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2020年7月27日月曜日

コロナ禍の「楽観」はないのか

 新型コロナの感染拡大の報道を見て、身近な世間話で感染した話が耳に直接聞こえてくると、やり切れない思いがする。最近の報道には、政府の「言動」も含めなんの根拠をもって「楽観」しているのか理解不能なものもある。先の見通しが捉えられない安心を強引に持ち込むだけのことでは、無責任を通り越して投げ捨てに近いものを感じる。なににつけても足りない、足りても利益誘導にしか動かない政治であっても、信頼に足る少しの何かでもなくては、ここまですすんできた日本のシステムが崩壊していくとしか見えない。

 自己の努力でやれることは限られている。三密ができていればコロナ禍が終息するとは誰も思わない。医療崩壊への手立て、中小業者への支援、文化事業への援助、学業補助など「自助努力」でやれるはずはない。政治の出番に「閉じこもり」をしている場合ではない。将棋の藤井聡太君を見習って「しっかり考えて」やれよ!

 このごろ、新型コロナは恐ろしいものでないと、故意に楽観的な論を取り上げているサイトもあるし、テレビの報道でも自力で取材して構成しているものはごく少ない。Gotoキャンペーンで東京との差別ばかりを強調して、本筋をはずしてしまったりする報道もある。無理強いする方が、批判を受けて繕いごとをするのだから、それを追っかけても仕方がない。政治が持っている責任にしっかり焦点を当ててもらいたい。

 自粛下で静かな町になったら聞こえた鳥の声、公園の静かな遊び、いつもこれならと思う、空いている電車などなどを切りとってみると、一面なんと穏やかでゆったりした社会なのだろうと感じる。これが本来の街の環境でいいのではないかと。これまでの殺伐とした日常よりいいと思うのは、今の状況では不謹慎なことになってしまうだろう。どれだけの「日常」を奪われたのかを忘れたわけではもちろんない。

SNSの投稿でイギリスの話があった。

~イギリスは確かに大変ですが、ロックダウンは給与補償とセットだし、なんだか曖昧に外出や営業自粛している日本よりはhappyな感じで生活してる人は日本よりは多いです。

あと、感染者数がイギリスは大量にいて日本は少ないって思っている方も多いですけど、それね、日本の検査数はイギリスと2桁違うのね。少ない。日本も同じ規模で検査すればそれなりの数字になると思いますよ。多分10人調べれば1人は陽性っていう感じじゃないのかな?

日本で誰かと話すと「いったいこんな状態がいつまで続くのか」というフレーズが必ずと言っていいくらい聞かれるんですけど、こないだイギリスでロックダウンの段階的解除前に行われたアンケートで「ロックダウン前の暮らしに戻りたい」って回答したのたったの9%でした…イギリスの人たちの大半がなんでロックダウン前の暮らしに戻りたくないと答えたかって言うと、

今までの通勤や通学は考えてみれば忙しすぎたよねー、家でのんびりしたりジョギングや犬の散歩したり窓から生き物眺めたりっていう生活っていいもんだな、って気がついちゃった、みたいな~

 給与補填をやっているイギリス。これがあっての楽観かも。これまでの日常を超えた「夢」の方向へ行かないものかと、ぼんやりと思った。三密でなければ成り立たない過密さの都市と生活を切り替えることが、ウィルス対策にもなるのでは?



