2015年2月17日火曜日

爺を鬼にして、いぬ間に写真撮影に。

 連れ合いが腰の手術をしてから3か月有余が過ぎて、その間に老健施設に入所していた爺が14日に家に戻った。いつ家に帰れるのかと、家族が行くたびに楽しみにしていた。家にいれば多少の軋轢はあっても、やってもらえることが多くなるし、我儘も聞いてもらえる。施設にいるのは気の毒なことと思いはするが、家に帰ってくれば率直なところ、世話をする方は楽でない。心と腹の虫の蠢きが並大抵でないこともある。

 義父が家に戻ってくる前に、さしかけの事柄…といってもアソビに属することではあるけれど、写真を撮りに4人で輪島に出かけた。これまでも輪島に出かけては何枚も写真を撮ってきたものの、撮影方法の未熟さもありかつセンスもいかがか、という自己嫌悪も抱えて、こと満ち足りない気持ちをなんとか挽回したいというのが今回の目的だった。

 昔写真の講習会を受けた仲間の展示会を6月にやろう、ということになっているので、やや日程が追い込まれてきてしまった。先輩にお願いしてこの時期にという設定に4人が行くことになったのだが、いずれもベテランの諸氏で車の運転も皆が可能だし、何回も通って知っているコースなので心強い旅だった。

 天気予報は雨か雪だということだった。金沢駅に到着したときには既に雪模様で、できるなら雨にはならなければという思いだった。レンタカーで走り始めて、最初の「のと里山街道」の途中にある千里海岸での初撮影は、車から降りたった時は雨だった。カメラが濡れないようにと庇いながら少しだけ撮った。車に戻りかけたところなんと、雨が止んで薄明りではあるものの、太陽の光さえ見え始めた。


 この天気の幕開けは、不思議なことに四日間を通しての展開になった。地元の人の話では場所が変わると天気がころころと違うものだということだった。山道に入ると雪がちらつき、かとおもうと次の道にはまったく雪なぞ見られないという話のとおりのものだった。