2012年11月8日木曜日

自動車から自転車への切り替えは課題です


 温暖化対策で、自転車運用に対する国や自治体の様々な補助金があるらしい。埼玉県で補助金の使い方が不適切だと会計検査院の調査の結果わかったと報道された。補助金は駐輪場の工事費用にかぎられているとのことで、管理運用にかかる分は対象にならないというものだった。

 自治体では自転車購入の補助制度を実施しているところが、増えているようだ。福井県では自動車から電動自転車通額に転換する場合一部補助。奈良市で幼児2人同乗基準適合自転車購入補助金。桐生市は、電動アシスト自転車、又は電動アシスト自転車と自転車用チャイルドシートを同時に購入する場合、購入費用の一部を補助など、各地に広がっている。

 自転車利用の効用が遅まきながら日の目を見るようになったのは、車社会からの離脱と言う点でいいことだと思う。ただ、乗車している道路での安全がなかなか確保できないから、自動車と歩行者との「争い」を調整することが急がれなくてはいけないだろう。

 アメリカの各都市では自転車をシェアするサービスが拡大しているとのこと。盗難を防止する「追跡技術」が開発されて拡大にはずみをつけている。米国で一番大きな自転車シェア組織はワシントンにあって、自転車数1,670台、貸借ステーションが175カ所というもの。1年あたり約842㎞分の自動車利用、約221㎏の二酸化炭素排出が削減されたとはじいている。

 こういうところは見習って、日本ももっとダイナミックに取り組んだらいいのではないかと思う。


自転車王国オランダは、人口1600万人に対して自転車は1700万台。企業に対して、自転車通勤の場合に優遇税制があり、政府の手厚い誘導がある。自動車、公共交通機関、自転車という三つの手段を要素として長年検討されてきた歴史を持つ。自転車専用の橋やトンネルまである。自動車優先の交通対策しかとってこなかった日本とは雲泥の差だ。



2012年11月7日水曜日

今年の大卒者の就職、ミスマッチで片付けるのか


 ことし春の大学卒業者のうちの20万人が、求人があるのに就職しなかったのは、ミスマッチで中小企業が採用意欲にあっていないということで、政府が経済団体や大学で協議会を作って対策を考えるという。


 大学卒業者が大企業に就職を希望するのは本人と家族の願いだ。目標をそこにおいて、賃金や処遇の厚い企業を選択するのが、夢になっている。これはまったくあたりまえのこと。大企業が売り上げの減少を理由にして、新規採用を控えながら、一方で非正規雇用を13万人も首を切るリストラをはかる。その一方でしっかりと内部留保を蓄積している。こういう横暴なやり方を放置して、ミスマッチはないだろうと思う。

 企業の社会的責任がなくなってしまっていいのか。政府が雇用拡大について有効な対応を一切しないというのも許されないことだ。決算が赤字のときは大声で言うが、これまでどれだけの利益をあげてきているものか。


 全国知事会が、東日本大震災地の大幅な地方公務員不足を解消するめどが立っていない、「定員適正化計画による職員数の縮減のなかで、被災地へ職員を派遣しているが、職員に負担がかかっている」などとして、国に「国家公務員などの中長期的な派遣」その他を要望している。(11月2日)


 こういうところに公務員を配置して雇用をはかれるのではないか。震災復興に名を借りて、復興予算を様々流用していることが批判されているが、そんな不届きな知恵ばかり使っていないで、まともなところに知恵をだして政治をして欲しい。

2012年11月6日火曜日

歌は世につれ、世は歌につれ


 花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた ひとそれぞれの好みはあるけど どれもみな綺麗だね この中でだれが一番なんて 争うこともしないで…♪
ひとりひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい…♪世界に一つだけの花…♪

 ちょっと泣かせる歌詞だ。「世界に一つだけの花」が著作権使用料の過去30年間の上位100曲の1位で表彰された。「競争社会」にいやおうなく生きていく若者の共感を得たのだろう。日本音楽著作権協会(JASRAC)は、年間の著作権使用料が多かった楽曲を発表しているが、賞創設から30年ということで特別に3曲を特別表彰した。