2020年6月2日火曜日

自粛の街が、さて6月はどうなることか。

 持続化給付金の支給769億円がまた、「お友達」を介して動いているとか。マスクの件にしても怪しげな税金の流れが表ざたになっている。モリカケの件も特定の知り合いに、特別の手立てで「稼がせる」ということが、常道なのだと考えればつじつまが合ってくる。政府の新型コロナ対策とは、感染拡大の防止はさておいて「経済」対策が先行してより重点になっている。経済と言っても中小の事業に対しては「借金」を増やす程度の手当てで、大企業が雇用調整(首切り)しようが非正規雇用者が職を失おうが、有効な手立ては見えない。ようやくの「しぶしぶ10万円支給」もいまだ届かない状態で、日本の政治の悲哀をいやというほど感じさせる。

こんな状況で、これから先の感染拡大のヤマに、どれだけの対策が期待できるかを想うと、ずれたマスクの顔を見るだけで気分が悪くなる。

新宿の街














2020年5月18日月曜日

アマゾンの世話になりたくないけど

 オンラインで写真の合評をすることになり、ヘッドセットをアマゾンから注文しました。この時期需要が多くてしばらく時間がかかるとのことでした。払い込みは「コンビニから払い込み」にして同日メールがあり、すぐに払い込みを済ませました。 

 17日後になって商品はキャンセルというメールがあり、代金は返すとのこと。しばらくたっても連絡が来ないので、チャットで紹介すると「アマゾンギフト券」に返却したとのこと。現金で払い込みをしたのだから、それに応じた返却があってしかるべきと思い、銀行振り込みをするように依頼して決着しました。アマゾンギフト券として処理しい、「返した」との通知もなかったことに苦情を言いました。

これまでも商品の買い入れを何回となくやっているが、「プレミアム会員」になれとの勧誘がうるさく、一度は会員になったものの、会員になっても実利を得ることが少ないようなので退会をしました。そのご何かの注文をした時に、郵送料が無料と言う甘言にのってまたうっかり会員に登録してしまった。会員をキャンセルするのに一か月分をしっかり取られて、商魂たくましさに呆れました。

 新型コロナ感染拡大のおかげで、また売り上げを伸ばしているとか。従業員をこき使って、莫大な利益を上げていながら税金は、それに応じたものを負担していないと言われているので、商品購入ではなるべく使わないようにしているけれども、NET購入の利便さから逃れられない。楽天しても送料出品者負担として、アコギな商売をしているし、わかっちゃいるけどといったところ。ほかのサイトから見つかるときはいいけれども、やむなく利用することも多い。

2020年1月3日金曜日

初詣の神社に長い行列


 元旦に家族そろって、という程の人数でもないけれども、人並みの正月を迎えた。大みそかは例年息子の奉納能の写真を撮りに出かけている。今回も年明けすれすれの時間に鳩の森神社に出かけた。昨年と違って30分の舞台を見ているのが、やけに寒くてまいった。演じている方は、「半露店」で夏冬にかかわらず同じ装束なのだから、それより大変なことだろう。

 鳩の森神社の初詣客が横目で能を見ながら、参拝が始まるのを待っている。スマホをもって舞台に寄ってくる人ももちろんいる。並んでいる参拝客の列は去年より長かった。
 朝食を終えて、カメラをもってウォーキングに出かける。近所の神社に向けてざわざわと人が歩いているので、行ってみるとここも長い列が続いていた。あれこれの願い事が多いということの証明なのだろう。西新宿の熊野神社にも長い列が道路まで飛び出していた。

 翌二日、これもそろって温泉の旅へ出かける。途中初詣しようと伊香保神社に寄った。小さな神社でここも人の列ができている。浮世の付き合いということで、参拝したがいつものごとく、願い事はしない。願い事が多すぎ、かつ大きすぎて頼まれた方が困るといけないから。


  伊香保神社


伊香保のそば処



2014年3月21日金曜日

アベノミクス三本目の流れ矢が小保方さんに?

