2013年7月31日水曜日

気になる太郎さんとNETの威力

 東京で当選した山本太郎氏のインタビュー記事があった。一人で何ができるのか、どうやっていくのかということが、質問の一つのテーマになっている。
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――どこから手をつけていきますか。
 「一議員が国会で出来ることは本当にわずか。議員バッジやJRのフリーパスを使って全国に飛び出していく。原発だけでなく貧困や労働など『世の中おかしいよな』と思ってる人たちと、国民的な運動につなげていけるんじゃないかな。でも、本当の政治って、そういうことなんじゃないですか。なんか、もう自分は代表に選ばれた、委任状をもらったから、自分たちで決めます、という話ではないですよね」
 「今は1議席しかないけれども政権を取りにいかないとダメ。バカみたいと思われるかもしれないが、政権を取らないと変えられないと思うんですよ」
――国会ではどこかの政党と手を組みますか。
 「これが一番難しいんですよねえ。国会の中でかあ。まず、仲間が見つかるか、ということですよね。うん、見つかると思うんですよ。いろんな分野で覚悟を決めてやってる議員がいる。自民党の中にもいらっしゃると思う。たとえば、民主党でいうなら、長妻昭さんというのは、年金や生活保護の問題で、すごくリスペクトすべき人だと思う。そういう人たちに『勉強させてください』とコミットして一緒にやっていけば良い。どこの党とやるかではなく、個人だと思う」
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 政党とははどことも一緒にやる気はなくて、「人」個人とやっていくというちょっとよくわからない考えだ。「脱原発」がおおきな公約だろうが、その意思を生かすのにそれでいいのかと、いささか疑問だ。その先に、政権を取らないとできないと見通しであれば、政党抜きにどうやって政権に加わっていくのか。それとも個人の集合グループで新党結成という古くなった「離合集散」に道なのか。わからない。

 NETを使った選挙運動が、どういう結果と効果を生んだかの話が出されている。
 22日「ホームで隙間に女性が…乗客ら車両押して救出」というニュースが、美談としてNETに紹介されて広がったが。一週間後になってもテレビで扱われ「世界中に広がっている」とされている。読売新聞の社員(記者?)が乗り合わせて写真を撮ったものが出回っているが、この広がり方をNETで拾ってみた。

22915分頃 事件発生
  1132MSNニュース更新(読売新聞) 
221220slashheus
221250分ガジェッタ―Z
221257Livedoorまんふら
221257分2chNode
211313分アニゲー通信
221324YOMIURI ONLINE
221545分「飛行機、電車が大好きな中一ブログ」
221934
  共同通信(47ニュース)
221934分新潟日報モア
221934Infoseek楽天ニュース
22日時間不明Kolnet(河北新聞社)
23日東京新聞朝刊
23ANNニュース映像ユーチューブ
231837分テレ朝MEWS 


 これが全部ではないだろう。NETでの広がり方(拡散)がすごいものだと改めて実感した。このNETニュースは読売新聞が発信元だが、今は個人の端末機器から発信できるから、ある意味恐ろしい情報が、空中を飛び交っている。選挙戦中にも首相の発言や各地の様子が伝えられていた。政治における影響力もこれから大きくなっていくように思える。




2013年7月30日火曜日

肩肘張って生きる

 「肩肘張って生きているせいか」というなら、まだ元気さがあるということになるが、なぜかまたこのところ右肩が痛くて、後ろに手が回らない。右腕は使い込んでいるせいか何回も「…肩」と診断された過去がある。3回ほどあったろうか。30歳台で最初になったとき「40肩」といわれて釈然としない感じをしたのを覚えている。自説で称せば60肩だろうに、医者に行けばまた40肩といわれるのだろうかな。日常生活にそうそう影響するほどの状況までではなさそうだから、様子を見ている。

 6月にドイツに行ったとき、カメラをずっと右手にぶら下げていた。一般的には首からかけるのがやり方だけど、見つけたものを早く撮りたいために、手首にストラップを撒きつけてぶら下げていた。この状態で六日間通したので、肩を酷使したのが影響したのかもしれない。旅スタイルを決めるときに、カメラは1キロ程度の重さがあるので気にはしていたのだが。

 可能性のもう一つはパソコン。パソコンオタクにどんどんハマッテいくようだから、この原因かなとも思う。カーソルはクリックもキーボードのタッチも軽いものだから、負担になっているとの自覚はないのだが、つい、Facebookの投稿に見入ってしまうと、なかなか抜け出られない。選挙中のときは特に、NETニュース報道やちょっと読みたくなるコメントが多くあって、付き合ってしまった。情報は多面的で、「ためになる」ことが多いから、記録としてメモに残したりする作業も出てくる。ブログのネタになることもあるし。

 釣り関係の文書と写真のファイルが、たくさんあるのでいつか「壊れる」ことが必至のパソコン対応に気を使う。NEVERドライブが無料で25G使えるので、これを利用して保管していた。NET上での保管なので、パソコンが急にダメになっても、バックアップの心配はないかなという判断だった。ようやく最近落ち着いてきたと思ったら、NEVERドライブは11月で止めると通知があった。せっかく大量にアップしたものをまた他のものに移動させなくてはならない。

 段取りを設定したものに、いま移動させているがこの時間がいやに長い。他のストレージも利用可能なものがあるから、使用法を試行錯誤しながら乗り換え作業にあたっている。クリックの回数は増える一方だ。以前の肩痛のときに、右から左手にカーソルを移して使っているが、また右手に戻して使っている。肩への影響心配しながら。




