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2023年8月28日月曜日

処理汚染水の放出は、多い少ないでない

 「トリチウムの排出量は中国が6.5倍も多い」との外国向け説明資料がある。

~中国が国内で運用する複数の原子力発電所が、今夏にも始まる東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出の年間予定量と比べ、最大で約6・5倍の放射性物質トリチウムを放出していることが、わかった。(6.23読売)~

 中国では、「現在建設中のユニットは24基で、商業用原発ユニットは54基、総発電設備容量は5682kWで世界3位、中国大陸部で運転中および建設中の原発ユニットは77基」(SciencePortalChina)とのことで、運転中の正確なユニット数はわからないが、日本の場合は51基中4基の稼働だから、排出するトリチウムの量は福島事故分を除けば圧倒的に少ないのは当前。

 溜まっているタンクの分を放出すれば終了するというわけではなくて、原子炉デブリの冷却水に漏れだす放射性物質はいつ止まるとも知れないのだから、比較するのもどんなものなのか。それに日本は再稼働するという政府の方針だから、そうなればトリチウムの排出量はどんどん増えていくということではないか。

 不安をなくすために手寧な説明をしていくと言いながら、国会の論議を十分することもなく、漁業者にも合わないでいて「風評被害」がなくなっていくわけはない。東電は「ALPS処理水放出に伴い風評被害が発生した場合の賠償」を「適切にする」といいながら、「統計データなどを活用して、対象地域における風評被害の有無を確認し」とその基準を勝手に設定している。政府は21年度22年度の補正予算で計800億円の基金を予算化したが、基金の運用だけで済む問題なのだろうか。
 環境を破壊する「放射性汚染物質」がすでに多量に放出されているうえに、福島原発の処理汚染水薄めてまた放出するのだから、多い少ないと比べている場合ではない。

2023年3月7日火曜日

「原子力豊かな社会とまちづくり」の祝詞を誰が言うか

  原発再稼働の布石だったと、原子力災害伝承館に掲示された看板を思い出す。60年の間に停止していた時間は差し引くなどと、まあ根性を疑うようなやり口で一気に原発稼働を進めようとしている。いまや正義どころか常識さえ捨てて押し通そうとする政治って危ない。都合の悪いことは何にしても隠し通し、やりたいことをまっしぐらにすすめようとする。民主主義などはくそくらえ!ということなのだろう。

 軍拡財源をというすり替え議論を振りまいて、「中国が…北朝鮮が…ロシアが…」と軍事増強やむなしの世論誘導をして、「外交と二本立て」といいつくろって、やってもいないことを口先だけで言う。復興税を残して半分を軍事費に流用する案まででてくる。それって「振り込め詐欺」と違う?

1月8日に高田町を訪れた時の写真。「東日本大震災・原子力災害伝承館・双葉町産業交流センター」の周囲の様子。何らかの事情で残された災害の跡が痛々しいまま残っている。













2023年3月2日木曜日

原発事故は終わってないー大熊町で

「避難指示解除」の福島県大熊町に行ってみた。(2023.1.8)原発、東日本震災の跡がどうなっているのかを撮ろうとの意図だった。報道で時折見る被災地の様子で、おおよその予測はあったが、12年たってどう変わっているのかを見てみたかった。大熊町は「避難指示解除」として扱われている。

2019.4.10居住制限区域解除

2020.3.5大野駅周辺の一部地域の解除

前日はいわきのホテルに宿泊していた。当日何気なく国道6号から脇道に入いると、すぐに居住者がいない(戻っていない)住宅の状況が目に映った。どうみても急いで家をでていったのだろう様子がうかがえる。窓のガラスがなくカーテンがむき出し、コンビニ脇の自転車が枯草に絡み、なぜか運転席部分がない軽トラックが空き地に放置。などなど目に入ってくるのは、12年たっても時間が停止しているかのような様子だった。

12年たっても元に戻れないまち。「ここだけは…」と切り捨てられていいのか。原発再稼働とここで言えるだろうかと強く思った。 














2019年2月17日日曜日

核兵器製造企業に融資しない「りそなHD」につづけ

 核兵器がいらないことを明示することは、日本の歴史が負ってきた責任と言える。被爆国としての体験を唯一受け、核実験の被害までこうむった。だから核兵器の禁止は誰でも賛成できること。