 STAP細胞が再生医療の産業化に資するものとして華々しく登場したが、暗雲が漂っている。IPS細胞を発明したことから、再生医療分野がアベノミクスの成長戦略で三番目の矢とされていた。経済復活の目玉として再生医療を含む医療産業育成には2020年までに10兆円増の期待を込めた。このための「産官学一体の取り組み」がカギということで、浮上してきたSTAP細胞事件だったというブログがあった。

 「三つ目の矢」を実際に転がしていく、「関連製品の安全を確保するルールを作成する会議」は再生医療等基準検討委員会の名称で、経済産業省、厚生労働省、文部科学省の担当者や有識者で構成されていて、座長に岡野光夫・東京女子医科大教授が就任していた。

ネイチャーに掲載されたSTAP細胞論文には14人の著者がいる。リケジョのほか7人の共著者がいる。基礎になる着想は、小保方さんが大学院博士課程在学中に得た。東京女子医大の大和雅之教授、米ハーバード大のマーティン・バカンティ医師、小島宏司准教授の3人は主に、この時期に小保方さんを指導し、研究に協力したという理由で、共著者になっている。


 注目したのは、前出の岡野光男女子医科大教授(座長)が、再生医療分野のベンチャービジネス・㈱セルシードの役員で大株主であること。平成22年には138000株(2.59%)の株を所有していることだ。その岡野教授は、2011年に「割烹着の」小保方さんと共著論文を書いていた。「Natuer Protocol 論文」と呼ばれるもので、論文にあるcellsheetsがセルシード社の製品ということだとか。再生医療分野の拡大がダイレクトにビジネスにつながっているという構図だ。

 STAP細胞論文発表で、セルシード株は発表の翌日に新株予約権が大量行使された。その時点でセルシード社は45千万円の資金調達ができることになった。しかし今回の「不祥事発覚」の影響を受けて、対応を余儀なくされているだろう。

 理化学研究所は、記者会見で「発表したNature誌論文が科学社会の信頼性を揺るがしかねない事態を引き起こしたことに対し、お詫びを申し上げます。」「調査委員会において細心の注意を払い論文内容の調査を進めるとともに、その結果を踏まえ、研究不正と認められた場合には、研究所の規定に基づき厳正に処分を行います。 今後、科学者倫理と諸規定を真摯に遵守しつつ、社会の期待に応えるべく研究を行うよう、全所的に教育、指導を徹底します。」と述べたが、こういう利権構造にまで踏み込んで信頼回復できる手を打つことができるのだろうか。先延ばしにして、ずるずると…ではないかと勘繰ってしまう。















2014年1月9日木曜日

都知事になるべき資質ってあるんじゃないか

 「一番不利」な一番の名乗り出をした宇都宮氏。当然候補予定者が次々でてきた。大都市東京の特異性とでもいうのか。政治の闇の部分の根回しもあり、名乗り出る候補予定者が、29日投票という極めて短時間の間に、都内有権者にアピールしなくてはならない。金さえ積めば候補者になれるのだから、気楽なものだ。憲法と選挙法に沿えば何の問題もないわけだが、候補者の資質や経歴といったものが、きちんとマスコミから伝えられる必要はあるなといつも思う。

 細川元首相が出るのかという報道がされているが、もっとも単純に切り取るなら、徳洲会が政界へ流してるヤミのカネが、知事辞任の出だしの話なのに、佐川急便グループの「金借りた」不祥事を抱えて首相を辞めた人間がなぜ、スルッと出てこられるのかと思う。「脱原発」ででるというが、官邸前でトークしたという話は聞いたことはない。細川政権下で現行の小選挙区制を極めて熱心に成立を図ったという「実績」が、投票率の低下という問題を生むことになった。国民からの政治への要望をどれだけ遠ざけてしまったことだろう。

 小泉純一郎元首相も説得を受けているらしいが、脱原発の発言は自民党の政権の枠内でのことだから、たとえ知事になっても自民党政策の枠内でしかない。この時期なんでも発言したことが、その通り受け取れるものかどうかは、選挙公約がどんな処遇に扱われているかを見ればわかる。発言をベタにマスコミで発表するのは軽薄だ。

