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2024年8月15日木曜日

地震情報がオオカミ少年にならぬように

地震予知は難しくて「不可能」なことらしい。さまざまな地震研究の積み重ねの現状は、そういう前提で考えれば、南海トラフ地震がありうるという「発表」に、そうなんだろうなという解釈をする以外には、なかなか判断の基準を持てない。

「気象庁において、マグニチュード6.8以上の地震等の異常な現象を観測した後、530分後に南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表されます」という決め事に従っての5年ぶりの発表だということで、あるかどうかも分からないが、過去の発生経緯かして可能性があると言えるので、警戒してとの発表をするということで、政府が動いたということだと伝えられている。

15日になって「特段の変化はないから注意の呼びかけは終了」という発表があり、緊張感が解けるわけでもなく、気をぬいたらいけないよというコメントもついて、記者会見がされた。「特段の変化がなければ情報収集態勢に移行」というこれも決めごとの内容で、シロウトにはどう解釈してよいものやら。マグニチュードが大きかった割合には津波も、被害も多くはなかった今回の地震で、「騒ぎ」が大きくなってしまった側面がなかったのか?その後一週間大きな地震がなかったという結果からいえることでもあるが、(これはバカな疑問なのかもしれないが、官邸主導で専門家の会議が短時間で持たれた結果があってのことだから責任は当然負っている)。ただ、南海トラフ地震の危険性については対応について国会でも議論があり、専門家の間にも異論はあったらしい。

能登地震は2年前から地震が多発していて、まだ検討するに至っていなかったと言われているが、今回の南海トラフ地震の扱いと違い過ぎるのではないのかと不思議に思っていた。そしたら、810日に「上越沖断層帯M7.88.1程度規模の地震引き起こす可能性 地震調査委が海域活断層を長期評価」したとのニュース(FNNプライムオンラインがあった。

上越沖の活断層について、マグニチュード7881程度の規模の地震を引き起こす可能性があると評価して「地震発生確率の評価を行わずに前倒しして公表した」と、なにか後付けのような対応で地震情報をだした。

またぞろの「自助努力」が主要な対策と強調するニュースが流されて、危険度の高い原発稼働の問題は隠されたままにされ、政府が自治体に対応するようにという指示をしたのみのことに見えた。こんな状況化で、富士山には多くの登山客が集まっていたのは、いったいなになのか?観光は野放し?というハテナばかりの一週間だった。

世田谷区では「せたがや防災ギフト」を一人3000ポイント(円)で人数分を配布することにした。防災意識の向上とのこと。行政が防災にやるべきことのひとつはこういったことだろう。




2024年2月8日木曜日

1611年(慶長16年)地震の復興で「助けた赤毛牛」が福を運ぶ「赤べこ」になった

 正月に行った会津、柳津の圓藏寺、「赤べこ」がたくさんあった。HPによると

「1611年に会津地方を襲った大地震でここ柳津も大被害を受け、虚空藏堂をはじめ僧舎・民家が倒壊し多くの死者が出ました。 その後の1617年に初めて虚空藏堂(本堂)は現在の巌上に建てられたのです。本堂再建に使われた大材は、只見川上流の村々からの寄進を受け、只見川を利用して運ばれましたが、ここから巌上に運ぶのに大変困り果てていたところ、仏のお導きか、どこからともなく力強そうな赤毛の牛の群れが現れ、大材運搬に苦労していた黒毛の牛を助け、見事虚空藏堂を建てることができたのです。」

今なら赤べこは国、自治体、ボランティアなどということになる。能登の対応が色々いわれていて、当然混乱はあるのを前提にしても、ほとんどが従来の動きと比べて「遅い」対応と報道されている。全体像がつかめない?などと…もしやドローンを飛ばして調べることも制限?海からモノを運ぶアクセスするのは不可能?志賀原発稼働のために騒ぐな?こんなときに「裏金問題」で大きな足かせになっているのでは?それも戦略か?ともかく政治がめちゃくちゃだ。









2023年3月7日火曜日

「原子力豊かな社会とまちづくり」の祝詞を誰が言うか

  原発再稼働の布石だったと、原子力災害伝承館に掲示された看板を思い出す。60年の間に停止していた時間は差し引くなどと、まあ根性を疑うようなやり口で一気に原発稼働を進めようとしている。いまや正義どころか常識さえ捨てて押し通そうとする政治って危ない。都合の悪いことは何にしても隠し通し、やりたいことをまっしぐらにすすめようとする。民主主義などはくそくらえ!ということなのだろう。

 軍拡財源をというすり替え議論を振りまいて、「中国が…北朝鮮が…ロシアが…」と軍事増強やむなしの世論誘導をして、「外交と二本立て」といいつくろって、やってもいないことを口先だけで言う。復興税を残して半分を軍事費に流用する案まででてくる。それって「振り込め詐欺」と違う?