 所属していた合唱団で、この歌を「一生懸命に」練習したことがあった。若者の歌ながら、発表会に向けて幅広い選曲をしたのだろう。しかし、歌詞も曲も自分としては好みながら、早い曲の展開についていくまでに時間がかかった。高齢者予備軍としてはなかなか触れられない曲だったから、仕上がって合唱できたときには満足だった。この特別表彰の2位は「居酒屋」、3位は「ふたりの大阪」だったから、カラオケ選曲の対象にも入っていて、自分の社会参加がまだ終わっていないようで、なんとなくうれしい気持ちになった。

 原発依存を批判した忌野清志郎の歌があった。歌も力になっている。



2012年11月5日月曜日

都知事候補、いい人が出てきてほしい


(毎日新聞111日)
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石原慎太郎氏(80)が31日付で辞職したことで事実上スタートした東京都知事選(11月29日告示、12月16日投票)に、脱原発を訴えるグループの間で立候補者を擁立する動きが出ている。支持母体をどう組織するかなど課題も多いが、官邸前デモに発展した脱原発のうねりが都知事選の争点の一つになる可能性が浮上している。
 擁立を模索しているのは、脱原発を訴えている複数の市民団体や労組。民主党の一部議員にも動きがある。関係者によると、候補者としては「脱原発基本法案」の作成に関わった前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)や、元内閣府参与で「反貧困ネットワーク」事務局長の湯浅誠氏(43)らの名前が挙がっているという。4日に有志が候補者擁立に向けた集会を千代田区内で開く。
 今年5月、原発再稼働の是非を問う住民投票条例制定を求め、32万人余りの署名を集めて都に直接請求したメンバーの一人は「官邸前に20万人のデモが集まっても、選挙でその意思を示さなければ現実は動かせない」と擁立の意義を語る。次期衆院選に比例代表東京ブロックに候補者を立てる方針を決めている日本版「緑の党」の選挙担当者も「脱原発の統一候補が決まれば全面支援する」と話す。
 ただ、脱原発への賛同はツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアで広がっているが、組織化されていない。支持をどれだけ広げられるかは未知数だ。(毎日新聞111日)
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 こんな動きがでている。脱原発は焦眉の課題だから当然に思う。ただ、そればかりが都政の課題ではないから、今後政策の話でどう動いていくのか。しっかりした人に出てもらいたい。

2012年11月4日日曜日

権力を批判しているものは文化勲章を辞退すべきだという主張


 文化勲章、叙勲は権力を持つ側が政治的にやっているものだから、半権力を標榜するものは辞退すべきで、矛盾を感じないとすれば堕落だという主張があった。大江健三郎氏や杉村春子氏は文化勲章を辞退した。大江健三郎氏は「民主主義に勝る権威と価値観を認めない」という理由による。

 その後の辞退者はなく、教育基本法に反対した山田洋二氏、九条の会の呼びかけ人の梅原猛氏が受章、天皇制も批判した故井上ひさし氏も受賞した。これを喜んでいることは、半権力の立場でないという。

 そうだろうか。なぜもらうかは、その質問をしてみないと想像の域は出ない。ただちに「反権力」の立場に堕落したといえるのだろうか。周りでの「評価」なら、さまざま言える。受章してしまった人が今後その主張や批判を変えてしまうということになるのなら、「反権力」の立場からの「堕落」ということも言えるが、普通はそんなことはないだろう。350万円の生涯年金のために受章するという程度の懐具合でもないだろうし。

 先日こんなニュースがあった。
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内部通報の自衛官‘不当な制裁’と提訴

停職の懲戒処分を受けた陸上自衛隊1等陸尉の男性(42)が、内部通報に対する不当な制裁だったとして、処介取り消しと損害賠償を求める訴訟を26日、東京地裁に起こしました。
 訴状などによると、男性は藍綬褒章の叙勲候補者を推薦する業務に従事していた2007年、防衛省が定める推薦基準を満たさない受勲者が出る恐れがあるとして、推薦できないと上司らに伝えましたが、「任務違反」と叱責され、嫌がらせを受けました。
男性は上司の監督を無視し、推薦業務のずさんさを公にしようとしましたが失敗したため、09年7月に内部通報しました。11年6月に通報への回答が示されましたが、その後、07年に上司を無視したことが懲戒処分対象とされ、今年2月に停職6日の処分を受けました。男性側は「処分は、業務のずさんさを隠蔽し内部通報を形骸化させることが目的だ」と主張しています。