 「後継者指名」に失敗して、徳洲会マネー問題の解決を考えることもなく、あるいは関与さえ疑われながら、お次の「後継者指名」に元航空幕僚長の田母神氏を、仕方なく私的応援するという石原慎太郎元知事。みっともないことはもうお止めになればいいのに。

 桝添要一氏ときたら、ウィキペディアに記述に

「奔放な女性関係、2度の離婚歴がある。最初の妻は留学時代出会ったフランス人。2度目の妻は官僚時代の片山さつき(当時朝長さつき)。実質的な結婚生活は長続きせず、3ヶ月後には片山が弁護士に相談する事態に陥ったといい、調停を経て89年に離婚。19966月に現在の妻である元秘書の女性と3度目の結婚をし、2児をもうけている。他に日本人女性2人との間に婚外子が計3人いる。」とある。カネに心配ない人らしいから、もう勘弁して下さいとでも言おうか。
 こういう堂々たる経歴とキズが平然と渦巻く世界に、正面から取り組める人を応援したいものだ。しかしどうしてこうも、政治の政界で一世を風靡し終わった人たちが、我も我もと立ち現われるのだろう。亡霊は退治されるべきだ。














2014年1月2日木曜日

都庁の夕日

 きのう午後から都庁の写真を撮ろうと、歩いて出かけた。3時を回っていたから夕日が当たって、都庁の裏側は赤っぽく染まっていた。北西側にある熊野神社の境内は初もうでの人が、列車に乗り込むときのように列をなしていた。中央公園ではテントが設置されていて、路上生活者への支援をしている様子がうかがいしれた。中央公園はそこに居を構える人たちが、脇にキチンと道具を整理して置いていた。不思議にキチンと。己の部屋を思い出して、少しおかしく思った。

 都庁の建物のすぐ周りには、元旦なのに人が訪れている。若いペアに内部への入り口を聞かれて、屋上の展望台に行くのかと気が付いた。ベンチで子供のオムツを変えている外人夫婦。ひとり座って思考をめぐらしている人、走っている人。なにかしゃべりながら若い群れで入り口を探している外国人はバスできたのだろうか。写真を撮っているのは他にはいなかった。一巡り撮って、帰り道はまた歩いた。歩きながら、都庁の家主のことを思った。
 都知事だった猪瀬氏は、公式にはなにも明らかにしないまま去ってしまった。都議会の一政党を除く会派が、百条委員会の廃止を決めてしまったというから、うまく隠してやったわけだ。政治の世界はまっすぐには動かなし代物だ。本来あるべきことではないと思うけど。











2013年9月17日火曜日

言葉をもてあそぶ

 スピードラーニングのコマーシャルで、英語のテープを聞いていれば覚えてしまうということをウリにして流している。生まれたところがアメリカなら、英語は難なくしゃべるようになる。聞いて言葉を覚えて会話で意味を確認していくことができる。そういう意味で聴いただけでもいくらかは、脳の記憶に残ることになるとは思う。

 「聞き流し」というと、言葉の意味の上では聞かないという意味だ。時代とともに言葉が変わっていくのは否定できないが、聞こえたことも聞こえないとすることだから、ほんとうは記憶からはずすということ。揚げ足取りといえるかもしれないが、言葉をこんな風に使って意味変更を加えるのはありなのかなと疑問に思う。宣伝だから100%事実ではないといえば、その通りだが。

 福一はブロックされているという、万人がびっくりした発言。これも言葉の使いようを違えたものだった。本心でそう思うなら首相の資格が問われることだし、質問されて弁解に務め、「福一についての様々な報道にたいして、コントロールしているよ」と発表するに至っては、IOC委員の判断をちょろまかしたということにならないのか。言うに事欠いて「タンク」のコントロールも政府が関与すると言うに至っては、ついにバレバレの内容だ。

