2014年4月30日水曜日

お隣の韓国客船事故は他人事でない

ピーチ機の異常降下操縦が28日に発生した。格安航空の欠点というよりも構造的な問題を露呈した。異常降下は警報装置の作動で着陸をやり直して事なきを得たということだ。このピーチ・アビエーションLCC(格安航空会社)については、経営に問題があることが報道されていた。

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424日、航空News 
―ピーチ、機長が確保できずに約2000便欠航か
 24日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションは機長の確保が出来ないため、519日~1025日の国内・国際線10路線の2088便を欠航とすることを検討しているとのことです。56月の448便は欠航することが確定している、とのことで
す。24日午後2時半から記者会見を開き発表するようです。
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425日、航空News 
―大量欠航で「経営方針に無理があった」とピーチ社長
24日報道されたピーチ・アビエーションの欠航ですが、記者会見によりますと、同社には現在、機長52名、副操縦士56名の計108名がいますが、この内、8名が病気やケガなどで乗務からはずれている、とのことです。また、新たな採用や昇格で10名の機長を予定していましたが、5月中に新たに採用する機長が6人、機長への昇格訓練が終了する副操縦士が5人おり、これらが、運航に加わることになります。しかし、3人程度の退職者が見込まれ、長期病欠者が3人程度出ると見込んで、結果、5名しか確保できていない、とのことで、これが、機長不足の原因とのことです。これにより、5月~6月の448便の欠航を決定した、としており、全運航便に対する割合は11.8%となります。
 また、7月以降の欠航便については30日に発表する、とのことです。今回の欠航により影響を受ける旅客は最大26175人になります。減収は約30億円を見込んでいる、としています。井上社長は急拡大を目指した経営方針に無理があったことを認め、陳謝しました。
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(いずれもJal不当解雇撤回裁判原告団Facebookから)

 ピーチ・アビエーションは、ANAホールディングスが筆頭株主で、同社の持分法適用会社として関連会社の一つに位置づけられる場合もある。当初は全日本空輸と香港投資会社ファーストイースタン・インベストメントグループ」の共同事業として計画され、産業革新機構(官民出資の投資ファンド)が資本参加している。
 
 出資額の総計は資本金と準備金をあわせて約150億円(20111130日時点)で、就航開始後3年目での黒字化を目指すとしていた。3年目にあたっておきてきたことだったが、投資のためにという目的も、「安全な」という交通機関の一番大切なことを抹殺してつくられている状況だ。官民がらみでやっていることだから、国の責任も大きい。「安全なら安い方がいい」などということは、決して言えないことだ。




2014年4月29日火曜日

断捨離のすすめ

 山中所長は「約15年前はデータ保存の意識が十分でなく」と京都大学の山中教授。なんと続くぬかるみぞ。メタメタとはこのことだ。理研の一連の出来事は不正かどうかなどよりも、フツウのことができていないと言った方がいい。どうして大事なものを残すという神経が育成できないのかと不思議だ。

 「断捨離」の行動は、物への愛着を整理するために、これをすることによってストレスから解放されるということだとか。理研の関係者の皆さんはきっとお片付けが苦手なのかもしれない。部屋のどこにでも所狭しとものがある、そこだけは凡人とおんなじで親しみが湧いてくる。本当に必要、価値のあるものがそれによって浮かび上がるとなれば、断捨離することをおすすめしたい。

 論文がNETで確認されているというのが、ことのきっかけになっているとのことだが、それほど注目されている研究なのだということ。研究成果に関わる事情や利益構造が背景にある。製薬会社やそれにかかわる研究者などには、情報が手に入るという点がこの問題を表に出すことになった。仮に外部からの指摘がなかったどうなのだろう。「ねつ造か否かの議論」も隠れたまま、将来も引きずっていくと考えると、怖い気がする。

 小保方氏のコピペ問題もそうなると、妙な貢献をしたことになる。もともとHPはアメリカの大学の研究情報を共有するためにできたというから、その点は特異なのかもしれない。イロハのイをわきまえなかった研究者たちとなるのでは情けない。
 韓国でもそんなことがあったというから、日本だけではない世界中に関心を振りまいている。人後に落ちない国際的仲間入りだ。


 国が理研に出している運営費交付金は約580億円というから、「じっかりして」と声をかける権利が納税者にある。今の政治もさっさと断捨離にかけてやりたいものだ。





2014年4月28日月曜日

地下鉄料金のあまりの差に驚いた

 西葛西まで用があって出かけた。いつものようにネットで経路を調べて、安価で乗り換えの少ない方を選ぶ。都営地下鉄の利用では高くなるので、なるべく避けてと思っているが、西葛西までのこの検索結果では都営を使うかどうかでは随分と差があった。
比較してみると
         
料金          490円      278円
所要時間       46分        49
乗り換え         3回         2
定期代六か月は  107360円     47310円    


定期代は倍以上で、この違いは大きすぎる感じだ。「都営」は建設費が高いと言って、高い料金を吹っかけられているが、ちょっとひどい。





2014年4月27日日曜日

観光も「資源」とすることで脚色される富岡製糸場の歴史

冨岡製糸場の保存展示や世界遺産登録運動では「女工哀史」はここにはなかったこととして扱われてきたらしい。地元のガイドの話は一様に、待遇はよかったということになっている。が、これは富岡製糸場117年のうちの一部だった。

 創業時こそ一日8時間労働で週休一日だったが、初期の富岡製糸場を「寄宿制の専門学校」として国営で操業開始した当時のみだった。生産量が伸びずに、21年後の明治26年に民間に払い下げられてまもなく工女のストライキが打たれた。国策事業として採算を度外視していたことからの民営化で、労働条件は一気に悪化したものだ。重工業化の先駆けとして貴重な遺産には違いないが、マイナスイメージとして消してしまうことでは遺構が薄まってしまうことにならないか。

