2014年9月29日月曜日

御嶽山と御岳山の違い

 御嶽山は御岳山とは違うと、東京人は思うだろう。噴火で犠牲者が出ている御嶽山は、朝日新聞は報道で最初「御岳山」を使っていた。この文字は誤りというわけではないようだが、グーグルの地図で見ても山は「嶽」の字になっている。御嶽山の周辺では「岳」の文字をつかっているモノもあるようだ。王滝川をせき止めてできたダム湖は「御岳湖」となっている。この湖の上流にあるのは御「嶽」山神社里宮がある。

 朝日新聞が日曜日に、これまでは新字体で「御岳山」と記事に書いてきたが、今後は「御嶽山」と表記すると断り書きをした。事が新字体を使ったということなら、それはちょっと違うような気がする。あくまでも固有名詞なのだから、文化や歴史があっての呼称なので、新字体に換えて使うというのはおかしくないか。

 私事ではあるが、昭和40年の初めころちょうど「電算化」が始まっていて、運転免許証がオンラインとなり「フリガナ」が付けられた。現在とは違って、本人に確認もせずに、勝手につけたものだった。「アオヤナ キョウ」というものだったが、漢字で書く名前からは、かなり大ざっぱなつけ方だった。勝手につけたという断りもあったような気がするが、定かでない。現在では行政関係の名前使用はフリガナを申告させ、あるいは照会して登録しているから、本人確認のために正確を期されている。

 IC技術の向上で、記憶容量が大きくなっているから、名前にしても「斉・斎・齊・齋」などひところの「斉」使用は、本籍登録上の文字を使用することが可能になっている。他人と違う一個人として尊重されているということにつながっている。同様に、その地方でつけられた地名や呼称は、国土地理院でも基本的に使用しているものだから、この点でも「略す」という意義は存在しないと思われる。

 朝日新聞の「御岳山」使用について何らかの選択基準が別にあるとすれば、中日新聞の表現があるようで、この新聞は「御岳山」を使っている。新聞社は、現地も含むエリアを「管轄」しているので、何らかの選択基準を持っているのかもしれない。(それとも新字体?)

 なににつけ、存在するものは他にはない固有のモノだから、区別されなくては正確な表現にはならない。東京が文化の中心である必要はないが、東京にある「御岳山」も名のある観光地なので、同じでない方がいいと思っている人もいるだろう。





2014年9月26日金曜日

鈴虫が細々と鳴き、蚊が元気


 なにか遠慮がちに鳴き出している鈴虫。虫の音は年を追うごとに、鳴き競うことが少なくなり、ほんの申し訳程度に声を出している。「あれ松虫が鳴いている♬チンチロチンチロチンチロリン♬~」という唱歌もいまや、絶滅危惧種のようだ。昔は煩いと思うほどだったのに、今や生息できる条件がなくなってしまった。とりわけ都市部には壊滅的になくなってしまった。
 セミの場合は大概6年もかかって、地上に出てくるのだから、地上の改変にはびっくりすることだろう。林だったり森だったり、木が植わっていたところが、消失してしまったら出てきたときにどうしていいものやらこまってしまうだろう。同じ木の枝に付く蝉の抜け殻はは、そうした事情だろう。
ウォーキンングに出かけたときで見つける木々は、建物の敷地や周囲によく見るが、昔はきっと林だったのだろうというところや、大きな屋敷の跡の庭が放ってるところがある。注目していた、大きな庭のある林のようなところも、なにかほかの用途に使うような気配がある。神社はさすがに「保全」されているが、ほかはなくなるばかりだ。

 わが娘は、間違いなく自分の血を引いていると見えて、蚊に刺されると痕がひどい。家に入ってこないように、窓や戸を開けるときに大騒ぎする。最近その蚊もいやに小さいのが飛んでいて、家の中では、捕まえるのが難しくなってきた。むろん目と運動神経劣化の原因があるが、考えるにやぶ蚊などが生きていく環境がなくなっているのではないかと思う。網戸とエアコンは大概の家にあるから、蚊も繁殖していくのに大変なのだろう。それは蚊が嫌いなものにとって結構なことであるが、その結果より小さいものが増えてくるようになったらまた困る。

 蚊がだって馬鹿にできない。原発集会の場所を止めるくらいの影響を持っているのだし、(集会を邪魔したのは誰だ?)、そんなところまで国際化する必要はない。2000万人も日本に来ることになったら、くっついてくるモノはいろいろあるだろうとは、余計ない心配かな。
 