 発言直後に東電から「ブロック」の認識について問われたのも、理解の度を越えたものだからだろう。軽はずみで責任が重いことだ。言葉をもてあそんで日本語的意味や理解を簡単に変えていくことでいいのだろうか。小学生が「リセット」を生まれ変わることと解して、死ねば生まれ変われると認識しているという笑えない話も起きている。これでは、小沢昭一さんが墓場で怒っていることだろう。





2013年8月31日土曜日

「夢は夜ひらく」のヒットを夢見た人たち

 現在の歌い手さんは、誰の唄でも歌っている。著作権の処理ができれば可能なのだろう。贔屓の歌手が持ち歌以外に歌えば、ファンの楽しみも広がる。昨日のブログで資料をググった(Googleで検索することを俗語で「ググる」というんだそうで)ら、「夢は夜ひらく」をうたった人は多かった。こんなに他の歌手に広がったのは、最初の唄の衝撃だったのだったからか。

 「夢は夜ひらく」を最初に歌った園まりは1966年に発表したが、この年美空ひばりが、「悲しい酒」を出し、前年には都はるみが「涙の連絡船」を歌い始めた。これらの曲はマイナー(AmDmE7)で構成されている。演歌はこのコードとバリーションでだいたい間に合う。いわゆる短調の曲だから、「暗さ、冷たさ。寂しさ」が表現できる。ギターを持つのが若者のファッションだった時代には、簡単に伴奏できた。これもヒットした事情かもしれない。

園まり(1966年、作詞:中村泰士、富田清吾)
緑川アコ(1966年、作詞:水島哲)
藤田功、愛まち子(1966年、藤田功は作曲者の曾根幸明)(作詞:大高ひさを)
バーブ佐竹(1966年、作詞:藤間哲郎)
藤圭子(1970年、曲名は『圭子の夢は夜ひらく』、作詞:石坂まさを)
三上寛(1971年、作詞:三上寛。三上は園まりが歌った歌詞でも歌っている。三上版はかつて放送禁止歌だった)
根津甚八(1976年、曲名は『甚八の夢は夜ひらく』、作詞:かぜ耕士)
ソウル・フラワー・ユニオン(1996年発表。曲名は『(ソウルフラワーの)夢は夜ひらく』。作詞:石坂まさを、中川敬。アルバム『満月の夕〜90's シングルズ』に収録)
あさみちゆき(2004年、曲名は『ちゆきの夢は夜ひらく』、作詞:吉田旺)
三波伸介とてんぷくトリオ(曲名は『わしらの夢は夜ひらく』、作詞は長谷邦夫)
梶芽衣子(曲名は『芽衣子の夢は夜ひらく』、作詞:吉田旺)
香西かおり(曲名は『かおりの夢は夜ひらく』、作詞:市川睦月)
八代亜紀(曲名は『亜紀の夢は夜ひらく』、作詞:高月ことば)
門倉有希
梅宮辰夫
水原弘(曲名は『おミズの夢は夜ひらく』、作詞:浅井英雄)
クロード・チアリ
翔(作詞:翔)
ちあきなおみ(曲名は『ちあきの夢は夜ひらく』、作詞:西沢爽)
田端義夫(曲名は『バタヤンの夢は夜ひらく』、作詞:山野あきら)
五木ひろし(曲名は『ひろしの夢は夜ひらく』、作詞:岡田冨美子)
牧村三枝子(曲名は『ミーコの夢は夜ひらく』、作詞:山崎ハコ) 
真木ひでと(曲名は『ひでとの夢は夜ひらく』、作詞:山口洋子)
浜村美智子(曲名は『美智子の夢は夜ひらく』、作詞:野村耕三)
JOJO広重(曲名は『生きてる価値などあるじゃなし~JOJO広重の夢は夜ひらく~』、作詞:三上寛、JOJO広重)
加賀城みゆき(曲名は『みゆきの夢は夜ひらく』、作詞:杉たくみ)
青江三奈(曲名は『三奈の夢は夜ひらく』)
前川清(作詞:山口あかり)
藤竜也(作詞:小谷夏(久世光彦))
犬神サーカス団(2001年、曲名は『凶子の夢は夜ひらく』)
美空ひばり(園まりが歌った歌詞でカバー)