1月8日に高田町を訪れた時の写真。「東日本大震災・原子力災害伝承館・双葉町産業交流センター」の周囲の様子。何らかの事情で残された災害の跡が痛々しいまま残っている。













2014年10月4日土曜日

御嶽山、お寒い観測体制

 御嶽山の観測体制は傾斜計が1と地震計が4つあるが、いくつかは正常に機能していなかったという報道があった。地震予知そのものは難しいとは専門家の話だ。しかし、だからしょうがないということに置かれていてはいけないのは当然だし、災害全般に対して万全の備えをしておくべきことだ。日本列島に110ある火山のうち、頻繁に噴火活動を繰り返したり、火山活動の高まりが見られたりする47火山は、気象庁が大学や自治体などと連携し、常時監視体制を敷いているということだ。地震予知連絡会は何らかの火山活動の変化があるときに動くので、その兆候を把握する観測体制がしっかりと整っていることが必要不可欠なことだ。

 御嶽山の観測体制について地震予知連絡会の藤井会長は、記者会見で--御嶽山の観測体制の増強は必要か?と問われて、「それは当然。御嶽山の観測体制は必ずしも十分だとは思えない。例えば傾斜計を設置しているところは1点しかないとか、地震計も必ずしも適切な位置に設置されているとは限らない。もっと観測体制を充実させる余地はあると思う。今後のことを考えれば当然、観測体制の充実は図られるべきだと思う」と応えた。

 昨今の災害は、温暖化が影響しているとみられる異常な気象で、大規模なものになっている。万一への備えがなくては枕を高くして寝られない。災害に起因する自然の活動を止めるわけにはいかないが、起きた時のために備えることは大切なこと。人の病気ではないが、事前の備えがあってこその被災圧縮ができるので、その投資は、被災(額)より少なくて済むはず。

 ところで、「自民党は、御嶽山の噴火が予知できなかったことを踏まえて、活動を休止していた同党の火山議員連盟を再開させることを決めた。火山の監視強化策などを検討し、政府に対策を要望する。議連は2008年に発足したが、大敗した09年衆院選で議連幹部らが落選したことなどから休眠状態となっていた。」との報道があった。 

火山議員連盟、自民が再開へ…幹部ら落選で休止


 地震も多いが、火山活動も始終おきているから、その対応は他国には比較できないほどの対策が必要なはずだ。落選のために…が理由になどならない。全くお寒い政治だ。
 また、御嶽山の観測体制を巡って、片山さつき議員が「民主党の仕分け」のよって、予算が切られたのだというウソまで使うとは、政治家としてなんたることだろうと思う。ここまでくればもう政治家としての資質の問題だ。

 観測体制の強化が急がれるが、27日の御嶽山爆発の数日前から、その兆候が見える。兆校が事前に分かるのに、充分知らされないとはどういうことなのだろうか。(シロウトだからいえることかもしれないが)



上記から抽出





2014年5月5日月曜日

大地震がやってくる気がしてきた今日の地震

 地震の備えはどこまでやるかは、難しい問題だ。すべてをそろえるとしたら、もう一軒の「影の家」が必要になる。日常生活を維持するものすべてが二重にないといけない。そんなことはありえないから、どこで折り合うかの話になる。3.4日を過ごせる物資というのが落としどころになるのだろうか。自力で動けない年寄りがいて、年々動きが悪くなってくる己の身体をそのときにはどうやって動かすかは、深刻な問題だ。運よくか、あるいは悪くか生き残ったら、火と水と、食べ物とトイレの心配は最低いるだろう。どうするかと朝食の時話になったものの、明快な答えが出るわけでもない。

体感できない地震はのべつあるらしいが、Facebookの友人が最近地震情報を載せてくれている。ずっと見ていたら、日本全国に移動しながら起きている様子がうかがえる。体感する地震もこのところ多いから気持ちの悪いことだが、大地震が起こる確率も高いとされているから、遅から早かれやってくるような気がしてきた。

