2016年8月9日火曜日

写真展が終わって、「道楽」の一区切りがつく

 日常の景色でも旅の景色でも、自分が感じたところを切り取って写真に残す作業は、写真のプロアマを問わず変わらない。何を撮るのだと自問すれば、これが広くて深くてどちらかというと整理がつかない。その道の人か才の持ち合わせがある人は、すっと整理がつけられて、次のステップへと踏み出せるのかもしれない。
 
 撮る写真の対象、テーマ、視点、編集(プリント)の技術などなど、何がよくて何が不要なのかと、昇華する過程は、道楽にしては手間のかかることだ。しかし、写真を人目に晒すことは、それこそ「…飛び降り」の心持で、あい務めることになるが、そこまでの思い切りと緊張感が次のステップへの動機になることは違いないだろう。

 そのはずみの大きさは「いい写真だった」という確信の大きさにもよることだろう。しかしまあ道は遠い。今回の写真展の私のタイトルは「少数派」。たばこ嗜好者が、社会から孤立させられていくことに少し同情の思いをもって、多数派にはなりえない少数派として切り取った。