2017年5月29日月曜日

芽吹く季節の到来、生命の躍動を実感するとき

 もうアレヨアレヨとみるまに、桜の季節も通り過ぎてしまった。田んぼは雪融けの水を待っているし、山の眺めは雪がどんどん解けだしているようで、黒っぽい山肌が広がっていく。田起こしをする農作業の人たちが動き出すと、どこも静かだった山麓もいよいよ春の息吹をかんじることになる。ちょうどフキノトウが伸びきって、出たての頃のウキウキするような春の装いのページがめくられるときになる。頭の中では稲のちょっとだけ伸びて、風になびくあの姿が目の前にちらつく。大地に命が噴き出すように、うっすらとした緑のじゅうたんがそこかしこに敷かれると、感動と躍動の思いに浸ることができる。