 繊維産業の衰退の歴史の証拠として貴重なものであることも事実で、そうした歴史の総体としてみれば価値がより厚いものになる。観光にはいい話はつきものにしても、都合の悪そうなものを除いてしまうことでいいのだろうか。工業化によって、富国強兵の道を進んだ歴史がまた、日本の今のあり様ともダブって見えてくる。

http://cicadan.blog111.fc2.com/blog-entry-45.html


桐生の絹織物工場にも効用があるだろうか













2014年4月26日土曜日

「金にならなきゃ」切り捨て、「得になるなら」なんでもOKか。

 1127日に成立した交通政策基本法は
「交通の機能の確保及び向上を図るに当たっては、大規模な災害が発生した場合においても交通の機能が維持されるとともに、当該災害からの避難のための移動が円滑に行われることの重要性に鑑み、できる限り、当該災害による交通の機能の低下の抑制及びその迅速な回復に資するとともに、当該災害の発生時における避難のための移動に的確に対応し得るものとなるように配慮しなければならない。」

 三陸鉄道は頑張って復活させたのに、JR東海は難癖をつけて復活に後ろ向きだ。成立した法律では、東日本大震災の影響は昔の話だから遡及しないということになるのだろうか。しかし、この主旨はこの災害を念頭に具核置いたものだから、政治の課題として扱われるべきことだろう。


 リニア新幹線は全線一括開通がもくろまれて、名古屋大阪間は国が資金を立て替えて、無利息でJR東海に譲渡するというしかけを、自民党が要求している。新幹線開通への過大な設備投資が原因で赤字になった反省がこれだという。瀕死のJR北海道もそうだが、金にならないところは皆切り捨てるとは、公共交通機関として許されないことだ。

















2014年4月25日金曜日

急に気温が上がると、身体がついていかない。

 我が家の最良の部屋は、隣におなじほどの高さの住宅が建て替えになってから、日当たりが悪くなった。日本国の法律によって合法なのだから、文句はあっても問題にはならない。先日家を出て一つ曲がったところに新しい住宅が立ち上がった。完成した建物の境に「…邸は日照をなくした」という看板がぶらさがっている。「何となく3階(高さ制限を守れば3F建て可)」という妙な規制によって、高く伸びることが許される今は、その3階建てが花盛りになった。

 当たらなくなる太陽の「恵み」でもまた、争いの火種になってしまう。これからどんどん上がっていく気温で、エアコンが入ればお隣同士で熱風のかけあいだ。住宅地であっても、神田川という立派な河川がちかくにあっても風は熱い。家の表に出て涼むなどということは、昔の思い出になってしまった。

 渋谷駅近くのコンクリート水路を流れる渋谷川は地面の下を流れているが、東京電鉄が再開発の折に川の再生をすると発表した。600メートルの遊歩道を整備するという。「人の生活に沿って姿を変えた結果忘れ去られてしまった川に、人のにぎわいを取り戻す」とのコンセプトとのこと。人と川のかかわりに一歩近づくというより「戻る」というべきか。

 玉造温泉
 能登半島 家から船に乗る









2014年4月24日木曜日

一杯の酒



 一杯の酒を飲みながら交わす会話は、ふつう良いものだ。次の乾杯の音頭で、なにに乾杯するかの表明だから、その前に「まあまあ」とか「さあどうそ」とか、酌をするほうの声掛けから始まる。我々のような貧乏人は、先に生ビールの乾杯だから、お酌はなしに始まる。友好関係のお付き合いいだから、けんかの手打ちを含めて悪い場面ではない。

 しかし、国の「代表」同志でしかもアメリカだから、その持つ意味も軽い者でない。この間もTPP交渉の決着を果たしたい状況で、背後の「交渉反対」の声を無視しつつ注ぐお酒だ。集団的自衛権容認の道もツマミかお土産ということになっている。沖縄の辺野古基地建設も「容認」あるのみので、なにをとっても日本のためとは絶対に言えないこと。対立関係にあるものが仲良しめいての演出と見えないでもない。

 注ぐ酒の中には、戦争のきな臭い香りもあり、TPPへの怒りの風味もある苦い酒になっているだろう。きっと高い酒だから隠し味になっているかもしれない。

 酌み交わすのはお別れの場合もある。早くそうなるように願いたい。「お元気で!私たちも幸せに暮らすよ」って。


 写真は内閣広報室が撮ったもの。税金だから使わない手はない。アメリカにはカメラから弾丸が飛び出すものもあるから、こんな位置では撮れない。弾丸は飛び出さないが写真を見た方から睨まれていることは間違いない。それもかなり多く。




2014年4月23日水曜日

アマモの繁殖は偉大、自然は治癒力もすごい

 三陸の海にアマモが繁殖をしているということだ。植えて増やす活動をしている人やグループの活動が影響を与えていることもあるようだ。それでわかってきたことらしいが、アマモは種子を隣の湾までも移動して繁殖するということだ。絶滅の危機に陥った時の起死回生の働きらしいとのみかたもあるが、種子を海洋に送り出して隣の湾に定着させるという働きをしていることが判明した。NHKの「さわやか自然百景」での報道だった。

ツイッターの投稿


 そこまでの動きがあるということは初めて知った。津波で海の底がすっかり洗われてしまったところに、アマモが復活をしてくるとは、自然とはものすごい力を持っているものだと思う。全国でもアマモの養殖活動がされているが、地下茎での繁殖を前提にしたものだ。三陸でアマモが育ち、ホヤが3年目で成長して立派に育っている。海水が入れ替わったことで、牡蠣の育ちもいいのだということも報道されている。

 わたしたちの都合によるさまざまな干渉と破壊行為によって自然が変容をしていることを考えれば、自然は「放っておくこと」が何よりなのだ。過干渉というよりもっと支配下に置いて、「資源」としての扱いばかりしているのは、とうに反省していなければならないことだろうに、一向に政治はそうは向いていかない。自然の脅威をしらしめた震災の結果、はからずも自然の大切さを知ることになった。

 何もやっていない政治というと、名誉を傷つけることになるので、国土交通省の「微々」におよぶ「1,000㎡規模の干潟・磯場活動」を紹介。







2014年4月22日火曜日

オバマさんがいらっしゃるまで「お片付け」?

