2019年3月15日金曜日

有害な重金属が高濃度で「衛生環境良好」(東京都)といえる異常

 豊洲市場で、アンチモン、カドミウムの多量に発生している。アンチモンは一般道比べて8.1倍、カドミウムは4.8倍あると分析された。築地であれば路盤は固い石材で造られていて問題はなかった。今は水を流すことを制限されて黒い粉塵(有害物質)もたまっていくことになる。

 アンチモンは難燃剤としてゴム、プラスチックなどに混ぜられてとされる。古代は化粧品として使われた。アイシャドーにも使われたが、毒性がある故今は止めているとのこと。 

 タイヤには「顔料」として使われているという説明もある。カドミウムの方は路盤材からでたものとしているが、一般的には規制がかかっているから、出てくるはずはないと思うが、なんらかの産業廃棄物「スラグ」からのものだろうか。規制がされていても、「蓄積されれば」という隙間があるということだ。

 転じてみると、タイヤ粉塵や路盤剤の摩耗したものは、高速道路や専用道路のトンネルでは相当まき散らされている。しかしついぞ問題にしたのは見たことがない。高速道路両側に広がる田畑にも多量に舞っているだろうが、農作物への影響は「衛生環境良好」と言えるのだろうか。

豊洲市場の粉じんから高濃度の重金属 タイヤ・路面がすり減り滞留か