2014年2月12日水曜日

かせ鳥の奇祭を楽しませてもらった

 上山温泉街を回って歩く「かせ鳥」行事は、江戸の大火災の時、火食い鳥が空を舞って火災を広げたように見えたことから、鳥に水をかけて火を止めるという「火伏せ」の意味があるとされる。家内安全、商売繁盛、火の用心、五穀豊穣を祈っての民族行事として伝えられている。明治時代に藩の行事だからということで廃止になったものを、昭和34年に有志が復活させ、毎年今の時期に催されている。

 そんな歴史を少しだけ気にしながら、上山駅からかせ鳥行列のコースを追いかける。上山城から出た行列が温泉街に向かっているという情報を聞いて、コースの逆から回り込んでおいかける。いたいた、軽自動車に乗って太鼓をたたくおかあさん。後をくっついて歩きながら笛を吹くお兄さん。「かせ鳥」たちは藁の衣を着、藁靴を履いて踊る。なにか唐傘の一つ目小僧のようないでたちだ。かせ鳥たちは、この寒空に水をかけられて鳥肌が立っている。まわりは面白がって騒いで笑っているが、みんなを楽しませようと、一所懸命に踊る。旅館の門前を回って歩きながら、願いがかなうようにと踊る。大変な役目だ。

 待ち構える店の人、子供連れの家族もバケツの水を汲んで用意し、柄杓やオタマまで使って、かせ鳥に水をかける。そのうえ、かせ鳥が纒っている藁を抜き取って、縁起物として提供しなくてはならない。子供たちも大人も踊りの休みの時によってたかって藁を引き抜く。女児がこの藁で髪を結うと黒髪豊かな美人になるという言い伝えだ。奇抜な祭りがあるものだと思いながら、上山駅の休憩地点までついて行った。カメラを持った人たちが、よい場面を写そうと祭りの関係者のようなそぶりで、一緒に行動しているのもなにか可笑しい。

 昼食には掛けそばにモチを入れてもらって、温まった。少し早かったが旅館に行くと、もう部屋に入れるということだったので助かった。2時過ぎに旅館の前にかせ鳥が来るということで、一服したあとまた続きの写真を撮ることになった。
 「かせ鳥」はその意味が「火勢鳥」にも「稼ぎ鳥」ともかさねられているとか。だから「かせ」が仮名なのかと納得。雪の晴れ間に恵まれた日になった。












2014年2月10日月曜日

釣りと環境シンポジウムに60人が参加

 「釣りと環境シンポジウム」があった。福島県の川内村で釣った渓流魚を検体にして、放射能汚染の状況を調べようと取り組まれている。地元では環境の汚染状況から、釣り客を呼べない状況になっている。生活にはもちろん、観光も食に関わる問題にも過酷な現実が襲い掛かっている。釣りを志向する方にとっても、安心して楽しむことができないで、頭の隅にいつも「汚染」を心配しながらやらざるを得ないという状態におかれる。

 行政もはっきり言えば「隠し立て」する方に力を注いでいるから、風評めいたことが伝播していくことになる。シンポジウムでは、渓流の破壊をもたらすダム建設の問題にも触れられて、自然の環境破壊に対する脅威がなんらの反省もなく進められている現状も触れられた。釣りにかかわる業者の方や、渓流の釣りの専門の会の方も、今後の成り行きについての懸念が述べられていた。

 原発はない方がいいと、誰しもが考えている。その声は圧倒的でも、「安全なら…」のような仮定形の主張が現実には幅を利かせている。そんなときに特に山合いの放射能汚染を考えてみようという試みは適時を得ていると思えた。自然と戯れる権利が侵害されているという弁護士さんの話もその通りだと思った。法的な訴えのほかに、ソフトな面での意見交換は有意義だったし、今後もずっと考えていくべきものというより、やらざるを得ないことになるのだろう。そういう荷物を負わされている。





2014年2月9日日曜日

雪が何かを呼んでいるのかも

 雪が積もった。日常生活には降雪に共感するということはないだろうが、雪を楽しんでしまおうとか、観光の対象にしてしまおうとかということは、共感の一部なのだろうか。お隣さんの若奥さんの雪かきもそんな風だった。毎年雪と戦うところは、本当は辛い思いがいくらでもあるのに、逆手にとって楽しんだり笑ってしまおうとかするのは、人間の知恵かもしれない。

 選挙運動は人を活気だてるところがあるようだ。まして雪が降っているときの最後の訴えとなれば、熱がこもる。雪が何かを呼んでいるのか…。昨夜は池袋に一仕事あり、帰りに新宿駅を通りかかった。











2014年2月8日土曜日

自然は人間をはぐくむと気づく若者

 「マンモス防潮堤が攻めてくる」というFacebookのページが見られるようにセットした。税金8000億円を投入して東北沿岸部に巨大な防潮堤がつくられようとしていることを考えようという趣旨だ。
 
 「防潮堤は100年に一度あるかどうかの”非日常の論理”で考えられているのに対し、それ以外の99年と364日をいかに豊かに生きるのかというまちづくりは”日常の論理”で考えなければなりません」との言葉に感心した。続けて高校生の声も紹介されたが、これもなかなかのもので「乾いた砂漠都市」に住む者にとって忘れてしまいそうなことを想起させてくれた。

「目に見えなくても」
 阿部愛里(宮城県気仙沼市 気仙沼西高校3年)

みなさんは小さい頃、自然を「不思議だ!」と感じた経験はありませんか?

私は、土は茶色いのにどうして赤や黄色の花が咲くのか分からなかったし、砂は誰がつくってるのかずっと気になっていました。「花の中はきっと物凄いことになってるんだ!」と保育園の花をこっそりちぎって、ワクワクしながら花を解体したけど、待っていたのはあっけない頭だけでした。あの絶望感は未だに忘れられません。面白いですよね?