 17000人の警察官を使って、テロを防ぐのだと都心近くを通りかかる人たちの不便を我慢しろという。だいたい、テロなんか日本で起きるかと思うけど、TPP交渉に対する批判の声が「テロ」に見えるのだろう。TPP交渉に決着を求めているのは日米の経済界だ。一部の事業者のために日本全体の仕組みを破壊していく、亡国の道の選択を迫るわけだ。そちらの方がよっぽどテロにも似た行為だという思いがする。

 日本の農業、畜産業はたちゆかなくなると、交渉反対の声がでているのに、アメリカとの交渉をまとめたいと難しい顔をした大臣さんが「頑張って」いる。そんなに車や家電を売りまくりたいのか、それなりの売り上げでいいじゃないの?一部の企業だけが潤えば、あとはどうなろうと知るかということなのか。日本の棚田を見てみろと言いたい。もはや農業ではなくてオーナー制度の観光にしてしまったじゃないか。安いコメが外国からはいればいいというものでないだろう。温暖化による気候変動で、食糧生産に対する影響が危惧されるときに、自給力を弱体化させる選択などはありえない。日本の「譲歩」がちらついている。そのうえアメリカに対して、憲法の規定を捻じ曲げても、「集団的自衛権」を可とするおもてなしまで用意する。なんということか。


 スーパーの店頭は、外国産が目立つ。ここはどこの国かと思うほどだ。購入するには「安いかどうか」が基準になる。だから買うが、それでも日本産をなるべく選びはする。年金でも賃金でも、収入が少ないのだから、食材選びは苦労する。いったいどこの国で生活をしているのかがわからない。これで、日本を愛せよというのだから、おふざけでないよと思う。こんな日本にしたのは誰なのだ。





2014年4月21日月曜日

音で助かるものもあるが…

 朝、最初に聞く音が湯沸かし器の音。お湯が沸騰したことを知らせてくれる。レンジの魚焼きに、息子の朝食分の魚を入れると、設定通りの6分後にアラームが鳴る。そのうち後ろで炊飯器が出来上がりを教える。振り返ってしゃもじで、炊き上がったご飯をひっくり返す。よしできたと、冷蔵庫から定番のタクワン、トマト、納豆だのを出す。

 このときには3人も集まって、朝食間近の混雑となり、冷蔵庫が空きっぱなしになって、「空いているよ」とアラームが鳴る。座ってさあ食べようかと構えると、レンジの一つが火を小さくつけっぱなしで、注意喚起の音。あれつけっぱなしと立ち上がって、座りなおす。やれやれ食事が終わって、お茶を口に入れたら洗面所の洗濯機が、脱水が終わったよと鳴りだした。これは少しは放っておいてもいいと無視を決め込むと、チーチーと小さな音が出たり引っ込んだり押してなんだろう?あ、義母のイヤホーンの音だ。「うるさくて仕方がない」と言いながらいじっている。

 皆食事を終って、テレビを眺めていると今度は「ジー」という小さな連続音。なんだろうときょろきょろすると義父の電気歯ブラシの音が…。
 日中、診療所の訪問時間と、入浴サービスの時間の確認で電話の呼び出し音が鳴る。親戚の人が入院したから、その電話もあるかもしれないと思いながら、鳴った瞬間にどこからかと想定する。受話器を取ると、なんだ、注文した山菜のセットの宅配便が、これから行くよとのことだった。ご多分に漏れずこれにセールスの電話が呼び出し音を鳴らす。

 夕方にはこれに「風呂がもうじき湧きます」という言葉をかけてくれる。これが一番ほっとするアラームだ。しかし今度はドアホンが鳴る。なにかまたセールス来たかとおもいきや、娘が来た。

不要なアラームはやめてもらっていい。
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東日本大震災から3年になる311日、長崎県諫早市の支所が地震が起きた時刻に黙とうを 呼びかける放送を防災行政無線で流そうとしたところ、誤って北朝鮮のミサイル発射に警戒を呼びかける内容を放送してしまい、市は30分後に訂正しました。

413日、国土交通省が北朝鮮からミサイルが発射されたと誤った情報を出し、出発便が遅れた問題で、担当職員が、別のメールを送ろうとして間違えたという当初の説明も事実と異なることが分かり、国土交通省は、15日、原因は単なるボタンの押し間違えだったと訂正しました。

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2014年4月19日土曜日

携帯電話が鳴ったら「ミサイル発射」かも

弾道ミサイルの発射などの武力攻撃を受けた場合は、避難や救援のための情報を「強制的」に教えてくれることになった。
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 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルは328日、「全国瞬時警報システム(Jアラート)」で発信する国民保護に関する情報を、携帯電話やスマートフォン向けにも配信すると発表した。
 Jアラートは、弾道ミサイルの発射など日本が武力行使を受けた際、その被害や影響を最小限にとどめるために避難や救援のための情報を配信する仕組み。
 これまでは自治体の防災行政無線などが主な配信先だったが、41日からはドコモの緊急速報「エリアメール」、auとソフトバンクの「緊急速報メール」にも、“災害・非難情報”として一斉配信する。
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ご親切にと言いたいところだが、ここまでしてくれるなら、万一原発事故が発生した場合の方をやってもらった方がいい。

北朝鮮のミサイルの「迎撃」はできない。万全の体制は存在していないと言った方がいいかもしれない。早期警戒衛星は日本では使っていないからまず発射の段階がつかめない。航空機からの赤外線センサーで補足するのが精いっぱいらしいから、小一時間で飛んでくるのに対応するのはかなり難しいことだ。どこが狙われているか不明な状況に備えるのは、日本国中に配備することになる。
 