 であるのに、「国としては」核兵器禁止条約には、後ろ向きで「違う方法で」核をなくしていくと言って逃げまわっている。さらに「核アレルギー」とまで発して、核兵器所有までの意図を隠さない。アメリカの核兵器持ち込みでさえ、「内緒話」として隠し立てまでもするということでは、話にならない。

 15日の毎日新聞で、りそなHD(ホールディング)が核兵器製造企業への融資禁止を宣言したと報じた。当然のことと思いながらも、核兵器をなくしていく流れのひとつとして評価されていいいと思う。他の関係企業も続いていってほしいが、もう一歩入って、原発の稼働についても一言表明されないかと期待をかけたい。

 日本のプルトニウムの蓄積は47トンに達している。原発で使った核燃料から取り出して、資源として再利用する核燃料サイクルを推進している。核兵器を所有していない国では日本だけだ。これが原爆に換算すると6000発にもなるということで、恐るべき状態になっている。





 スノーシューを履いて五色沼を自然探勝。「コシアブラは福島ではまだ食べられない」とガイドさん。







2017年10月3日火曜日

「緑のタヌキ」のあだ名、なるほどと思えてきた

 緑色のシンボルカラーをなびかせて291万もの票を集めた人に「緑のタヌキ」とあだ名がついて出回っている。思い切ったことをいうものだと最初は感じていたが、どうやらだんだん当たっているように思えてきた。日頃から気弱く生きているものにとっては、リセットだの選別だのという言葉が出てくると、「こんな人たちには…」と同質の響きを感じてしまう。政治ショーか劇場かはわからないが、その大仰な仕掛けに目が回りそうで、筋書きがないシナリオがどこに落ちていくのか想像できない怖ささえ感じる。頭をたたいて、覚醒するための木槌が欲しいくらいだ。

 自民党が、都合の悪いことを隠しため、票が欲しくて勝手に解散を決めたのに、「票が欲しいから野合している」と批判するのだから、あきれてものが言えない。他人の懐に手を突っ込んで、好きなものだけを自分のものにするなんて、舞台の上ならあることかもしれないが、「政治」の舞台でそれはないだろう。それとも、人事もなにも使いまくって、場合によっては警察も使って脅かしのネタまで使うというやり方に、対抗策だとでもいうのだろうか?

 「独断」で引きずり回すやり方、「唯一私が言うこと」が第一とは、くしくも「ファースト」の意味合いがわかってくるようだ。今日のニュースですでに、都民ファーストの都議が離党するとのニュースが流れている。権力を手にいれたらどいう政治になるのか。その平気さも現政権と似通っている。しっかり見ておく材料が交流サイトで紹介された。以前選挙時に毎日新聞がとった政策アンケート資料だ。