私とは違っていても、きっと小さいころに自然がどうしても不思議に感じたり、自分と周りの生き物が同じだと思いこんだりした経験がある人は必ずいると思います。それをセンス・オブ・ワンダーと海洋学者のレイチェル・カーソンは呼んでいます。

私は今、18歳になって、花の中身がどうなっているか教科書で説明されてしまったから、なんだか少し悔しいけど、センス・オブ・ワンダーを感じなくなってきました。少し大人になったんです。

今、海の側に防潮堤が建とうとしています。県内最大の高さは気仙沼市小泉地区の14.7mです。先月、その小泉地区を歩いて写真を撮るというシンプルなイベントに参加しました。県内外のサーファーから愛されている海。綺麗な空には野鳥が飛んでいます。小泉には湧水が至るところから湧き出ていて、「小泉」という名前の由来にもなるほど、水に恵まれた土地です。風が吹くと砂が浮いて、サァーとうねりながら風の流れにのっていきます。そうしてはじめて尖がった頭を出す貝たちに出会いました。

「こんなところでも生きてるんだ!面白い!」

砂浜に打ち上げられた貝は年齢10歳、同じく10歳の小学生の顔と同じくらいの大きさでした。小泉は貝などの小さな生き物たちの楽園で、それゆえに空には野鳥がたくさんいます。街灯がないから夜は満天の星空と、聞こえてくる波の音が最高なのだそうです。ここにたくさんの子どもを集めたらきっと、とんでもないセンス・オブ・ワンダーに出会えるはずです。

私は将来、気仙沼で子どもの感性を高めていけるような教育をしたいと考えています。別に大きいことをするわけではなく、自分の子どもやその周りの子ども達が自然と触れ合いセンス・オブ・ワンダーを感じ、自分と他人のエンパシー(共感)を感じられるような面白い教育ができたら良いと考えています。

〈続きはWebサイト→『マンモス防潮堤が攻めてきた!』に〉

続きの一部コピー

 「いろんな人のいろんな意見がありますが、見えない防潮堤に目を向けてみてください。私は怖いです。海へ行って砂浜を踏んだときのワクワクする感覚、美味しい魚を食べて育ってきた私たちには分かるはずです。私はその感覚を忘れたくはないし、味わった人には忘れてほしくもないです。そして、できることならその感覚をたくさんの子どもに感じてほしいと思っています。」

 この防潮堤が地元の意向も聞かずに、決められたことに大きい批判があって、従おうとする県に対しても、さまざまな方面から批判があがった。NET署名からの要請もあり、自民党で「見直し」の声が出ていると報じられている。しかし、一時止まった大型公共事業のダム建設もほとんどが促進に切り替えられた現状で、素直に見直しがされるかどうか。名護市長選の結果もまるで民意もなかったと同じ扱いが平気でされるのだから、監視は怠れない気がする。





2014年2月7日金曜日

都知事選、なにがおきているか、NET情報から

 新聞が載せることができない速さと、情報量がNETにある。ブログで紹介される事柄は、「アナログの世界」でもちょっと無視することができなくなっている。たしかに良いことばかりではないが、自分の知識の及ばないところを埋めてくれるものがある。
 都知事選の終盤にかかって、選挙戦が盛り上がっている。NHKが朝のニュース番組で、ソチオリンピックのニュースをトップにして延々と時間を使っている。大事なこと、知らなくてはならない情報がいくらでもあるのに、ツラッと素知らぬ顔で報道されると腹がたってくる。

BLOGOS(週刊文春)の記事で、都知事選挙の様子が描かれている。それなりの割引をしながら読んでみた。

その一部コピー
 「舛添要一元厚労相を推す自民党幹部も『こんな不思議な選挙戦は経験がない』と首を傾げています。街頭演説に集まる聴衆の数は、細川護熙元首相陣営の方が圧倒的に多い。原発即ゼロ、再稼働反対を叫ぶ度に『そうだー!』などと声が上がるなど盛り上がっている」(都知事選担当記者)
細川陣営関係者からはこんな不満も漏れてくる。

 「事務局長だった馬渡龍治元衆院議員も選挙中に解任となり、物心両面で支援していた木内孝胤元衆院議員も離れていった。彼らに近い人物たちがネットや雑誌に昔からの側近のネガティブ情報を流し、もはや内ゲバ状態。勝手連と言えば聞こえはいいのですが、要は細川さんが『よきにはからえ』の人なので、選挙を戦う組織としての統制がまったくとれていない。劣勢でも殿さま出勤は変わらず、午後遅くから2カ所を回るだけ。朝から178カ所を回る舛添陣営とは大違いです」

街頭演説でも、拍手や歓声が沸きあがる回数は細川氏よりも小泉純一郎元首相の方がかなり多い。演説する順番も、まるで前座のように細川氏が話し、真打ち登場とばかりに喝采の中で小泉氏が後を受ける、通常の応援演説とは逆のパターンが定着。その内容も、「細川氏は都民の関心が福祉や景気にあるという報道を受けて総花的に語るスタイルに変えたのが、ブレたように映る。『原発政策以外は都知事が誰でも大差ない』と言い切って脱原発一本やりで突っ走る小泉さんの方が聴衆をひきつけている」(都庁関係者)。そこで注目されるのが無効票の数だ。過去の無効票は10万票以下。「小泉」と書けば無効票となるが、果たしてその数は?