2013年4月8日月曜日

「60過ぎ」の手習い

 どうやら強風も盛りを過ぎたかと判断して、東京へ帰る時間を午前中にしてネットから新幹線の切符を予約した。いつもそうだが、午前中の時間帯だからか、混んでいるわけでもない。盛岡駅で昼食のパンと飲み物を手に入れて、乗り込んだ。2時過ぎから「読書会」があって、天候の具合によっては間に合わない可能性があったから、一応その旨は伝えていた。

 残りのページ数が半分以上あったが、列車の中で懸命に読んで終了させた。新幹線は、出発時間は問題なかったものの、途中強風のために到着が40分ほど遅れた。それが幸いしていおみ終えたのだから、遅れたことに文句はない。上野で下車して読書会の会場へ向かった。

 最近は世の出来事が、これまでの経験からは判断できないことが増えている。生きている間は、多少なりとも生きゆく我が道も理解をしたいと思っていた。というと格好をつけることになるが、東京にいると様々な出来事と付き合いが増えてくるので、友人の話にのって、よしそれではと、普段は嫌いな本を購入して、自分としては非常に珍しく短時間で読了した。

 最近はNETや交流サイトで、相当の情報がわかるが、やっぱり顔を合わせた「議論」というのはいい。最近なかっただけに充足感を持った。日本の国はどうなっていくのか、特に東日本大震災や、原発事故という歴史に大きな印を残すような出来事があるのに、政治がどうしてこんなありさまになるのか、メディアだけでは捕まえきれないことを、少しだけ解明できたように思う。昔組合運動をしていたころのことを思い出しながら、一杯飲んだのもまたいい交流になった。



2013年1月30日水曜日

使い捨ての世の中脱したいもの 4Kテレビ来年7月と言うけど

 フルハイビジョンテレビの4倍の画素数をつかう、「4Kテレビ」を来年7月に世界で初めてスタートさせると総務省が方針を決めた。衛星放送CSから初めてBSに拡大し地上波に広げていくのだという。16年開始を2年前倒しでやる。この画質で見るためには、それに対応したテレビを購入する必要がある。そのための「12年度補正予算」が当然投入される。

 現在の地上デジタル放送は続けられるので視聴には差し支えはなさそうだが、地デジ移行の一服状態を喚起する目的とされている。新技術で世界への先駆けの地位を占めるための業界援助ということになる。所得階層の高い層しか使わないものを、補助金を付けるというやさいしい配慮だ。

 地デジを続けると言っても、放送内容の「差別化」で、このテレビを購入しないとみられない番組編成をされたら、また購入の「無理強い」をされかねない。そしてまた、繰り上げ開発となると、あった方がいいパーツの開発を縮小することもあるだろう。小出しの技術開発を付加価値にして、商品の売り上げを伸ばそうということにならないだろうか。携帯電話やパソコン、スマホのように。次から次と新しいものへ飛びつかせる商法もあくどいが、そういうスタイルが景気を上向きさせると思っているのだろうか。

 B787は、完成品でないことが今明確になった。機体の安全性はボーイング社が「安全認定」して、アメリカの機関も日本の運輸省も調査をせず、それを鵜呑みにして運航を認めている。大事故に至らなかったのは幸いだったが、こんなことはこれまでなかった。乗客が実験台ではたまらない。御巣鷹山の事故だって未解明な部分があったのだから、慎重でなければならなかったはずなのに。

 原発問題、東日本大震災、笹子トンネルの事故にしろ、苛め問題、体罰暴力容認、雇用破壊などなど、大事なことをちっとも解決できない社会=「政府」を作ってきた。まっとうな解決を迫られているのに、これまでと同じ発想で、うまくいくはずはない。だから、6年間に6人の首相が消えて生まれたわけだ。欠陥社会から早く抜け出したほうがいいと、誰しもが思ってはいるのだろうけど。


