2012年10月30日火曜日

釣り竿のバリエーション

 釣り道具は、大概上州屋の世話になることが多い。町場の釣り道具屋が、経営が成り立たないで閉店してしまうから、余計そういうことになる。つり道具の中で大切な竿は、達者なつり師を目指す人は、とりわけ大事にする。

 メーカーも高い竿を作って新しいものを売り出すが、こちらの懐具合があるので高いものをなるべく避けて買う。ただ、自分が好きな種目である渓流に関しては、いい竿を買って備えている。D社の「匠」の竿は、イワナ釣りを始めたころからすぐに使い始めて、現在も重用している。

 3年前だったか新しい「匠」をネットから購入した。これまでに比して安いので、取り寄せてみたら「海外製造」だった。品物としてはあまりいいものという感じはなかった。

 ハゼ用の竿に関しては、上級者が和竿をよく好んでいる。和竿の良し悪しは、良くはわからないのだが、ハゼが餌に飛びついたときや、その場で居食いしたときの「当たり具合」が何とも言えず、ここちよい。わかり易いといった方がいいのだろうか。そのときのショックを吸収してくれるから、かかりがよくて良く釣れるように思う。

 己の場合は、今のハゼ竿は8000円のイワナ用に購入した竿で、使用中にたわいなく折れてしまったものを、改良して先の方だけを使って造った。手元に庭で出てきた竹を繋いで、ちょうど握りやすい太さにした。3.2メートルの長さになったこの竿が常用の竿になっている。

 一から作った竿はワカサギ用のものがある。1メーターほどの長さの穂先の元を買って、先を細くヤスリで削って、これに安物のフナ竿の手元の部分を繋いで造った。これで、丹沢湖でワカサギを釣っている時に、「大物」がかかってしまった。上がってくるまでは30メートル近くもあるので、抵抗が強くて竿は折れると思ったが、浮かせるとサツキマスだった。

 取り込むときに友人が、魚に絡みついた針をはずしてくれた。その時に友人が指に針を刺してしまった。先日その友人と会ったときにその話を思い出して笑った。ワカサギ釣りに行こうという計画ができた。