防衛省陸上幕僚監部広報室長の話
訴状を見ていないのでコメントできない
赤旗2012.10.29
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 叙勲制度が、「無理矢理」に推薦しても対象者を決めることもあるということが表に出た。こんな程度のものであるというをみると、どっちでもいいんじゃないのという気にはなる。

2012年11月3日土曜日

こんなことができるなら、地方交付税もできる?

 原子力規制員会が設置法の例外規定によって「原子力緊急事態宣言」が発令中との通知を閣議決定した。規制員会の人事は国会承認されていないのに、堂々と「再稼働の判断」までできるという不思議な事態になっている。法的な根拠を軽んじたままの責任とはどういったものだろう。

 一方特例公債法案の成立がないので、地方交付税を使うことができないという事態を、野田首相が全国知事会に説明した。自治体からは当然異論と批判がでた。地方自治体はやむなくは銀行に借金して財政に組み入れるという方法をとっている。住民の生活にかかわる問題を人質にとって、国会の運営をしようというえげつない方法だ。こんなことを主導している「3党」の責任も大きい。

 それにつけても、規制委員会のいい加減な設置の熱意にくらべて、地方交付税の扱いは酷いものだ。「本体が決定」できなくても、地方に資金をわたすことなど、簡単にできそうに思うけど。

2012年11月2日金曜日

奥多摩湖が平地の池のようになった


 東京労釣連のヤマベつり大会を開いていた奥多摩湖は、10年来ヤマベが釣れなくなっていたる。奥多摩湖では正月の「初釣り」にはじまって、4月の清掃つり大会(奥多摩湖の清掃をして、綺麗になった湖でヤマベを釣る)を開催していた。単会の例会でもよく行くところだった。都心から離れた自然の懐で景色を楽しみながらヤマベ釣った。しかし、釣れなくなったために、「初づり」は2000年を最後に止めてしまった。「清掃ヤマベつり大会」の実施も見送ることになってしまった。東京の釣り場として、何度も釣りをした者にとっては寂しい限りだ。

 小河内ダムは1957(昭和32)に造られて、水道専用貯水池として使用、現在は渇水時の水瓶としての役割とされている。東京都の「魚センター」が毎年刺し網で魚種の調査をしている。その結果によると、ヤマベは、ここ2年間は全く網にかからない。平成11年には200尾を超えていたから相当な変容だ。ワカサギも同様に4年間で急激に減っている。ただ、以前から多かったわけではないので、その年による環境の変化の考慮がされないと一概に結論付けできない。


 しかしその代りにドジョウ、ウグイなど水底が泥でも生息できる魚が増えてきているという傾向があると発表されている。今年初めて採れたというモツゴも泥底を好む魚だ。ダムを湛水して45年になり、相当ダム底に泥が堆積しているのだろう。こういう魚は、標高500メートルに生息するというものでない。つりの会の釣りもできなくなったが、ダムとしての機能も終末に近づいているということだろう。
魚センターの奥多摩湖出現魚種調査
 2005年10月8日奥多摩湖



2012年11月1日木曜日

ネットを使った運動が広がっている


 国立総合児童センター「こどもの城」の閉館問題を、ブログを初めて使って「拡散」した宮本さん(衆議院東京比例候補)。ブログは一日1000人以上が見ることもあるらしい。ツイッターとフェースブックで合わせて5000人近い人が紹介して広がった。国会請願の署名運動と合わせて、署名サイト「change.org」の協力も得て半月で3000人の署名を集めた。その力で渋谷区議会が閉館見直しを求める意見書採択した。…11.1赤旗報道