 「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」から申し入れのあったことについての回答をしたとFacebookに紹介された。脱原発運動の分裂を心配している人は多い。細川陣営でも、選挙が終了してから運動を続けていくとのツイッター情報もある。脱原発、原発ゼロへの道で一番適任なのは誰かが明確になってきたように思う。その道程は知事選が終わっても簡単ではないだろう。先を考える時期ではないが、原発をなくす運動の大きな流れができていくことが選挙戦の成果になって欲しいものと思う。

宇都宮けんじ・希望のまち東京をつくる会は脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会からの、都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書について、本日、以下のように回答致しました。
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都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書への回答
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201426
脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会
世話人 鎌田慧 様
希望のまち東京をつくる会

都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書について(回答)

 貴会から201423日付「2014年東京都知事選挙候補統一に関しお願いの件」を受領し、慎重に検討を行いました。貴会のみなさまの記者会見の様子も確認させていただきました。貴会に集まられた皆さんの脱原発政策実現にかける熱意、安倍政権の危険な暴走に対する深い懸念について、私たちも心から賛同します。しかし、残念ながら選挙終盤の現時点では、このような申入れを受けることはできないという結論に達しましたことをお伝えします。
理由は以下の通りです。

1.前回申入れ時とは状況が違う
 前回(113日)、「脱原発都知事を実現する会」から同様の申し入れをいただ
いたときは、告示前の状況であり、当方からは、オープンな場での話し合いに応じる用意があるという趣旨の回答を致しました(別紙)。それにもかかわらず、結局のところ、この話し合いは実現しませんでした。なお、「脱原発都知事を実現する会」は細川支持の勝手連として活動されているものと理解しています。
 
 今回の申し入れは、すでに告示後であり、いったん立候補した後に立候補を辞退できるのは、届出期間中(告示日の午後5時まで)に限られています。既に、期日前投票もはじまっているという状況下である点が前回と大きく異なります。いまこの申入れを受け入れることになれば、宇都宮候補にすでに期日前投票してくださった支持者のみなさん、応援してくださっている多くの支持者のみなさん、寝食を忘れて選挙活動を手伝ってくださっているボランティアのみなさんの想いを裏切ることになることとなる点、どうかご理解ください。

2.政策が一致していない
 細川候補が正式に出馬を表明し、政策を公表されたのは、告示前日の夕方であり、政策のすりあわせなどは到底不可能でした。細川候補と宇都宮候補は脱原発政策の一部において一致するものの、他の多くの基本政策において見解を異にしています。たとえば、貧困、雇用、福祉、教育などの都政の根本にかかわる政策、さらに国家戦略特区、憲法、集団的自衛権、秘密保護法、TPPなども、本来国政の課題でもありますが、都知事としての姿勢が問われる重要な分野についてです。

 脱原発が極めて重要な喫緊の課題であることはいうまでもありません。一方で、貧困に苦しみ、追い詰められている生活困窮者や、ブラック企業の被害に遭っている若者、保育所の入所を認められない保護者などの多くの都民は、貧困・雇用・福祉さらには首都圏直下型地震に対応する防災等の政策の充実を待ち望んでいるのです。東京が抱えるこれらの切実な問題に、私たちは目を背けることはできません。

3.必要とされるのは公開の場での議論
 東京が抱える問題や、それを解決するための政策について、公開の場で、徹底的に議論することこそが必要なのではないでしょうか?選挙戦での公開討論会やTV討論は多くの有権者に政策を訴え、フェアな議論を通じて、自らの考えに近い候補を選ぶための重要なプロセスです。宇都宮候補は、これを重視し、他の予定はすべてキャンセルして、すべての公開討論に出席するという方針でスケジュールを組んで臨んでいました。128日までに、キャンセルされた公開討論企画と番組は合計15件に及びました。これについては、128日に私たちとして声明をだしておりますので、ご覧ください。

 私たちは、宇都宮候補の掲げる政策に自信をもっています。多くのボランティア・スタッフが、人格、識見、政策実行力において秀でた宇都宮候補こそが、都知事に適任であると考え、日夜精力的に活動しています。候補の一本化=立候補の取り下げは、公開の場で政策を議論し、有権者が考える機会と選択肢を都民から奪ってしまうものであると考えます。

4.脱原発の結束のために
 貴会の記者会見で落合恵子さんなども指摘されていましたが、私たちはこの間の「一本化」をめぐるさまざまな論争が、脱原発に関わる市民運動に亀裂を生み、将来に禍根を残すことの危惧については私たちも共有しています。今回の申し入れを受けて、両選対同士で話し合いを持ち、今後の選挙運動において、このような事態を生じないようにしようということを確認しました。

 細川・宇都宮両陣営に加わった脱原発を願う市民が、これらの論争で生じたかもしれないわだかまりを解消し、強固な結束により、原発事故の被害者の支援と全国の原発の再稼働に反対し、原発ゼロを実現する取り組みをともに続けていくことを心より希望するものです。そのような活動の一環として、この選挙の終了後に、選挙結果にかかわらず、両候補の胸襟を開いての懇談の場を設けることも両選対の間で合意されたことを付け加えます。
以 上 
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それでは、希望の輪をつないでいきましょう!!!








2014年2月6日木曜日

都知事候補者の一本化はできない

2014/02/03~脱原発候補の一本化を呼びかける記者会見」があった。


以下、上記HP(Independent Web Journal) の一部コピー
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 「脱原発都都知事選候補に統一を呼びかける会」は23日、日本記者クラブで記者会見を開き、細川護熙・宇都宮健児両氏の「候補統一化」を、改めて求めると発表した。同会は、会見後に両陣営を訪問し、一本化への協議を要請すると説明した。
会見者 むのたけじ氏(「たいまつ」 発行人)、澤地久枝氏(作家)、落合恵子氏(作家)、吉岡達也氏(ピースボート共同代表)
 同会が両候補に要請する内容は下記の4つ。
1. 両陣営は、確実な都知事当選を目指して候補者を一本化し、選挙運動で協力する。
2. 両陣営とも、目標「原発ゼロ」に合致する政策内容の具体化とその実現に努める。
3. その他、2020年オリンピック、社会保障など諸政策についても協力関係を強める。
4. 以上の方針実施を確かなものとするため、新知事は選挙後に辞退側候補に都政への参与を求め、事実上の連立体制を組む。両陣営は予めその約束を協定化する。
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 「脱原発都都知事選候補に統一を呼びかける会」は告示前に、一度一本化の記者会見をした。双方の立候補予定者に直接会うこともなく、文書による「要請」をした。脱原発しかないできていなかった政策と、都政全般にわたって詳細に政策を発表している候補者とは相当のかい離があるし、一方は使者と合う意思はないとはねつけ、政策討論の申し入れのもノーという状況下では、一本化などの工程はありようもなかった。今になってまた、統一を望む声が「双方」に強くあるからと、再び今度の行動となったという。
「一度は統一化を断念して細川氏の支持を表明していた。しかし選挙戦も残り一週間を切った今になって、再度『一本化』を申し入れる理由は何なのか」との疑問がだれしも湧くところだ。

後段の「座間宮ガレイ」氏がこの件に関して、舌鋒鋭く批判しているので、映像を搭載したが、見ることができるだろうか?

