ラベル 勲章 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 勲章 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年12月8日日曜日

「ブラック企業」が選に漏れた

 流行語大賞が2日に決まった。「ユーキャン新語・流行語大賞」は年末の行事として毎年楽しみにしている。どんな言葉が行きかっていたか、そこ言葉から社会の出来事を連想することができる。「安倍ノミクス」がいくのではないかとか、「ブラック企業」が入らないかとか、考えながら待っていた。

トップテン
年間大賞 ◆今でしょ! 年間大賞 ◆お・も・て・な・し  年間大賞 ◆じぇじぇじぇ  トップテン 年間大賞 ◆倍返し 

トップテン ◆アベノミクス 
トップテン ◆ご当地キャラ 
 熊本県に関係していればキャラを無償利用できるという使い勝手の良い許諾方針で世界を駆け巡る熊本県の営業部長くまモンさん 
トップテン ◆特定秘密保護法 
 この法案に関して熟知、かつリーダーであり「機密を開示せよ裁かれる沖縄密約」などの著者で知られるジャーナリスト西山太吉さん 
トップテン ◆PM2. 
 1950年設立以来60年以上日本の気象を追い続ける一般財団法人日本気象協会 
トップテン ◆ブラック企業 
 ブラック企業対策プロジェクト共同代表でNPO法人POSSE代表にして若手論客・今野晴貴さん 
トップテン ◆ヘイトスピーチ 
 世界各地のデモを研究している国際政治学者五野井郁夫さん 
特 別 賞
 ◆被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう 
 東北楽天ゴールデンイーグルス 

  安倍ノミクスが年間大賞に入らないでよかった。大きな企業だけが潤って、賃金に回ってくるのは待っているとか、それを批判されるとオズオズと経済界に「お願い」の席を設けて、アリバイをつくった。というのでは言葉として行き交うとしても、内実はよくない。
 私的には、「ブラック企業」がいいと思っていた。Facebookでもツイッターでも、この言葉は相当つぶやかれていた。なにより、その対策を主張した人が参議院選挙で当選したのだから、その重みがあると思うけど。
 「おもてなし」は、オリンピック招致が成立したことで、福島の復興や原発の対策が「もてなされる」なら賛成。したがってブラック。
 「いまでしょ!」は原発なくすのは…ということで使わしてもらおう。 「倍返し」は企業体質の悪弊を告発したところはいただくとして、特定秘密保護法案の強行採決なった今のセリフ。
 「特定秘密保護法案」は今なら選に入ったことだろう。

選考の基準は「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」


選考委員会は、姜尚中(作家・聖学院大学全学教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)





2012年11月4日日曜日

権力を批判しているものは文化勲章を辞退すべきだという主張


 文化勲章、叙勲は権力を持つ側が政治的にやっているものだから、半権力を標榜するものは辞退すべきで、矛盾を感じないとすれば堕落だという主張があった。大江健三郎氏や杉村春子氏は文化勲章を辞退した。大江健三郎氏は「民主主義に勝る権威と価値観を認めない」という理由による。

 その後の辞退者はなく、教育基本法に反対した山田洋二氏、九条の会の呼びかけ人の梅原猛氏が受章、天皇制も批判した故井上ひさし氏も受賞した。これを喜んでいることは、半権力の立場でないという。

 そうだろうか。なぜもらうかは、その質問をしてみないと想像の域は出ない。ただちに「反権力」の立場に堕落したといえるのだろうか。周りでの「評価」なら、さまざま言える。受章してしまった人が今後その主張や批判を変えてしまうということになるのなら、「反権力」の立場からの「堕落」ということも言えるが、普通はそんなことはないだろう。350万円の生涯年金のために受章するという程度の懐具合でもないだろうし。

 先日こんなニュースがあった。
===============================
内部通報の自衛官‘不当な制裁’と提訴

停職の懲戒処分を受けた陸上自衛隊1等陸尉の男性(42)が、内部通報に対する不当な制裁だったとして、処介取り消しと損害賠償を求める訴訟を26日、東京地裁に起こしました。
 訴状などによると、男性は藍綬褒章の叙勲候補者を推薦する業務に従事していた2007年、防衛省が定める推薦基準を満たさない受勲者が出る恐れがあるとして、推薦できないと上司らに伝えましたが、「任務違反」と叱責され、嫌がらせを受けました。
男性は上司の監督を無視し、推薦業務のずさんさを公にしようとしましたが失敗したため、09年7月に内部通報しました。11年6月に通報への回答が示されましたが、その後、07年に上司を無視したことが懲戒処分対象とされ、今年2月に停職6日の処分を受けました。男性側は「処分は、業務のずさんさを隠蔽し内部通報を形骸化させることが目的だ」と主張しています。

防衛省陸上幕僚監部広報室長の話
訴状を見ていないのでコメントできない
赤旗2012.10.29
===============================
 叙勲制度が、「無理矢理」に推薦しても対象者を決めることもあるということが表に出た。こんな程度のものであるというをみると、どっちでもいいんじゃないのという気にはなる。