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2025年2月4日火曜日

侵略的外来魚から生態系を守るシンポ

外来魚対策をもう一歩進めようという趣旨のシンポジウムが滋賀県の琵琶湖のほとりで開かれた。琵琶湖では外来魚を釣ったらリリースしないで駆除の箱に投入してと、59か所に入れ物が置いてある。国や自治体の対応に甘さがあって、遅々として外来魚の繁殖が抑えられない。蜜放流と呼ばれる「拡散」に有効な手立てがとられないでいる。そこでもう一歩進めていこうという趣旨だった。

滋賀県の取り組みも漁業者の生活を守るための施策が進んでいるが、これは全国の中では特別といっていいのかもしれない。当釣りの会のように、外来魚駆除つりを実行しているところは全国ではない「希少な」団体なので、発表してくれとの「重い荷物」を背負わされることになった。

当会のようにフナ、ハゼ、ヤマベ、ハヤ、海タナゴなどの小物を釣る会として、日本の文化と伝統を引き継いでと宣う会はほかに聞いたことはない。江戸時代からのつりの伝統が現在も残されているが、外来魚の繁殖によって廃ることになるというあたりが訴えどころとみて、パワーポイントを使って資料を作り上げた。発表は慣れないことゆえ、2人力でやらせていただいた。












2019年5月31日金曜日

外来魚駆除つり、たくさん釣れればそれも楽しい

 「ブラックバス防除市民ネットワーク」の仲間でもある会からの招待があって、再び駆除つりをやるというので労釣連の仲間8人で参加した。印西市にある別所谷津公園の池が外来魚つりのつり場だった。千葉ニュータウンになるのか、印旛沼、利根川、下手賀沼の中央あたりに位置する。

 周りは宅地造成が進められている新興住宅地の環境にある。利根川の支流亀成川の分流にあたるようで、調整池として造られたものとのこと。この池にも外来魚が「密放流」されてブルーギル、ブラックバスの釣り場になっていたが、現在は柵が造られていて水辺には近づけない。

 「倉成川を愛する会」の人たちが水辺の生態系を守ろうと、外来魚駆除の行動にもあたっている。亀成川を愛する会の人との合同で今回は計667尾のブルーギルを駆除することができた。日ごろの釣りものと違う魚が対象であっても、「鍛えし」腕は役に立ったようで、何回も感謝の言葉をいただいた。

 生態系への圧力は大きくなるばかりで、外来魚の影響は無視できない。なにがしかの役に立てて何よりのことだった。釣っている最中、オニヤンマがブンブン飛んでいた。しばらくぶりで見たトンボだった。帰りの車中で、「釣りの対象魚がだんだん釣れなくなっているから、外来魚つりも行事計画の中心のつりものにしたらどうか」と言って笑った。



2017年6月6日火曜日

釣りの腕達者が、外来魚ばかり釣って喜ぶわけにはいかない

 魚が釣れないのは腕のせいであることは、そのとおりだけれども、釣りの経験を重ねるにつけて、そればかりではないことが見えてくる。自分の腕をとりあえずさておくとしても、長年経験している釣果記録を見ると減じていく傾向がわかってくる。

 前回のブログでフナの大会の経年釣果記録を書いたが、フナだけでなく木更津周辺の「ハゼつり大会」や三浦半島の「磯の小物つり(ウミタナゴ、メジナ)大会」でも、釣果の漸減傾向が続いている。ハゼ釣り大会は、開催時の釣り場の範囲を拡大して対応しているのが実情だ。東京労釣連が伝統を伝えている「立ウキづり」は、西湖で気持ちの良い環境を味わいながら楽しんでいたが、釣果があまりの貧果のため、2014年からは桂川・上野原地区に釣り場を変更した。

 釣りの腕前の方は長期的にみて、全体として上達していると考えられるので、釣り場の対象魚の生息環境の悪化が原因とみることができるだろう。

 先日、日本労釣協の掲示板に「琵琶湖を戻す会」から「琵琶湖外来魚駆除の日」の投稿があり、4月に駆除大会を実施したとのことが載せられた。169名(新規49名)が参加して、駆除重量は184.0キロだったとのこと。記録的な駆除量だったという報告を読んで、毎年何回も駆除活動をしてのことだから驚き以外ない。

 温暖化の影響は、集中豪雨など気候の異変だけでなく、平均水温の僅かな上昇でも大きながある。外来魚が繁殖しやすい水温になっていることも大きい。

 ショウサイフグとゴマフグの雑種フグが東日本の太平洋沖で水揚げされているという報道があった。もともとゴマフグは日本海、ショウサイフグは太平洋と棲みわけていたのが、温暖化による海水温の上昇で、ゴマフグの生息域が津軽海峡を越えて太平洋に広がったという。魚体のどこに毒があるのかの特定ができないとのことで、したがって食すことはできない。