ブラジルでデング熱をブロックする働きを持つバクテリアに感染させた1万匹の蚊を放出するのだとか。でも、その蚊は人を刺さないのかね。

 
デング熱を根絶やしにする蚊が登場














2014年9月22日月曜日

頼りにしているバックアップHDDで安心できない

 撮った写真の画像ファイルを外付けのHDD(記憶装置=ハードディスク)に保存しているのだが、HDDは「必ず壊れる」と話したのは、デジカメ講師の確信だった。つい先日ハイドディスが少し唸ったと思ったら、そのままウンともスンとも動かなくなったそう。そうなったということなのだから、迫力がある。こころあたりと言えば、パソコンはおよそ2年程度で具合が悪くなってしまう経験があること。使い方が乱暴(使う時間も含めて)なので、製作側の使用頻度の時間の想定外になっているのかもしれない。そんなこと言っても結構な値段なのだから、そんなものかとあきらめるには悔しい話だ。
 
 ICの開発はものすごいし、製品も低廉化してパソコン本体の改変もまたすごい。それに伴ったソフトウェアーのバージョンアップがあるから、使っている古いパソコンが見捨てられるかのようになる。そこにのっているのも大変なことで、出費もかさんでいく。OSの改変も、ともかく短時間に切り替えていくので、そのまま使い続けることが許されない。パソコンを使うようになって6年間で、長短はあるけれども4回(Windows Xp, Vista ,7,8.1)も「バージョンアップ」している。パソコンの使いようは、慣れて使い込むほど新しい機能が必要になってくる。戦略的に使用寿命は長くないようしてあるのだと思われる。だから、パソコン本体の耐性など長いこと使うことを想定しないのだろう。

 そんなもの使わなくても日常生活に大きな影響はないと思っていたが、結局パソコンをNETも含めて様々な活動分野でも使わないわけにはいかない。これが大局、経済のありようと絡んでくいる。そしてグッズとして社会の動向に影響を与えているところまできている。一器具に振り回される無駄多き社会だと切り捨てられるうちはいいが、そうできなくなっているのも事実。それにしても、パソコンのHDDが壊れて使えなくなるということが、間違いなく起こるものと妙な確信をもってしまった。そこで、講師に進められた外付けのHDDを購入して、そこにバックアップすることにした。

 もっとも、そんなに残しておくべき価値のある写真かどうか、それはそれで問題ではあるが、不要なものでも「もったいない」価値観を宿してきた者にとっては、とっておくべきものの範疇に繰り入れられている。某フリーソフトをダウンロードしてというところまで、指導してもらってその資料を見ながらのことで、わりと難なく設定できた。撮った写真のファイルは、これまでの分全部外付けのHドライブに保管しているから、そこから新しいGドライブにバックアップするということでよい。設置したHDDGドライブとして、Hドライブの写真ファイルがコピーできるように指定しら、かつての動きとは違って、かなり高速な動きで終了した。「ミラーリング」の機能を使ったので、指定したファイルの動きを監視して、変更や加除があれば3分ごとに更新してくれるようになった。


 ついでに、ほかのファイル2系統もバックアップに加えたが、これでパソコンの各HDDにあるファイルが飛んでしまっても大丈夫と、安心を手にいれたつもりだが、そのHDDさえいつまでも大丈夫という保証はどこにもない。断定はできないが2年も過ぎればハラハラの日常を迎えることになる。いつまでも安心が手いはいらないというICとは、人間社会に幸福ばかりを与えるものでない。




2014年9月17日水曜日

屋根の下のテンゴクとヂゴク

昨日はまだ暗さが残る5時に起きてしまった。米を砥いでから7時過ぎまで余裕の感じ。労釣連のHP更新をしたから、朝から張り切っていた。味噌汁は玉ネギにナメコを入れたもの。お婆ちゃんは「豆腐を食べていいかい」という、小さな豆腐の3つ入りのものを購入してあるのでOKだ。もちろん「はいどうぞ」。 
何がどうなっているのか、作って用意したものは、多くは食べないのだから、ピントが合わない写真のようだ。イヤそうではない子供たちも同じことか。イヤイヤそうじゃない。自分でさえそうだったのだから人の批判ばかりはできないこと。作る人の苦労というと沽券にかかわるから、子供たちにもにこやかに言わなくてはならない。

