2017年5月29日月曜日

芽吹く季節の到来、生命の躍動を実感するとき

 もうアレヨアレヨとみるまに、桜の季節も通り過ぎてしまった。田んぼは雪融けの水を待っているし、山の眺めは雪がどんどん解けだしているようで、黒っぽい山肌が広がっていく。田起こしをする農作業の人たちが動き出すと、どこも静かだった山麓もいよいよ春の息吹をかんじることになる。ちょうどフキノトウが伸びきって、出たての頃のウキウキするような春の装いのページがめくられるときになる。頭の中では稲のちょっとだけ伸びて、風になびくあの姿が目の前にちらつく。大地に命が噴き出すように、うっすらとした緑のじゅうたんがそこかしこに敷かれると、感動と躍動の思いに浸ることができる。







2017年5月25日木曜日

空間て大事だね

 岩手山麓と限ることではないが、東京から600キロ以上も離れたところに来ると、隣の人の顔を見るのには、トコトコと歩いて行かなければならない。回覧板を持っていく時でも、ずいぶんと離れているのでほかの人と出会うことはめったにない。住宅がないわけではなくて、家の窓からは片手の数以上の建物は見えるが、どこも土地の面積を広くとって、悠然とたたずんでいる。悠然といっても邸宅風でなく土地値もやすいから、広くとれるということだ。互いの距離があるのが絶対にいいと言い切るわけにはいかないが、この距離のお陰でお互いの干渉から離れていられるわけでもある。

 医者の診療を受けるときには、車を使って20分は走らなければならない。田舎の道ゆえ相当な距離ではある。東京で同じように医者の診療を受けるには、バスを使ったうえに少し歩くことでやっぱり20分ほどはかかる。所要時間は同じほどでも、車は生活の必需品にしなくてはならない。高齢者には「アクセルの踏み間違い」のリスクに襲われる覚悟がいる。よって評価は不便ということになる。人が集まっていない、空間のひろがっているところは、気持ちのうえでなにげなく、おおらかでほっとする「快感」を味わえる。その瞬間は不便さが忘れられる。

 東京では人との距離があまり近くて、馬鹿げたことにぎゅうぎゅう詰めの電車内で、「痴漢」の犯人にまでさせられる危険と隣り合わせる。線路をトコトコと走って逃げる人が、ほんとはやっていなくても、「そういう方法が一番いいのだ」ごときのテレビ報道で、のせられるのは哀れな都会の一面だ。人間と人間の距離をある程度とるのは必要なことだ。どのくらいとは簡単にないだろうが、過干渉の状態ではストレルは高くなるだけだし、職場でも様々な圧に取り巻かれ、ゆったりする休養なり時間なりが確保できるのは、まずもって一握りの人たちだけだろう。
ツイッターの投稿を拝借した。断固とした態度が大事らしい。




2017年5月19日金曜日

老老と言いたくはない「追い追い介護」

 ひ弱にこの先のことを小声でつぶやく親父。金の管理がうまくはできなくなったせいだろうか、金が出ていかないように心配しているらしい。言葉を聞いていると執着しているのがわかる。言われているところの症状には見えるのだが、身内の関係であることで「そうかそうか」と肯定し続けるのは、確信的に自覚がみえる部分があるだけ簡単にいかない。

 会話をしようとするときには理解ができる言葉と大きさがないと成り立たない。ちょっとした意思の確認でさえも、3回も大きな声でないと伝わらなかったりする。しかしわかってもらわないと困る時には、これまでのやり取りの結果から、こちらの気持ちの置き所も素直にならない。

 仕方がないと面倒になり、そのうえでどうしたらいいのかと折り合いを探し出すのも、こちらの仕事になる。親父はなんでもきちんとこなす、几帳面にやるそれも器用にこなすという力をもって生き抜いてきた。その自負があるのはわかってきた。できなくなるのは認めがたいことなのだろう。でも終局にあたってどう軟着陸することが必要なのだろう。

 いやそれは他人事でなくて、自分の長くはない行く末にもあたること。だから自分ならこうすると、世間での話は通じるにしても自分の親は…と他人後にして置く以外に、いまのところ説教が通じるわけでもない。これで頭脳がグルグルまわりをしてなかなか出口をみつけられない。「脳細胞の老化度テスト」が古い資料の中にあったので、少しだけ甘めにテストをしてみたら、4945歳だった。まだ、若造ということか。

2017年5月17日水曜日

「眞子さま」報道の怪

 朝日新聞が今日の朝刊トップニュースで書いた「加計学園の新学部『総理のご意向』文科省に記録」でいよいよ問題が表面化してきたと思っていたら、昨夜から「眞子さもご婚約」のニュースが飛び回っている。昨夕(16日)の7時過ぎからの報道らしい。

時事通信配信
「眞子さまご婚約へ」
161918

NHK NEWS WEB
眞子さま 同級生とご婚約へ 
516 1901

産経ニュース
眞子さま、同級生とご婚約へ
2017.5.16 19:25

 それにしても細かな個人に関わる行動や情報まで、すっと出てくるのはあらかじめ準備していたものだろう。朝日デジタルの加計学園の問題報道は今日(17日)の5:00配信だった。昨夜は「共謀罪」の集会と銀座パレードもあったが、「黒塗り」する効果を生んだ。