そんなことはありえないから、せいぜい政治的軍事的に重要な場所に限ってのことになるだろう。発射時に補足できないものが途中から、仮にわかったとしても迎撃はできるか疑問だ。ノドンは撃ち落とすのがかなり難しいのが現状とされている。
ミサイル本体が直撃することによる目標撃破を主眼として新規開発されたPAC-3ミサイルの配備が報道されている、対弾道ミサイル攻撃においては射程が20kmと短く(対航空機射程は80km超)、迎撃可能範囲が小さいという問題があるらしい。

だからさすがに、ミサイル防衛については「限定的な対処手段」として限界がるものという本音が言われている。

「ミサイル防衛で使用される兵器は、弾道弾を所持する国家に対してその効用を全く失わせる万能兵器では無く、政治的な圧力をかける為の兵器でもない。弾道弾と大量破壊兵器を併せ持つ国家は増えるばかりだが、その種の国家の武力的恫喝に対する限定的な対処手段にすぎない限界を持っている。」
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~YAHOO知恵袋の回答のベストアンサー
問=北朝鮮のスカッド、ノドン、テポドンなどの弾道ミサイルが日本に飛んで来た場合、日本の地対空迎撃ミサイルなどで何割ぐらい打ち落とせるでしょうか?
答= 理想的にうまく当たったとして、一割でしょう。

~ベストアンサー以外のアンサー
「射程1200kmのノドンミサイルで3割程度、射程3200kmムスダンミサイルで1割程度と配備中の北朝鮮軍の撃墜率が予想されている、あくまでも、米軍のミサイル早期監視衛星で発射を探知、日本海に配置されたイージス艦のSM3弾道弾迎撃ミサイルで最大撃墜率」
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…これがせいぜい可能性の高いうまくいった場合のことだから、何ともむなしいことだ。こんなバカげたことに財政や、軍拡競争に首を突っ込んでいないで、ミサイル発射のボタンを押させない外交をするのが、ベストな選択だ。
一時間前に発射されたと知らせて、いったい何を求めようというのか。バカバカしさこの上ない。






2014年4月18日金曜日

ニュースを見ていると気持ちが落ち込んでくる

韓国の客船が地没した事件は、行方不明者の数が多いことに驚く。事実関係がこれまたマレーシア航空の行く先不明のときのように、政府の動きと情報が不明だ。船長に対するマスコミの取材に「警察が調べるから」とさえぎっていた。「整合性」がとれる状況を把握するためには一定の時間がいることもあるのだろう。それをいいことにしてかどうか、例の「ワイド」番組ではああだこうだと推測交じりのストーリーを組み立てていく。ワイド番組とは事実周辺の膨らませが許されるから、見ている方のお茶の間の推理のネタを提供してくれる。おかげでブログの種にも使えるわけだ。

わかってみれば「ああそうか」だが、日本で使っていた中古の船を改造して使っていたというから驚いた。大型の客船にはいるそうで、コンテナまで積み込んで営業しているが、韓国の「規制」はどんなものなのか。規制があったとしても、抜け道や隠れて使っている場合も考えられる。大手の船舶運営会社ではないのではないか。韓国は海に囲まれている地理上、海運が発達しているのだろうから、ノウハウの安易さはそんなにないもとだろうし、「規制」もあるものだろうと思う。安全対策について欠陥があることは確かだ。

安全対対策については日本は人には言えない。本来原発問題だけで、政府が吹っ飛びそうな状況なのに、依然として「安泰」の状況だ。安泰どころかこの先も使うし、新規の原発も使うと言ってはばからない。STAP細胞論文の話もいいが、メディアはもうちょっと追及先を考えてもらいたい。Facsbookの投稿でそう思った。


「今日は福島から日本共産党県議、市町村議員団が復興の問題で省庁交渉に来られました。国会からは、復興特別委員会の高橋、紙、田村議員が参加。毎日、福島原発では汚染水漏れ等の事故が起きているにもかかわらず、本省からはこの処理のために17人しか派遣せず、政府が前面に出て問題解決に乗り出しているとはとてもいえない状況や、放射線量が高いまま避難区域が解除され、帰るに帰れないなか、賠償は打ち切られ、自給自足生活を奪われた住民が困窮しきっていることなど訴えがされました。福島に対して棄民としか思えぬこの政府の対応、理不尽すぎてその場にいて泣けてきました。」






2014年4月17日木曜日

久しぶりの新宿

 今日は、ゴミの日で生ごみやら燃えるごみを出す「業務」もある。朝食のメインはナス焼きだ。炒め物とは簡単にできるものなので、数少ない調理の腕でも大丈夫だ。息子に味を聞くとまあまあと味付け具合が評価を受ける。いつもちょっと塩を控えめにするので味が軽くなる。自分も塩分は少なめがいいので、ついつい甘くなってしまう。甘いぶんには醤油でもさせばいいので、しょっぱくなるよりはいい。

 朝食前後のワンパッケージが終了して、パソコンの前に座って、インスタントコーヒーを入れる。もう9時半だ。最近はコーヒーフレッシュよりは牛乳を入れて飲む。この方がコーヒーに軟らかみを感じていい。一人前の湯沸かし器でお湯を沸かしている間に、パソコンの電源を入れる。お湯をコーヒーの粉が入ったカップに注いでいる間に、パソコンが立ち上がる。Facebookを軽く見てから、メールチェックして、ブログの書き込みに入る。今日のテーマはなにになるのか、思いつきでその場で「何か」を書きながら決めていくので、テーマが何になるのかが、後で決まるという出たところ勝負もある。

 昨日は久しぶりの「お出かけ」だった。新宿まで出て2月の山形の撮影写真を持ち寄った合評会だ。久しぶりの新宿で妙に浮き立つ気持ちがおかしい。昼過ぎから飲み屋でやるのが通例だが、退職をしてからはこの時間帯がどういうわけか便利になってきた。だから逆にあれこれの「遊び」周辺作業が多くなるということにもなっている。飲み屋は我々同様、年金暮らしと思しき人たちで賑わっている。昼日中から営業する店は多くないから便利な店なのだ。