朝食が終わって、今日は洗濯をしないので、資源ごみを外に持ち出してから、9時半にはパソコンの前に座る。朝差し掛けだったHPの更新作業は昼までかかってまだ終わらなかった。昼食時にお婆ちゃんは2階から降りてきて「食べたくないねー」という。実は自分も食欲がなくてどうしたものかと思っていたが、食べないというわけにもいかないので、中華つけ麺を食べることにした。無理して食べなくていいよといったら、ほんの少しだけ食べた。息子なら二人分は楽に食べるところ、中高齢ペアでは二人前で十分だった。

午後になってようやくHPの更新ができた。一息ついて気分が楽になったとこで主夫の再開だ。冷蔵庫になくなったものをメモに張り付けて、キュウリ、ナス、ジャガイモ、玉ネギなどなどを買い足す。が、買い物とは余計なものを買い込むことにも「意義」があるようで、あ、そういう惣菜でとか、商品を見ながらあれなら作れそうだと思って、余分に買い込む。それで安心を手に入れることができる。しかし、今日はメモなしで買い物にいったら、ナスは冷蔵庫にあったじゃないか。馬鹿ねー。ご愛嬌という良い言葉が役に立つ瞬間。買い物に出て、山手通りコースを遠回りしてウォーキングしながら、あれこれ算段したのにまとまってなかったらしい。脳の前頭葉「一時ファイル」がすぐどこかへ行ってしまって、追いかけるのに大変だ。

次にやること忘れちゃならないことを指さし点で呼認識するものの、体調で左右されることもあるらしくて、いつも気合が入っていい結果が得られるというわけにはいかない。きっと自分の脳をたぶらかしたり、褒めたりしながら気力を湧き立たせることがこれからもっと増えてくるのだろう。気持ちと自分の動きがマッチしないことがよくでてくるしから、あんまり責めないようにするつもりだが、「815分に食べる!」と宣言されると、勝手にしろというには平時すぎる。と、戦闘状態を心待ちにするかのような気分に陥りそうにもなる。なんであれ、余裕が必要だとあらためて思う。キリキリと成果主義に追いかけられるわけではないにしても、「やってやろう」という気構えのうちには、ストレスが生じることになるのかもしれない。

2014年9月14日日曜日

山と海を壊すことが、平和を守るというさもしさ

昨日の赤旗新聞で、辺野古新基地の埋め立て使われる土砂は、奄美大島や徳之島、瀬戸内海の小豆島などの山を削って使うという計画との報道があった。まさに驚きの「公共事業」だ。2020年オリンピックの競技会場でさえ、自然に配慮したやり方をとの合意形成が進んでいるのに、どうした乱暴さだろう。そのうえ新基地建設は、環境影響評価を避けるという姑息なやり方をするという。

いずれにしても、長時間を重ねて造られた自然に爪を立てて削るという行為は、自然の大切さを思うすべての人たちからも支持されないことだし、美観だけでなく地域のさまざまなバランスを崩すことになる。もう、そういう時代ではないと気付くべきだろうし、わかっているのなら一歩踏み出すのが見識というものでないか。

「アメリカのためなら」黙って従うということなら、日本国内のこれまでの自然破壊に対しての批判に、政治の面でほとんどないがしろにしてきたうえに、臆面なくまた重ねた不届き極まることだ。言い方を変えれば、環境破壊の上に進めてきた「日本の公共事業」を、アメリカの軍事行動を意識した「環境破壊」へとステップをすすめたことになる。屋上屋を重ねるとはこのこと。それも最悪の選択だ。

リニア新幹線は、残土の処理も明確にならないまま、強引にすすめられることになっている。行く先が明確になるわけでもなく、事実上造ることだけに意義があるとすれば、経済成長というよりも博打と変わらない。これが、憲法をおびやかして戦時への準備となれば、その範疇よりなおさら問題は大きい。人の生活もそうだが、自然を隷属させて人間の支配下に置こうとしてきた。そのことを今意識しなければならないときだろう。自然界の「リバウンド」はいま大きくなっていると言えないか。日本中に起きている温暖化による「異常気象」災害は、ここに至った原因に素知らぬ顔でほお被りし、自然の現象なのだと一向に顧みないできた結果ではなかったのか。