 YaHooニュースの「眞子さま報道」へのコメントがたくさん出されている。「おめでとう」「明るいニュース」との書き込みもあるが、批判する書き込みも相当ある。

===============================
おめでたいが、現在の日本の情勢はそれどころではない。

歓迎ムードは今日までで、あとは週刊誌で。

おめでたい話とは言え、宮内庁正式発表でなく、「宮内庁関係者からの取材」というのが正直何か引っかかる物を感じる

一般市民のプライベートをこんな朝早くから追いかけ回すのは行き過ぎた報道だ。
自宅を出発?いるか?そんな報道

昨晩の民放のニュース見たけど、夜に小室さん宅のチャイム鳴らしてたけど無茶苦茶不愉快に感じた。

これは行き過ぎ報道の典型例です

マスコミよ。
行き過ぎた報道だけは絶対やめて欲しい。
どうでもいい質問で時間費やす必要もない。
相手に対して失礼のないようにお願いいたします。
視聴者からのお願いです。

自販機でペプシでも買ったらすぐニュースで「コーラはペプシ派!!」とかやるんだろうな。

一般人なのに「自宅を出られました」というのは違和感。

会見するって言ってるんだから会場入り前後から撮ればいいものを。

まだ結婚どころかお二人での正式発表もしてないのに自宅まで行くか?

きっと近所の人もインタビューされてんだろうなぁ。朝の忙しい時間に。

今朝、6時半頃、フジテレビの 目覚ましテレビで 婚約者が自宅から出る所を 報道しているのを観てビックリ。マンションの名前がハッキリ映っていた!こんな、映像を映していいのか?目覚ましテレビは問題だと思った。謝罪もなかった、今は一般人といえど個人情報に気をつけなくてはいけないのに、モザイクも入ってなかった!謝罪もない、報道番組、如何なものか?さすが、フジテレビはもう駄目だね。

記者会見はまだしも、これって報道の意味あり?

おいおい家を出ただけで速報ってやり過ぎだろ。一緒にいるのは宮内庁職員か?皇宮護衛官か?

記者会見の模様を紹介するだけで十分。なのに、最近のテレビ局の報道はやり過ぎの感がありますね。自宅を出発って、首相動静じゃないんだから(笑)

自宅を押さえられている事に恐怖を覚える…個人情報ダダ漏れ。

福岡のKBCラジオ…王子様とお姫様みたい…って。思ってもない事いうなよ(笑)報道陣しつこ過ぎ!

今は話せないって言ってるのに次から次にと…イラついたからTV消しました。
===============================

2017年5月16日火曜日

寄生虫アニサキス 食中毒、日本海と太平洋で違いがある

アニキアス症発生の話題が、癌の発見にもつながるものとの尾鰭までついて取り上げられている。
“ニュース”は
刺身など生の魚介類を食べて、寄生虫のアニサキスによる食中毒届出患者が、ことしになって全国で30件ほど確認され、厚生労働省は生の魚介類を扱う販売業者や飲食店などに対し、寄生虫がいないか確認するなどの対策を徹底するよう呼びかけている。

 厚生労働省のホームページを当たってみたら、4月までの届出患者数は昨年の発生状況とほとんど変わりがないようだ。ここ二年間でそれぞれ130人前後だったと発表されているが、推定7000人とも書かれているので、患者数がほとんど把握されていないことになる。NHKのニュースでは芸能人が3人ブログなどで、腹痛を起こした投稿をひろっている。 
 賑やかになってくると、対応のランクが上がってくるのだろうか。2014年ごろから厚生労働省が、対応に力を入れているということなので、把握件数はこれから増えてくるだろう。サバが一番多くアニサキスを抱えているとのことで、「日本において年間7,147件(2005年から2011年の年平均)のアニサキスによる食中毒が発生しているとされています」と同ホームページに書かれているが、20146月に更新したものだ。農林水産省HP

 サケ、サバ、タラ、イカ等の海産魚介類の刺身等と書かれているが、イクラにもあるとのこと。内臓に寄生しているものが、保存状態によって筋肉部に移行するという。寿司、刺身を食べるときは調理がしっかりしているものでないと危ない。
詳しくは食品安全委員会の資料にあるが、マサバへの寄生状況調査では日本海側と太平洋側のものを保存したときの違いが書かれており、太平洋側のマサバは保存温度があがれば、筋肉部への移行率が高いとの結果が出ている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 太平洋側と日本海側のマサバの計96尾を対象に、4℃および20℃で20時間保存後の筋肉部及び内臓におけるアニサキスの寄生数を比較したところ、A. simplex(太平洋側)では、検出されたアニサキス総数に対する筋肉部における寄生数の割合(移行率)が、4℃保存では9.3%であったのに対して、20℃保存では19.2%という結果でした。一方、A.pegreffii(日本海側)では、4℃保存後の移行率が0%であったのに対し、20℃保存後に  おいては1.8%であった。これらのことから、A.simplex(太平洋側)は、保存温度が上がれば、筋肉部により移行しやすくなることがわかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 日本海と太平洋の検体による調査結果が、アニサキスの筋肉移行に違いがあるのは、温暖化による海水温の影響という見方もできるのでは?

(食品安全委員会資料)

2017年5月10日水曜日

山麓の移ろい

 もう、岩手山の雪もさすがに、融け急いでいるようで白い雪だったものが、汚れたかのように黒っぽい肌を見せ始める。それでも頂上に雲を頂いて、次々と送り出しているように見える。溶けだした雪は山麓にあるやがては田植えが始まる場所まで運ばれてくるのだろう。

 朝方は冷蔵庫の温度くらいの冷たさでも、昼過ぎには日向はぽかぽかとあったかい空気が蔓延する。お隣の桜もそれとばかりにどんどん蕾を膨らませて、競争を始める。山麓生活のバタバタいやちょっと重いゴタゴタを慮ることなく、季節が移ろっていくのを体感する。これおも幸の物差しをあてて喜ぶ以外にない。