2012年9月5日水曜日

枝豆より不幸


 岩手山麓から枝豆を送ってきた。雪解けの後、人に頼んで土を起こしてもらって、種をまいたものが撒いたものが実った。堆肥を入れ雑草を取り払って貰って育った。豆の入りが少し小さくて、何かの影響があったものだろうが、味は悪くない。

 豆が小さかったから、もう少し待とうと様子を見ていたら、黄色くいなってきたので、急いで刈り取って収穫したのだという。山麓の気温と土、雨の量などの影響で成長が変わってくる。なにが原因かは率直なところ分からない。いや実はわかっているけれども、我々が知らないだけかもしれない。ともあれ自然のパランスは微妙のものだ。枝豆が喜んで成長していたのではないことだけははっきりしている。

 子供たちも「喜んで成長」していない。いじめの構造は、いじめるものがいるからだというのは、短絡的な発想ではないか。なぜ苛めるのかの解明がいる。いじめの構造は、大人の世界というより社会の構造の中に包含している。人と人の関係の中に極度の競争や差別がある。競争で負けたものは「仕方がないんだ」と切り捨てている。

 品川区がいじめた子供を排除できることにするというが、そんなことをしたらもっと酷いことにならないだろうか。いま、苛めにあった子供は「苛められていない」と話すという。苛められても、そうでないということを言わせるまでの苛めになっている。そうでなく、相手にしてもらえる友達だと思い込んでいるとしたらこれも大変だ。今の子供たちは、枝豆よりも不幸だ。

2012年5月26日土曜日

眠いときは寝るのがあたりまえ

 資料のスキャンが進んで、パソコン周りがきれいになってきた。一か月も溜まると、郵便物なども相当量があるものだ。そんなことで疲れがたまるわけはないが、今日は眠くて、ごろごろしながら、テレビを見ていた。


 スカイタワーの建設過程から完成までの変化と、周囲の反応を記録として報道していた。あれだけの仕事にかかわった人たちは、おおきな満足感をもっただろう。


 もう一つは「眠り」の問題。居眠り運転を防ぐためのセンサーの開発をしているという内容。観光バスの事故が題材になっていたようだ。睡眠障害というのは結構多いもので、5人に一人という。


 タクシーのある運転手さんなどは昼夜逆転で、まったく十分な睡眠をとることができないで、医者の指導をうけているとのことだった。


 「もともと人間の身体は、昼間活動して夜は寝るというつくりになっている。体温が一番低くなる4時過ぎあたりにきちんと睡眠がとれていなければならない」という学者の話が印象的だった。


 昼夜を分かたぬ活動を求める社会の構造が起こしていることだと言えそうだ。夜間の労働は十分な対策が取られるべきだし、夜働くことを「例外」として位置付けるべきだ。

2012年5月1日火曜日

交通事故多すぎる


 随分ニュースで目に付く事故だけど、事故件数が増えているんだろうか。増えているのかどうかは集計してみないとわからない。暦年の統計上では減ってはいるわけだけど、件数は死亡者ほどの減り方ではないから、急に増えているとしたら、何かの要因が働いていると言うことになる。

 テレビ報道も、事故の原因にまで関わるようになってきたから、減らしていくことに目がいくようになることはいいことだ。

 高齢者が起こす事故が増加をしているというのも事実。運転しなきゃならない事情もある(多いのがしかたがないというこというつもりではない)。高齢者世帯が非常に多くなっているし、一人世帯も多い。「孤立死」が多いのも、決して本人責任だけでない。

