2011年11月11日金曜日

雨が降ると、、描写が変わる


二週間ぶりの病院。爺様の晴れ男の効き目がちょっとお休みになったのか、車いすにカッパをかぶって行くことになった。

そのカッパについている帽子が、風で脱げてしまう。どうしたら脱げないかわからなくて、「頭を下げて」と声をかけると「うん」と返事。

予約時間はあってないようなもの。いつもより長く待ったみたいだ。こういう時に限って、「本」を持っていない。

やがて名前が看護士さんに優しく呼ばれて、尿パイプの洗浄。担当の女先生は体格が良くて、痩せた爺さまを造作もなく、ベッドへ移動させる。いつも頼もしいと思う。

 「骨を増強する薬」をもらうのも時間がかかって、病院を出たのは昼近くになった。

雨がまだ降っているから、出がけに「パンを買ってきて」というお婆ちゃんの言葉を気にしながら、一度家に帰ってから出直そうかと、いつもの道へ行きかけると、「何か頼まれたんじゃなかったっけ」と、爺様に言われてしまった。

「帰って出直そうかと思った」と弁解しながら、Uターンしてスーパーに寄った。

岩手山麓に憂いごとありと、なんの気なしにした電話に、応えが聞こえた。虫の知らせかなと、交わした会話。

それではと、溜まっている用事を、ドッコイショと念じながら、始末にとりかかる。ここ、ものごとが、パタパタとかたづかない。

こうなると、螺旋がかかる。夜半近くになって、もう中締め。日を改めて、やりのこった連絡をすることに。