2013年7月29日月曜日

事件は裏側、背景にも焦点をあてるべきでないか

 山口県の放火、殺害事件の被疑者が逮捕された。事件の背景をテレビワイド番組が追っかけているが、よくある「本人の特異性」が強調されたもので、気になっていた。犯罪を容認することができないことは当たり前のことでも、こういった事件が起こるたびに「おとなしそうだった」「やりそうもない」とか実は事件を起こしそう性格も持っていた」など、判で押したような内容になるので、目を凝らして番組を眺めることが癖になっている。

 この山口の事件も、限界集落になじめない付き合いで、だんだん追いつめられていった風のことだった。日を追って取材が深まると、本人が部落に溶け込もうとした努力もしていたことが解かってくる。部落をよい方向へということでも努力はしていたとのことだ。そういう意味ではいくらか掘り下げていったものだろうとは思う。

 気になったのは、自分の仕事を早い時期に止めて、親の元に戻って両親の面倒をみていたことだ。二人とも亡くなっているが、その介護も相当なものだったのではないか。身近な介護の実態をみるにつけ、なまじな負担でないことだと想像される。介護は家族がするというのが、今の政治の基本だから打つ手がみつからないときには、自分でやるしかない。殺人をやるまでに、気持ちが昂進していく前に、なんらかのことができなかったのか。

昨日、たまたま「憲法9条の会」で活躍された加藤周一氏のNHKビデオ録画を見た。200812月に亡くなっているが、亡くなる六か月前に「秋葉原通り魔殺人事件」が起きた。この事件を称して加藤氏は「下に澱んだものが暴発」「絶望的暴発」とコメントしていた。自分が明日は職が無くなってしまうかもしれない不安、ロッカーの荷物が勝手に整理されて、職場から放り出される恐怖は、非正規雇用という不安定な雇用から生み出されていることだ。5年たって非正規雇用者は38%を超える。

 暴力や殺人などの犯罪は後を絶たないが、やってはいけないこととして罰するということだけでは、無くなる方向は見えない。社会が作り出している雇用制度、人権、社会保障、医療、介護制度など、仕掛けそのものの改善、改良がないと事件を減らしていくことにならないと、いつも思う。




2013年7月28日日曜日

誰から誰を守るのか

 原発警戒部隊は「最後のとりで」 警察庁長官が激励(東京新聞WEB共同)との報道があった。警察庁の米田壮長官が東京電力福島第1原発でテロリストによる襲撃などに備えて第1、第2原発を警備している県警の銃器対策部隊員らに「原発防護はいくつもの措置の組み合わせによるが、諸君は最後のとりでだ」と激励した。
 この銃器対策部隊は原発事故前から、サブマシンガンやライフルを携行し、交代制で24時間、原発や関連施設を警戒しているという。「テロリスト」なるものの存在を想定してのことというが、一体だれがそんなところへ行くのかわからない。それ以上危険なところはないというところにわざわざいって、原発の放射能拡散対策を妨害?

 他国からミサイルが飛んでくることを想定内としているのは、それさえも疑問のうえに、対策などできていない。発射されたノドンの追尾、破壊もできないのだから。国内のテロリストとは誰なんだろう。まさか国会前の「原発無くせ」の声にテロリストの幻影をみているわけじゃないだろうな。

 「在日特権を許さない会」が在日韓国・朝鮮人に「ぶっ殺せ」などという相当過激な言葉を叫んで、デモが繰り返されている。そんなことはやめよう、という働きかけのアピールもされているが、テレビに映る様子を見ると、機動隊がそのデモを守っている体勢をとっている。これまでの体験では、デモに対しては規制の態度しか見たことなかったのに。
 これも誰から誰を守っているのかという点で、おおいに疑問だ。デモは表現の自由の大事なものだが、「野放し」にはならないだろう。検察・警察への信頼が、不祥事の多発や発覚する冤罪事件で薄まるばかりでは、よくない。


18日朝日社説

2013年7月27日土曜日

「ダイジョブ」でなく、「イイネ」でもない日本

 殺人放火容疑で不起訴となった元警部補は、ニュースを見ていてなんだか腑に落ちないことだらけだ。殺人や放火という重大な事件を不起訴だから、どういうことなのか。本人は地方公務員法(守秘義務)違反の罪に問われて、これは懲役一年執行猶予四年の判決だった。昨年の12月に知人の会社役員夫婦を殺害、放火したとした容疑で逮捕された。

 以降9カ月間拘留されて取り調べを受けたが、放火殺人の容疑は認めていたという。「検察の取り調べ」は、自白をねつ造する場合もあるから、文字通りの解釈はしていいのかどうかわからないが、長期間に裏付けるなにものもなかったということになる。不起訴にする場合はおおむね二つのケースが多いようで、訴訟条件がある場合は明確な除外事項以外では「犯罪の嫌疑が認められないか、不十分である場合」「起訴の必要なしと検察官が判断する場合」となっている。

 いずれにしても、公判維持に耐えられないということだから、事件は「ヤミ」のままということだ。遺族が検察審査会に申し立てするのは当然のことだ。しかし、もし違っていたら、真犯人がいるということ。今の状態では両方否定しきれない。十分な手が尽くされた調査だったのかどうか問題だ。

 TPP交渉が始まって、3000ページもの文書を読み込んで、100人体制で内容を確認する作業をしている。これまでのニュースで交渉の余地があるとは思えないが、4年間も表に出せないという約束ができあがる。まったく内容がわからないまま、年内妥結!なんて冗談でしょうと言いたくなる。たった、5カ月の間?なにもわからずに?

