2015年2月25日水曜日

北風に 放り出されて 波の花


 能登半島を周って海を眺めているうち、波ばかりどれくらい写したろうか。同じものと思いながらも、ところによっては波立ちが違う。それでなんだか皆夢中になって撮っていた。寄せては返す波なのだから切りがない。

 切りがないと思いつつまた車を止めては写すのだから、デジタルカメラの功罪とでもいうべきものなのだろう。銀塩フィルムなら一枚いくらと費用を考えてしまうからそうはならない。だから腕前が上がっていないだけ、シャッターを押す数が増えることになる。

 波の花も名物らしいが、泡が汚れているように見える。汚れているのではなくて、多分相当海の栄養分を含んでいるのではないだろうか。陸地から運ばれたものが回りまわって陸に帰ってくると考えると、自然のダイナミックさとロマンを感じる。





波の花が吹き上げられた