2012年10月26日金曜日

80歳にして立つ石原慎太郎知事


 石原慎太郎元知事が、電撃的辞任した。会見が50分独壇場のようだった。国会議員を途中でやめた「実績」で、また途中で止めるだろうと思っていた人は多い。また、国政に出て行くのだから「80歳にして立つ。」だから普通なら尊敬すべき事柄だろう。

 憲法を破棄しろだとか、徴兵制を2年やった方がいいとか、時代錯誤みたいなことを実現されるのではかなわない。ついこの間、猪瀬氏を除く副知事を全部変えたのもこの布石だったのかもしれない。

 橋下大阪市長が国政に出てくるまでの繋ぎと言うこと言明は解りやすい。維新の会は、橋下市長の発言や行政に対する批判で、「支持率」が下がってきた。その政策上の不一致を整備して、助け船を出そうということか。

 途中投げ出してやるのが、法制上許されることではあっても、その事情はだれもが納得できることでなくては支持されないということだ。新党結成を都民が望んでいることにはならない。「だったら、前回の知事選でどうして立候補を止めなかったのか」という、インタビューに応じた人の話に合点がいく。

 途中で首長を辞めて、「政界入り」という人がぞろぞろ出ているが、若者並みの行動したことは「褒める」べきことなのかどうか。原発は続けるべきだという発言は、今多くの意向に沿わないことも確かだ。この一点でも未来に貢献するということにはならない。都知事改選の度に、「もうお辞めになれば」という都庁内の声が多かったが、そこだけは「歓迎」になったのかもしれない。