2013年7月1日月曜日

輪島の朝市で(5月28日)

 ここも3回目だ。T先輩が朝市のお母さんたちに、前回きたときに撮った写真を届けると、被写体になってもらった相手を探し回る。あちこちでどこの場所にいるかを聞いていくが、顔を見てもピントはこない。様子が変わっていることもある。そして、中には老人ホームに入ったという人の情報もわかる。そのときは写真を預かってもらうが、気持ちよくやってくれるのでうれしい。

 そんな動きをきっかけにしても、何枚かを撮らせてもらう。ここまで来ると拒否というのはない。さすが先輩だと感心する。そこまでする写真家はあまりいないようだ。一人だけポツンと市場から離れて、草履を広げている人がいた。ちょうど、家で使っている布草履がダメになってきていたので、一足買うことにした。もちろん一枚撮らせてもらうように頼んだ。しゃんとしていい風貌だった。