 別件逮捕で9か月拘置して、なんだかわからない不起訴という検察の対応をみて、行政機関の働きのお粗末さと、日本の国の在り様の不快さをまた感じる。




2013年7月26日金曜日

選挙結果で飲むのも祭りごと

 歳を重ねると、感性が鈍くなる?いや自分の場合かもしれないが、感激がすぐ薄れていくのも早い気がする。ものごと一つ済んだら次がある。あると言っても、大それた物事でもない。なにかふわふわしたものが、自分の前を漂って時間が過ぎて行ってしまうから、待てこの野郎と待ったをかけておかないと、何が残っていくのかと不安に駆られる。

 まだ、「選挙祭り」の余韻が残っている。昨夜はそれをタネに、飲むことになった。その帰りに、その次の余韻行事を思いついて連絡した。しばらくやっていない写真合評会のメンバーだ。

 「アイドルグループ制服向上委員会」の会長で橋本美香さんが、初めて共産党に入れたというコメントをFacebookに書いたとかでニュースになった。  
 「人生の先輩方から見ると共産党への思いや意見がいろいろあると思います。でも先入観なく、今の時代に必要だと思ったから一票を共産党に使いました。そしてもう結果は出ました、さあ!次に何かできるかを考えていきたいと思います」

 制服向上委員会は名前だけ知っていたが、そんなのもある程度しか認識していなかったから、これも余韻行事の話のネタになりそうだ。でもキャーキャー騒いでなんだという評価をちょっと変更しなくちゃならないかな。
 ひところなら、そんなこと公に発表したら、仕事を干されるということはざらにあったが、大丈夫かと心配したりして。でも北朝鮮でも中国とでも同列視させるような悪意の「攻撃」が効かなくなってきたということもあるのかもしれない。

 それにしても、アイドルグループが選挙の選択を考えることができたというのは、「NET選挙」のおかげかな。NET選挙で全部の動向を左右したということはないだろうが、原発やブラック企業の問題などを巡っても、NET上で膨大な情報が飛び交ったのは間違いない。NETで飛び交う話題、コメントについてマスコミが無視できないことで、報道内容に影響を与えている。そんな気がする。




2013年7月25日木曜日

東ちづるさんのインタビュー(週刊金曜日)

 ブログのネタは、思いついたときにNETや新聞記事やらで、メモしておくようにしている。でもこれが、時間がたつと使うのが嫌になってくるのが、通例で、ほぼ使わないことが多い。毎日のようにあたらしい事柄が、伝えられてくるから、古くなってしまうということもある。今はともかく事件、事故が次から次にでてくるから、一つに拘っていられない気がしてくる。

 そんなに忙しい「身分」ではないのだから、急ぐこともないのだけれど、物事そこに留まらず、昨日見たことが今日はちょっと違ってしまったりしてしまうから、うっかり気を抜けない。Facebookの投稿なども、よい情報が沢山あるから見ないでおくわけにもいかないし。


Facebookの投稿から(Nさんの投稿)=23日。
先ほどの東ちづるさんのインタビュー、出来る限り転載し直しました。

週刊金曜日臨時増刊号 
「憲法 あなたにも責任がある 知らなかったじゃすまされない』

 まず、なぜ日本国憲法を変えなければいけないのかがわからないんです。憲法審査会で、改憲派の議員が今の憲法を「理想主義」だと表現していました。それが否定する理由になっていることがとても怖いと思いました。
政治家の人にぜひお願いしたいです。「理想」を掲げてください、高い「理想」に向かって政治をしてください、と。

 アベノミクスなど、多くの人が目の前の"エサ"にとびつきたい気持ちはわかります。しかし、私たちは50年、100年先の日本人の先祖になるわけです。「あのとき憲法を改正していなければ、こんなことになっていなかった」ということは避けなければなりません。
自民党の憲法改正草案では、「公が重視されていますが、「公」ってバケモノだと思うんです。「公」を作っているのは「個」ですから。

国を強くしたい」と言われても、「国って何? 何のためなんだろう」って思ってしまうんです。スローガンの表現は上手だと思いますが、私たちはその言い回しを読み解く力を身につけなければなりません。
政治は生活です。逆にどうして表現者の人たちが自分の意見を表現したがらないのかが不思議です。「何とかしてもらおう」という依存した気持ちの表れかも知れませんね。


自由に発言する社会を実現するために、「青い」と言われようが、私は自分の言葉でも表現し続けたいと思います」憲法が理想主義で何が悪いの? 政治家には「理想」を語ってほしい 。




2013年7月24日水曜日

選挙や社会運動にNETの効用は大きくなっていきそう

会社側から「従業員が入れ替わらないと店の新鮮度が落ちる」と言われて
 カフェ・ベローチェで計4年11カ月勤務。3カ月ごとに契約を更新していたが、12年3月に会社から契約更新の上限を15回にすると通達があり、13年6月に雇い止めを通告された。
  正社員とほぼ同じ業務をこなし、契約更新も機械的・形式的なものだったとして、代理人の笹山尚人弁護士は「正社員の解雇と同一視すべきで、合理的な理由のない雇い止めは無効」と主張している。

 会社側は「定期的に従業員が入れ替わって若返った方がよい。これを『鮮度』と呼んでいて、従業員が入れ替わらないとその店の新鮮度が落ちる」と発言した。女性は「野菜や魚のように『鮮度』と言われ、賞味期限切れのような言い方は許せない。生活の糧と同時に人としての価値も奪われた」と話している。

 人間の「働き」を資源化(モノ)扱いしていることはとんでもないと思うが、こういうことが、当たり前の社会に出来上がってきた。今回の参議院選挙でも、ブラック企業への批判は大きく広がった。この「ブラック企業」で高名になったワタミフードサービス株式会社の渡邉美樹氏は比例代表でようやく当選になったが、このときNETに飛んでいた情報のひとつに、こんな書き込みがある。
□こんなに苦戦したってのが正直意外
評判なんて関係なしに楽々当選すると思ってた
TVやネットの力って意外と大きい、そして有権者って意外と賢い
そう思った
□まじかよ・・・ これに関しては共産やってくれとしか