2012年衆議院選挙に小池百合子氏が候補者アンケートで回答した。憲法改正と核武装もやるという考え方を回答している。

候補者アンケートの回答

·        1(憲法改正)あなたは憲法改正に賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        2(集団的自衛権)集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すべきだと思いますか。
·        回答:1. 見直すべきだ
·        3(一院制)今の国会は衆議院と参議院の二院で構成されています。憲法を改正して、一院制にすることに賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        4(消費税)社会保障財源にあてるため、消費税を2014年4月に8%、201510月に10%まで引き上げる法律が成立しました。この法律への考え方で近いものを一つ選んで下さい。
·        回答:1. 法律通りに引き上げるべきだ
·        5(基礎年金)現行の基礎年金制度は、財源の半額を国民が支払う保険料でまかなっていますが、全額を税でまかなうべきだとの意見もあります。どちらがふさわしいと思いますか。
·        回答:1. 現行方式
·        6(原発再稼働)原子力規制委員会は、原発の再稼働に関する新たな安全基準を策定中です。今後の原発再稼働について、あなたの考えに近い方を選んで下さい。
·        回答:1. 新基準を満たした原発は再稼働すべきだ
·        7(原発ゼロ)2030年代の原発稼働ゼロを目指す政府の目標について、支持しますか、しませんか。
·        回答:2. 支持しない
·        8(復興予算)東日本大震災の復興予算について、被災地以外の防災対策に使うのを認めても構わないと思いますか。
·        回答:1. 構わない
·        9普天間)政府は日米関係を重視し、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を同県名護市辺野古に移設する方針ですが、県や地元は反対しています。移設先についてあなたの考えに近いものを一つ選んで下さい。
·        回答:1. 名護市辺野古
·        10(尖閣国有化)政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化したことを評価しますか、しませんか。
·        回答:1. 評価する
·        11(対中国)中国に対し、日本政府はどのような態度で臨むべきだと思いますか。
·        回答:1. 強い態度で臨むべきだ
·        12(TPP参加)輸出入関税を原則ゼロにする環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加に賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        13(TPP農業)TPPの農業分野への対応について、あなたの考えに最も近いものを一つ選んで下さい。
·        回答:1. 関税は全面的に撤廃すべきだ
·        14(核武装)日本の核武装について、あなたの考えに近いものを一つ選んでください。
·        回答:2. 今後の国際情勢によっては検討すべきだ
·        15(女性宮家)政府は女性の皇族が結婚した後も皇族の身分を維持する「女性宮家」の創設を検討しています。あなたは賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        16(定数削減)衆議院の定数削減について、あなたは次のどれが望ましいと思いますか。
·        回答:1. 比例代表を削減
·        17(政権の枠組)衆院選後、どのような政権が望ましいと思いますか。
·        回答:2. 自民党中心の政権
·        18(政党の変更)当選した議員が選挙後に所属政党を変えることは問題だと思いますか。
·        回答:1. 問題だ
·        19(企業献金)政党への企業・団体献金を全面的に禁止すべきだと思いますか。
·        回答:2. 禁止する必要はない
·        20(政権公約)政権公約(マニフェスト)通りに政策を実行しないことをどう思いますか。

·        回答:2. 柔軟に対応すべきだ

2017年6月13日火曜日

磯の小物(ウミタナゴ、メジナ)つり釣果でも、海の「異変」があることを感じさせる

 磯の小物釣り大会も秋から冬にかけての釣りものとして楽しんでいる。磯釣りというと竿も仕掛けも、大物の魚に対応する道具が必要だが、小物釣りとなると竿は渓流用でいいし、仕掛けも大仰でなくて十分可能だ。

 釣り場は磯場だから危険がないわけでないが、移動を慎重にして、変えることは通常の「磯釣り」よりは容易い。フカセ釣り=丸いウキを5個くらいつけて、ゆらゆらと岩場の間へ落とし込む。10センチ程度のメジナでも、びっくりするような引きで、ウキの小さなアタリを見逃すまいとするつりとは違った、楽しいつり種目で、東京労釣連でも人気がある。

 三浦半島一帯でいつも同様の方法で、ほぼ同じ時期に実施しているが、経年の釣果がやはり、漸減状況にある。海の環境の「異変」があるとみて間違いはないだろうが、魚の繁殖は周期的というのはあるにしても、どうもそれだけではないのではないという気がする。


 2006年と2016年の対比をしてみると、釣果におよそ3倍以上の開きがある。平均尾数の推移からは、年々魚が減ってきているという状況。特に2011年以降の減少は「よもや」という疑いも湧いてくる。

2016年12月10日土曜日

風が強くてイチョウの葉が散る

 朝がた風が強く吹いて、イチョウの葉が昨日よりもたくさん歩道ちている。イチョウの葉を踏みながら、「危篤」状態の義母が一昨日から入院している病院に向かう。とりあえず小康といっていいのか、脈拍が上がり下がりしながらも、命がつながっている。

 救急車で「大」病院の救急センターに運ばれて、一般病棟移っても長居ができないから、転院してリハビリ名目の治療がされていた。見た目でも身体の状態は落ちていく一方で良くなる期待はもてない。日を追うごとに呼吸がつらそうな様子が進んでいる。点滴だけの状態では、家に帰るということも無理そうだ。

 昨日参議院本会議でTPPが強行に採決されて、多国籍企業で生きていかれる企業以外は、過酷な競争に放り込まれる枠組みが押し付けられた。それもアメリカがやめると言っているものを、前のめりで決めるということだから、なんということなのだろう。アメリカにその転換をうながすためという余計なお世話のことだ。