 昨日のNHKの報道でこの問題をとりあげて、ネットで広がった運動として紹介されていた。

昨日のフェースブックにこんな投稿があった。
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 きょう初めて日本機関紙協会の常任理事会なるものに出席。新聞労連や全建総連、全商連等々が常任団体。で、自己紹介がてら先日のソーシャルメディアの講師をした話をして、組合員から労働組合のソーシャルメディアポリシーをつくってもらいたいとの要望が出たこと言ったら、全建総連の方も同じ問題意識を持ってて、今度の常任理事会に私がその叩き台を作って議論することになってしまったとさ…(^_^;)…言い出しっぺが…という奴です。(T_T)
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インターネット署名の訴えが投稿されたので、メールを打った。
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【賛同募集】市民メディアに警察が家宅捜索~抗議声明

 今月10月1日、大飯原発の再稼働反対行動を取材していた市民メディアに、福井県警が家宅捜索を行い、撮影したビデオ素材やパソコンなどの機材を押収するという出来事がありました。警察による押収は、撮影された未編集ビデオを入手することが目的と見られています。この問題について、映像作家などが中心となり、昨日(10/29)、警察と地裁に要請文を送りました。
一般市民をはじめ、ジャーナリスト、映像メディア関係者に広く賛同を募っています。賛同いただける方は info@ourplanet-tv.org にメールをお送りください。(お名前が公表出来る方のみに限らせて頂きます)
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2012年10月31日水曜日

温暖化対策を進めないと

 中国でも低気圧の影響で、被害が起きていると今朝のNHKニュースが伝えた。世界の天候のニュースだったから、当然アメリカのサンディハリケーンも伝えたが、このハリケーン800キロにも影響を与えるともので、740万人以上に被害、7州で33人の死亡が確認されているとのこと。大統領選挙にも影響を与えようかという凄さだ。  

 今夏は、北極の氷が溶けて記録を更新した。日本でも台風を含めた集中豪雨の被害が広がって増え続けている。地球温暖化の影響と断定できるのかどうかは、専門家の意見も大切だと思うが、その影響を指摘する声も多い。特に温暖化対策に不熱心なアメリカや日本が、憂き目にあたっている。

 被害は大きくなるばかりで、生命財産に対する被害、影響をこのままにしておくわけにはいかない。相手が自然だから「敵」の性格付けはできないが、人類内部で言えばテロだ。テロ、テロと言いながら、軍事行動や軍事力の強化ばかりしている費用の使いかたを止めて、温暖化に対する研究と対策に振り向けたらどうだろう。

 「中国の低気圧で被害が」のニュースはネットでは探せなかった。ニュースの価値として見ていないのだろうか。日本から逸れて、アジア大陸の方へ進んだ台風は「日本からそれた」と切り捨てるが、台湾、韓国、アジアにいけば知らぬ顔という予報、ニュースのあり方も変だ。

 日本企業の工場や、日本人在留者も少なくないだろう。中国にも多くの進出をしている。「国際化」を都合のいい時だけ使わないで、「人類みな兄弟」並みの位置づけをしてもいいのではないか。

2012年10月30日火曜日

釣り竿のバリエーション

 釣り道具は、大概上州屋の世話になることが多い。町場の釣り道具屋が、経営が成り立たないで閉店してしまうから、余計そういうことになる。つり道具の中で大切な竿は、達者なつり師を目指す人は、とりわけ大事にする。

 メーカーも高い竿を作って新しいものを売り出すが、こちらの懐具合があるので高いものをなるべく避けて買う。ただ、自分が好きな種目である渓流に関しては、いい竿を買って備えている。D社の「匠」の竿は、イワナ釣りを始めたころからすぐに使い始めて、現在も重用している。

 3年前だったか新しい「匠」をネットから購入した。これまでに比して安いので、取り寄せてみたら「海外製造」だった。品物としてはあまりいいものという感じはなかった。

 ハゼ用の竿に関しては、上級者が和竿をよく好んでいる。和竿の良し悪しは、良くはわからないのだが、ハゼが餌に飛びついたときや、その場で居食いしたときの「当たり具合」が何とも言えず、ここちよい。わかり易いといった方がいいのだろうか。そのときのショックを吸収してくれるから、かかりがよくて良く釣れるように思う。