 今回二年目になるとのことだが、ブラック企業を告発する「ブラック企業大賞」が、目下投票が実施されており、811日に対象が発表されるとのことで、渡邉氏はいまのところ、18597票でダントツの1位になっている。

ブラック企業大賞とは…(HPから)
 パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負・・・。日本の労働環境はいまますます悪化の一途をたどっています。それらの職場はここ数年で「ブラック企業」と称され、社会的にも注目されつつあります。しかし個別事例の調査やその問題の発信・解決も簡単ではなく、ブラック企業で働く当事者は、不当な処遇を受けていても声をあげられる状況ではありません。さらにはブラック企業を生み出す社会・経済的な構造についての分析や提言についても不十分であるため、きわだったブラック企業の存在は一時的に取り上げられても、企業全体・働く場全体の質の向上にはなかなか結びついていません。そこで私たちは、ブラック企業の個別の事例はもちろんのこと、それら企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして「ブラック企業大賞企画委員会」を立ち上げました。
 ノミネートされている8社は
1.ワタミフードサービス株式会社    
2.株式会社クロスカンパニー株式会社クロスカンパニー
3.株式会社ベネッセコーポレーション
4.株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
5.株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
6.西濃運輸株式会社
7.株式会社東急ハンズ
8.国立大学法人東北大学


 NET選挙が話題だが、こんな風に広がっているNETが、これからの社会運動にも影響を大きくしていくだろう。「エジプトのNET革命」がここでまたチラついて見える気がする。






2013年7月23日火曜日

お知らせしたものが、受け手に伝わるように。

今日のFacebookの投稿で陸前高田の鳥羽市長
 「笑い話ではありませんが、先に列記した広報やネットを活用し被災者の皆様に被災者支援制度などをお知らせしてもなかなか伝わらないのに対し、同じ手法で告知した八代亜紀さんのコンサートの整理券配布には早朝から長蛇の列ができるんですよ。」

 選挙で支持を得るということも、これに似ているところがある。真面目な人(政党)が真摯に、受け止めてもらおうと、政策や主張をわかりやすく出す。しかし、受け止め手のほうはその立場を投げ捨てといかないまでも、投票しようという行動に行くまでは、相当かい離がある。

 52.61%の投票率であっても、政権が成り立ち信任されたという恐ろしい結果を持つ。ちなみに自民党の比例代表得票率は34.70%。投票率52.61%だから、有権者比で18.25%の支持。これが圧勝でお墨付きだという中身になる。誰が考えてもおかしい選挙制度だ。

 参加型選挙と称していいのかどうかわからないが、横浜で「選挙わり」ができて、横浜市と神奈川県横須賀市内のカフェ、居酒屋、ネイルサロンなど143店舗で、参院選で1票を投じた20〜35歳の人に割引などをした。投票日の防災無線を使った投票誘導だけではなくて、さまざまな方法で促すことはいいことなのだろう。

 受け手の側が関心を呼び覚ますようなことはやるとして、選挙の中身で行けば、「原発稼働」や「憲法改正」、「消費税増税」を演説内容から外したり、憲法改正に正面から反対せずに「加憲」という言葉をあみだしたり、果ては「何でも反対の…」と嘘をならべたりするということでは、公正な言論戦とならず、投票意識には結びつかなくなるのではないか。

 そしてなにより肝心な選挙制度の悪弊は直すべきだ。もう全国の選挙区を対象にした参議院選挙無効の提訴がでている。せっかく投票したものが生かされないから投票率は下がる。ベカラズ選挙も変えるべきで、戸別訪問禁止などという馬鹿げた制度は無くして、大いにしゃべりあえるようにすれば、もっと賑やかなものになる。そうなっていけば、関心は高まっていくことになると思う。そうだ、選挙前に「投票わり」をやって、候補者を呼んで演説会したらどうかな。



2013年7月22日月曜日

祭りの頂点 開票速報で寝不足

開票は面白いから、注目して夜更かしすることになる。自民党の圧勝というお化けめいた結果が、衆目の一致するところとなるとあとの政党は、はらはらドキドキのまま、寝ることができないだろう。候補者含めた関係者はさぞかし大変なことだろう。政治がどんな方向に行くのかといいうのは、身にかかってくることだから、大事なものとおもいつつ、一面では「お祭り気分」をやっぱり否定できない。

 面白がってスポーツ気分で参加するという人もあるが、それにはムッとする。それなら出口調査でウソを言えばいいと冗談に言う。しかし相当数が嘘をついたら、予測は当たらないから「面白い」ことになる。衆議院選挙のとき出口調査でどこに入れたか聞かれたから、「ノーコメント」と返事しておいた。

そうすることで、もしかしたらマスコミの予測は当たらないものとして扱われることにならないか。自民党圧勝などという事前の「世論調査」は信用されなくなる。面白いと言えばそうなると、寝不足の頭が回っている。でもそうなると、苦労して選挙をしてきた、まともでまじめな候補者は、結果がなかなか確定しなくなるから大変かな。

朝日デジタルの開票速報を見ていたが、比例代表の開票結果が99.9%からなかなか動かない。残票整理かもしれないが、現時点の状況。

自民党  政党得票数:18,460,30134.68%
公明党  政党得票数:7,568,08014.22%
民主党  政党得票数:7,134,21513.40%
みんな  政党得票数:4,755,1608.93%
日本維新 政党得票数:6,355,29911.94%
日本共産 政党得票数:5,154,0559.68%
生活の党 政党得票数:943,8361.77%
社民党  政党得票数:1,255,2352.36%
みどりの風政党得票数:430,6100.81%
新党大地 政党得票数:523,1460.98%
緑の党  政党得票数:458,0260.86%
幸福実現党政党得票数:191,6430.36%

