2014年7月25日金曜日

暑さに釣りで抗するのも身体のため

とか理由をつけて、梅雨と台風でつりに行けなかったときから、夏の陽気が一気に暑くなった日和に、東京湾にシロギス釣りに繰り出した。連れて行ってくれたSさんが、3人なら船頭さんが船を出すよと言っているということだったのに、じつは10人くらいの同乗者がいたので、ショボショボいくのではない繰り出しということになった。きっと、雨の間釣り好き人間はいらいらしながら機会を待っていたからなのだろう。太陽は雲に隠れていて、一日予報通りの曇り加減ならいいなどとしゃべりながら岸離れ。例のアクアラインを越したあたりで「どうぞ」の掛け声がかかった。ところがアタリがなかったようで、すぐに移動となった。

この機に新竿をもって臨んだのだが、天秤仕掛けの工夫が生きずに絡んでしまって、最初からトラブッテしまった。天秤を別のものに替えながら、隣のSさんを見ると、竿を2本使って順調かつ忙しそうに、竿の仕掛けに着くシロギスをはずしている。ようやくできた仕掛けを前方に放り込むと、潮のせいですぐに船に寄ってきてしまい、アタリを取るどころの話でない。おかしいと思いながら、錘を20号に替えてみるが同じような始末。間違ってかかったような数匹以後は空白の時間が過ぎたようだった。舳先の人に目をやると、見るたびにアタリをとって見事に釣りあげている。

ともかくシロギスが嫌というほどいるというのがわかるが、それだけにこちらは焦ってくる。そこで仕掛けを投げ入れたら、錘の位置をほとんど動かさずに置くことにした。ほとんど糸を張るようにして、あたりがなければ竿を振って糸に振動を伝えて、わずかに引くという動作にした。なにせ新竿だからその釣り具合に早く慣れなくてはいけない。ちょうど、前ほど潮の流れが無くなってこともあり、アタリがしっかりとれるようになってきた。さあそれからは、入れガカリ状態を十分味わうことができた。昼ごろには波がなくなり、風もなくなって堪らない暑さになった。汗はいやというほど出るが、蒸発しないので熱中症は大丈夫かなと思った一時もあった。朝方購入した水分が炭酸水だったので、それでもこまめに補給しながらしのいだ。

途中で、Sさんが120尾というのが聞こえてきたので、なんとか100尾を超えたいものと、懸命に頑張ったつもりだったが、結果は追いつかなかったようだ。Sさんは150尾くらいはいったのだろう。舳先の例の人は350尾だという声が聞こえた。その人にいつ目をやっても、シロギスを掛けている状態だったから、さもありなんではあったが、びっくり仰天の腕前だとすっかり脱帽した。自分としては120尾ちょうどまで釣れたので満足はしたものの、つりの腕前はまだまだ先があるようだと自覚させられた釣りだった。
帰ってきてから、氷水と缶酎ハイを十分補給して、魚の始末をしたのだが3時間もかかった。暑さにも抗した体力がまだあると自覚できたのも収穫だったようだ。