 己の場合は、今のハゼ竿は8000円のイワナ用に購入した竿で、使用中にたわいなく折れてしまったものを、改良して先の方だけを使って造った。手元に庭で出てきた竹を繋いで、ちょうど握りやすい太さにした。3.2メートルの長さになったこの竿が常用の竿になっている。

 一から作った竿はワカサギ用のものがある。1メーターほどの長さの穂先の元を買って、先を細くヤスリで削って、これに安物のフナ竿の手元の部分を繋いで造った。これで、丹沢湖でワカサギを釣っている時に、「大物」がかかってしまった。上がってくるまでは30メートル近くもあるので、抵抗が強くて竿は折れると思ったが、浮かせるとサツキマスだった。

 取り込むときに友人が、魚に絡みついた針をはずしてくれた。その時に友人が指に針を刺してしまった。先日その友人と会ったときにその話を思い出して笑った。ワカサギ釣りに行こうという計画ができた。

2012年10月29日月曜日

艦隊のかっこよさの先に見えるもの




フェイスブックに載った、写真サイト(東京写真部)に投稿された艦隊の写真に集まった評判。

◇いいね!1213 ◇コメント28 ◇シェア57

(共感した場合に「いいね」のボタンをクリック, 「コメント」は下記のように書き込む, 「シェア」は写真を自分のサイトで紹介する)

コメント集
・パッと見たら、完全に「空母機動部隊」ですね。
・観艦式ですね。
・私の持ってる写真も投稿しようかなって思いました。
・シェアさせていただきます。
・ありがとうございます。
・日本の空母護衛艦隊だ。と言うとあの国を刺激するかな?写真とても綺麗です。
・先日の観艦式での写真ですね。私の撮影とは比較もできないほど素晴らしいです。
・サンタ・クルーズ諸島沖に急行する隼鷹・飛鷹の姿かと思いました!
・怖いけど、かっこいいとも思ってしまう男心
・かっこええねー。
・美しい!!
・昔の連合艦隊みたいですね!写真としてもよいです!!
・かっこいい!

けど、平和であって欲しい!
・身震いするほど身が引き締まる!
・素晴らしい!観艦式ですね。すばらしい〜♪

私の「コメント」は
・平和の対極を思います。


2012年10月28日日曜日

東電が福島復興に全社員で…は?


 東京電力が起こしてしまった事故の責任は事業者として、大きな責任がある。被害を受けた住民や自然環境に対してこれから先償っていく責任を負っている。ここをあいまいにして、なおかつ原発を稼働させようとすることは、誰が見ても納得できることでない。

 東京電力が2013年4月から、全社員を福島に派遣して復興にあたらせるという方針を決めたと伝えられている。事業責任が問われ、反省もしていないものが復興支援となると、安全でないとはっきりした「安全神話」を将来に再構築すると意図していることになる。

 それでは責任の取り方が違うと思う。それに全社員3万8千人が年間延べ10万人体制で臨むということだが、電力事業遂行の意思決定にも加わらない「ヒラ社員」等が、全員で責任を取るべきことなのだろうか。

 東京電力が起こしたことだからと、会社全体、全員をターゲットにした批判はわかり易いが、全社員が雇用主と同じ立場ということは言えない。公務員の給与が高いという主張が、高級官僚と一般の公務員と同等として扱われるのと同じことだ。

 「坊主憎けりゃ」というのは乗りやすい。メディアも往々にしてそういう扱い方をする。雇用者は雇用主へのアイデンティティを要求されるから、マインドコントロールを受ける立場だ。そうしないと継続して就業することはできない。その意味での責任はある。しかし事業者が社会貢献、社会正義の意味をかみしめることを踏み外さなければ、こんなことにはならなかったのではないか。企業家の「良心」はないものだとは思いたくないが。

2012年10月27日土曜日

都政がよくなればいいが。

 石原都知事に対してマスコミは、これまで人気者扱いでどんな失政、言動にも配慮してキチンと批判してこなかった。やりたいことだけをやって、放り出すのは解っていたことだろう。放任したことで、どれだけの失政=無駄をやらせてしまったことか。