さて、その際に発言した数人のコメントがこの行動にはいっていることに、一徹な考えをもっているわけでない状況が見えた。

前国連大学副学長・武者小路公秀氏
 Facebookで統一化を求める議論を始めた。すると『宇都宮さんを裏切るのか』という抗議の声が届いた。私は、宇都宮さんを支持する考えは変わらない。細川さんの方から宇都宮さんに話し合いを呼びかけるよう提案したい」

作家・落合恵子氏
 「都知事選は自治体の首長選挙ではなく、国政も左右するもの。宇都宮・細川両候補の得票率が、脱原発を抱えていない候補の得票率を上回った場合、私たちはそれをどう考えればいいのか。名護市長選、南相馬市長選の流れを切らないようにしたい。これは、どちらかの候補に降りて欲しいというものではない。
 『話し合いの機会を下さい。もう一度考えてくれませんか』ということ。今、脱原発の陣営が分裂している。選挙後、両者が一つにまとまる期待も込めています」

【落合恵子氏へのインタビュー取材】
IWJ「一本化の動きについて、改めて」
落合氏
「今日の会には、やむにやまれない思いで座った。さっき会見でも言いましたが、やはり(呼びかけが)遅すぎたと思います。本当は、両候補の方に座っていただいて、本当の意味で中立という形で話し合っていただく会を作るべきでしたが、私たちは非力でした。
 『今になってなぜ』という思いは私も持っている。しかし、ただやっぱり負けたくないというか、この国の命運がここにかかっているということで動き出した。遅すぎたと言われれば、私の感覚では、そうだったと思います。私だってさっきまで、(会見へ参加することを)迷っていたんですから。こういう会を開くことで、私たちは傷つく人を少なくしたい。でもそう言いながら、この会を開くことが誰かを傷つけている可能性もある。

 私たちはやっぱり選挙の有り様も、同じ思いで、金曜日の官邸前も今でも一緒じゃないですか。そのことを大事にしていかないと、誰が喜ぶのでしょうか。私たちは誰を敵とするのか。敵という言葉は悲しい言葉だけれど、傷の中で、学び合う私たちでありたいと、心から思います。私は、何度も申しますが、両陣営から距離をとって、自分の一票を一生懸命使います。それしかできないです。ただし、一票を一生懸命考えて使います。

 私がやることは選挙に行こうと、やっぱり、行かないよという人も大勢いるので、今回の選挙の重要性を語りつづけるしかないですね。どこに入れましょうというのは、本来、民主主義の基本を考えれば、自分で決めて自分で一票を使えばいいんですから」IWJ・ぎぎまき)

記者会見当日の座間宮ガレイ氏

zamamiyagareiさんのライブ























2014年2月5日水曜日

ありったけの投資行動で日本がどうなってしまうのか。

 昨夜はつりの会の会議が終わった後、打ち合わせたいことがあると自分に言い訳をしながら、飲み屋に付き合った。家に戻って、パソコンをいじりながら、一人で二次会を開催。ブログのネタをあさりながらNETサーフィンするのはいつものことで、いくつかネタを拾っておいた。ところが朝の寝覚めが悪い。こうなるとブログの書き込みが遅くなる。アルコールをとりすぎたというほどまでではないが、やっぱり若い時とは違うなと実感させられる。なかなか年相応の着地が上手くいかない。


 2020年のオリンピック開催に向けて、招致員会が描いた開催施設の「写真」(2013.1.11)があったので、これを使うことにしようと昨夜は思ったのだが、上手くまとまりそうもない。

 オリンピックの「夢」の看板だけいただいて、建設業界のいのままのものづくりがすすめられそうな気配だ。世田谷の保育園建設が、業者の「人手不足」で進まないとい報道をしていた。東日本震災の復興、ダムも新幹線も道路建設などの公共事業、オリンピック開催関連事業だけでも、膨大な事業量なる。これに加えてトンネルや橋のメンテナンスの必要性も問題になっている。東京都の築地卸売市場の移転も、工事の入札が不調になった。

 こうなると資材の値上がりと人手不足で受注額が膨らんでいくことに作用するのだろうか。膨大な投入資金のツケが回ってくるだろうことを考えると背筋が寒くなる。消費税増税が打ち出のこづちで、大判ふるまいに使われたのではたまらない。















2014年2月4日火曜日

「世界一エコで安上がりなオリンピックを!」へ答えない知事候補もあり。


 「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」が12月13日に青柳正規文化庁長官に申し入れをした。要望書は「新国立競技場建設による重要文化財聖徳記念絵画館の周辺景観への懸念について」で、内容は、重要文化財である聖徳記念絵画館の周辺環境への配慮と50年たった国立競技場の文化財としての価値についての2点。「世界一エコで安上がりなオリンピック」と言って承知したこととはかけ離れた新国立競技場建設が進められようとしていることに対してのことだった。
 この申し入れは、「招致が決まればあとは…」という流れに異議を挟んだもので、筋が通ったものだ。この会が都知事候補に「東京五輪と新国立競技場についての公開質問状」を出した。回答は百様で「オリンピック中止」から「返上」という回答もある。
 宇都宮氏が項目ごとの質問に答えているほか、内藤氏がほぼ項目に沿って答え、桝添氏は「街頭演説で駆け回っており、回答が難しい」として答えず、細川氏はオリンピック後、遺産が使い続けられるよう過大は建設を見直すとしている。田母神氏は返事をしていない。五輪準備への政策が重要なわりには、「有名」力大物候補者の回答はそっけないものだ。このNET署名は13676名人が応じている。