 連休中の事故も多いが、だいたいどうして連休でないと出かけられないのか。いつまでたっても労働基準法にある20日の休暇を使えない。労働条件として備わっていないところもあるし、だいたい非正規雇用で、仕事がないときは働けないなどということでは休暇どころでなくなる。仕事の疲れを持ったまま、家族と遊びに行くということは多い。

 最近多いのはトラックとバスの事故。バスの事故などは昔は考えられなかった。「小泉流」規制緩和が要因と、テレビでも取り上げている(小泉流とは言っていない)。雨後の竹の子のように観光バス事業者が増えて、古いバスを購入してでも数台あれば開業できるということだ。

 4000事業者のうち、国基準を満たしているのが10%ちょっと。国基準たるや670キロまでなら一人運転でもよいということ。東京の我が自宅から、岩手山山麓の麓までと同じくらいの距離だ。運転すれば翌日に響く。

 旅行業者も「買いたたく」ほどの業者数だから、運転者の労働条件は推して知るべし。3500円で富山からディズニーランドまで行かれるのは安い。この安さに8年前は23000人だったツアーバス利用者は現在600万人以上とのこと。利用者も潤沢な賃金をもらっているわけではないだろうから、「低賃金」も事態の根底にはある。日本はなんて貧困なんだろう。

2012年3月11日日曜日

絆その2


 109日に見た被災地の現状。宮古から結局釜石まで通り抜けた。道路は障害なく車が行き交っていた。動いていたのは車だけだった。
穴の開いたような集合アパート
きれいに積まれたガレキの塊
地盤沈下してところに被っている透明な海水
無くなった駅
岸壁を乗り越えて道路に飛び込んだ船







 どういう言葉で表せばいいのかわからない。見たことも聞いたこともなかった情景をともかく撮るしかなかった。目的だった行く先の、何回かハゼ釣りに行った山田湾の織笠川、山田線の駅は跡形もなかった。

 川の橋で釣りをしていた人、船を2艘流されたと言っていた。釣り仲間が後から来て、どこそこでは釣れているという話を交わしていた。救われた思いがした。釣りどころではないという感情という、われわれの勝手な思いは、地元とは違った一面的な感情だったと思い知らされた。川と海の境目に作りかけていた大きな水門の白いコンクリートが光って見えた。脇の港は破壊されていた。

 川の南にある高台の「道の駅やまだ」は今回も、休憩地だった。「絆」の文字入りTシャツ。衆議一決買うことに決めた。「絆」は現地で生まれた言葉だ。



2012年1月15日日曜日

自殺者3万人14年も続く異常


 自殺者が3万人というのが、14年も続いている。昨年の震災の死亡・行方不明者数と比べてもいかに多いか。

 昨年の震災は、起きてしまったときの被害を食い止めるため方策と、政治の貧困さを浮かび上がらせた。

 この「自然災害」とは違って、自殺者がこんなに連続して発生しているのになぜ減らないのか。思いとどまるような対応をボランティアの人たちがやっていはいても、それを上回る「社会圧」が厳然としているように感じる。

 果てしない格差社会の形成、競争社会の敗者は浮かび上がれないという背景があるから、「底上げ」の政治がどうしても必要だろう。

 民間の勤労者の賃金は徹底的に切り下げられ、民間より高くなろうはずのない(民間の賃金調査によって決めるのだから)公務員賃金が高いと言って、両方を削減していくという見せ掛けの「是正」に乗っけられている。

 政治が手を差し伸べなければならないことは、アメリカと財界に御注進だけというのでは政治でもなんでもない。非正規雇用者が30数パーセント、生活保護者受給140万人などの状況は「自己責任」だけでは改善できない。

 閣僚の首を挿げ替えただけで、国民生活になにもやらない政府では、支持率上昇は望めません。そんなに馬鹿ではありませんよ。

2011年2月9日水曜日

鬼は外のかけ声でソローっと顔出し

 鬼なんて思われたら心外です。お隣さんが豆まきをしてくれました。世の中いろんな鬼が、出没していやですな…。