写真を撮る対象として「昭和」がテーマとして取り上げることが多い。生きて親しんできた風景を残したり懐かしんだり、癒しのような気分を持たせてくれる。
合唱の練習で北千住の先に集まって、合唱でひと汗かいたあと、昼食の店さがしで駅の近所を探した。この方角はめったに行かない機会なので、カメラをもっていくべきだったと反省。合唱の練習が主なのだから、それは二の次三の次の話になるのだけれども、若い時にこの界隈を動き回った街並みを歩くうち懐かしさがわいてきた。
長年の変化を感じさせずに存在しているのはうれしかった。知っている店主さんと会話している仲間の優しいやり取りが交わされているのを見て、もう50年前にもなるかの懐かしい残像が浮かんだ。
これが例えば都庁がある西新宿の街だったらどうだろう?「残っている」ところなどはほとんどない。住宅地にある近所でさえ、魚屋、八百屋店は消えてしまい代わりにスーパーばかりが席巻して、オートキャッシャーで支払いを済ませて、会話など全くの不在だ。変容した街になつかしさを思う気持ちが残っているところがあるのかと思う。












