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2014年3月11日火曜日

3.11から3年たって

 昨夕の首相の記者会見を見て、一見随分復興が進んでいるかのような錯覚を持った。日頃の様子と相当開きがある。今日の朝日新聞のタイトルは「避難民26万人 遠い復興」だ。やっていないものをやっているかのように描くやり方は国会答弁と同じだ。耳に残ったのは「常磐自動車道の繰り上げ開通」だった。
 道路は必要ないとは言えないが、復興にあたって関らず優先させる課題なのだろうか。かつて「道路をつくった」ことで、「偉い人、政治力のある人」との評価を票に結びつけて首相になった人もいた。地方の道路建設に対する要求はあるとしても、力点にするようなことだろうか。


 最近になって、建設資材や人手の不足などという問題を言い始めた。2020年オリンピック招致にあたって、すでに建設業界などから出されていたことだった。五輪関係施設と臨海部使用チャンスと住宅開発、関越トンネル落盤事故で表面化した、トンネルや橋梁のメンテナンス、東京大改造計画まで加わった。「この機」に乗じた「儲け口」はまさに売り手市場。復興が一番でなくてはならないことは誰が見てもわかる。棄民とか植民地にしているとかという言葉は首相の耳にはいっているのだろうか。復興のための五輪などとのうたい文句で招致したこと、リップサービスにしておけない。今度は「資材、人手不足」を理由に復興の遅れを当然視する気か。記者団の質問にあらかじめ用意してある文章を読みながらの回答。まるでヤラセの記者会見をみて、むなしさ倍増した。

2011.10月


スクリューは海にはいっただろうか




2012年5月5日土曜日

飛灰(集塵装置のダスト)のセシウム


 岩手山麓の清掃センターで、山田町、宮古からのガレキを受け入れて焼却処理をしている。第2回目の報告で、2月中旬から3月中旬までの放射線数値を公表した。

 それによると、清掃センター敷地内の放射線量は受入れ前後では1マイクロシーベルト以下であり、搬入廃棄物の放射線量も、山田町0.030.05マイクロシーベルト、宮古市0.040.07マイクロシーベルトとのこと。

 問題の「濃縮」の飛灰は105ベクレル(221日)で、原水は未検出、放流水も未検出とのこと。これなら安心できると言っていいのかどうかわからないが、飛灰について、1680520390105ベクレルと下がってきたと記している。

 飛灰は8000ベクレルまでは無罪放免の扱いだ。(「飛灰」とは集塵装置に蓄積するダスト)東京の場合は、6月の時点では23区の最高は江戸川の9740ベクレル、9月で最高も江戸川12390ベクレルでかなり高い。

 昨年6月と9月とでは都内の清掃工場の測定値は横ばいか上昇になっている。


→ 子供を守ろう


 食の問題も、生活の場もどれだけの線量が安全なのかと、判断を迫られる日常になってしまった。つりの会の行事が、魚から放射線量が検出されたことで「中止」という事態になっている。

 線量の多寡に対する判断は、信用していいかどうかわからない「国基準」もあるが、放射性物質はないのに超したことはない。最後は自己判断という手もあるのかも知れないが、心配する気持ちを無視して会の行事をするのかどうか、難しい判断をしなくてはならない。

 今日は記念すべき「原発ゼロ」の日になった。再稼働ばかり心配して、代替えエネルギーの方向がさっぱり見えない国の動きにまた、怒りが湧いてくる。

2012年4月18日水曜日

原発と共存はできない


ガレキの受け入れの問題で混乱が続いている。放射性物質の測定の結果がどうなのかということが大きな問題だ。たしかに焼却によるセシウムが発生しているから、大丈夫と言うことにはならない。

 ここに陥った責任の所在をはっきりさせないでおいて、「電力料金の値上げは権利」などとのセリフを聞くと、本当に腹が立つし、ガレキを東京電力が引き取るのが筋と言わざるを得ない。

東京では「しかも」東京電力の関連会社が、東京都の委託を受けてすすめているという、ご念のいった話。



愛知県の東海市では釜石から持ち帰った震災ガレキ、焼却灰の資料を検査した。焼却灰から890ベクレル、ガレキから197ベクレルのセシウムを検出したとのこと。
三重県では受け入れのガレキの基準値を100ベクレル以下とすると決めた。関西広域連合や大阪府は焼却灰を2000ベクレル以下としている。国基準では8000ベクレルというから、国基準は「緩やか」でどこまで信用していいのやら、見当がつかない。