 でたとこ勝負からどれだけ供えられるかわからないが、登山用のガスバーナーとボンベがあるから、コッフェルと一緒に外の物置に入れることにしよう。水はすでに用意がある。テッシュペーパーは少し邪魔でも保管用として置いておく必要があるだろう。食べ物はカップ麺と缶詰かな。登山用のレトルト食品もあるからその利用もいいかもしれない。とりあえずはリストアップしておこう。




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地震情報(地震の活動状況等に関する情報)
平成26年 5月 5日07時26分 気象庁発表

平成26年5月5日05時18分の伊豆大島近海の地震について

5日07時20分現在の概要を以下のとおりお知らせします。

*** 地震の概要 ***
発生日時:5月5日05時18分
マグニチュード:6.0(暫定値)
場所および深さ:伊豆大島近海、深さ162km(暫定値)

*** 震度の観測状況 ***
【最大震度5弱】東京都千代田区(ちよだく)で震度5弱を観測したほか、関東地方を中心に、東北地方から中国地方の一部にかけて震度4から1を観測しました。

*** 余震活動の状況 ***
 5日07時00分現在、震度1以上を観測した余震は発生していません。

*** 防災上の留意事項 ***
 この地震による津波の心配はありません。

*** 緊急地震速報の発表 ***
 この地震に対し、地震検知から3.2秒後に緊急地震速報(予報)を発表しました。なお、緊急地震速報(警報)については、発表基準(最大予測震度が5弱以上)に達しなかったことから発表しておりません。
 

 地震情報、津波情報等は最新の情報をご覧下さい。なお、現在発表している情報は気象庁ホームページで公表しております。

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2014年4月26日土曜日

「金にならなきゃ」切り捨て、「得になるなら」なんでもOKか。

 1127日に成立した交通政策基本法は
「交通の機能の確保及び向上を図るに当たっては、大規模な災害が発生した場合においても交通の機能が維持されるとともに、当該災害からの避難のための移動が円滑に行われることの重要性に鑑み、できる限り、当該災害による交通の機能の低下の抑制及びその迅速な回復に資するとともに、当該災害の発生時における避難のための移動に的確に対応し得るものとなるように配慮しなければならない。」

 三陸鉄道は頑張って復活させたのに、JR東海は難癖をつけて復活に後ろ向きだ。成立した法律では、東日本大震災の影響は昔の話だから遡及しないということになるのだろうか。しかし、この主旨はこの災害を念頭に具核置いたものだから、政治の課題として扱われるべきことだろう。


 リニア新幹線は全線一括開通がもくろまれて、名古屋大阪間は国が資金を立て替えて、無利息でJR東海に譲渡するというしかけを、自民党が要求している。新幹線開通への過大な設備投資が原因で赤字になった反省がこれだという。瀕死のJR北海道もそうだが、金にならないところは皆切り捨てるとは、公共交通機関として許されないことだ。

















2014年4月6日日曜日

三陸鉄道・南リアス線が通ってJRは尻込み

 JRの山田線、JR大船渡線の復旧をJRはやりたくないらしい。開通した三陸鉄道とつながらなければ、地方の足としては成り立たないのに、一向に乗り気でない。三陸鉄道の復旧には81億円を要したが、会社には当然資金力はないから、国の財政から負担をした。JR側は資金力には何の問題もないだろう。整備新幹線でもどんどん建設をできるほどの会社力だから、理由にはならない。

 言を左右にして渋っているし、国土交通省も指導する気はないらしいのは、JRの意向をうけたものだろう。どんな山でも海でもトンネルを掘って、線路を敷くぐらいのことは容易くできる技術もあるわけだし、一夜にして駅施設を改修するほどの能力もある。結局はもうからない線路には投資したくないということなのだろう。


 3年もたてば、住んでいたところに戻りたい思いがあっても、だんだん帰れなくなる。復興が進まないのだから更地ばかりが目立つ。JR北海道は途方もない状況になった。国鉄が解体されて分割し捨てられたのだから、当然おこりうることだった。もうからない路線は切り捨てていくのが当たり前では、地元は枯れていくだけになるのか。責任をとるべきところははっきりしている。

