堤建設計画を決めました。震災から6ヶ月もたたない混乱期に開かれてきたこの会議に、市民の声は反映されていません。

あの混乱期に決定した国の方針の中身が曖昧で、住民の意思をどの様に反映して海岸管理者である県知事が決めるものなのか、あまりにその手順やルールが明確になっておらず、或いは被災地の住民が異を唱えるには負荷があり過ぎる中身になったまま防潮堤を含むまちづくりが進められています。

被災した東北を支援して下さった皆様。美しい国日本、そして東北が、貴重な国税を使いながら、住民が納得しないまま、取り返しのつかない巨大なコンクリートの壁に囲まれようとしています。この計画の根底そして震災復興の足かせとなっている国の「今後の津波防災対策の基本的な考え方」すなわち防潮堤建設計画の再検討要請にご理解ご賛同頂き、ご署名をもってご協力下さいます様お願い申し上げます。」


要望賛同組織呼びかけ人名
・気仙沼市防潮堤を勉強する会 ・気仙沼商工会議所会頭菅原昭彦 ・気仙沼つばき会 ・スローフード気仙沼 ・気仙沼食のまちづくり協議会 ・NPO森は海の恋人・気仙沼自治会(魚町2区、3区、南町3区自治会会長鈴木武雄)NPO法人海べの森をつくろう会

※賛同して下さる団体を募っています。添付の承諾書に署名し、事務局までFAXまたはメールでお送りください。ただし掲載は賛同者の一部となりますことをご了承願います。
  
<防潮堤を勉強する会 事務局> 気仙沼商工会議所内 FAX0226-24-381



2013年12月11日水曜日

立つ瀬あればこそ

 特定秘密保護法案の採決を強行した翌朝の首相の顔ときたら、寝不足だか飲みすぎの朝なのか、むくんだ顔で「法案の中身は分かってもらえる」だの「説明が足りなかった」だのと御託を並べた。
 
 法律を扱っている仕事をしてきた者にとっては、法律の不行き届きは非常に困る。公務だから業務にかかわる事柄は、すべてが法律、条令規則、規定、要綱などで決められている。税はとくに課税の対象になるのかどうかは、きっちりと決められていなければならないが、ものによっては網の目のようになっているものも結構ある。民間事業者(経済界というか)の法律案作成時からの「ご意見」もある。解釈に幅がないように、関係者から意見を聞くことが必要だし、万全のものであるべきだが、意見を聞くところが一方的に偏っていては公正などどこかへいってしまう。

 地下駐車場に事業所税を課税できるかどうかは、解釈の域だった。担当者は不備な規定から解釈を生み出して、課税に踏み切ろうとしたら、上からストップがかかった。この税の本質は、担税能力に着目して作られたもので、一定規模以上の事業所に課税するような基準で作られたが、あれやこれやの手直し(非課税、減免など)で、ズタズタに刻まれているものだ。地方財政の赤字に対応するために、昭和50年に創設されたものだが、その後の改正は数的基準を少しいじっただけで、内容自体は旧態依然で、時代な変遷にも対応できていなかった。だから担当者はその意味での苦労も重ねていた。

 法律はずさんな時は特に、法律を運用する「役人」は、解釈するにあたって懸命に検討することになるし、問題が起きれば上部の判断も求めることになる。上部は大きくて強い声におもんぱかりかつ従って、通達なり要綱なりで「穴埋め」をしていく。それが、皆の目の届かないところでなされるわけだから、始末が悪い。

 特定秘密保護法は、目的も意義も許されないことだが、法律としてもズサン過ぎだ。解釈の幅を大きくして秘密の幅を際限なく広げられる。そんなものを強引につくった首相なり与党の軽薄さは、これまでみたことはない。憲政史上の大恥だ。
 釣りをたしなむ者は、立つ瀬がわかってくる。どこに立てば魚が釣れるのかは決まっている。そこに立って竿をだせば格好もいい。安倍なにがしの立つ瀬はない。それ以上に立つ居場所を狭めていくことには違いない。
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事業にかかわる事業所税
  事業所床面積      1000平方メートル超
  事業所合計従業者   100名超
新増設に係る事業所税→平成15年3月31日廃止
  新増設事業所床面積  2000平方メートル超
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2013年12月10日火曜日