 2時過ぎから、KさんとTさんと3人で合評会が始まる。一日前からこれはというものをプリントして、なんとなく気持ちが華やいでいた。それぞれが持ち寄った山形の写真は、なかなかいいというものが少なくて、見せ合いしながら撮影の動機や狙いを話し合った。撮影の狙いどころが同じだったり、同じポイントから撮ったり、独自性を出そうとしていてもそうなってしまうのが面白い。それで競い合いがあって撮るという楽しさもある。この風景どうやって切り取って表すかを考えるのは、何回シャッターを切っても難しいことだ。

 軽くアルコールに浸りながら、写真哲学をノタマイあって合評会の趣旨を楽しむ。次の計画は?と言いたいところは、ぐっと飲み込んで口に出さないようにした。どうせそのうちに連絡してくるのだろうと思うから。それに行けるのかどうかということもある。飲むのが目的でない飲み会は4時過ぎには終了した。小田急の地下に回って、コロッケと一口カツを買い込んで家に向かった。






2014年4月16日水曜日

殺人はダメが、当たり前になるべき

 「マスコミはあなた方のレベルに合わせて"商品"を並べているだけに過ぎない。報道倫理もへったくれもないマスコミが変わらねばならないのは当然だが、日々考えて考えて少しずつ変わって行かねばならないのは、私もあなた方も同様なのである。」
 こう言われると辛いものがある。マスコミの報道にのってああかこうかと、御託を並べるのだから、生臭く社会の一線にでているものは大変なのだろう。自分なりの筆をもっても、社の命運か売り上げがかかるとされれば、曲がっていくことになる。それを理解したとしても、たとえばいつまでたっても立証できない「パソコン遠隔操作事件」だとか、48年も死刑囚だった袴田さんだとかという事件を「そういうこともあるでしょ」という結論にしておけない。マスコミの責任大というべきでないのだろうか。

 2008年に起きた秋葉原通り魔事件の犯人の弟さんが自死した。「自分は犯人の弟で、加害者の家族は幸せになっちゃいけない」「死ぬ理由に勝る生きる理由がない」と生前話していたという。結婚相手がいたが、相手の親に強行に反対されたという。母親は事件後に離婚した。犯人の家族の人権はないのかという疑問が湧く。

 例えば、震災が起きて飲むもの食べものがなくて、生きるか死ぬかになったとき、コンビニを襲わないだろうか。あってはならないことに違いないが、許されるべきということではなくて、自分が追い詰められていったとき、身を守る手段を抑えられるのだろうかと率直に思う。近くに身内や友人がいれば止められるかもしれないが、たった一人だったらどうだろう。

 人には身を守るために発動するDNAを持っているのではないかと思う。祖先は血を流すことを当たり前にやっていたのだし、それは食を手に入れるために動物や植物である生きものをずっと「殺して」いた。人に対しては殺して何かを手に入れるという手段をまだ使用している。「紛争形態」は殺しありということになっている。


 殺人を起こさないようにするには、そこに至る負の条件をのぞかれなくてはならないだろう。明日の職場がない、食べるものがないという恐怖は、非正規雇用者が持たされる恐怖でないのか。比較的性従業員が当たり前だった時代に生きてきたものとしては、そう思う。こんなことが蔓延していることに、気が付かずに当たり前のこととして温存されることは、おなじ事件をまた増殖することになるのではないか。

秋葉原通り魔事件・加藤被告の実弟が自殺...公開リンチが止まらない!






2014年4月15日火曜日

桜前線が通り過ぎて、仙台・秋田あたりに

 関東は、桜にときめくときが終わってしまった。いまどきは仙台、秋田あたりが盛りらしい。冷えた空気が暖かい空気と入り混じって、陽射しがいやにまぶしい。この時期は魚釣りには絶好のころあいになっているのに、ちょっと行かれないようで残念。

 連れ合いが胃の手術で入院している間、義父は病院にあずかってもらった。土曜日に家に戻ってきて、また顔がそろった。連れ合いの方はまだ胃が痛むようで気がかりだが、一か月後の検査の前に行ってみてもらっても、検査の日は別に設定されるので、結局時間がかかってしまう。台所で食事の支度に付き合うことになって、買い物まで含めると結構な「労働」になる。いままで「労働」してもらっていたのだから、どうこう言えることではないが、飲酒の量が増える。

 病院に生きかえりと、買い物ついでに近所の桜を撮って歩いたが、やっぱりいいね、桜。

















2014年4月13日日曜日

「限界を超える削減は、市民と職員の首絞めあい」と、夕張市長

 「限界を超える削減は、行政サービスの低下に直結します」と、東京都職員から夕張市長になった鈴木氏が語っている。破たんに追いやられた自治体から見える、公務員の実像を表した。

 …「課題に応え、行政サービスを改善してほしい」という市民の願いに対する答えとして「公務員の給与を削減し資金を作る」というのは、その場はしのげても根本的な解決にはなりません。それどころか、ゆきすぎた給与削減は人材の流出をまねき、行政サービスの低下につながります。その最も厳しい例が夕張かもしれません。
 …
「職員給与の削減」のみで経費の削減を行う、というのは「市民と職員の首の締めあい」です。仕事は費用対効果です。今いる職員が安心して働き続けられる、という意味でも、新たな優秀な人材に地域再生に携わってもらう、という意味でも、夕張の経験を踏まえ、適正な待遇提供は必要だと強く思います。…


 東京都から夕張市に財政再建のために派遣されて、財政の立て直しに期待された鈴木氏は、東京に戻って内閣府の参与として出向した。地元に期待され、乞われて夕張市長立候補した。石原慎太郎元知事、猪瀬元知事ののもとで、内閣府地域主権戦略室に出向し、自民、公明、みんなの党の候補者を破って当選したという経歴も面白い。夕張の財政再建に取り組んだ経験から、公務員の処遇について、向上が必要と申し立てている。公務員攻撃や反感の反論になっていてその不条理さがわかる。この鈴木氏の「見解」を日経新聞が載せていることもまた、めずらしいことだ。




