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2025年9月29日月曜日

”DNA鑑定不正”には驚いた

テレビドラマでは昔から警察の活動を扱ったものが結構多い。筋書きの最後は「正義」の物差しで犯人が確保されて、めでたしとなって幕となる。容疑者の犯罪立証には最近ではDNT鑑定結果が有力な証拠になっている。現在ではDNA鑑定の精度は高いとされているから、その信頼性は高いと思って良いのだろう。

しかし、ドラマではない佐賀県警のDNA鑑定で、632件の鑑定中130件の不正があったとは驚いた。不正は「失敗や悪い成果が発覚し、上司から指摘されるのを避けるため」 「数値改ざんで上司の決裁を得やすくするため」等々ということなので、シロクロを逆さまにする改ざんがまかり通っていたということになる。

これではテレビ視聴の「正義趣向者」としては、ちょっと耐えられない。逆にもしこれがドラマの筋立てとして使われるなら、そのほうが救いになる。

先日「新プロジェクトX冤罪袴田事件」を放映していたが、DNA鑑定も使われている。(来週の続き「新プロジェクトX冤罪袴田事件完結編」で内容が触れられる)以前は鑑定の精度に問題があった。それゆえ他の事件でも証拠としての完全度が問われることもあるらしい。冤罪が起こるべくして起こるという状況では、警察の「正義」がドラマの筋書きだけになってしまう。

それにつけても、本部長の福田氏が記者会見をして、「第三者委員会によるさらなる調査は必要ない」と発言したのはいかがなものだろう。昨今の事件(パワハラ、セクハラなど)では第三者委員会が立ち上げられているけど…不正を巡っては、県弁護士会などが第三者委による検証を求めている。

YAHOOニュース

佐賀県警の”DNA鑑定不正” 「ほかの科捜研でも」専門家が指摘 警察庁の通達『なるべく』が示す甘さ 「上司のチェックで防げるレベルの話ではない」