2023年4月27日木曜日

展示した写真の思い返し

 再開発のものすごさを写真に表したかったが、それなりに力を込めたつもりが、そうでもなくて表現するのに、もうちょっと力およばなかったと思うのが率直なところ。集中してもっと突っ込んだ撮影をしなくてはいけないなと、思い返している。

 ビルがどんどん建築されて、「昔の風景」が消滅していくことには、そのテーマをもった他の人の写真が実に印象的に記憶に残る。「再開発が…」という「…」の部分にかかわるテーマは何なのだろうとずっと考えている。一極集中批判が今ではほとんど表には出なくなって、いまや公園の木を伐り、高層ビルを建てるということにまで追い込まれている。

 地方の山々を削り、採った石灰石と砂利とコンクリートで都市を固める。どこもかしこもこれでうごめき回る。ここまでやるのかという気がしてならない。地上空間を手に入れて(地下の場合もある)財産とし、持っているものと持たざる者の格差をどんどん広げることになんの思案と問題も考慮なしでいいのか。そんなバカげた成長・経済は本当に願い下げにしたい。

 「貧困・困窮」から抜け出せない、その中にいる我々も、財政が足りないからと、年金も医療もなにもかも切り下げられて、生活程度は下がるばかり。どこに安寧な幸福と未来があるのか。