2021年9月13日月曜日

楽しみな「ドクターX大門未知子」

 10月(木)9時に開始される「ドクターX」を楽しみにしている。

 中間管理職の「御意」の言葉が風情に合って、目下の政治に重ねると痛快に見える。「御意」の映像が、「忖度」態様への風刺としての味わいを披露しているようで面白い。うまい言葉を拾い出したものだ。テレビドラマにも、「水戸黄門」のように「気持ち」に寄りそうところがあると、見ている甲斐がある。この言葉を非公開の閣議で使ってはいないだろうなどと、思いをはせると余計ドラマが楽しくなる。

 江戸時代のドラマでよく使われているが、当時はまったく「真摯」に使われていたことだろう。今は忖度を強引に迫る人事制度…やらの陰湿さがまかり通って、すべてイエス返事の仕立てで、ドラマにもしにくいだろう。「ドクターX」にすべて期待を載せることもできないが、コロナのご時世を中に取り入れるとの事なので、どんな描き方になるか興味深々。ドラマ中の赤字経営の病院も、公立病院の「民営化路線」で、コロナ対応で医療崩壊にいたる現在の背景が描かれて、アンカーになっている。「社会派路線」なっていると見心地がいいので期待したいと思う。


画像 2021.08.12朝日新聞