2014年3月17日月曜日

神田川界隈のいまどき

 満を持してというわけでもないが、ブログの準備が前日できていたので、朝方カメラを持って神田川の桜を撮りに行った。何か所か桜を植えているところがあるので、狙っていったのだが、最初に行った「我が家の桜」(公園に寄贈したことを内緒にしてくれと言われている桜)は、公園に入れずに金網越しに撮るハメになった。

 まあ仕方がないと、次の神田川沿いの桜を求めて歩く。中野新橋から山手通りに抜ける神田川は、両側に歩道が設けられていて立派な散歩道になっている。言わせていただければ、切り立った護岸の壁ではなくてもっと川に接する構造にできないものかと、常々思うところなのだがそうはならない。豪雨の際の流水量を増やすため、もっぱら切り立ち護岸を広げる工事はしているが、親水を考えるつもりはないのだろう。

 その散歩道はさほど広くはなくて、すれ違うのがせいぜいの幅で、歩道と川の柵との間のほんのわずかな隙間に申し訳なさそうに桜が咲いている。早咲きのもののようで、二か所とももう散り始めている。9割方残っている桜を丹念に眺めて、ここぞと思うところをたくさん撮った。「最近のカメラは実物よりもきれいにとれるんですよね」と、犬を散歩させている人が声をかけていった。

 この散歩道は犬の散歩とジョギングをしている人に必ず出会う。どんどん狭くなるなっていく生活空間には貴重なところだ。反対側の学校の脇にはごく小さな公園めいた土地があって、桜が数本立ち上がっている。見たところ自分とは違って、青年期のようで勢いよく空に向かって枝を伸ばしている。まだ、蕾をつけるのははやいようで、朝の太陽を受けて枝が艶々と光っている。ここの桜が咲くと見事になるのだが、あと一週間はかかるのだろうか。