2014年9月13日土曜日

新天地で開拓気分というといいすぎだが。

連れ合いが腰を手術するため入院してから半月以上たった。経過は順調そうでなによりだ。その間、義父を養護施設にあずかってもらって、義母と息子の3人の生活になった。調理というか、そのまねごとにああでもないこうでもないと、日頃かかわりが少なかったツケを今払っている。茹でてあるフキだの、肉だのトウモロコをむいた冷凍の実だのの、グザイを大分消耗して冷蔵庫の冷え具合がよくなった。心細くもなったが、己が働いた証拠にはなった。近くに住んでいる娘が、援助に来てくれるが彼女の分も作ることになるから、対象が4人ということで、子供の手前張り切ってやらざるを得ない。

難しいのが義母の食欲で、もう90歳に手が届くかというところで、もともと好き嫌いがあるし、何が食べられるかの相談も「何がいいかね」となるので、考え甲斐がある。いや、本当に動きが悪くなった脳を活性化させて、頭にはないバリエーションを編み出して、肉と野菜を入り混じらせて、結果はいかに?という腕前だから、食べさせられるほうもやっかいなことだろう。

娘に「うまいよ」などとお褒めの言葉をいただくと、「やればうまくなっていくんだ」と見栄を張る。義母の場合は「おいしいよ」と時々お世辞を言ってくれるが、作っても食べないという連れ合いの話よりは、作っても普通の量は食べきれないということだろう。いまだにぶら下がっている貧乏能楽師は、大まかにいって家事の助け人としてはまずダメだな。ブラック企業並みの「しごと」で、夜討ち朝駆けみたいな生活をしているから、無理なことかもしれない。将来どうなっていくのか心配の限りではあるものの、どうしたらいいのかという悩みも感じられないという不思議な存在だ。


我が家、食事のときにテレビを見ながら食べるが、これはどうもよくない。食卓を見ないで食べることになって、旨いかまずいかしょっぱいか、などの味わいが消されている。子供が小さかったころは、消していたものだったが、いつの間にかこうなってしまった。特に年寄りの場合は子供のようにテレビにくぎ付けのようになるから、多分食卓にのっている食べ物と味には不感症になって、「食べる文化」には程遠いところにいるのではないかと思った。いまごろになっての自覚も、滝に打たれている成果だろうか。




2014年9月7日日曜日

東京大改造で得られるものは

2020年オリンピック招致が旗振り役で、東京の「再開発」計画がすごい勢いだ。都市開発はこれまでも、官民がかりですすめられてきた。旧来の住宅地をつぶして、ビルを大量に建造して「ニギワイ」のある街を造ってきた。身近な所でも、その改造はとどまるところなく、次々と新しいものができあがった。しかし、その結果が働くものと住民からの目として見た場合に、すなおに喜べることになったのかどうかは疑わしい。

一勤労者として、はたまた住民としてその成果を受けたことに思い当たることは、どれだけあるか。高層ビルの上から、はるか下を見下ろす快感を味わいながらビールを飲む瞬間に、「おお」とその気分を表すことくらいはあっても、先を争う通勤時間帯や周囲が敵と見紛うような人の交差。昼食は休憩時間にはならない食糧の確保の苦労。住地域の商店はスーパーに凌駕されて、開店時間を延ばして生き残るか、シャッターを閉じる選択しかないかのような始末。静かだった住宅地も、マンションの建設や事務所の増加で地域のゴミ収集にも物議がおこる。そういう風情はなかなか文学にもならないようで情けない。

ケンプラッツ「東京大改造」(日経BP社のHPで会員登録が必要…無料)からコピペした東京の開発の動きだが、昨年9月のオリンピック招致決定以降でも、驚くほどの開発計画が予定されている。これだけの莫大な資本投下のあとにくるものは何だろう。バブルがはじけた後の…記憶は残っている。

神田川に桟橋現る、御茶ノ水駅の改良工事が始動
2013/09/10

上野がゆるりと近代化、下町にも再開発の波
2013/09/26

リニア駅周辺で始動する大規模プロジェクト
2013/09/30東海旅客鉄道(JR東海)が2027年の完成を目指すリニア中央新幹線について、詳細な駅の位置やルートを明らかにした。既に、リニア駅の周辺では複数のプロジェクトが始動している。それらについて解説する。リニア中央新幹線の詳細については既報「リニア詳細、全ルート・6駅の位置が明らかに」を参照してほしい。