JR山田線(宮古⇔釜石)の織笠駅跡(2011109日撮影)







2012年4月6日金曜日

地震の前兆わかればな


 地震の前兆を捕らえて住民に知らせるという取り組みを高知県須崎市が始めるという。市の南海地震津波対策プロジェクトチームが地下水水位の変動、魚や鶏などの動物の異常行動を観察して地震の前兆現象として捕らえて、参考情報として住民に提供する。

 電磁波の異常、漁場の変化、飼い猫の異常行動など、かつて地震発生直前に確認された現象を知らせるが、地震との因果関係が科学的に未解明な部分が多いので、避難勧告や避難指示を発令する根拠にはできない。

 地元ケーブルテレビなどを通して、常時公表することにしたとのことだ。3.11の直前の35日に茨城県の鹿島で鯨が52頭打ち上げられていた。鳥の行動変化とかさまざまな異常を研究の対象にして、裏付けを取れればいいと思う。

 研究の対象としないのでは話しにならない。中国では自然界の事象に注目して研究していると聞いたことがある。予知は簡単ではないと聞くけれども、自然界の生物が微妙に感じ取っていることはあると思う。ところで、今日の山麓は吹雪と晴天とが入り交じった。まさか、前兆じゃないだろうと思うけど。



13時14分


14時50分


この後、外に出ようとしたら、また雪空になった。

2012年4月2日月曜日

被災地を切り捨てるJR

 JR東日本は東日本大震災で被災したJR山田線、大船渡線について、バス輸送で「仮復旧」することで、岩手県に提案した。知事は「あくまでも鉄道の復旧を」という態度との報道だった。同じ日に、全線運休中の岩泉線を廃止にすると正式表明した。先月寝台特急「日本海」と急行「きたぐに」も廃止にして臨時列車としてしまうニュースがあったが、そんなにJRは資金に困っているのだろうか。


 整備新幹線はじゃんじゃん資金を投入しているわけだから、無いことはないだろう。JRに切り捨てられた、第三セクターの「三陸鉄道」は震災直後から復旧活動に、ものすごいがんばりで奮闘している。もうけるばかりが能じゃない。国鉄の分割民営化が、やっぱりこういうときにも問われてくる。


長いので別紙で紹介(このブログの「ページの項目」)
毎日新聞「毎日JP→「資金のめどさえつければ3年で完全復旧させたい」三陸鉄道望月社長…
ちょっとながいです。

2012年3月26日月曜日

あまやかしは危険


 「電力会社の料金値上げは会社の義務というか権利にあたる」という台詞(セリフ)は、石油ショックの時、日本石油の社長が「千載一遇のチャンス」と言って、国会で追及されて社長交替せざるをえなかったことを思い出した。今回はそれ以上の大きい背景を持つものだから、普通の神経であればそういう言葉が出てくるはずがないことだ。

 一企業が全く自由に政治に介入して、営業に有利な政策や対応をするから、「優遇」に慣れきった立場からの神経ができあがっていると見える。そのうえ、料金値上げは契約ごとだから、更新までは旧でいいという話しは聞いて唖然とする。ただし、枝野大臣が政府の監督者としていくらびっくりしたとしても、国民の側から指摘されていたのでは話しにならない。

 以前に値上げしたときも同様だったのではないかという疑念も湧く。震災と原発事故の結果、日本の政治と企業、報道機関にずいぶんと関心が寄せられるようになった。でもマスコミはことの本質を追及する点では殆ど非力だ。

 先日の朝日新聞は、ジャイアンツの選手の報酬支払額問題で、面も割いて報道した。今必要なのはそんな問題でない。消費税増税と所得税増税の論戦ぐらいは報道してもいいんじゃないだろうか。税が所得の再配分機能をもっていることぐらい判っているでしょうに。

 3月11日に「原発の稼働に反対する」集会が各地で相当規模に行われたにもかかわらず、報道が差し控えられている。日本の将来や生活、健康にかかわることにもっと熱心であって欲しい。そんな報道姿勢でいるのは日本だけだろう。地方新聞はもっとまともな内容で紙面を作っている。

2012年3月10日土曜日

 絆は自由を縛るという意味も内包する。しかし、それほど固いむすびつきという意味でいいだろう。ともかく助っ人にいくという、こういう折にNPOや団体が自主的に現地にいって、「損得抜き」に支援した。