2016五輪招致の大宣伝、電通独占の新宿西口

 職員全員に配ったバッジ

     →つづきの写真

2012年10月26日金曜日

80歳にして立つ石原慎太郎知事


 石原慎太郎元知事が、電撃的辞任した。会見が50分独壇場のようだった。国会議員を途中でやめた「実績」で、また途中で止めるだろうと思っていた人は多い。また、国政に出て行くのだから「80歳にして立つ。」だから普通なら尊敬すべき事柄だろう。

 憲法を破棄しろだとか、徴兵制を2年やった方がいいとか、時代錯誤みたいなことを実現されるのではかなわない。ついこの間、猪瀬氏を除く副知事を全部変えたのもこの布石だったのかもしれない。

 橋下大阪市長が国政に出てくるまでの繋ぎと言うこと言明は解りやすい。維新の会は、橋下市長の発言や行政に対する批判で、「支持率」が下がってきた。その政策上の不一致を整備して、助け船を出そうということか。

 途中投げ出してやるのが、法制上許されることではあっても、その事情はだれもが納得できることでなくては支持されないということだ。新党結成を都民が望んでいることにはならない。「だったら、前回の知事選でどうして立候補を止めなかったのか」という、インタビューに応じた人の話に合点がいく。

 途中で首長を辞めて、「政界入り」という人がぞろぞろ出ているが、若者並みの行動したことは「褒める」べきことなのかどうか。原発は続けるべきだという発言は、今多くの意向に沿わないことも確かだ。この一点でも未来に貢献するということにはならない。都知事改選の度に、「もうお辞めになれば」という都庁内の声が多かったが、そこだけは「歓迎」になったのかもしれない。

2012年10月25日木曜日

オスプレイは好き勝手に飛ぶ

 フェイスブックに投稿された、オスプレイの写真。所構わず飛んでいるし、夜間の訓練も始めた。





2012年10月24日水曜日

秋の憂鬱

 朝は晴れ上がった。風邪がまだ残っているが、低気圧が寒さを持ってきたらしい。20度を切ってきたので、秋本番になったことを感じる。10月に入って、小物釣りとしては種目が変わってくる。
 カワハギ釣りに行こうと思っていたのに、行く人、釣り場、日程が調整できなくて、不定愁訴に陥りそう。

 山麓の仙人が、従妹が付き合って山形まで遠出できそうとのことで、月末の訪問は止めることにした。週末には行ってみたい集会があるので、ちょうど良いことになった。交流サイトのページに、賑やかになってきた秋景色を、カメラを持って眺めてみたいとは思うがそうもいかなくなった。

 その交流サイト(Facebookなど)の写真は、非常にきれいに映している。画像処理のソフトも駆使しているものらしいが、綺麗さを意図的に強調するみたいに感じると、少し嫌になる。己の写真も腕がいいわけではないが、癪のあまり人気を感じる味が撮った写真を、わざと投稿する。

 そのカメラサイトに選択されて、評価はされないが、うっぷん晴らしをした気にはなる。その写真はとこどき「いいね!」のサインをもらうことがある。少しだけど。



2012年10月23日火曜日

悪食はイワナか人間か


 魚は、自分は育つのに様々な動植物を摂る。「摂る」のはこの字で良いだろうと思うが、魚が摂る場合は「獲る」「採る」「盗る」「捕る」と、イメージは広い。

 「盗る」は、言葉が悪いが魚が餌を食べるときに、我先に飛びつくという動作がそう見える。ハゼ釣りの時にアオイソを投げ入れると、数匹が寄ってきていったん停止し、次にそのうちの一匹が飛びつくという場面がよくある。目の前のエサを持っていかれた方からは「盗られた」となる。

 イワナが悪食(あくじき)と言われる。水生動物から陸上の昆虫などなんでもと言うほど食べる。ネズミだの蛇だのといったもの、場合によってはイワナの子供まで。食べるものの範囲が広いからこのように言われるのだろうが、イワナにしてみれば、生息環境の厳しいところで生きていくための力なのだろう。

 イワナは警戒心が非常に高くて、人が歩く足音や影などを察知すると岩陰などへ避難してしまう。ところが、一度エサを食べて釣り上げられ、うまい具合に針が外れて、また水中に落ちたような場合でも、またエサを追うことがよくある。この執念も生きていくための力のようだ。