「神宮外苑と国立競技場を未来へてわたす会」設立趣旨
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 猪瀬都知事は「1964年の東京オリンピックの遺産を有効利用し、世界一エコで安上がりなオリンピックにする」と発言していました。ところがなぜか、昨2012年に新しい国立競技場のデザインコンクールが行われていたのです。主催者は独立行政法人・日本スポーツ振興センター、審査委員長は安藤忠雄氏。
最優秀に選ばれたのはイラク出身・ロンドン在住のザハ・ハディド氏。まるでUFOのような形の巨大なものです。自転車競技のヘルメットという人もいます。11万平米の土地に29万平米の広さの競技場を建てるこの計画、予算の1300億では出来そうにありません。3000億とも噂されています。しかも70メートル(マンションでいうと20階建て以上)のため、東京都の都市計画審議会は日本で最初の風致地区、神宮外苑の高さ規制を20メートルから75メートルへとまともな論議もないままに緩和してしまいました。このままいくと、神宮外苑のあの美しい銀杏並木、重要文化財の聖徳絵画館の左後ろに、この巨大な競技場が建ってしまいます。そんなこと認めるわけにはいきません。そうしたらきっとたくさんの木が切られるでしょう。そうしたら霞ヶ丘都営アパートの住民も二度目の移転を迫られます。
 コンクールの粗雑さ、デザインや防災面での不安については建築家たちも異論を唱えています。わたしたちは市民の目線から、この新国立競技場計画を考えたいのです。巨大な建物を造っても需要がなければそれは子孫への巨大なお荷物です。たくさんの都民、国民がこの問題に興味を持って、東京の空をもうこれ以上狭くしないこと、東京一極集中をこれ以上進めないようにしませんか?国民の税金でつくられるのですから。そう考えて「神宮外苑と国立競技場を未来へてわたす会」をつくりました。
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賛同者の皆様
私たち「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」は先般、東京都知事選の立候補者に「東京五輪と新国立競技場についての公開質問状」をお送りしました。
◎公開質問状と回答内容はコチラ→回答

一部を切り抜き







2014年2月3日月曜日

雪が溶けて…。

 窓から見える日差しが、もう春がやってくることを教えてくれる。東京の雪は、1回か2回降るから、その残り冬の催しを済ませてからでないと、ダメなような気もする。日常の生活から見ると雪は邪魔存在となる。都市も田舎も共通してそう扱われる。

 山麓の雪が溶けはじめるころに、雪が居座っていたあたりの泥を身に着けて、気の毒なくらい汚れた身体を、徐々に水に変えていく。日常生活の厄介者ではあっても、大地の養分を溶かし込んだ水分を少しずつ渓へ流れ込む作業は、大地の生き物たちにどれだけの恵みを施すのだろうか。とりわけ人間の食にはとてつもない影響をもっている。

 「生産活動」から遠ざかったものには、自然の活動がいやに気になるし目に染みる。雪解けの渓流から少しイワナを頂戴して、たまった雪が溶けた端っこからみえるフキノトウを積むことを想像しただけで、うれしくなってくる。大自然のなかに踏み込んでいる実感はなにものにも代えがたい。












2014年2月2日日曜日

お江戸日本橋は七つ立ち…

 日本橋が陽の目を見るようになるという話。どういうことはない界隈の再開発することによって、高速道路を「動かす」ことを考えているとか。1964年東京オリンピックの首都高建設で、日本橋を陽の当たらない場所にした経緯を反省したわけでもなくて、再開発に不都合にならない範囲で何とかしようかというものなら、いままでと大差はない。

 オリンピックの名のもと陰に追いやった日本橋は、12歳くらいで江戸に奉公に来た少年たちが20歳になって初めて関西に帰るとき、「七つ立ち」をメドにしたという。「初のぼり」は、初めての「帰省許可」があって、従業員の多い大店に帰省する従業員が多くて、にぎわっている様子だった。

 日本橋とて、江戸の働き手の心躍る帰省の出発点だったことを考えれば、江戸の歴史に対して泥をかけたに等しい仕打ちだろうと言いたいところだ。正月の箱根駅伝も本来なら日本橋起点でもと言えるのではないだろうか。東海道という日本文化の道筋を通るのであれば。読売新聞社からという文化というにははばかる事業者の会社の前から出発では味気がちょっと違う。

 「戦災」でなくしものは数えることができないほど膨大だ。それをさておくわけにもいかないが、幸いにも残ったものを日本の文化として丁重に扱っていないことに、問題がないのだろうか。都市集中を誘導する再開発を金科玉条のように扱って、それによって経済が発展するという決まり文句で説得にあたる。そうかなそれではと乗っかっていくことで、どれだけの東京や地方の、身近な地域の文化を壊してしまったことだろう。

 大きくても小さくても、営々と繋がって醸造された文化を、一部の自己都合で簡単に消してなくしてしまうということは、あってはならないことだ。そして、それが当たり前のようにされていることが、人の精神構造に影響を与えている様な気する。

 「戦争への道」が日本の国土も文化も破壊したということを、いつも思い返さなくてはならない。ところが、日本が他国を侵略したという歴史が間違いではなかったという真逆的な考え方が、実は日本の環境も文化も顧みない発想とつながっているような気がしてならない。日本橋が、国の重要文化財に指定されたのは1999年5月。首都高速建設から実に35年後だった。





2014年2月1日土曜日

政策の討論をやれば、見えてくる。

 脱原発を公言するなら、毎週金曜日にやっている官邸前のリレートークに参加すればいいのにと、Facebookに書き込みをした。原発を批判するなら「一点で」団結している行動だから参加するのには遠慮はいらない。実は参加することはないのだろうと思っていたら、H都知事候補が参加した。原発への批判とその行動参加は遅きに失してはいても、「風」を起こす方に加わったという点では評価されていいことではないかと思う。立場が違っていても、都知事選が終わっても当然金曜日には参加してもらえるものと期待したい。