骨と椎間板の老化、対策は釣りだ。


 肩を上にあげるときに痛いのは、付随して動く筋肉が弱っているからだと、レントゲンをみて医師が説明してくれた。手のひらを上に向けて左右に動かして、その筋肉を動かしてから、腕を上に持ち上げるとよいと、続けることを助言された。たしかにその場でやってみると楽に動くようになる。頸椎と腰のレントゲンは、減っているところもとがっているところもいくらかはあるが、今の段階でスキャンしてみる状況ではないだろうということだった。安心はしたが、とりあえずは仲良くしていけということだろう。仲良くしたくはないけど添付剤をもらって帰ってきた。医師は言わなかったが、骨と椎間板の老化が原因、つまり「お歳ですな」ということだ。

 釣りをするときには、魚のアタリをとるのに腕の上下の運動をするが、「止水のヤマベ」の場合は振り込みの時、ひじから先の腕を前に振って竿に反動をつけて仕掛けの振り込みをする。この操作が医師の教えてくれた動作と似ている。最近丹沢湖や西湖のヤマベ釣りに行っていないから、それで肩の筋肉が衰えたか?

 手前味噌のようだが、釣りだって仕掛けづくりで指先と目を使い、仲間を募って、車の運転をして現地に向かい、一日釣りを楽しむ。釣ったきた魚を家で捌くという所作は、楽しみでもあるが大変な身体の運動量になる。体の前部の能力を使う。だから良い趣味で身体の維持にもいいものだ。
 〈変形性腰椎症〉は「 症状があっても、できるだけからだを動かし、ふつうに生活することがたいせつです。安静にしすぎると、筋肉が衰えて、かえって症状がでやすくなります」いうことだ。手前味噌で頑張らなければ。

 ヤマベ釣りを教えてくださった加藤さん(東京労釣連名誉会長)、先日フライつりをしたとのこと。釣りは元気を呼んでくるんですねー。















2013年12月9日月曜日

ハゼ釣り断念して

 今日はハゼ釣りに行こうかと、話があったけど、ちょうど血圧の薬が切れたのと、肩痛がなおらないで腰まで痛くなってきたから、医者に行くことにした。少し前に腰のレントゲンを撮って、骨がすり減っているといわれていた。そのうちなにか症状が出てきたらと、そのときは何もせず様子を見ることにしていた。そんな年齢になったのだから仕方がない。

 そんな年齢になったのだから、やる物事を少なくすればいいのに減っていかない。あれこれやっている分だけ、それぞれに欲が出て、「次は…」てなことになっていく。線引きができないことなんだと思うのが正解かもしれない。物忘れだって(こういうのだけは)人並みにあるし、だんだん多くなっていく。脳細胞はどんどん少なくなるか、機能低下しているのだから、同じことはできない。それなのに、これまでと同じように「諸事」がストーカーみたいにつきまとう。

 ああそんな用事あったっけと、とぼけるのも手かな?そうすればあてにはされなくなる。しかしそれもさびしいことだが、いずれ本当の「とぼけ」がやってくるだろう。岩手山麓の仙人の仲間入りをしようと思っていたが、いまはそれもかなわないようだ。先輩仙人が、順序が逆転するかと思うほど、いたって長命だ。

 明日はバリウム検査、あさっては宴会、13日はデジカメ研究会と「諸事」が続く。

2013年12月8日日曜日

「ブラック企業」が選に漏れた

 流行語大賞が2日に決まった。「ユーキャン新語・流行語大賞」は年末の行事として毎年楽しみにしている。どんな言葉が行きかっていたか、そこ言葉から社会の出来事を連想することができる。「安倍ノミクス」がいくのではないかとか、「ブラック企業」が入らないかとか、考えながら待っていた。

