2023年1月29日日曜日

寒いなか写真展会場を見て

撮った写真を皆がどうみてくれるかの心配は、展示した者たちの共通する気持ちで、期待と不安が交錯する。展示者の心持ちを重ねて勝手に解釈するけれども、心配でもありながら、「どうだ!」みたいな増長も少し含んだ気持ちが混じって、精神状態がかく乱される。

「神」からの授かり物はとうの昔にあきらめたので、どれだけの「学習の成果」が現れたのかが問われるときになる。今はスマホ撮影では「映え」として「カメラ撮影の既成概念」を超えて広がり続ける。それも写真であることに違いはない。それがどれだけ融合していくのかはわからないが、自分の写真としてだけに力を籠めた結果に、意図したものが映しだされて、共感を得られればそれに越したことはない。

たとえテーマが「そこの街の」とか「今の世の中の」とかという後景を意識したものであっても、違いが出ることができたらいいなと思う。いつも思うのは皆がテーマも違うし好みの違いもあって、様々な場面を切り取りながら、重ならないというのがまた一つ面白い。「みんな違ってみんないい」とは文化のありようにも適用されるのだろう。