 こういったことの厚情をこれほど実感を持って、感じたことはない。特に福島原発の事故にたいしての国の対応などをみていると、その交流の価値の大きさを感じる。


 支援した人たちがそのリアクションで現地で励まされる。元気をもらうなどというヒューマニズムの一面を教えてもらった気がする。この機に結婚した人も出てきたし、普段はほったらかしの間柄の人に連絡したり、なにかできることを懸命に考えたり。日常で忘れていた、「忘れてはならない大切なこと」を思い出させてもらった。


 何ができるわけでもないが、とりあえず記憶からなくしてはならないと考えて、津波の映像をユーチューブから集めて記録した。どう生かせるかはさておいて映像記録としておいた。


 次には現地に行きたいという気持ちが湧いてきた。岩手山麓の仙人のところから、日帰りで可能なので、従妹と親父と一緒に「行っていいのか、邪魔になるのじゃないか」という疑念を頭の隅に置いたまま出かけた。10月9日のことだった。


 最初に見たのが、堤防の内側に点在する車の群れだった。現実に見た最初の光景だった。やっぱりこれがたくさんあった報道の現実性を受け止めるに十分な光景だった。



2011年12月27日火曜日

消費税増税の行く先


岩手県関係の政府予算案を読売新聞が載せた。

政府予算案の主な本県関係事業
・三陸鉄道の早期復旧整備(23億円)
・三陸沿岸道路などの復興道路整備(1088億円)
・漁業など水産業の復旧復興(843億円)
・湾口防波堤など港湾施設の復旧(2277億円)
・被災中小企業への支援(973億円)
・胆沢ダムの整備(111億円)
20111225  読売新聞)
三陸鉄道の早期復旧整備にたったの23億円!
9月に訪れた山田町。三陸鉄道山田線は、線路が流されて跡形もない。

織笠駅は、駅の原型がない


これにひきかえ整備新幹線は大判振る舞い

 「国土交通省は三区間とも二〇一二年度の着工を想定。その場合の開業時期と事業費は、北海道の新函館-札幌が三五年度末ごろで一兆六千七百億円、北陸の金沢-敦賀が二五年度末ごろで一兆一千三百億円とした。九州・長崎ルートの諫早-長崎は、工事中の武雄温泉-諫早と一体的に整備し、二一年度末ごろで五千億円。
 事業費の合計三兆三千億円は、武雄温泉-諫早の分を除いても三兆百億円で、これまで同省が示していた二兆七千五百億円から拡大した。」      読売新聞記事

胆沢ダム(小沢ダム)に111億円!

巨大ダムとしか言いようがない。現在ある石淵ダムを湖底に沈めてしまう。これで、関係する建設関係の企業にどれだけの利益が転がり込むのか。


上流の石淵ダムは湖底に消える

上流の石淵ダムから胆沢ダムを見る




2011年10月19日水曜日

新しいメディアは怖いぞー

  原発デモの参加者は初めての人が半分近くいるとの調査結果があった。

朝日新聞
6.11脱原発デモ48%が初参加
(新聞記事なので、見られなくなるかもしれません。都留文科大学の平林氏記事)

 3.11、9.11に東京で行われた大規模デモを調査したしたところ、6月11日には初めての人が48%、9月は35%を占めた。半分は30代以下という。

 デモを知った情報源はインターネット、ツイッター、クチコミでで7割、チラシ、新聞・テレビ等のメディアからは5%程度。

 これまでの反原発の運動に加え、新しい参加者が音楽、ラップトップ、持ち物、衣装を「表現としてのデモ」文化としてデモを主催したと評価している。

 これを支えているのは新しいメディアデモの中継、ツイッターやブログでの発信などネットを使った情報発信をすることが、運動の重要な一部となっていると。

 政治の在り方やマスメディアへの不信が噴き出てきている。地震被災と原発被害への対応は根本から問われているということだ。情報発信が誰にでも可能になったことで、政治や社会のありようにもありようにも大きなインパクトをぶつけられるようになった。

2011年10月15日土曜日

復興も力が湧くものでなくては


 県漁協から県議会に提出されていた水産業復興特区創設の撤回を求める請願について、県議会産業経済常任委員会は14日、「今後、県と漁協が協議して合意形成に努める」などとする付帯意見をつけ賛成多数で採択した。