トップテン
年間大賞 ◆今でしょ! 年間大賞 ◆お・も・て・な・し  年間大賞 ◆じぇじぇじぇ  トップテン 年間大賞 ◆倍返し 

トップテン ◆アベノミクス 
トップテン ◆ご当地キャラ 
 熊本県に関係していればキャラを無償利用できるという使い勝手の良い許諾方針で世界を駆け巡る熊本県の営業部長くまモンさん 
トップテン ◆特定秘密保護法 
 この法案に関して熟知、かつリーダーであり「機密を開示せよ裁かれる沖縄密約」などの著者で知られるジャーナリスト西山太吉さん 
トップテン ◆PM2. 
 1950年設立以来60年以上日本の気象を追い続ける一般財団法人日本気象協会 
トップテン ◆ブラック企業 
 ブラック企業対策プロジェクト共同代表でNPO法人POSSE代表にして若手論客・今野晴貴さん 
トップテン ◆ヘイトスピーチ 
 世界各地のデモを研究している国際政治学者五野井郁夫さん 
特 別 賞
 ◆被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう 
 東北楽天ゴールデンイーグルス 

  安倍ノミクスが年間大賞に入らないでよかった。大きな企業だけが潤って、賃金に回ってくるのは待っているとか、それを批判されるとオズオズと経済界に「お願い」の席を設けて、アリバイをつくった。というのでは言葉として行き交うとしても、内実はよくない。
 私的には、「ブラック企業」がいいと思っていた。Facebookでもツイッターでも、この言葉は相当つぶやかれていた。なにより、その対策を主張した人が参議院選挙で当選したのだから、その重みがあると思うけど。
 「おもてなし」は、オリンピック招致が成立したことで、福島の復興や原発の対策が「もてなされる」なら賛成。したがってブラック。
 「いまでしょ!」は原発なくすのは…ということで使わしてもらおう。 「倍返し」は企業体質の悪弊を告発したところはいただくとして、特定秘密保護法案の強行採決なった今のセリフ。
 「特定秘密保護法案」は今なら選に入ったことだろう。

選考の基準は「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」


選考委員会は、姜尚中(作家・聖学院大学全学教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)





2013年12月7日土曜日

秘密保護法案への反対討論はすごい


 
 
 
 
 
仁比聡平氏の昨夜の反対討論は、記録に残しておきたい。採決直前の時点でも修正協議に応じ、議席からぬけだして(「審議に応じない」という理由をつけて)いることで、結局成立に手を貸していることが見える。野党という呼称でよばれても、結局おんなじ舟に乗ったもの同志ということだ。「反対のポーズ」はそれでも国会の外のデモや報道の内容が影響していることが大きい。「与野党の攻防」などというのはNHKなどがよく使う言葉だが、そんなことではない。国民生活悪く影響する法律はこうしてできあがる。

 自公政権でこうした強行をすることは、議席の数が圧倒的に多いからだ。簡単に言えば「多数決の原理」だけで決められる。だから、選挙制度を小選挙区制中心のものでないものに変える必要がある。しかしもっと大事なのは、ダメな選挙制度でも、ダメだから放ってしまうことだ。民主主義は議会も含めてまだまだ身についていない。自分も含めてそう思う。

 新聞やテレビの報道さえ、最初に一撃から始まった運動が後押しした。どんどん広がって、日本の歴史の上でもまれにみる盛り上がりになった。「もっと早くにやっていれば」と悔やむ声もあがるが、国会の動きに連動した民の声が最初は少なくても、全くないわけではない。少数の声でも注目すべきものはたくさんある。知らぬことをいいことに悪法を製造していく日本の議会を、もっと変えることができるように、今度の特定秘密保護法案成立強行のことは覚えておきたい。

 法律の施行は一年後だから、そこにむけての「廃止」運動をすることがいま言われている。悪いものは改善し変えられるための国会だから、展望を持ちたいものと思う。原発を続けていくということも言い始めた。NHKの会長が変わるが、安倍首相の身近な人を送り込むという。黙っていることは許されないだろう