2014年4月11日金曜日

季節がなくなっていく

 蜂が部屋に飛び込んできて、足をこすっている。なんで今頃いるのだろうか。急に暑くなってきたから、普通の自然界にいるものならまだ出てくることはないだろうに、ここ2.3日の気温上昇で活性化したとなると、建物のどこかにくっついているのだろうか。建物は陽射しが強くなって来れば、すぐに温まるだろうから、もう夏がくると出てきたものか。

 トマトの栽培をしている番組を見たら、ハウスの中で土は使わずに「栄養剤」を水に溶かして、水筒に流すという栽培を紹介していいた。陽射しを調節して、トマトの皮を柔らかくするという。苗木に必要な二酸化炭素まで注入するという。甘いトマトは食べやすいから、野菜としてはよい食べ物だが、今はどこで買っても同じ色恰好をしている。トマトの香りは少なくて、とはいってもそれが好みとされているのだろう。

 もう数十年も前になるが、畑で採れたてのトマトを食べたときの感激をときどき思い出す。トマトの出来はもちろん大小さまざま、少し青味の残ったトマトはカリカリとした食感と、甘さと青臭さがが混じったものだった。夕立後の雨粒がくっついて、新鮮さを感じながらその旨さに驚いた。それ以来、東京のトマトのまずさに、本物でないというレッテルを貼った。

 トマトは偏食気味の年寄りの少ない好みなので、始終買い込んでいるがスーパーでもデパートでも同じようで、味も差はない。ほかの野菜類も同様の生産スタイルに変わっていくようだが、果物も同様に季節感は生活感覚からどんどん遠ざかってきた。生産性や収益、量産を心配するとこういうことになってくるわけだが、とりわけ都市部に集まる人間の食を賄うためには必要なこととされる。和食が文化遺産というが、日常の食はそこには結びつかない皮相な文化しか感じない。季節感がない食生活は日本の食文化の崩壊でもある。自然の体系からずれていってしまうことに無批判でいいのだろうか。





2014年4月10日木曜日

小保方さんの記者会見を見た

 知識も能力が生きていないことは確かなことだと、昨日の小保方さんの記者会見を見て思った。実際のところSTAP細胞の有り無しの判断を今はだれもできない。今は検証できない話ばかりが先行しているから、あるいはあることに確信をもって推定している人もいるのではないか。いないなら、もう壊滅的に判断が迫られる。周辺の事情から面白がってあれこれ考えることしかできないが、研究内容への目標接近については一人で責を負うものなのだろうか。「大丈夫かと止める」指導がかかることはないのか。STAP細胞があるという確信に周囲の共薯者も至っていたことではなかったのか。研究スタイルがユニットリーダーに責任をもたせることに理研組織としてどういう援助と関与がされているのかなど疑問は多い。

 小保方さんの雇用契約が1年更新されたという事情で、理研がそんなことになっているのか?と思って調べたら、1年契約がほとんどだというから驚いた。理研で手柄をたてて次の就職先に高処遇で渡っていくということらしい。ここにも非正規雇用だ。処遇の浅薄さをすべての原因とは言えないにしても、手柄を立てることへの執念を持たされることには違いはない。

 「理研優遇の法人指定法案が見送られて、今国会で成立断念」という朝日新聞。「一連の問題にメドがたたないうちは難しい」と官房長官が記者会見で表明した。手柄待望論が実在するわけだ。手柄を発表して際立たせないと処遇改善していけないのか、そういうあり方にも疑問がわく。

 記者会見の記者の質問も様々だったが、「STAP細胞はあるんですか、ないんですか?」という質問があった。本人の話を聞いていれば、あるとしていることは質問しなくてもわかることだ。このことに関してキチンと研究して質問していたのは少なかったように思えた。記者とて「おいしい発言」を引き出すことが手柄という側面もあるわけだ。






2014年4月9日水曜日

久々のカレー作り

 主婦から料理の「権利無償貸し付け」を受けてから二週間はたって、カレーづくりに挑戦した。カレーは作ったことがあると言っても相当前だったから、S…カレーを溶いて最後に入れるというやり方だった。「トロリ溶けてるリンゴと…」なんて固形のルーができちゃってからは、余計作り方は簡単だという観念があって、いわばバカにしていた。

 鶏肉は味付けがしてあるもので、解凍してから時間がたったもので、フライパンで火を通してあったものを使うことにした。ジャガイモ、ニンジンに玉ねぎがあればいいわけだから気楽なものだった。油をほんの少し、ニンジンと玉ねぎに鶏肉を混ぜて炒め、ジャガイモと水を加えたのだが、この水の量が上手く調整できなかった。具材の量に合わせなければならなかったのと、煮た後で入れたルーの量も合わなかったようで、水を加えて調節したりしたので、味が薄くなってしまった。

 見た目は確かにカレーではあるが、締まりのない味付けに仕上がってしまった。食べられないわけではないが、さすがに息子からも好意的な声がでてこなかった。息子は朝しか家では食べないので、そのために朝の一品を必要とする。年寄りだけならそんなに気を遣わなくても間に合うのだろうが、そうはいかない。ソースをかけた方がいいよと言ったが、息子はそのまま食べていた。朝方冷え込んでいたせいか、寝冷えして腹具合がよくないと言って、ベーコンとカキナを混ぜた炒め物も少し食べただけだった。


 カレーがるよと娘に声をかけて夕方には来ることになっているので、カレーにS…カレー粉を溶かし込んでみたら、味がしっかりしてカレーのようになった。カレーは鍋ごと冷蔵庫に舞い込んで、夕方温めた。娘は「食えるよ」と言って評価してくれたから、つくり甲斐が二日目にして報われた。アスパラを茹でて、かける直前にカレーに混ぜたのが今回の工夫のつもりだったが、色は悪くないものの、ちょっと味わいが違うかなという気もした。





