2014年1月2日木曜日

都庁の夕日

 きのう午後から都庁の写真を撮ろうと、歩いて出かけた。3時を回っていたから夕日が当たって、都庁の裏側は赤っぽく染まっていた。北西側にある熊野神社の境内は初もうでの人が、列車に乗り込むときのように列をなしていた。中央公園ではテントが設置されていて、路上生活者への支援をしている様子がうかがいしれた。中央公園はそこに居を構える人たちが、脇にキチンと道具を整理して置いていた。不思議にキチンと。己の部屋を思い出して、少しおかしく思った。

 都庁の建物のすぐ周りには、元旦なのに人が訪れている。若いペアに内部への入り口を聞かれて、屋上の展望台に行くのかと気が付いた。ベンチで子供のオムツを変えている外人夫婦。ひとり座って思考をめぐらしている人、走っている人。なにかしゃべりながら若い群れで入り口を探している外国人はバスできたのだろうか。写真を撮っているのは他にはいなかった。一巡り撮って、帰り道はまた歩いた。歩きながら、都庁の家主のことを思った。
 都知事だった猪瀬氏は、公式にはなにも明らかにしないまま去ってしまった。都議会の一政党を除く会派が、百条委員会の廃止を決めてしまったというから、うまく隠してやったわけだ。政治の世界はまっすぐには動かなし代物だ。本来あるべきことではないと思うけど。