 都知事選が「脱原発」に対する態度だけではないことは、ここに至ってM候補者も具体的な政策を今こしらえているということからしても、はっきりしてきた。やらないよりはましだが、テレビでも討論にならない「主要候補者の発言」が放映されるにいたった。都知事選があるからその風に乗って帆を立てたという見方は外れてはいないだろう。

 しかしそれだけで選挙を進めるとあれば、客観的には「脱原発の世論」を割るということになる。だから一本化だったというわけだろうが、そんな話には「逢いもしないで」蹴とばしたH候補。たとえば国民健康保険の負担軽減だとか、公立保育園増設、ブラック企業・雇用対策も、不正「借用」問題への対応などいくらも身近にあるシビアな政策が論じられるべきところ、U候補を除いて軽んじられた。

 現在は多少の政策も言わざるを得なくなっているが、告示前にはそれは白紙状態なのだから、そういう点でも一本化にはなりえなかっただろう。だから、政策で討論しようというU候補の提案には応えることができなかった。しかし、脱原発の主張が、具体的には「ゼロ」から「いつかまで」と大きな違いがあっても、主張することがよしとする考え方も事実として存在している。双方を尊重して配慮するということもあって、運動が担保されている。

 そうであっても、「徳洲会借用金」問題がきっかけになったこの選挙は、佐川急便マネー、政党助成金流用などカネにまつわる後ろ暗さも、候補者資質が問われているという点で、重大なことだろうと思う。ついでながら、政党助成金の流用問題を赤旗で批判されたM候補は、ネトウヨ(ネット右翼)から攻撃材料として使われている。T候補の浮上のためなのだろうか。

 選挙の際の政策、公約の重みは、扱いが軽く置かれている。マスコミの扱いもそういう視点からということでは全く不十分だし、よって有権者側の認識も表面的になる。そこをつけめとする愚民思想を破りたいものだ。





2014年1月31日金曜日

アナログが懐かしくも、優しく感じる魚獲り。




この2枚の写真は、漁をしているところを撮ったものということがわかる。澪筋が沖まで続いて見えるのはきっと大潮だからだろう。潮が引いた後、沖に行き損ねた小魚を獲ろうというのだろうか。中学生のころ住んでいた千葉の海は、こんな海だった。澪筋にハゼもカレイもいたしアサリも自生していた。ちょっと先の海岸で、アサリを撒いて養殖して、「アサリ獲り」の商売があると聞いて、アサリって金を払って獲るものなのかよと思った。

こんなに立派な澪があれば、どれだけのハゼ釣りができるだろうか。きっと5キロとか10キロとかになるかもしれない。ハゼ釣り場にしているところは、年を追うごとにじりじりと釣れる量が減ってきて、大会の釣り場範囲を拡大していかなければならなくなっている。確かに三浦半島の先の方に行っても、海の匂いがなくなっている。川も湖もしかり、魚の繁殖環境が悪化しているのだろう。

 
 この写真、漁をしている人たちみんなが網を上げているのはどうしてなのだろう。魚を一斉に追い込んで網を上げるということが効率的ということなのか。網を一斉にあげているところが写真の見栄えが良いことには違いない。風に飛ばされないように踏ん張っているところも面白い。上げ潮になってくる間、何回も網を上げるのだろう。

(写真はFacebookから)

2014年1月30日木曜日

原発をなきものにするのに遠慮はいらない



福島民報2014.1.29
楢葉町の沖合約20キロに設置され実証運転が始まった「浮体式洋上風力発電所」の昨年12月の発電量は64万2400キロワット時で、稼働率は94・9%だった。福島市のコラッセふくしまで28日に開かれた浮体式洋上風力発電実証研究事業の漁業協働委員会で報告された。
 昨年12月1日から東北電力への送電を開始した。12月の平均風速は秒速7・9メートルだった。
 委員会では、経済産業省の担当者らが、事業の進捗(しんちょく)状況や、漁業との共存に関するワーキンググループでの協議内容を報告した。
 経産省などは平成27年度までの実証研究を通し、商業化が可能かどうかを判断する。


 エネルギー問題は商業の採算ベースに合うのか合わないのかという範疇では置いておけないことではないのかな。漁業との共存もなにも、原発では共存できないことが明確なのだから、「実証研究事業」などとのんびり構えている場合ではないだろう。それこそ海外の脱原発のとりくみを学んでいけば、方法はいくらでもわかるだろう。この写真をどなたが撮ったのだかわからないが、福島第一原発が陸上に見えるのが面白い。かすんでいるから亡霊のようだ。さっさとなくなって見えなくなればすっきりするのに。

2014年1月29日水曜日

お隣の釣りの総会に参加させていただいた

 お隣の釣りの会の総会に参加させいただいた。恥ずかしいことに、開始時間を間違えてしまって、あわててタクシーを飛ばすことになった。時々よりもしょっちゅうこんなことがおきるので、困ったことだ。パソコンのカレンダーに書き込んであるのに、見直すことをしないからということもある。緊張感が薄れているというわけでもないと思うのだが、思い込みのようなものがるのかもしれない。いずれにしても、だんだんきつい話はできなくなっていくのだろう。

 だから挨拶を「労釣は高齢化が進んで…とよく言われるが自分もその範疇になった…」としゃべることになった。総会は主要なことが終わって、アトラクションに入っていった。クイズに答えて消費をゲットするというものがあり、あとで参加した私にもやらせていただいた。冷や汗をかきながら、二つ目には答えることができて商品をいただいた。つづけてオークションだ。入会した方が、残念なことにすぐになくなってしまったという「釣り遺品」のオークションだった。船釣りものが多かった。竿掛けを「競り落として」?いただいた。


