2011年11月27日日曜日

歩きつつ、眼と耳は沢の流れを探す

 岩手山麓界隈を、ところどころから見える山の雪の状態を眺めながら、唐松の林の間を歩く。唐松の葉がクッションになって弾む。


 2月頃から歩くことが習慣付いて、あれこれのことを考えながら、できればアイディアがでてこないかと、誰にもじゃまされずに考えることだけの自由を楽しむ。


 パソコンに中毒している頭のモヤモヤに、酸素を入れる効用にもなる。四方に伸びる道を毎日変えながら歩くと、シャッターチャンスにも出会える。自然の造形をありのままに切り取る。


 しかしなによりも、沢の音のする方角は気になる。音が少しでもすれば、目をこらして林をのぞき込む。少し奥の方にチラリと水の色が見えようものなら、その沢の向きと大きさを計って暖かくなってからの「思い」に繋げる。


 初めてのコースを歩き、その一本の沢が今日の収穫になった。


残り大根
残り柿