2014年4月8日火曜日

海も陸も穏やかでない

 マレーシアの航空機が飛んで行った先はどこなのだろう。海洋専門家がその海域を「どの大陸からも遠く、月より研究が進んでいない」といっているとか。実益(金)に結びつきの弱いところには、手薄になっているということだろうか。だいたい4000個もの人工衛星が飛んでいるのだからわからないはずはないと思うのだが、軍事的にも心配ない地域ということなのかどうか。手薄になっているのだろうか。だったら潜水艦からミサイルを撃つという戦略が有効になっちゃうんじゃないか。そんなこと考える筋合いでもないが、マレーシア政府の発表も曖昧で、全部を公表しているわけではない。探し回っているのが各国の軍事関係の船だし、こういう場合に国際的な協力関係ということはないのだろうか。「準戦闘行動」ではお互いの情報交流なり、効果的な指揮活動の展開があるとは考えにくい。

 地球上に月より未解明なところは、海の中にもある。ダイオウイカが東京湾にも表れるとは想定外もいいところだ。深場の海水温が下がってという見方もあるが、北極海の氷が溶けて冷たい水が沈み込んでいるという説であれば、温暖化が原因としていることになる。随分警鐘が鳴らされているが、政治の分野では特に日本は、環境省がいくらか動いているほかは、無視を決め込んでいる。日本海ばかりか太平洋側にもあらわれるとなれば、どれだけのえいくおうがおきていることだろう。めずらしい、面白いと言った程度を超えていることにならないか。

 地上では8億円もの「使途不明金」を返せば決着がつくというおかしげな構図。なにがいけなかったか、法に触れなかったのか事実不明。説明責任とやらもしないまま闇の中。それでいて「なにも悪くないけれども」お騒がせしたから代表を降りるという、まったくもってわからないまま闇に押し込むという。さすがにそれではすまないよという新聞各社の主張になっているらしい。

 他の政党のコメントはとっても共産党は排除してはばからないNHKは、後任人事に焦点を当てたニュース。赤旗は責任と事実を明らかにすべきというコメントを書いたし、朝日新聞も「今回の件で浮かんだのは、通常の献金とはケタ外れの不透明な政治家への資金提供がいまだに横行しているという現実だ。これは政治とカネの透明化を図る政治資金規正法の趣旨に明らかに反する。代表辞任と引き換えに放置することはできない。」と書いた。今なんでも、軸がぶれないように追及・解明が必要なところ、やっぱりNHKは特異だ。






2014年4月7日月曜日

「流れ橋」という風流な橋が〈大〉東京に

 八王子市の郊外を流れる北浅川にある「流れ橋」という風流な名の橋がある。この橋を使う人が多くて、10分くらいの時間が節約できる近道になるということだ。地元の町会が橋を造ってくれるように、何度も市に掛け合ったが「費用対効果や人の流れの変化を精査」と言って、造る気はないらしい。江戸時代には、そこは馬で渡っていたという話もある。半世紀ほど前に車が渡れるほどの橋があったというから歴史的な交通路だった。

 高知県の四万十川は、沈下橋が多いことで有名だが、沈下橋を「流れ橋」と呼ぶこともあるという。全国各地にあるとのことで、関東にも久慈川水系には、大子町南田気 - 久野瀬を結ぶ久野瀬橋、常陸大宮市盛金にある平山橋、常陸太田市下河合町那珂市額田東郷にある落合橋などがある。この地方では「地獄橋」ともいうとか。増水によって壊れてしまうことを想定してあり、流れて壊れてしまっても、製造経費が「立派な橋」よりもかからないという計算も成り立っている。

 北浅川の流れ橋は、手作りで造って12万円ほどかかるが、年に4回も流されてしまったこともある。そのたびに有志が作り直して、地元の足を確保している。
 これに対して東京都は、2010年、現地調査で流れ橋を見つけ、すぐに警告看板を立て、違法工作物として「原状回復」を求めているとか。「橋が流れると川をせき止めるなどして危険。便利だからといって勝手に橋を架けるのは認められない。引き続き町会に注意を続ける」とのことだが、東京都に河川管理の責任はあるにしても、4年前まで知らなかったというのもおかしいし、橋が流れて川をせき止める危険というのも、そういう事実があったのかどうか調べた上のことなのだろうか。


 そんなハードな話よりも、〈大〉東京の八王子に「流れ橋」という沈下橋をほうふつとさせるものがあるというのが面白い。日本の風土が文化として伝わっているということなのだろう。東京都は強制撤去まではしていないが、ここは見方によれば歴史的遺産だから、小さな観光地になるのではないかと思う。グーグルの地図で場所を確認しようとしたが、解らなかった。




2014年4月6日日曜日

三陸鉄道・南リアス線が通ってJRは尻込み

 JRの山田線、JR大船渡線の復旧をJRはやりたくないらしい。開通した三陸鉄道とつながらなければ、地方の足としては成り立たないのに、一向に乗り気でない。三陸鉄道の復旧には81億円を要したが、会社には当然資金力はないから、国の財政から負担をした。JR側は資金力には何の問題もないだろう。整備新幹線でもどんどん建設をできるほどの会社力だから、理由にはならない。

 言を左右にして渋っているし、国土交通省も指導する気はないらしいのは、JRの意向をうけたものだろう。どんな山でも海でもトンネルを掘って、線路を敷くぐらいのことは容易くできる技術もあるわけだし、一夜にして駅施設を改修するほどの能力もある。結局はもうからない線路には投資したくないということなのだろう。


 3年もたてば、住んでいたところに戻りたい思いがあっても、だんだん帰れなくなる。復興が進まないのだから更地ばかりが目立つ。JR北海道は途方もない状況になった。国鉄が解体されて分割し捨てられたのだから、当然おこりうることだった。もうからない路線は切り捨てていくのが当たり前では、地元は枯れていくだけになるのか。責任をとるべきところははっきりしている。

JR山田線(宮古⇔釜石)の織笠駅跡(2011109日撮影)