 二次会にも9名が参加して、釣り談義に話が咲いた。大島への「支援」釣り会やら、渓流釣りへの参加やら、総会にふさわしい釣り計画への夢が、アルコールの勢いも加わった元気さで話し合われた。すっかり元気を分けてもらったようで、遅れて参加した落ち込みも忘れ果てて、今度は歩いて家に帰った。決して金が惜しいからではなくて、次回の釣りに行くための体力づくりに。

2014年1月28日火曜日

オリンピックがマイナーなツケをのこしたのでは

 ソチのオリンピックが開幕になる。開催はロシア政府の威信をかけたもので、プーチン大統領が自ら指揮を執っているとことだ。国際環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)はロシア政府が自然環境を無視して準備を進めているとの懸念を表明し、抗議のために協力を中止する可能性も言及していた。
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 WWFのロシア支部は、「五輪準備は暴走状態で、建設の質は低く、環境に大きなダメージを与えている」と指摘し、ロシア政府がソチのインフラ整備を急ピッチで進めて行く上で、自然環境に「多大な負担」を強いていると非難した。

 WWFによると、数万ヘクタールの自然保護区内で建設が進められているほか、未開発の森林も十分な補償措置がなされないまま、道路が造られているという。

 WWFは、グリーンピース(Greenpeace)などの環境保護団体とともに、この問題についてロシア政府当局とくり返し協議を行って提案を行ってきたが、提案がことごとく無視されている以上、協力を続けることは「疑問だ」としている。
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 自然環境を考慮しながら、公共事業や開発事業がすすめられなければならないことは、現代にはもっとも必要なこと。ところが準備を進める方は一向に顧みる態度ではない。 
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五輪施設建設を統括する国営企業「オリンプストロイ(Olimpstroi)」は、環境への懸念を無視してはいないとしている。さらに、政権与党「統一ロシア(United Russia)」幹部も、「バンクーバー冬季五輪の時期に声明を発表して、わが国での冬季五輪に悪い印象を与えようとしている」として、WWFは愛国的ではないと批判した。
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 インフラ整備の遅れや環境への懸念などの問題が指摘されてきたが、廃棄物の処理や、黒海でのイルカの大量死などを指摘する声もある。(黒海のイルカの大量死の原因が「海洋汚染ではないか」とする疑い)国家財政が縮小するなか、約60億ドルという五輪予算が国庫の負担になっているとの批判もある。東京オリンピック招致も巨大な国立競技場建設にたいする批判や、葛西臨海公園でのカヌー、スラローム競技会場が環境破壊との指摘がされている。オリンピックに名を借りて、自然環境を破壊していく行為や、さまざまな投資を上澄みさせることは防がなくてはいけないことだ。税金から負担する以上納税者が納得できるものにして欲しいものだ。




2014年1月27日月曜日

筋書が描かれたのでは創作であって、事実とは違う場合が出てくる

 アクリフーズ群馬工場の「農薬検出事件」の容疑者が逮捕された。任意同行して逮捕したという報道だが、本人が否認しているというのに、妙な構図だ。なんの理由で逮捕したのかはわからないが、逮捕することには同意したのか、させられたのか。会社からは何の問題もない人だと説明され、「同僚」からは不満を言っていたと、人の描き方はいろいろできるものだと驚いてしまう。「そんなことやる人には見えなかった」「実はこんなことをしたことがあった」と二通りの評価がかならずでてくるのも、事実は小説より奇なりどころでないおかしさを感じる。こういう事件が起こるとついつい、本当の犯人でない可能性はどれだけ尊重されているのかと思ってしまう。

 他人のパソコンを遠隔操作し、無差別殺人などの犯罪を予告したなどとして、威力業務妨害などの罪で起訴された元IT会社員は
「最終起訴から半年たった現在でも、いまだに勾留が続いている片山祐輔被告人。勾留だけではなく、弁護人意外とは一切面会できない「接見禁止」状態も続いています。木谷明弁護士をはじめとする片山氏の弁護団は、接見禁止決定の取り消しを求めましたが、裁判所側はこれを棄却。異議申し立ての準抗告がなされ、最終的には最高裁にまでもつれ込むのではないのか、」という状況にあるとのこと。つじつまの合わないことが相当あるらしい。

こんなことがあると納得する話
「キャッチセールス、どれだけ引っかからないと思っている人であっても、二人につかまって喫茶店で半監禁状態のようにしてセールスされれば、90%以上の方が購入・契約をしてしまうそうです。警察の尋問術はピカイチです。いい意味でも悪い意味でも。職務熱心なあまり、こいつが犯人だと一度思い込んでしまうと、見事にその方向での「自白」を引き出してしまう。そんな事態も十分あるのです。」

 犯行に及んでいるということが事実であることもありうる。そうだとしても、科学的な立証ができていること、本人が圧力を受けないで犯行を認めるということ抜きには、犯人とはならない。「パソコンの遠隔操作事件」は起訴されてから半年もたっている。無罪の可能性が高くなっているとも言われているが、マスコミはこういうことには、ほとんど後追いをしない。昨日の朝日デジタルで、弁護士の動きが伝えられた。


キジドラ速報PC遠隔事件










2014年1月26日日曜日

脱原発だけが都政の課題じゃあない

都知事選の政策討論がないという異常なことになった。告示前の青年会議所の「恒例」討論会も、宇都宮氏以外が参加をしないということで中止されたが、告示後の四つのテレビ討論会も同様で中止、延期になったとか。これで、脱原発の世論を当て込んで二分させ、桝添氏浮上の結果を生み出す構図がはっきりしてきた。今の段階でも都民生活に影響大な政策が、討論されないでしまうのでは、有権者は目隠しされたままの選択を迫られることになる。