  つりの会(東京労釣連)が魚の放射能測定をした。奥多摩のニジマス。茨城県与田浦のフナ、西湖のヤマベについて微量ではあるものの、セシウムが測定された。
 チェルノブイリでは、長期間経過しいても放射背う物質の値が増えるという実例もあるという。安心できるまで、できる限りの検査を続ける宿命を負った。

 いまだに福島第一原発から冷却水が漏れだして海へ流れ込んでいる可能性がある。人間を含む自然界に対して、取り返しのつかないことをしてくれた。大飯原発の再稼働など全くの問題外だ。

2011年12月11日日曜日

放射性物質の測定を徹底的に

 日本の牛乳の暫定基準値は200ベクレル、明治の粉ミルクの最大で30.8ベクレルを「毎日飲んでも問題ない」としてるが、世界基準であるWHOの基準値は10ベクレル。

 日本も3.11までは10ベクレルドイツ放射線防護協会による「安全な数値」は子ども4ベクレル、大人8ベクレルーというツイッター情報もある。(この信頼性へのツイッターもある)

 安全基準はいろいろ違いがあるが、少ない方が安全には違いない。住宅の排水溝にも、農地、牧草地、森、公園、野菜、魚、野生動物などあらゆるところで測定されているので、できるだけ多くの場所、物の測定で人体への影響を調べなければならない。

 人体は放射性物質になじんでいないわけなので、どんなに少なくてもストレスの原因になることは間違いない。内部被曝はDNAに作用する重大な影響があるとされる。

 昨日女川から東京に運ばれた、瓦礫30トンが「焼却実験」されるという。コンテナの放射線量は宮城県側で基準以下と確認されているとの報道だが、それにしても十分な検証内容を公表すべきなのではないか。放射性物質が含まれていないわけでなく、基準以下含まれているということなのだから。

 東京瓦礫受け入れ   ニュース

ハゼからセシウム137ー4ベクレル/K
 東京労釣連で、1126日にハゼ釣りをしたものを検査した。毎年やっている江戸前のハゼつり研究会で釣ったハゼを検体にした。釣った場所は隅田川、小名木川、浅潮運河など江東区周辺。新宿で計測される空間線量と同様かそれ以下ということです。

測定値の計算 →  ベクレルとシーベルトの変換

2011年12月10日土曜日

瓦礫の処理を受け入れるというので


岩手山麓のゴミ処理施設で、三陸の瓦礫を受け入れるということで、地域の説明会をやった。地域のブログを偶然今日見つけたらそんな記述があった。1ヶ月前のことだったけれども、コメントを書いて投稿した。

投稿
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放射性物質の測定は、正確に判断する場合は回数、測定箇所、焼却による凝縮、風の影響など十分な方法をとるべきだと思います。(当然やるとは思いますが)。セシウム許容量が1ミリシーベルトで絶対安全なのかという問題。測定器によっては違う数値がでる(アメリカ製は高く出るとか)という問題。農水省の調査では、滝沢村東部で肥料中から79から359ベクレルのセシウムが検出されている(78月)など、検討をしなくてならないことがあるように思います。
全国各地で「測定活動」が広がっていますが、どこでも放射性物質が測定されているようです。そんなにないだろうという気もしますが、気持ちだけの判断だけでは不足です。ことは将来にかかわりますから、住民の誰もが納得できる総合的な検討が必要だろうと思います。   
「なるべく隠す」みたいなことには決別が必要です。基準も国によって違ったりしていますが、詰まるところは「ない」ということが安全なわけですから、その確信を求める必要があります。周辺の森や林、畑の検査も必要なことです。積算されての影響を心配しなくてならないでしょう。
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大阪の瓦礫受け入れ、東京は受け入れ済みだが、放射性物質を含む瓦礫の受け入れについてツイッターでは心配、批判するツブヤキが多数出されている。

全国でこういう問題がでて、問題をこじらせ拡大していくことの責任は、やっぱり電力会社が負うべきこと。