2014年4月4日金曜日

知らなかったことを知って、手に入れた恥ずかしさ

 つりの会のホームページを二つ更新して、苦労したぞと言うところがないので、ちょっと癪なのだが、「まあ好きでやっているんでしょ」という連れ合いの厳しい評価を想定すればなんのことはない。デジタルの厄介さといったらいいのか、つまり見えないものに対する工作は本当に厳しいと思った。

 職業人なら、電子専門学校でもなんでも勉強して、イロハのイもわかって取り組めるのだが、釣り道具の仕掛けをつくるのとは違って、想像の組み合わせばかりで扱いにくい代物だ。ドロダンゴだったら水分が足りなければ固まらないし磨いても光らない、といったことならわかりやすいが、どこをどうしたらがわからなくて、やってみての話になる。こうか、ああかと試してみて、やっと出来上がる。折り紙で何かの形をつくるのに、何かを探すみたいな途方もない作業だ。

 HPのひな型があってそれにて当てはめるのは簡単なのだが、やっぱりバリエーションを取り入れたいから、セットされているものを壊して同様の別のものに置き換えようとする。でもこれがさっぱり動いてくれない。ひな型の作成者がその上の工夫を受け付けないようにしているのかと思えるほどだ。苦闘の末どうにか完成はする。そこからがまたあって、自分には気が付かなかった修正部分が指摘されて、そこの編集をしてみるとこれが簡単に動かない。素人の悲しさかとあきらめかけたりして…。時間を隔てて考え直してみてやっと格好が出来上がる。

 それが、他の様々なHPに比べてもまあまあかと、自己満足しながら悦に入るその瞬間、よくもまあこれまでのような下手なHPをつくって満足していたものだなという思いが錯綜して、愕然とした思いが湧いてくる。知識のないものがホームページの編集ソフトを使って、ようやく作ったんだから仕方がないじゃないのと、誰も慰めてくれはしないからこれも自分で気持ちの整理をつけなくてはならない。より良いものを手に入れて、思いもしなかった恥を知るとは、なんたる人生の展開だろうか。




2014年4月2日水曜日

9時半パソコン稼働開始

 蓄膿気味の鼻が、早朝に詰まって目が覚める。ボオーとした目をこすると花粉で過敏になった目の脇がやたらかゆい。眼鏡の鼻当てのところが常時痒くてたまらない。23回鼻をかんで流れ出るまでひと騒動しなくてはならない。薬代からテッシュペーパーばかりでなくて、このための対策エネルギーは大変なものだ。中国のPM2.5を取り上げて、危険であることをしょっちゅう話題にしているが、花粉症対策のマイナス効果を比較したら、とんでもないことになるのではないか。もっとも、経済効果で計るなら花粉症対策の方がよっぽど貢献しているということになるが、背負わされている方は金も身体も負担になって、たまったものではない。つらいのでついに病院で薬をもらったが、2400円はかかった。


 ボオーとした目が見えてきて、今朝のおかずは何にしようかと頭をめぐらす。味噌汁の方はすぐに、大根にワカメをいれようと思いつく。ようやく野菜炒めでいこうかと、昨日買い入れた青梗菜とキャベツにウィンナーソーセージを混ぜ込むことにした。人参とソーセージをオリーブオイルから炒めて、そのなかに野菜を入れて出来上がったが、味付けは塩と胡椒だけしか思い至らず、退院した連れ合いに、味の素を入れたらと「助言」をもらった。味は少し薄かったけれども、青梗菜とキャベツの量だけは、「とっても」うまくいった。

 連れ合いが入院してから一週間、食べ物の心配をしているが、まだ同じ調理のものをしていない。なんとかできているのがおかしくもある。食器洗いまで済んで、9時半になる。コーヒーをいれながらパソコンの電源を入れた。主夫業とホームページのリニューアルで集中していたので、ブログも休みになっていたから、書こうかというゆとりがでてきた。連れ合いの胃の具合が、どれほどのものかがわかるのがもう少し先だが、その結果によっては展開がまた変わってくる。






2014年4月1日火曜日

生きている間は修業かな

 連れ合いが30日に退院した。胃の一部を切り取ったが、組織検査をして腫瘍の程度を調べるまで、時間がかかるとのこと。主夫業は独身の頃の技しか持ち合わせがないから、心細い限りだ。しかし今は簡単に食べられるように出来上がっているものだ。材料が何でもそろうので、金さえあればそう難しくなく出来上がる。クリームシチューをつくろうと気張って、「お得意の」HP検索でみると、なんとたくさんの情報があることか。まずそのつくり様の種類が多くて、目がきょろきょろとしてしまった。

 見ていくうちに結局「固形のシチューの素」の箱裏に書いてあるのが一番明快そうだったので、その導きによってつくることにした。しかし、出来上がりは牛乳を足したにもかかわらず、固めに出来上がった。原因は、煮込み過ぎたせいかもしれないが、師匠がいないので不明。何回かやって、修業を積まないといけない。
 まだ数日しかやっていないが、多様な材料が手に入って、味付けがこう簡単にできるとなると、「おふくろの味」なんてどうなってしまうのか。電子レンジさえあれば、食べ物をつくらなくても生きていける。この便利さは家庭を不要としているという意味も考えると、なにか寂しさを感じる。

 釣の会のホームページのリニューアルをしようと、差し掛けでずっと書き込んでいたが、新しいスタイルの編集でけっこう手間がかかった。ホームページビルダーを使ってやっているので、専門家からすれば造作もないことだろうけど、持ったように編集書き込みが難しかった。東京労釣連が出来上がり、その編集でわかったことで、もう一つの日本労釣協のほうはわりと簡単にできた。サイトに送り込んで、皆にメールで知らせた。以前のものとは大幅にイメージが変わって、整理したので見やすくなったと思うのだがどうだろうか。ホームページの方はいくらか手慣れてはきたので、見栄えもよくできるように少しは工夫が効くが、調理の方はシロウトだから、なかなか、まだまだだな。