2013年7月21日日曜日

祭りごとの選挙に惹かれて演説会

 選挙戦の最終日。自民党の演説会に行って見た。30分も前からかなりの人たちがあつまっていた。高齢者が多いのだろうと思っていたら、意外に若い人たちも混じっている。前段の30分は、区議団のナントカ選対とか、都議団の選対とか、衆議院のとか入れ替わりで、挨拶をする。政策めいた話はなく、…は危ないからよろしく頼むという決まり文句が続いていた。内容がそういうものだから、聞いている方も拍手がまばらでいわゆる盛り上がりという雰囲気ではなかった。

 地元選出の衆議院議員が、候補者の手を取ってよろしくお願いしますと頭を二人で深々と下げても、拍手がいくらか上がるだけだ。石原のぶてる氏が登壇すると少し反応が変わって、拍手が少し多くなる。盛り上がりを感じない(いつも見ているほかの演説会と違う)変な雰囲気を感じながら、候補者がしゃべるのを聞いていると、聴衆はこれにもうなずくでもなし、拍手をするでもなし、ちょっと違和感があった。

 都議団の名前を人ひとり紹介して、会場に来ているということだったから、そういった関係からの動員もあるのだろうか。候補者は、安倍首相と一緒にやらしてくださいというのが、大まかの趣旨。道徳教育が悪いだの、国際貢献ができる日本を創るだのと、民主党がじゃましてできなかったことをすすめて、捩じれをなくしてアベノミクスでやればよくなるという話だった。

 安倍首相が登場して、ちょっと雰囲気がかわってくる。民主党がやれなかったことを六カ月間で、為替と株の上昇に転じさせたと自慢し、大企業68社で7%のボーナスが支給されたから、この方向でやればもっとよくなるというもの。焼肉食べたら注文の品数を増やせるとか、ビールをもう一本飲めるとか、乗せる話題で「景気回復」をアピールした。領土問題はさらりと流し、憲法改正問題や原発には直接言及しなかった。経済が回復すれば税収が上がると、消費税増税にも触れなかった。不利とみているのだろう。保育園を増やしますというのも「女性のために」と付加しながらアピールした。国会で共産党に追及されたことが効いているとみえた。

 話っぷりがうまいから、役者に見えて聴衆の方も安倍首相の演説に反応が違っている。それでも大拍手などということはないが、何本かの日の丸の旗と、どういうわけか真紅のハンカチを振っている人がいた。これもほんのわずかだったが。聴衆はもちろん意識的な人たちがきていると感じたが、30代くらいの若者が「東京はAと、もうひとりえーとB。5つくらいの議席だから、二つくらい取るんじゃない」としゃべっているのが聞こえた。壇上から3000人くらいと言っていたが、映像用のカメラが6台くらい使われていた。「安倍人気」ということがどう出てくるのか、東京は(というか大都市というか)選挙結果では、タレント的候補者が当選することがよくあるから、その影響がでるのかどうか。





2013年7月20日土曜日

クーデターには戒厳令、民主的変革なら…。

 日本の政治を変えていくのに、その変革についてさす言葉が見当たらない。

「クーデター」についてウィキペディアでは
社会制度と支配的なイデオロギーの政治的な転換については革命、統治機構に対する政治的な対抗については反乱、政治的な目的を達成するための計画的な暴力の行使についてはテロリズム、単一国家の国民が階級や民族・宗派などに分かれて戦う武力紛争については内戦
朝日新聞掲載「キーワード」 クーデターの用語解説は、 フランス語で、「国への一撃」の意味。軍などが武力で権力を奪取するような政変を指す
となっている。

 革命、反乱、テロリズム、内戦のいずれにしても日本では「負のイメージ」が先に立つ。「フランス革命」とは違和感をそう感じないが、日本でと言うと国政を変革する場合の表現が存在しないことになっている。これはおかしいというより困ったことだ。
 
 選挙戦の最終日で、各党必死の「戦い」をしている。なのにこの静けさはなんだ。憲法に保障する表現の自由を固く制限した選挙、様々な人の意見を闇の中で二大政党に収斂してしまう選挙制度で生まれてくる議会は、捻れてくるのは当たり前だ。暗闇のような選挙で、政治の未来を考え合い、議論を戦わせる機会になっていない。

 提供されるべき情報が少なく、例えば選挙演説で原発や憲法改正問題に口を閉ざしても、マスコミもさしたる問い詰めもしない。こんなことだから、投票率は「盛り下がる」ことにつながる。法律を「駆使」してまるで戒厳令をしいているかのようだ。

 政治を変えたい、よくしたいと願うのは、どこの国でも当然あることだ。戒厳令は日本にない(憲法にない=有事法制に同質のものありという説あり)が、変革を求める言葉もフツーに流通していない。もっとも政治の「変革」の言葉さえ市民権があまりない。

 原発、雇用、税、年金、医療、TPP参加…をめぐって、日本の将来像と立つべき位置について、関与しなくてはならないし、すべきだと思う。眠っていてはいけない。民主的変革という言葉はまだ、フツーに流通していないが、革命・テロ・反乱・内戦でない言葉としてこの際流通させてもいいのではないか。これなら戒厳令の必要はない。