 推進役の村井嘉浩知事は「結果として前に進むなということで、かなり厳しい。本会議の結果を見守りたい」と述べた。…産経新聞

 ビジネスチャンス優先では、地元の復活の願いに応えられないの声で、自民党の態度も割れたらしい。本会議がどうなるかだが、上意下達の復興でない復興のエネルギーが湧くやり方、方向がいい。

 9日に行った宮古、山田町、大船渡、釜石、陸前高田の写真をまとまめた。
言葉で表現できないこと、現れてくるか。



 






 


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2011年10月10日月曜日

三陸を見て心収まらない

 昨日の三陸の様子は、なぜだかの解明はできないが「一度見なくては」という思いがずっとあって、機会を待っていた。岩手山麓の仙人も、「邪魔にならないか」という心配をもちながらも、行ってみたいという思いだった。

釜石の港


 例えるものなどない状況を目の当たりに見て、気持ちの整理のできないままとりあえずは、そのまま、「見る」ということに徹することになった。宮古から南下して陸前高田まで走り抜けた。
 今日は休養日として、明日から秋田にハゼを釣りに行こうという約束になった。宮古方面のハゼ釣りは今回は、「どうなのか」という自粛ムードだった。秋田ならということでまとまった。

 従姉妹の竿を用意するために、長い竿を短くして使おうと、穂先を縮めてリリアンをつけ、手元のグリップテープを巻いてハゼ用の竿を作り上げた。釣り道具屋から仕入れた細いキャップを少し切り取って、太さを合わせた。キャップが少し外れそうなので、根付(それも桜の枝を削ったもの)をつけて出来上がった。4メートルちょっとあるのでまあいいだろう。仕掛けを2本用意して準備完了。

津波の爪痕を見る

 6時に出発して、宮古方面に行こうと昨夜相談が整ったので、早起きするが、親父が起きなくて7時発となる。宮古の町に着くと、何も変わらない様子で、どうしたんだろうと思ったが、通り過ぎてしまった。


 南下するに従って被災の様子が見えてきて、生々しさに圧倒される。報道で見た当時のものすごさが変わって、破壊された車の集合場所や破壊された家や商店の建物の骨組の残骸と周りの空き地など、人気が少ない「ゴーストタウン」が、南下するに従ってひどくなっていく。




 大船渡の港の船は、岸壁するすれすれまでの海面に浮いている。一見なにもない雑草地が、よく見ると作付けできなかった田圃だとわかる。岩手山の仙人たちと、「いつも行っている山田町まで行ってみたい」と言いながら、45号線を南下すると、道路は障害がなく走行できて、織笠川までゆくことができた。


 小さな港を海側に位置する山田町は、土台を少し残すだけの荒野。川で釣りをしていたおじさんは、「船を二隻もっていたけれども、流されてしまっていくら探してもわからない。自分は釣りが好きだからこうやって釣りをしているんだ」と話していた。






2011年8月22日月曜日

「がんばろう東北」

 24時間テレビは「感動場面」がたくさんあって、共感を覚えるところもある。でも、あの「マラソン」はどうもいただけない。今回は特にそう思った。

 「感動づくり」となるとそれこそ「やらせ」のパターンをみているようでいけない。

 夕食時に、「あれは、虐待みたいだ」と、それを言ったら息子が、「違う人でもいいんじゃないか」と寛容だった。番組全体は見ていない(いつもそうだが)けれども、東北の被災地にどれだけのアクセントを置いたのだろうか。

 先日行った、山形県新庄市金山町の祭りの山車には、「がんばろう東北」と大きく書いた山車を、若者が勢いよくひいていた。「おー」と思わずつぶやいてしまった。なにか嬉しかった。


2011年8月21日日曜日

江戸時代を超えてないぞ

 我が釣りの会が、ヤマベつりやアユつりで度々楽しませてもらっている酒匂川は、江戸時代の1707(宝永四)年に富士山の「宝永噴火」で火山礫や火山灰による甚大な被害を受けていた。

