2011年6月23日木曜日

首相は首相でも違うなあ

 違うなあ。

 ドイツ政府はエネルギー政策を転換して原発撤廃へ舵をきることにした。

 メルケル首相の議会演説
 「…日本のような高度な技術国ですら原子力の危険は確実には制御できないという事実を、我々は福島の事態から認めざるを得ない。…だからこそ私は”新しい見方をすることにした”と明言したのだ。
 …私は“福島”以前には原子力の残存リスク(万全の安全対策をしたうえで尚残る危険)を容認していた。高い安全基準を持つ高度技術国ではおよそこうした事故は起こらないだろうと確信していたからだ。…」

 メルケル首相は、ドイツのエネルギー計画で原発の稼働期間の延長を支持していた。その態度を変えて、撤退の態度を決めた。

 日本はというと、なんか首相の首をすげ替えろなどという話を毎日繰り返して…。大連立がどうだとか。

 結局二大政党の形態は、基本的な政策の違いは無いわけだから、ほんとの意味で政策論争にはならない。エネルギー政策にしてみても、原発を続けるかどうかの選択などないわけだ。

 世論調査ではっきりしている。世論の意向に立つのが政治なのに、これまでどおりの政治と政策の踏襲で、なにも生まれないということになるのかな。政治家じゃなくて政治屋だな連中。