2013年7月19日金曜日

「憲法15条3.公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する」を充実させて。

 政治は斜めから見られている分には、政権党は安心だ。国の将来がかかる選挙に議席をどう配分するかは選挙民の意向による。その判断ができる情報をちゃんと提供「される」べきだと思う。この選挙期間中は、政党討論会がいままでになく取り上げられた。とりあげて報道するのは当たり前だとおもうが、先日のNHK番組は酷かった。各党の政策について、ほんの一言ずつ発現させるだけで、政権党に反論を多くやらせると言ったものだ。そうしないと怒られる事情もあるのだろか。政党数が多いのも事情にはあるだろうけど、例えば通常の政治のおおきなテーマでは首相に、しゃべらせる特別場時間を設けることがある。だったらせっかくの討論時間の枠を広げて、おおいに政党の意見がたたかわされるようにしたらどうか。選挙は本来平等に扱わなくちゃ公平でない。

 投票は大事な権利(憲法153.公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する)として規定されているのだから、実施は充実したものであるべきだ。日ごろ、政権党が言い出す政策をただ、受け流すだけの報道では、さっぱり投票しようという動機には結びつかない。(それがいいんだと進める人たちは別にして)

 選挙管理委員会の宣伝カーを回すだけでは事足りない。こうして、不条理なベカラズ選挙運動と、小選挙区制中心で議席を手に入れるのでは、「ナントカ詐欺」との違いはない。
 原発の稼働を続けるのか、憲法を改正していいのか、国防軍を造って…は許されることなのか、消費税を増税するのか、社会保障を削っていいのか、非正規従業者38%は酷いことではないのか、ブラック企業を野放しにするのか、など
 知りたい情報、知るべき情報はたくさんある。北朝鮮の拉致問題は大事なことだが、焼きたての餅みたいに時間を延ばして報道するときかと、ワイドショーを見ながら腹だった。いまでっしょ!普段知りえない政策やら政治の裏側を掘り下げて「バン!」と表にだすのは。




2013年7月18日木曜日

ドイツの廃棄物の扱いは違っている

 先日のドイツ旅行の記事で、ゴミのことについて書いた。

「街中ではゴミはほとんどない。おおきなタンクのような器を置いて、そこに分別して入れておくようになっている。都市のなかでも、いわゆるゴミとして廃棄するというものが相当圧縮されているのか、もともと少ないのかどうかわからないが、…」

 ドイツをよく御存じの方から、このことについてメールがあって教えていただいた。
 「ドイツでは家庭や企業から出る廃棄物はゴミではありません。資源です。幼稚園の物心ついた頃から先生がゴミ出しの実習をさせて教育させています。ビン類は洗浄して再利用します。ゴミになるものは作らない、売らないという発想で企業側も努力しています。昔から日本でも言われているようにドイツ人の考え方は合理的なのです。」

 やはり、発想と扱いが日本とは相当違っているらしい。資源をして回収するのは日本でも現在はやられているが、「企業努力」の方は(あるのかもしれないが)ちっとも見えない。プラスチック類にしても、消費者が洗って集積場へ持っていったものが「商品化」されるのに、そのコストはただというのも納得いかないことだ。缶類びん類も中を洗ってシールをはがして…となると水道料金まで負担することになる。

 その分が再生利用された器の商品のコストを下げているという理屈なのかもしれないが、回収することにたいする対価がみえれば、そこいらに空を放っておくことが減るのではないか。それに、自動販売機の数はどれだけあるのだろう。どこにでもある安心感も醸造されているが、もしなければ熱中症対策には入れ物に入れて持ち歩くことで、ペットボトルの器の数を減らすことにはなる。

 どこかの知事が電力使用量を抑えるのに、自動販売機をなくせと言ったことがあった。これは総スカンになるだろうけど、本来的にはそう考えるのも一理あると思う。いまから「なくせ」では抵抗は感じるが、電力使用量野放しというわけにはいかないご時世にはなった。どこの家庭でもおなじだろうが、再生利用のプラスチック類の量はすさまじいものだ。この圧縮だって必死に考えていかないと、日本のゴミ社会はどうなっていくか心配だ。
 それにつけても日本という国はどうしてこう、後進国なのだろうか。







2013年7月17日水曜日

NET解禁選挙、エジプト「革命」並みといかなくても。

 最近の選挙で、でるだろう結果に「占い」を立てていると、外れることが多い。自分が投票した結果はもちろん一番気になるが、晴天の霹靂とはいかないまでも、どうしてこうも違うのだろうかと思って、「歳のせい?」などとも考えてしまう。

 そんなことは政治のプロたちに考えてもらえばいいのだろうが、選挙は、「祭り」と同様の趣があるように思う。だからなんとなく参加していきたいという魅力を持っている。サッカーで日本が活躍して渋谷駅で騒ぐアレと同じように。スポーツ競技は同一のルールでされるから、イエローやレッドになるごく一部を除いては、公平かつ民主的に運営される。

 選挙となるとこれが、スポーツ競技にくらべてなんと不公平な仕組みになっていることか。大きく影響するのが、新聞・テレビの報道だが、その内容が酷い。この参議院選挙の焦点が「自民党が過半数をとれるのか」といったたぐいのものだ。原発の問題、消費税の問題、社会保障、TPP参加の問題、経済(われわれのふところ具合)など、いくつもある。いずれも掘り下げて皆で論議ができるような内容を報道すべきなのに、そういったものは東京新聞などほんの一部だ。

 だから、公約をこなしきれない有権者は惑いが生じる。それをいいことに、都合の悪いことは演説しない。つまるところ、投票率は下がることになる。しかもその上、選挙法によって「二大政党有利」に誘導されることになっているから、国民の側の様々な意向が反映されない。これも投票率に影響する。非民主的制度にも関わらずマスコミはこれに対しても論評は全くと言っていいほどしない。

