2013年6月7日金曜日

出で立ち

 年寄りは年寄りの出で立ちというのがあるのだろう。仕事がないという場合の出で立ちはどうなんだろう。まあ、いまならTシャツに作業着風のパンツが自分の定番。これは楽でいいが、ゴミ置き場までの範囲だ。出かけるときには、ジーパンに履き替える。人生にあまりこだわりを必要としなくなったっからか、刺激がないから家人に文句を言われない程度のスタイルで暮らす。

 ジーパンは便利で、なんとなく本数が溜まっている。いつも穿くお気に入りは決まっている。ところが、旅に行くにつけても同じジーパンを着用してしまう。表だって批評する人もいないと高をくくっていた。

 そしたら、最近の脱原発デモの参加者服装について、コメントしている人がいた。高齢者は、パリッとしない服装で、昔の儘のスタイルじゃないかというもの。言われてみれば、昨今のデモやパレードの、特に若者のスタイルときたら、仮装行列みたいだったりして、鳴り物入りでともかく目立つということに、主眼がおかれているようだ。それはそうだ示威行動なんだから。ヨレヨレに近いTシャツにくたびれたジーパンスタイルでは、ダメというわけではないが、ちょっと足りない服装なのかもしれない。

 ただ、一言弁解させてもらうとそれなりには考えたつもりだ。それは傘で、釣り用の傘。ビニールコーティングだから雨のときにもいい。なにより風通しがいいから、汗かきで帽子嫌いの自分には最適。これに原発ノーと書けば上出来ではないか?6月2日の集会では、釣り竿に「魚」をつけてリュックに括り付けた。「らしさ」がでてきたと自画自賛のスタイルだった。

 蛇足ながら、この傘は撮影の時にもいい。カメラを構えたときにはカメラが傘の下に入る。夏祭りを撮っていたときかぶっていたら、若い女の子が「おじさんかっこいい」といって正面を向いた。瞬間一枚パチリといったことは言うまでもない。