田町の車両基地移設が完了、山手線新駅いよいよ
2013/11/25
 

東北縦貫線は「上野東京ライン」、14年度末開業
2013/12/09

西武新宿線でも連続立体化が始まった
2013/12/24
 
どうなる横浜駅大改造、西口はJRに一本化
2014/01/17
 
街との共栄目指すJR高架下施設が開業
2014/02/04
JR中央線東小金井駅(東京都小金井市)付近の高架下に、商業施設「nonowa(ののわ)東小金井」が開業した。施設の延べ面積は4600m2、うち店舗面積は2400m2で、飲食や雑貨店など21のテナントが入居する。周辺の商店街と協議を重ね、地域への回遊を促す仕掛けを盛り込んだのが特徴だ。

横浜駅大改造を縮小、線路上空には建てない
2014/03/10
 
渋谷は地下もスゴくなる、クルマも自転車も
2014/03/24
 
JR渋谷駅が大移動、17日夜から準備工事
2014/04/16
                     
渋谷に「春の小川」は復活するか
2014/05/07
 
広がる池袋東口、エコミューゼに続き新ホールも
2014/05/20

6月に着工、渋谷駅の46階建て超高層
2014/05/27

品川新駅の衝撃、13haの巨大複合都市を創出
2014/06/03
 
品川新駅で湧く近未来の“湾岸”鉄道網
2014/06/18
 

新宿御苑かわしバイパス開通へ、計画から半世紀
2014/07/02
池袋と新宿、渋谷の3つの副都心をつなぐ明治通り。JR山手線の内側に沿って走る東京都内の幹線道路だ。慢性的な交通渋滞が問題となっているJR新宿駅の東側で、明治通りのバイパスをつくる工事が静かに進んでいる。
 当初の計画が決まったのは、今から約70年前。しかし、バイパスは開通することなく、長らく止まったままになっていた。希少な樹木の群落がある新宿御苑の敷地に道路が掛かる計画となっていたからだ。
 バイパスを整備する東京都は2005年、道路の構造を見直してこの群落を回避できるように計画を改めた。工事は10年からスタート。20年の東京五輪を前に、ようやく開通のめどがついた。
 
東京駅丸の内側に大広場、17年春に誕生
2014/07/04

飯田橋駅はカーブも勾配もきつかった!
2014/07/11
東日本旅客鉄道(JR東日本)が72日に飯田橋駅を改良すると発表。カーブしているホームを新宿方面に約200m移設して直線化し、西口駅舎も建て替えて駅前広場を整備する。

モノレール試乗で羽田空港の未来が見えた!
2014/07/18
 東京の浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールに17年ぶりに新車が登場。715日に報道関係者向けの試乗会があった。新車両は18日から定期運行を始める。首都高速道路が625日に羽田線の更新計画を発表、720日には空港船着場に定期航路が開通するなど、羽田空港を巡る動きが慌しい。モノレールに乗って空港に向かうと、羽田周辺の未来が見えてくる。
滑走路と駐機場を増設へ
 モノレール試乗会に先立つ78日、国土交通省の交通政策審議会が首都圏空港の機能強化について中間取りまとめを公表した。羽田空港については2020年開催の東京オリンピックの前後で、処理能力の’拡大へ向けて新滑走路を設置するなどの案を盛り込んだ。

ついに着工、渋谷大改造の全貌
2014/08/01
 「50年や100年に一度」といわれる規模で進む東京・渋谷駅周辺の再開発。シンボルとなる最も高い「渋谷駅街区東棟」の工事がいよいよ本格化する。731日に起工式が開かれた。東急東横線の地上線路跡地で進む再開発も含め、渋谷大改造の全貌を詳報する。
 
品川は大丸有と並ぶか、鍵は京急線の地平化
2014/08/05
 品川は大手町や丸の内、有楽町と並ぶ「国際交流拠点」となるか。東京都が717日に公表した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」から将来像を読み解く。

都が示したガイドライン案は、約630ヘクタールの広大なエリアを対象とする。都心最後の大規模土地利用転換を見据え、街づくりやインフラ整備の方向性を打ち出した。8月をめどに正式決定する。

御茶ノ水の線路脇で耐震工事が進行中
2014/08/19    
神田川の右岸に沿って設置されているJR東日本の御茶ノ水駅の周辺では、大規模な耐震補強工事が進行中だ。実施箇所は、神田川に掛かる水道橋と昌平橋の間の約1.2km