 近世の江戸近郊で起きた大規模噴火だった。振動と灰は江戸まで届いたということだ。

丹沢山地、足柄山地の火山礫・火山灰によって噴火の翌年、豪雨による水害が発生して被災に輪をかけた。その後も治水工事の一方で水害がたびたび発生して、使者も出た。

 農地が火山灰で覆われて、作物ができなくなったので、餓死者も出た。動きの悪い小田原藩に、領民たちが幕府に訴願行動をおこすことでようやく食料支給に動き出したとか。


 幕府も動き出し、直轄地にすることを決めた。そしておよそ80年かかって、復興を手がけて、江戸川幕府の直轄地として管理していた。

中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/kyoukun/14/shiryou4.pdf

 1708(宝永五)年2 月に幕府直轄領となっていた相模・駿河両国のうち、およそ半分が復旧を遂げたとみなされ、1716(正徳六)年に小田原藩に戻されました。その後、1747( 延享えんきょう四)年になって、駿東郡や足柄平野の一部を除いた多くの地域が小田原藩に復帰し、1782(天明てんめい二)年には駿東郡の一部を除く大半がそれ除いた多くの地域が小田原藩に復帰し、1782(天明てんめい二)年には駿東郡の一部を除く大半がそれに続きました。そして、1785(天明五)年から翌年にかけて、復興の遅れていた大お御神村(現在の静岡県小山おやま町の一部、須走の東)を除いたすべての地域が小田原藩に返った。
 

 水没した土地や田畑はどうする?復興の責任を考えているのか?被災地の要望に応じた体制になっていないのではないか。国の責任でということが薄い。いまは江戸時代より下か。

2011年7月30日土曜日

目糞が鼻糞を笑うというと品性が疑われるが

 海江田経済産業大臣の個人攻撃してなにになる。いつ辞めるんだなんていうことを、聞いてなにになるんだろ。今まで進めてきた原発行政を、なんら反省ない自民党が、よく言うよと思う

 同じ穴の狢(むじな)じゃないの。「原発は止めよう。タイムスケジュールはこうだよ。」と言ってごらんよ。拍手喝采だよ。スポーツ界は快挙の連続じゃないの。寂しい政治だねェ。

 国会でこんなことやってるんだ。これはたぶん外国では報道しようがないんじゃないか。泣いている大臣はなぜ?とコメントすると、日本は理解のできない国だぐらいが関の山。こんな日本にだれがした。考えてご覧なさい質問者さん。

 今日は釣りの会のメンバーが属する民医連の写真サークルの写真展におじゃました。百家争鳴のようないろいろ素敵な写真を見させてもらった。自分としてはやっぱり東北の様子に気持ちをそそられていたが、しかしそう簡単ではない。写真家の集まりではないのだから。 やっぱり自分で撮りたい。そんな気持ちが高まった。

 その後、科学者会議の「福島原発で何が起きたか、何が問題なのか」という話を聞きに行った。舘野淳さん(日本原子力研究所を経て中央大学教授退職)の話。

 シロウトが知らない話を丁寧に質問にも応えながら語っていただいた。短い時間なので、語り尽くせないことはあったようだ。

 現職時に労働組合の委員長をやっていて、「出世」できなかった。つまり原発の危険性を話をしに行くような人間は×(バツ)ということだった。いまやマスコミの引っ張りだこで、なぜかフジテレビがよく呼んでくれるのだと。

2011年7月2日土曜日

公務員バッシングのあと

 都庁の職員がついに「一ヶ月」の支援をすることになったという。現地の「公務」は復興にかかるまで多くの仕事があるのは想像がつく。

 陸前高田の職員は会議中に津波にあった。なんといっても住民に身近な自治体の職員がいないと困る。自治体では臨時で職員を雇っていると聞くが、財政も大変な状態で対応しなくてはならない。

 送り出す自治体も、暇で送り出すわけではない。支援する自治体やボランティア任せでは無責任きわまりない。国の責任でキチンと確保すべきだと思う。

 スリーマイルで原発事故が起きたとき。アメリカは「安全神話」があったことを反省。安全体制の強化を図って、3000人の技術スタッフを集中させて安全体制を強化した。日本とは月とスッポンの違い。

 アメリカでは、地域住民の安全を守るために、原発で事故が起きたら16キロ以内が危険地帯とする。80キロ以内での対応も具体的に決めている。

 「トモダチ作戦」の米軍も80キロ圏外へ避難したっけ。当時は危険性を認識できなかったけど、放射性物質の測定結果で出ている今の状況は、対応の甘さをいやというほど感じる。

 公務員は必要なところには配置されなくちゃ。「人件費が少ないのがいい」というまやかしに注意が必要だ。