 病院を「駆け込み寺」代わりに使った閣僚。また、おやめになると目されるが、目まぐるしく変わる内閣と閣僚は、諸外国からどう見えるのだろうか。イワナの世界から見たら、日本人は飽きもせず資格に乏しい人材を大臣にしてはコロコロ変えて、悪食だなと思われているだろう。

2012年10月22日月曜日

冤罪は国家の犯罪


 遠隔操作によって、ウィルスを使った操作をさせる犯罪は、大きな問題だ。パソコンの性能が改良されると、様々なソフトが動かせるようになるし、「亜種」のような無料ソフトもでてくる。これを防ぐのは、いわば「イタチごっこ」になっていく。

 しかし、だからといって「誤認逮捕」がでてくることが免罪されることではない。神奈川県警に誤認逮捕された学生は「認めないと少年院にいくことになる」、検事からは「認めないと長くなる」と言われたという。取調官は「言っていない」と言っているらしいが、このセリフは、冤罪事件では必ずと言っていいくらいでてくる。任意で身柄を拘束して供述調書を唯一の証拠にして、逮捕起訴するというやり方が、普通のやり方になっていることが問題。

 「認否」で供述が変遷したというのは取り調べの強圧的なことで起きたこと。多くの場合に見込みで、被疑者が犯人となる場合があっても、間違いがあってはならないことは当然だろう。

 マスコミのこの報道を見ている限りでは、誤認逮捕は間違いない状況と思っていたが、謝罪まではこんなにも時間がかかるのだろうか。それも釈然としない。証拠に基づく科学的な捜査は、テレビのドラマでもよく出てくる。現実がそれ以下では情けない。

2012年10月21日日曜日

翌朝4時まで遊んでいいよ…では。


 沖縄の米軍が、4万人に外出禁止令を出した。沖縄東門市長は、米軍の対応がこれだけでないことを期待するコメントをしていた。同感。ルースアメリカ大使は「個人的に沖縄の怒りを理解する」というセリフだ。

 個人的にしか理解できないということが、いまの日米の関係を表している。「アメリカは世界の指導者として軍事的優位性を保つ必要がある」「アメリカは日本を守っている」のだから、その重みを考えれば受任してもしかるべきところ、現下の状況では言葉にできないので、個人的に理解して謝罪するということ。

 こんな態度をさせているのが日本政府。抗議ひとつできない。沖縄県知事がアメリカに行って抗議をするというのに、日本は国民に対してのなだめ役を積極的にするというわけ。こんなことを続けてきたわけだから、だれもがいい加減にしろという気持ちになってくる。

 外出禁止令が23時から翌日4時までというのは、まったく馬鹿にしている。これまでは、「戦時行動(あるいは準備行為、訓練)が大変だったから、ゆっくり休め。ついては翌日の4時までいいよ」ということだった。これも極めて異常なこと。普通の生活からは4時まで遊んで来ていいという概念はない。基地の町がどんなに危険な状態かがわかる。

2012年10月20日土曜日

「闘わぬ愚かな棄民」とは


 当初は民をバカにし、専門家の話を聞けと言って被曝させ、今は、そのバカにした民に、自己責任でものを食えと言って被曝させる。隠された被曝。食わされ被曝。食わされ被曝。騙され被曝。棄てられ被曝。除染で被曝。計らず被曝。無知での被爆。闘わぬ愚かな沈黙の棄民の被爆。
Facebookの投稿

 なるほどと思って転載してみたが、「闘わぬ愚かな沈黙の棄民の被爆」は少し違和感を持つ。「無知での被曝」までは扱われている立場を言っているので、違いはないが、そこまでで充分主張は述べられているように思う。そうだだから脱原発でということは言い表している。気持ちの上で「闘わぬ愚かな…」はわかるにしても、棄民の評価を「愚か」としてしまったことで、こういう立場に追い込んでいる連中を、論理的には免罪にしてしまったように思う。

 こういう引用をしていいのかどうかはわからないが、Facebookへの投稿で公開されたのを見て気になった。