羽田空港アクセス線
2014/08/20
JR東日本は819日、羽田空港と都心を結ぶ新線「羽田空港アクセス線」を整備して東京・新宿・新木場の3駅方面と空港を直結する計画を明らかにした。新線は羽田空港新駅東京貨物ターミナルまでを結ぶ約6kmの地下ルートだ。

「オヤジの街」にシャンゼリゼは出現するか
2014/08/21
「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)が開業した611日、ビルの足元の路上に2つのオープンカフェが誕生した。目指すのはパリのシャンゼリゼ通りだ。虎ノ門から新橋まで延びる環状2号線(新虎通り)沿道では街並み再生のルールが決定。昭和のオフィス街が大きく変わろうとしている。
 地上52階建て、高さ247mの超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)が開業した611日、ビルの足元でもちょっとした変化があった。虎ノ門から新橋までを結ぶ「新虎通り」にオープンカフェが2店舗誕生したのだ。
 歩道上にパラソルを広げた両オープンカフェは、東京都が進める「東京シャンゼリゼプロジェクト」の第1号として設けられた。観光客のほか近隣のオフィス街や官庁街に勤める人々が気軽に立ち寄り、にぎわいを生んでいる。

「新東京」名乗るのは品川か新駅か
2014/08/27
東京の南のターミナルである品川駅は今後、リニア中央新幹線のホーム建設をはじめとする様々な計画が進み、東京駅に匹敵する拠点に生まれ変わる。リニア駅を新駅とみなせば、慣習に倣って「新東京」駅を名乗るところか。

品川は北もアツい、一足先に大変身
2014/09/03

リニア中央新幹線や新駅の開業計画で盛り上がる品川駅。その北隣では一足早く再開発が進んでいる。2000年以降、人口がおよそ3倍に膨らんだ東京・芝浦。最寄りとなるJR田町駅の東口北地区に生活の一大拠点が誕生する。かつての埠頭の街は今なお変化を続けている。



2014年9月3日水曜日

温暖化で抜き差しならない日常

O-157の感染源については、まだわかっていないことが多い。アメリカでは、牛肉・乳製品が最も多く(約51%)、それ以外ではサラダ(約19%)、人から人へ(約12%)、飲み水・プールの水など(約12%)、アップルサイダーとのこと。アメリカの食環境に入り込んでいるらしい。このところ日本では出てこないが、夏から初秋にかけて発生しやすいと。これも気温上昇による要因があるようだ。

温暖化による海水温上昇が沿岸漁業に与える影響も相当あるらしい。1990年以降日本海の定置網にかかる鰆が増加して、地球規模の気候変動との関係が報告されている。福岡県筑前海の鰆も、冬季に漁獲があるのだとか。獲れる魚が違っていることで、食文化にも影響を与えている。サンマの南下が遅れて、この時期北方の遠方へ行かないと獲れなくなっていることが増えた。エサの補給源である栄養塩が高温によって沈み込んだままの状態であることが影響しているのだろう。昨日のNHKの報道で、栽培漁業にもその影響があり、ヒラメの養殖では、水温が高いため死んでしまうヒラメがでてしまっているらしい。高水温でも生き残れるヒラメを、研究しているとか。いよいよ天然ものものからは遠ざかる事情だ。

ヒラメは韓国産とほぼ同等の「生産量」なっているから、競争もし烈だ。日本のヒラメを食するのはいつまで可能かというところまできた。加えて養殖では避けられない細菌性の病気対策も大きな問題だ。ヒラメのエドワジュラ症、ブリの連鎖球菌症、細菌性溶血性黄疸などあり、淡水魚でも有名なアユの冷水病、アマゴの細菌性腎臓病、ニジマスの連鎖球菌症等、自然界では問題にならないだろう病気が、養殖環境の中で伝染する。

人間の側が、自己都合で改変してしまった自然の環境のなかで、生き残っていかなければならない魚には残酷な話だ。
デング熱は東南アジア、中南米などで発生しているものであるのに、媒介する蚊が代々木公園に生息している。気温の上昇で熱帯に近くなっているということだろう。温暖化が外来生物の「国際化」にも及んでいる。いわば人間の世界が誘導している。長い時間をかけて生息環境になじんで変化してきた生物に、重大なストレスをあたえたままでいのか。