2012年11月6日火曜日

歌は世につれ、世は歌につれ


 花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた ひとそれぞれの好みはあるけど どれもみな綺麗だね この中でだれが一番なんて 争うこともしないで…♪
ひとりひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい…♪世界に一つだけの花…♪

 ちょっと泣かせる歌詞だ。「世界に一つだけの花」が著作権使用料の過去30年間の上位100曲の1位で表彰された。「競争社会」にいやおうなく生きていく若者の共感を得たのだろう。日本音楽著作権協会(JASRAC)は、年間の著作権使用料が多かった楽曲を発表しているが、賞創設から30年ということで特別に3曲を特別表彰した。

 所属していた合唱団で、この歌を「一生懸命に」練習したことがあった。若者の歌ながら、発表会に向けて幅広い選曲をしたのだろう。しかし、歌詞も曲も自分としては好みながら、早い曲の展開についていくまでに時間がかかった。高齢者予備軍としてはなかなか触れられない曲だったから、仕上がって合唱できたときには満足だった。この特別表彰の2位は「居酒屋」、3位は「ふたりの大阪」だったから、カラオケ選曲の対象にも入っていて、自分の社会参加がまだ終わっていないようで、なんとなくうれしい気持ちになった。

 原発依存を批判した忌野清志郎の歌があった。歌も力になっている。