2023年8月13日日曜日

「なでしこ」のネーミング気になる

 「なでしこジャパン」がスウェーデンに負けてしまった。スポーツには素人ながら、あの背の高さの違いには不利だろうなと思っていた。試合自体は「惜しくも」ということらしいから、相手の背が高くても勝つ可能性があるといえることみたいだ。

 大谷選手だって身体の大きさが、有利に働いているように思う。大きいことはいいことは条件の一つではある。スウェーデンは18歳まで医療費無料、教育費用も無料で少子化対策もちゃんと進められて、390日までの育児休業と賃金8割給付が実施されている。

 日本とは真逆に近い政治があっての「身体の大きさ」があるのかと、因果関係をなんとなく考えてしまう。日本人だってかつての時代からは身体が大きくなったし寿命も延びてはいるが、諸外国と比較してインフラへの力の入れ方が異なっている。その差で違いが出るのかとも思う。

 「気合」でたまには勝てても、勝利を重ねることにならなければ、強いとは言えない。スポーツが事業化されていくのも気になる。スポンサーがつかなければ大会が成り立たないのでは、なんのためのスポーツ競技なのだろうか。「国家をあげて」かのように盛って、選手の努力に依存して中身が何であっても、大仰に注目を集めるというのはいかがなものか。

 かつての戦時中をほうふつとさせる「なでしこ」だとか中世の「さむらい」というネーミングで、魂をゆすぶるかという戦略が、時代錯誤の思いつきで底辺(上のほうか)にあるとしたら、それも、まず抜け出すべきことという気がする。