 交雑が進んで純粋種がいなくなったら、フグが食べられない事態も想定される。釣りの腕達者が、食べられないフグではつりの対象から外すことになるのか。伝統も技術もある各種のつりそのものの存在が、いま危機にあるのかと思う。今、東京湾はフグ釣りが最盛期。釣り人のお目当ては、ショウサイフグだ。トラフグより安いが、味は悪くない。ところがこのところ増えた雑種のフグがやばい。

ヤマベつり大会の経年釣果
2010年から西湖の平均釣果が4年連続して下がったのが目立つ


2013年5月14日火曜日

熱が下がって回復してきた





 昨日ブログを書いて、外来魚駆除HPの更新をしたところで、身体がきつくて寝ることにした。咳が酷くて咽喉も痛いから、医者に行く状況下と思ったが、とりあえずは休息ということで、テレビをつけて横になったが、ろくに内容を見ることができなくて、ウツラウツラとしていた。夕方熱を測ったら37.7度。歳をとると体力がなくなって熱もあんまりでなくなる。重症かと一時考えたが、夜になって胸の痛みが和らいできた。「木曽の薬」が効いたのかもしれない。

 今朝になってまだ頭がボーッとしている。熱は下がっているようだ。昨日できなかった外来魚釣り会の動画をYoutubeへのアップをして、ホームページの更新をすることにした。





2013年5月13日月曜日

身体がストライキ起こしたらしい

 昨日(12日)の東京労釣連の外来魚駆除つり会は、幸い好天に恵まれて、5月のこの時期の明るさを満喫することになった。今年で3回目になった駆除つり会は、つりの会らしくチャネルキャットフィッシュとブラックバスとブルーギルを集中して釣りあげて駆除するという、効果的な釣りだ。

 効果的というのは、自分の釣り腕をちょっと脇に置いて、年間28回ものつり大会やその周辺行動で腕前は確実にあがっているし、その研究も怠りないものだからだ。もう一つは取り組みがとてもまじめなことだ。例えば駆除つり大会でなく、「駆除つり会」という名称だ。当然フナなどを釣ったら「外道」として扱う。釣り上げた外来魚の多寡は記録しても、大会での評価よりは「駆除」に力点があるからでの扱いだ。

 東京だけだと言われているが、魚種ごとの釣りを追求するから、対象の魚を釣りにあてっての研究は一面すさまじいものもある。よって、外来魚と言えどもキチンと向き合って釣り上げる。つりの面白さはここに期することで深まるという気がする。外来魚の駆除は、電気ショッカー(皇居でもやる)や網などを使うが、釣りでの効用が評価されている。腕達者がやるのだから、より効果的だと自尊できる。

 NET(東京労釣連HP)で駆除つり会の案内をだして、それを見た若い人が3人参加してくれた。気持ちの上ではやや及び腰の気もあったが、参加してもらった超先輩たちは新しい息吹を浴びたようだった。そのうちのお一人が、堂々20位、31尾の釣果をあげた。つりはほとんど経験していない様子だったが、周りの超先輩の指導よろしく、「楽しかった」一時を過ごすことができたようだった。

 これを通じてまた、釣りに参加してほしい。私事、参加される方のために、釣り道具などをパタパタと準備したのは当日朝だった。で、餌のサシを忘れて家を出てしまった。一日前の交通手段間違いなどもあり、少々くたびれて家へ帰ったら、ものすごい咳が出て胸が痛い状態になった。チャネルキャットフィッシュを放射能汚染測定の検体にするので、解体したあとは、ブログを書く気力は残ってなかった。




2013年5月11日土曜日

NET社会、お付き合いよろしくお願いします


 外来魚駆除のつり会をやると、ホームページに載せた。2人からメールで連絡があって、参加したいという申し出があった。率直なところアナログ時代に生きてきたものにとっては、こうしたNETを通じた意思疎通を考えてもいなかった。パソコンはそのノウハウはいまでこそ、若者は障碍もなく付き合いを始めることができるが、分るまでにはそれなりの知識も要求される。

 その努力が自己責任になっている不届きさはあっても、使わなければしょうがないという風潮にはなってきた。使わなくても、必要な情報が伝わらなくてはならないことを前提にしても、そこに拘っていられない状況になってきたと言えるのだろう。

 電車の中でスマートフォン類の端末機を、しきりに見ている人たちを横目で見て、なんでこうなるんだろうと思うことも多いが、ゲームをして楽しんでいる若者ばかりではないようだ。欲しい情報の入手と、発信したい情報のやりとりが、一つの民主主義の形態をなしているようでもある。

 今日は、「桜ヶ丘」で待ち合わせて人と会うことになっていた。一度訪問したところだから、そう心配はしていなかったが、NETで検索して小田急線でいけると、家を飛び出した。しかし、小田急線の新宿の改札を通り抜けるときに、「いいのかな」という疑念が湧いた。

