2011年9月27日火曜日

逃げる東電、庇う政府

 昨日のニュースで、福島の原発30キロ圏外でセシウムの規制値を上回るコメが出たと報道した。今はちょうどたわわに実った稲が、どこでも見られる。


 手塩にかけた稲を刈り取る生産者はいたたまれないおもいだろう。しかも、作付け前に「調査」して大丈夫とされていたのに。調査は抽出して(手抜きして)やったものらしい。


 このときに、東京電力はさっさと補償の申請を要求している。立証責任を被害者に被せるのはおかしい。「申請内容が解りづらいから直せ」などという次元じゃない。解りづらいのは、補償内容を狭くしているからだろう。


 キチンと補償しなさいよ、補償の中身はなんなのよというのが国の仕事のはずだ。今日の国会での東電社長は、原発事故の人災であることを認めなかった。


 今思うと、共産党の東京都議団が早々と自力で放射性物質の調査を始めたのは、非常によかったと思う。国や自治体に先駆けて調査をしたから、対策を打たせる元になった。調べる気もないし、カウンターも無い状態を変えていくことに結びついた。
ちゃんと調べておけば、作付け前に止められたのではないだろうか。