 昨日のニュースで、福島第一原発の廃炉、賠償に21.5兆円を消費者に負担をするという驚いた話。こういうときは「自己責任」というワードは隠れて見えなくなる。今朝のNHKの「週刊ニュース深読み」でもTPPも廃炉賠償費用の負担もとりあげず、カジノ議案についての動きを、自民党内部からの批判も浴びている状況により、様々な意見をということで少々取り上げただけだ。

 このところ、マスコミはおしなべて韓国大統領の弾劾案可決のニュースを一面トップの扱いで、不正追及の「正義に味方」になりきっている。だから日本の政治の酷さをみごとに目くらまししている。まったくマスコミは腰の抜けた状態だ。それ以上に、これでは簡単に戦争に道にもっていかれる体制ではないかと思うと、背筋が寒くなってくる。病院の集会場で「どこかで春が」の曲がかけられている。患者さん安寧を思ってのことだろう。春は必ず来るとしても、暗澹たる気持ちはぬぐえない。

2016年4月8日金曜日

防潮堤を見ようと石巻に行く

 復興の遅れがニュースで取り上げられて、東日本大震災復興への振り返りがあった。今はどうなっただろうかと、確かめたいものだと思っていたら、娘から行こうと声がかかった。大きな被害を受けたのにどれだけの復興がすすめられているのか、目で見たいと思っていたようだ。

 実は防潮堤の建設工事が、様々なこれまでの生活やら、慣れ親しんだ海との関係もあまり考慮されずに、建設が進められているということを聞いて、どんなものかと見てみたいと思っていた。

 日曜日に出発して、一気に女川原発を目標に走った。美浜原発と同じように、原発施設には近づけない。PRセンターに入って、あれこれの自己宣伝を眺め、経年の訪問記録には、23年間で100万に達したと表示され、2012年で表示が止まっていた。そのまま止まっていることになればいいと率直に思った。

 震災の時に被災者を原発の施設で受け入れたときのことも写真に撮っていた。戻ってからNETを見てみたら、被災者が原発の施設に集まってきたので、受け入れたとなっているので、最初からそういう時のために備えていたわけではないということだったらしい。

 女川原発は牡鹿半島の先端部分を占めていて、近づくのには曲がりくねった道をかなり走ることになった。半島の道路はあちこちで壁面工事をしていて、今もって復興の造成工事をしているところだった。

 小さな港(荻浜港)は真新しいコンクリートが敷かれて、古い漁具が置かれている。それが通常見る港の風袋とは違った落ち着かない感じだった。

 石巻市魚町付近で、真新しい防潮堤が見えたので車をそちらに向けて曲がった。ここもちょうど港の造成工事をしたばかりの港と、石巻漁業市場、漁業関係らしい倉庫があり、そこまで防潮堤の端が伸びていた。

 その防潮堤の湾曲したスタイルは、おそらく海との親和性を考えたものではないかとみえた。

 復興予算の目玉のような使い道として、防潮堤の建設がすすめられ、住民の意向の多くは無視をされるか、あるいは時間切れの相談事として扱われて、海と共生してきた生活を分断することを、問題とする意見が現地以外からもでている。

 「防潮堤が高くて海が見えない」という話もうなずける。万一のときのも津波が見えないというのはどうなのだろうか。いつまた津波が来るかもわからないから、防潮堤を張り巡らさなければという理由は反論しにくいが、いつ来るかもわからなくて過ごしてきた日々の積み重ねは、どれだけの「価値」と重みを生み出してきたかも考える必要があるのではないのだろうか。いくら備えようが自然の力には及ばないよとの声も的を射ている。













2015年12月18日金曜日

敦賀半島、美浜原発所をついでに〈訪問〉

琵琶湖は、日本一広い湖だと、覚えている以外は家族旅行と撮影旅行で行っただけだった。かのNHKの放映(写真家今森光彦の指揮の下、NHKによって製作されたドキュメンタリー番組『〈NHKスペシャル〉映像詩 里山〜命めぐる水辺〜』)を見ながらにして、今回の旅になったのは心に残るものだった。写真を撮ってきたものの、「作品」とするにはちょっと不足だけれども、とりあえずは撮ってきたという自己満足で納めておくことにはなった。