 待ち合わせの人の携帯電話を掛けたが「今出られない」とコメントがあって、確認できない。やむなく乗ってしまって、新百合丘までいったところで、京王線の「聖蹟桜ヶ丘」だったのだと誤りが解った。ホームで駅員さんに聞いても、結局新宿まで戻るという手段だとなった。一時間半ほど遅れて合うことができたが、あってからしばらくはこの弁解の話に終始した。聞けば、「桜ヶ丘」からバスで「聖蹟桜ヶ丘」へ行く手もあったらしい。NET社会に頼りっぱなしというのも危ない話と痛く反省した日となった。



2013年2月14日木曜日

「悪徳ドキュメント 外来魚は人気者?悪者?」を視聴して


 NHKの2月15日(金)9:30~9:45 NHK Eテレ 再放送で「道徳ドキュメント 外来魚は人気者?悪者?」が流されるが、報道を見た感想

 西湖でヤマベの釣りをしていると、針にかかったヤマベをあげるときに、ブラックバスが追ってくることがよくある。ヤマベはブラックバスの好餌のひとつだ。ヤマベは暖かくなると岸際で餌を捕食するようになるから、私たちの釣りもののなかで、春から秋までにかけての釣魚として、楽しませてもらっている。

 西湖には、外来種のブルーギルも生息している。ブラックバスやブルーギルは、日本の生態系を破壊するものとして、現在は法制上駆除対象の魚になっている。この魚を日本に持ち込んだことが、現在の外来魚問題の始まりになった。釣れた場合はリリースしてはいけないことになっている。ただ、例外的にブラックバスに限り、山中湖・河口湖・西湖では漁業権が認可されているので対象外となっている。これにより、漁協は観光収入を期待して、バスの放流を繰り返し実施している。

 日本のつりは、釣った魚を再放流するという文化はないに等しい。おしなべて、食を念頭に置いた実用的な面を併せ持っていたものだ。日本に移入された外来種、バラックバスは猛然と食いまくる。小魚はなんでも食うし、エビ類、ドジョウなども根絶やしにするほどだ。これをつり対象にしてきたことで、「蜜放流」によってどこの湖、池、用水、河川までにも広がってしまった。

 「つり行動・活動」は、自然が当たり前に豊かであって生態系が保全されてこそ、楽しめるものであることは日々実感する。残念ながら、その自然も相当痛めつけられて、再生することがおぼつかなくなるという現状がある。水辺、海辺は必要の度を越えて改変されることで、魚の繁殖条件は悪化し続けている。加えて外来魚の影響がこれに輪をかけている。

 釣り産業も、ブラックバス、ブルーギルをターゲットにした釣り具やウエアーを開発した。一時はファションとして、若者の関心を集めたが、「釣れない釣り」として空振りに終わることが多いことで、今は楽しむ人は少なくなっているようだ。新宿界隈にある釣り具の量販店は、知っているだけでも4カ所が閉店してしまった。ルアー釣りをターゲットにした部門が影響を受けてのことだろう。

 ルアーつりでない釣りも、衰退はしているがルアーつりほどではない。最初のボタンのかけ違いがここまできているという気がする。ルアー釣りそのものを否定するものではなく、ルアー釣りの方が効果的な釣りはないわけではない。磯場のテレビで見た磯場のメバル釣りなどは、なかなか面白そうなものだった。エサ釣りでは及ばない釣りの対象を、害魚である外来魚から変えて楽しむ方法もあるだろう。

 駆除活動は全国で取り組まれている。私たちの釣りの会も遅ればせながら「駆除つり会」を2回実施した。西湖の漁協組合員の生活が立ちゆかないことを対立構造のように描いているのは、ちょっと掘り下げが足りないという気がした。釣りを楽しむものとして、日本の文化もかかわっていることにいささかの心配もしつつ思ったことだった。




2012年5月28日月曜日

検体づくり

 昨日、外来魚釣り会から帰ってきて、ブログに書き込んだはよかったけれど、いささかぼっーとした頭でまとめたものだから、変な文章で文言も正確でないことが書いてあった。


 読み直してみてわかって、恥ずかしい限り。慌てて直したが、ブログは怖い。あまり追いつめられて書くものでないと思った。


 昨日釣った外来魚を一部持って帰ってきて、放射能汚染の測定検査をしようと、検体づくりをした。ブルーギルは小型が沢山あるからから、捌くのに手間がかかったが、大きいチャネルキャットフィッシュが簡単だと思ったら大きな間違いだった。


 骨がかたいので、出刃包丁の歯が欠けてしまうほどだった。60センチほどの立派な体系で、実はピンク色で身がしまっていて、カワハギのような弾力があった。食べたら美味しいそうに思えた。


 ブルーギルは抱卵しているものがかなりあって、12センチのものでも卵を持っていた。卵の分も駆除したわけだから、この時期にやったことが、効果的な釣りだったということになるだろう。

12センチのブルーギルも抱卵している
22センチのブルーギル