 ルールと運営がかくのごときでは、そのお祭り度は下がるばかりだ。
 古事記伝に、「祭事(まつりごと)と政事(まつりごと)とは同語で、その語源は奉仕事(まつりごと)から来たのであろう。天皇に仕え奉ることを服従(まつろう)と言い、神に仕えることを祭りと言うも、本は同じである。」と本居宣長が言っていたとのことだが、「政(まつりごと)」と「祭りごと」は兄弟姉妹のようなもの。だったら、賑やかな「祭り」にしてやる必要がある。

 ネット選挙が解禁になったら、(それが原因だと思われるが)報道内容に変化が生じている。政党の報道がいくらか平等になってきている。「これはおかしい」だとか、ネット上でのニュースで世論が動くことを、マスコミが無視できずに、チェックをいれているためだ。この「祭り」を盛り上げていく役割の一端を持っていることは確かだ。「政(まつりごと)」に良い影響を与える選挙結果になるといいと思う。


放射能除染の実施は6割!…ふざけるんじゃありませんよ!




2013年7月16日火曜日

微にいり細に入り情報を採り込んでいるGoogleとYahooの情報をアメリカNSAが利用

 Googleの「地図」は、自宅の家の周りまで写真を撮って、だれにでも公開している。ちょっと気持ちが悪い。様々な「仕事」のターゲットにされていることだろう。
 福島第一原発の爆発の時は、(多分)その状況が目に入るのを避けるために、相当期間が過ぎるまでマスコミ関係にも出させなかった(のだろうと思う)。テレビでも遠くからの映像はあったが、悲惨な状況は後になってわかったことだった。

 そのときGoogleの地図で福島第一原発を検索したら、原発の建物の惨状が航空写真で映し出されていた。率直にびっくりした。この「地図」は岩手山麓の片田舎の木造建物さえ、分るほどだからすごいものだ。しかも全世界を定期的に調べなおして更新しているわけだから、その企業の「規模」もわかる。

 パソコンのNET関係では、ブログにしてもホームページやSNSの交流サイトにしても、やっていくほど個人の情報を出していくことになるから、書き込みの増加によってもどんどん蓄積されていく。その遮断をどうするかへの心配も必要に出てくる。であっても個人の力量ではいかんともしがたい。発信する情報の信頼性は、ある程度発信する側の「露出」が欲しい。でないと、アップされた情報をどこまで信用していいのかという問題も生じる。

 NSA(米国国家安全保障局)が情報収集・スパイ活動をしていることが報道されているが、ニュースによると、GoogleYahooは情報提供をしているのではないが、その情報収集行為を黙認しているらしい。中南米などを中心にターゲットになっている。一日数億の情報収集となれば相当の範囲でやられているのだろう。ヨーロッパの国でも市民の電話やNET通信を傍受、在米公館、EU本部を盗聴しているという。日本は米国と「同盟のお付き合い」だから、緊張関係ということでなくとも、対象外ということではなくて沖縄基地問題をはじめ、集めたい情報があるのではないか。外交ルートだけではわからないことはたくさんあるだろう。

 日本でも「さる機関」が、国内でも同様のことをしているだろうことが想定できる。日常生活でパソコンを使わなけばいいという選択はあるが、好むと好まざるとにかかわらず、そうはいかない社会に変容してきた。若者中心にアンドロイドだのスマートフォンだのと、まさに日常の生活がNETなしでは済まないし、日本の選挙運動でも「自由化」の方向から利用することに変わってきた。エジプトは「エジプトの嵐」から後も、民主化の道程に時間がかかっているが、NET中心の情報伝達が主要な場面で、暴力を排除した運動へすすんでいくだろう。

 よりよい民主的な社会をつくるのに役立てられるなら悪くはない。もろ刃の剣のようなところもあるが、使いようで価値が高まるものなのかもしれない。





2013年7月15日月曜日

大丈夫なのかヒコー機

 ボーイング787は試験飛行中の火災から、2013年に入り、ブレーキの不具合、バッテリーからの出火、燃料漏れ、潤滑油漏れなどのトラブルが続いている。バッテリーからの出火事故では、連邦航空局(FAA)が耐空性改善命令を発行し、運航中の同型機すべてが世界中で運航停止になるということになった。原因がバッテリーに関連している部分のなにかでも、原因は特定されていないまま、改善をしたので大丈夫ということでの使用再開になった。ボーイング社の対策を信用してのOKサインを、アメリカの連邦航空局出して、「連動」して日本も認めると使用を再開した。ボーイング787は、どういうわけか日本が相当(世界62機中日本は29機)保有している。7月12日の夜にもロンドンで同機の火災事故が発生した。原因がバッテリーなのかどうかはまだわからないが、垂直尾翼の前の天井部分が内部から焼けているとのことだ。

ボーイング777もこのところ事故が続いている。
同機のウリは「従来のボーイング社製の機体を運行してきた航空会社でもパイロットが違和感なく最小のトレーニングで本機へ移行できるよう配慮されている。」ことなっている。要するところ経費節減だ。これが、先日のアシアナ空港での事故に関連しているのだろうか。原因はまだ、明らかにしていないが、「自動操縦と習熟」がキーワードのようだ。機体全てがコンピュータ上で設計された最初の商用航空機であることが、安全を担保しているとは言えない。

ボーイング777ファミリーは、1995年以来1000機以上が製造・運航されている。運航開始当初から長らく全損事故は発生していなかったが、2008年にブリティッシュ・エアウェイズが初の全損事故(777-200ER型機)を起こし、2011729日、エジプト航空の777-200ER型機(SU-GBP)がカイロ国際空港でコックピットから出火し全損した。先日は76日、アシアナ航空の777-200ER型機(HL7742)がサンフランシスコ国際空港で着陸に失敗、炎上し全損した。
 いずれも777-200ER型機だが、なにか共通の原因があるのだろうか。7月9日にも、日航の同型機が「油圧系統の異常」で羽田に引き返している事故があった。