行く直前に針江生水の郷委員会に連絡をして、案内をお願いしたのだが、到着の日には琵琶湖の葦刈りをするので、応対不可能とのことだった。やむなく翌日で予約をしたのだが、琵琶湖周辺の地図を見ながら当日の行く先を捜して、美浜原発ならいける距離であることがわかった。ここも改めていくには覚悟がいるから、この折にと行ってみることにした。

美浜原発は鍵型になった半島の先端を占拠している。高台からか近いところから撮ろうと「航空地図」をみて予習したものの、現地では、敷地に入っていく橋は、陸側にはゲートがあり、門番がいて入っていかれないし(グーグルの航空地図ではゲートは映っていない)、回り込んだ陸地側からの小道は封鎖されていた。陸側の北側に漁村と見える小さな新しい港があって、この辺から撮ろうかと車を降りた。釣りをしている人がいて、話しかけたらクロダイをねらっているのだとか。魚港の様子を写していたら、伊根の舟屋のような小屋が目に入った。原発に背を向けて写真を撮っていると、ちょうどお婆ちゃんがでてきた。87歳でこれから山へ行って畑をみにいくのだと言う。この小屋は舟小屋で、家の前の道路(港の護岸)ができてからは、使わなくなったと話していた。

 直ぐ近くには水晶浜海水浴場があり、浜と海水はこれまで見たことがないようなとても綺麗で驚いた。投げ釣りをしている人に声をかけたら、シロギスねらいとのことだった。波が荒くてあたりが出ないと。北陸新幹線開業で、ここも観光のエリアとして力を入れているらしいことが後から判った。風光明媚なところに釣りやサーフィンで興じる人を見て、どうにもその存在を認められない原発の危うさと、「原子力PRセンター」の美浜原発3号炉事故の言い訳めく安全宣伝が甦った。









2014年5月17日土曜日

美味しんぼの連載休止は、まるで赤狩り

原発事故の影響を隠ぺいすることに余念のない閣僚が、ワイワイと言いたてて、漫画の休載に追い込んでしまった。閣僚会議でわざわざ「議題」にしてマスコミで発表させた上で、休止に追い込むなどはまるで赤狩りのようだ。NETのニュースを見た限りでも、事実はないとする根拠はそれこそない。

「福島で採取された放射性物質を摂取したチョウに影響確認」と琉球大学チームがサイエンティフィック・リポートに発表したと報道があった。これまで、放射性物質を曝露したヤマトシジミの遺伝的影響の可能性を発表していたが、今回は、採取した食物からの影響を調べたもの。異常や死亡発生率が食物からのセシウム接種によってどう違うのかを調査した。早期の死亡や異常発生は、低い摂取量で急激に発生するという結果を得たとのこと。

ほかの生物に対する影響はこれからの研究に係ることだが、この琉球大学の大瀧研究室は、他の研究も含めて寄付金を募っている。こうした研究については、研究費をもっと増やしてと思うところだが、人の健康利益よりも事業性に効果的かどうかということの選択では、期待できそうもない。



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原発事故当時に双葉町長だった井戸川克隆氏はこの日、都内で記者団に自らも同様の症状があると説明した上で「風評被害ではなく実害だ。被害を受けている人は、正々堂々と賠償請求するべきだ」と訴えた

 橋下氏は市役所で記者団に「根拠を示してほしい。取材が甘い」と指摘した。

 石原伸晃環境相は、閣議後の記者会見で「住民の被ばくと鼻血の因果関係はないという評価が既に出ている」と強調。「描写が何を意図し、何を訴えようとしているのか、私には全く理解できない」

 根本匠復興相は「地元の不安や風評被害を招きかねない内容で誠に遺憾。不安の払拭に努めたい」
森雅子消費者行政担当相は「影響力のある漫画が誤解を与える内容で残念。原発視察と鼻血との因果関係は科学的に証明されていない」

 太田昭宏国土交通相は「福島に住んでいる人の心情を理解する必要がある」と指摘

 下村博文文部科学相は「被曝(ひばく)の影響については、科学的知見に基づいて伝えることが重要。風評被害が広がらないよう文科省としても説明していきたい」

 福島県の佐藤雄平知事も「風評被害を助長するような印象で、極めて残念」と批判した。12日発売号では、井戸川氏が「福島県に住むな」と発言する場面も登場。佐藤氏は「全国から復興を支援していただいているとき、このような雰囲気の漫画があって、残念で遺憾」と繰り返した

