2021年5月25日火曜日

天上天下唯我独尊

天上天下唯我独尊

=この世で、自分ほど偉いものはいないとうぬぼれること。釈迦しゃかが生まれたときに七歩歩き、一方で天を指し、他方で地を指して唱えたという言葉と伝えられる。この世の中で自分より尊いものはいないという意味。▽「天上天下てんげ唯我独尊」の略。「唯我」はただ自分のみということ。「独尊」は自分ひとりが他の一切のものよりすぐれて尊いということ=

 釈迦についてどう考えるかをさておいて、独尊の「尊」は近寄りがたい崇高さと理解すると、端的に「一人尊い」となる。これが「尊」でなく「裁」となると「独裁」。こちらの方は現代進行形の言葉として、民主主義を求める海外での運動では、かのマスコミでも好んで(?)使われている。今の日本でも受け入れられそうに思うけど、やっぱり遠慮や忖度があるのだろう。

 しかし、そんな政府の態様は十分あると思うのに、受け入れられないと思っているのだろうか。五輪開催になにがなんでも突っ込むという現下、中止にしない「ぼったくり男爵」と痛快な批判を浴びせられても、「どうやってやるか」ということからブレない「日本の手配師」たちの行動は、戦前に似た国家総動員体制が敷かれているようにも見える。

 学校教育でオリパラを使った教育を入れ込み、小学生をオリンピックに動員して???アメリカはついに「日本に行くな」と旅行制限をかけた。もう、終わりの終わりではないのか。独裁と言われようと言われまいと、今のうちに幕引きができるかどうか。前回の東京オリンピックの時も、財政赤字を積み上げたこと忘れているのか。経済利益優先を目標とするオリンピック、「スポーツの品格」をこれ以上貶めることはない。

 東京都が、東京オリンピック・パラリンピックの観戦に小中学生ら81万人を「動員」し、拒否すれば「欠席扱い」になるーー?(430日)