 傍若無人に飛び回るオスプレイは、かなりの確率で事故を起こしている。生態系に影響を与えるからという批判でハワイでは飛行訓練を止めたのに、日本に持ち込んで勝手に各地で飛行訓練を繰り返している。防衛白書は当然ながら根拠がわからない「最大限配慮して運用して」「機体に問題なく安全」を報告している。


地上の生活もさまざま事故の心配は多いが、空からも…などと考えたくもないことだ。

着地するまで、不安が…。この度の旅では無事だった。…着地の瞬間の揺れが止まるとほっとする。


2013年7月14日日曜日

ドイツの旅番外編2

 今回の旅に活躍した三種の神器。カメラは言うまでもないとして、トイレで使う携帯シャワーは、心強い味方だった。とは言え毎日シッカリ飲み、かつ食べの状況だから、朝方の催し以外には心配したものでもなかった。
 
 もう一つの「旅コレ」新グッズは、GPSを検索して移動した軌跡を記録するというもの。なくてもどういうことはないが、秒まで記録する。カメラの時計を合わせればシャッターを押した地域がある程度までわかる。撮った写真を軌跡に合わせて記録保存できる。通過した場所の記録が、現地ではなかなかメモも取りきれなし、記憶も錯綜してくるので、後で見るには良いようだ。

 開始するときのGPS検索に時間がかかるので、窓際などに何分か置いておかないと、位置を自動的に読み込まない。
 位置を捉えて、経緯度を特定してから軌跡の記録がはじまるので、始まりと終了時のオンオフを忘れないようにしないと、電池の消耗も余分にすすむ。8時間で単三電池一本使うので、今回は充電器を備えて、早めに交換をした。スイッチの入れ忘れはあったが、ほぼ記録は残った。

 トライアルであらかじめ渓流釣りで試してみたら、相当正確に場所が特定できたので使う気になったが、海外だと場合によってはややずれるようだ。8日間という時間も十分余裕のレコードだった。

 食事の写真を並べて、ドイツの旅は一区切りついた。もう一度突っ込んで撮って、じっくり撮ってみたい気もするが、旅程を自分で構成するのもできるかどうか心もとない。


















2013年7月12日金曜日

ドイツ旅行で見えた自動車と自転車の共存、原発は。

 旅は7日目の朝から帰国の行程になる。ドイツの旅は、交通網の整備がよくされていることが印象に残った。アウトバーンが各方向に延びて、街に要領よく入り込んでいる。交通量は多いし整備はもちろん、路面電車と自転車道路が都市部で張り巡らされていることには感心した。

 街路は、車の駐車スペースが道路上に造られていて、そこを利用するのことで、道路上の駐車禁止帯がない。自転はシェアリングが行き届いているのか。公共の貸し出し自転車があちこちに設置されている。巡っているのが観光地のせいかもしれないが、カラフルな自転車が止まっているのが目につく。日本では、ごく一部を除いては都市部で路面電車は重きが置かれていないし、自転車に至っては最近道路整備にわずかな施策がされてはいるが、街中では自動車と歩行者の間で、対立関係になっている。交通体系の整備がとてもいいように見えた。日本はこの点も後進国になっている。
 
街中ではゴミがほとんど棄てられていない。おおきなタンクのような器を置いて、そこに分別して入れておくようになっている。都市のなかでも、いわゆるゴミとして廃棄するというものが相当圧縮されているのか、もともと少ないのかどうかわからないが、大量消費国日本とは相当違っているようだ。

旅行日程表に乗っているバスの移動距離だけで1600キロだが、その行程中で道路工事をしていたところが、何カ所かあった。新築建造物の工事は一カ所あったかどうかだった。聖堂や城ではメンテナンス中の所が何カ所か見えた。これは結構多かった印象だ。

 ドイツの電力事情(原発)は17基の原発のうち、8基を停止、22年までの全原発廃止を法制化した。15、17、19年にそれぞれ1基、21年に3基、22年に3基との具体的なスケジュールも決めているということで、この状況も何か見ることができないか期待をしていた。残念ながら車窓から、太陽光発電のパネル群と風力発電用の風車が少し見えただけだった。




























2013年7月11日木曜日

六日目の朝はマイ「オプション」。早起きして町を歩く。夕食は宮殿!

 ウィーンに泊まった、翌朝は9時の出発で朝の時間を利用して散歩に出かける。朝の空気はとりわけスッキリ感じて、目に入ってくるものが新鮮だ。昨夕ホテルに入るときに見えた聖堂が、すぐ近くだったのでそこを目当てにして歩き始める。官庁街?とおぼしきところは乗用車が整然と駐車されている。工事中の聖堂は、カットしながらカメラに収めた。

 足を延ばすとコンサートの準備をしているところがあり、並んだ椅子が光って見えた。路面電車が、道路面から地下に入ってゆき、地下の駐車場で乗客をさばき、また地上に出ていく様子は、日本では見られない光景だった。日本の整列乗車とういうイメージとは違ったオープンな感じも、ヨーロッパの風情なのかと思われた。

 ホテルを出発し、午前中はウィーンのシェーンブル宮殿、シュテファン寺院などを回って歩く。目玉は宮殿オーケストラと宮殿ディナー。目玉は宮殿オーケストラと宮殿ディナー。オーケストラとは大人数ではないが、歌とバレーも演じられてサービス豊かなものだった。ウィーンらしさの一部を垣間見ることができた。写真撮影が禁じられていたので、そのカットはない。













宮殿を歩き回る






宮殿ディナー シャンデリアが写る



出番前の歌姫たち