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2014年4月18日金曜日

ニュースを見ていると気持ちが落ち込んでくる

韓国の客船が地没した事件は、行方不明者の数が多いことに驚く。事実関係がこれまたマレーシア航空の行く先不明のときのように、政府の動きと情報が不明だ。船長に対するマスコミの取材に「警察が調べるから」とさえぎっていた。「整合性」がとれる状況を把握するためには一定の時間がいることもあるのだろう。それをいいことにしてかどうか、例の「ワイド」番組ではああだこうだと推測交じりのストーリーを組み立てていく。ワイド番組とは事実周辺の膨らませが許されるから、見ている方のお茶の間の推理のネタを提供してくれる。おかげでブログの種にも使えるわけだ。

わかってみれば「ああそうか」だが、日本で使っていた中古の船を改造して使っていたというから驚いた。大型の客船にはいるそうで、コンテナまで積み込んで営業しているが、韓国の「規制」はどんなものなのか。規制があったとしても、抜け道や隠れて使っている場合も考えられる。大手の船舶運営会社ではないのではないか。韓国は海に囲まれている地理上、海運が発達しているのだろうから、ノウハウの安易さはそんなにないもとだろうし、「規制」もあるものだろうと思う。安全対策について欠陥があることは確かだ。

安全対対策については日本は人には言えない。本来原発問題だけで、政府が吹っ飛びそうな状況なのに、依然として「安泰」の状況だ。安泰どころかこの先も使うし、新規の原発も使うと言ってはばからない。STAP細胞論文の話もいいが、メディアはもうちょっと追及先を考えてもらいたい。Facsbookの投稿でそう思った。


「今日は福島から日本共産党県議、市町村議員団が復興の問題で省庁交渉に来られました。国会からは、復興特別委員会の高橋、紙、田村議員が参加。毎日、福島原発では汚染水漏れ等の事故が起きているにもかかわらず、本省からはこの処理のために17人しか派遣せず、政府が前面に出て問題解決に乗り出しているとはとてもいえない状況や、放射線量が高いまま避難区域が解除され、帰るに帰れないなか、賠償は打ち切られ、自給自足生活を奪われた住民が困窮しきっていることなど訴えがされました。福島に対して棄民としか思えぬこの政府の対応、理不尽すぎてその場にいて泣けてきました。」






2014年3月22日土曜日

気になった画像をFacebookから

 写真家の森住 卓氏の「被曝スリッパ」には写真の迫力を感じた。ブログは著作権があるので、無断使用は禁じると書いてあるので、リンク先の紹介にする。警戒区域の「被曝したスリッパ」を画像化したもので、放射能汚染の実像として可視化した。写真の効用をこんなふうに発想したことに感心した。放射能汚染を隠し立てする勢力に痛烈なパンチになったように思う。


 
 古舘伊知郎氏の2012.3.11の報道ステーションでのコメントは、先日ブログに書いた。この画像はNETへの投稿者が、テレビ報道をビデオ撮影したので、番組側が著作権を申し出て、削除されてしまった。何回かアップしているが結局音声のみの記録になった。

古舘伊知郎氏のコメント再録
 「『報道STATION』ではスペシャル番組として、去年の1228日の夜、原発の検証の番組をお送りしました。津波で原発が壊れたのではなく、それ以前の地震によって一部、(福島)第1原発のどこか が損壊していたのではないかという、その追求をしました。今回、このスペシャル番組で、その追求をすることはできませんでした。"原子力ムラ"というムラ が存在します。都会はこことは違って目映いばかりの光にあふれています。そして、もう一つ考えることは、地域で、主な産業では、なかなか暮らすのが難しい というときに、その地域を分断してまでも、積極的に原発を誘致した、そういう部分があったとも考えています。その根本を、徹底的に議論しなくてはいけない のではないでしょうか。私はそれを、強く感じます。そうしないと、今、生活の場を根こそぎ奪われてしまった福島の方々に申し訳が立ちません。私は日々の 『報道STATION』の中でそれを追求していきます。もし圧力がかかって、番組を切られても、私は、それはそれで本望です。また明日の夜、954分に みなさまにお会いしたいです。おやすみなさい


 ズルズルと原発稼働にのめりこむことは許されない。そうでない
と日本の未来を語れないだろう。