それも織り込んだものということであれば、あまりにも馬鹿にしたやり口だと思う。脱原発候補の一本化ということで、「勝てる選挙に」という動きもあったが、都政が原発のみでは済まない現実を持ってのだから、その話は進まない。そのことで運動に携わっている人たちの苦渋も生んでいる。脱原発の中心的な運動体の方は、どこも推薦しないという懸命な判断をしているので、運動そのものにダメージになっていくことは防げるとは思うが、都知事選挙があってもなくても脱原発の運動が引き続いていかなければ、目標はそう簡単に到達するものでない。

もし脱原発で信を問うというのであれば、どなたかが言っていたが国会議員として選挙に出るのが筋だろう。もちろんその時の公約は脱原発だけでは足りないだろうけど。

アクリフーズ群馬工場の「農薬検出事件」の容疑者が逮捕された。契約社員だということだ。テレビ報道で、労働条件について不満を漏らしていると、同僚が語っていた。中国製ギョーザ農薬混入事件は、つい先日無期懲役との判決がでたが、天洋食品で臨時職員として働いていた36歳の男性は、犯行を起こした動機について、臨時職員の給料や待遇への不満や、他の従業員とのトラブルなどだとしていた。処遇の労働環境が似ているところがある。中国も日本もそういう雇用の実態を抱えていることは、大きな問題と言えないか。

宇都宮氏の都知事選挙の政策が光って見える
「雇用を、前に。ブラック企業を撲滅します。=長時間労働、上司のパワハラなど若者を使い捨てにする「ブラック企業」を規制する条例を裁定します。自給三ケタをなくす、最低賃金を1000円以上に引き上げます。」


脱原発だけが持ち上げられて、他のことがないがしろになってはいけないだろう。公約として言い出せば、財界に対しての物言いになるから、控え隠すということだろうと突っ込みを入れておこう。政策論争からの逃亡に違いない。






2014年1月25日土曜日

カモが泳いでいた神田川

 釣りの会の総会の知らせで、ハガキができ上がったので昨夜出かけるときにポストに入れようと思って、玄関に置いたままにしてしまった。今朝は暖かいというので、起きだしてすぐに一番近くのポストまで投函してきた。
 パソコンに、ハガキの編集ソフトがないので、Microsoft officeに備わっている機能を使って作ったのだが、前に一度造ったものなのに動かし方を忘れてしまって、どうしたものだかわかるまで時間がかかった。出来上がったものもあまり見栄えがよくない。officeは封筒のあて名書きも、「和式」に丁寧に対応したものになっていない。日本のものでないからそうなのだろうが、だから「筆まめ」や「一太郎」のような編集ソフトを買い込むようになっているのだろう。

 一番近くのポストは、神田川を渡ったところにある。川だから、ついのぞいてみると、カモが8羽も泳いでいる。この辺で見ることはあまりないが、少し下の方で護岸の拡張工事をしているので、流れがせき止められて広くなっている。冬場でもコケを食べているのだろうか、他には食べ物になるものがながれることはあまりないだろう。水生生物はまずいないし。今年生まれた家族たちにも見えた。向こうもこっちを見て警戒していたから、すぐに覗くのを止めた。

 川の中心部に側溝を造って排水のように水を流しているのは、自然を遠ざけることになっているし、生き物のことや川と人とのかかわりあいも無視しているといつも思う。「親水公園」がつくられれば、そこで水とのかかわりあいができて、安らげる場所として、「癒される~」ことに効果的なのだろうと思う。もちろん、警戒すべきときもあるから、その対策を考慮することも必要になる。


 神田川の水害が頻繁だったころもあるが、美濃部革新都政の時に道路の地下にトンネルを掘って、雨の一時貯留場所を造り始めた。隣の中学校の地下も貯留場所として造られている。豪雨がよく発生するようになって、その対策として仕方がない側面もあるが、都市部では水がやっかいものになっているということは、本当はおかしい。





2014年1月24日金曜日

かつての職場の同窓会

 かつての職場の同窓生が集まった。およそ40年も前に職場で活動していた仲間で、サークルでも組合でも活発に動いていた人たちだから、元気ながりだった。いつから始まったのかはわからないが、当時と変わらない顔つきでいるのが懐かしくもあるし面白可笑しい。10名がそろってにぎやかに喋り捲る。一年のうちにはいろいろなことがあって、昔話もでてくる。それぞれ近況を話して交流したものの、質問もチャチも入って、出てなかなか次に回らない。

IK氏~  医療費の支出が14万円になった。奥さんが、心臓に腫瘍ができて手術した。
K氏~  兄が栃木の竜巻で被害を受けた。何が起こるかわからない。テニスは続けてやっている。
F氏~  昨年はインフルエンザにかかって隔離された。一昨年はトルコ、台湾に旅行した。税務指導員で働いている。
N氏~  いい話はないが、ベトナムに行った。妻が胃がんで全摘出になった。体重が減ってしまった。子供が9月に結婚した。
IT氏~  団地は年寄りばかりでシンとしている。非常勤の仕事を一年また申し込んだ。やることはやっているので、もういいんだけど。
IN氏~ 外部とのつながりを持とうと、退職者会に入った。すぐに幹事になって、ニュースづくりなどをしている。住まいの方では管理組合で、夏祭り、スキーなどで動いている。写真教室に行ったことから、カメラをとることが増えたが、なかなか上達しない。ヒゲはやりたいと思っていた。
氏~ イタリヤ、スペインに旅行したが、疲れた。孫に関わって一日が終わる。テニス、居合ができなくなった。
NT氏~ 変化はなし。心臓の薬を飲みながら生きているが、スキーは年に2回やるくらい。旧多摩都税の囲碁クラブにかよっている。孫の保育園の理事になって忙しい。
KD氏~ 955分からの体操は必ずやっている。月1回の俳句は300回を超えた25年続けた。自分は一人っ子だったが8人の孫がいる。写真展に出品したので、見てほしい。
IT ~ ドイツに行って写真を撮った。退職者会に入って写真のグループで付き合っている。ドイツに行った。渓流9条の会でシンポジュームをやることになった。

 ワイワイと成人男子が喋り捲るのは、他からも奇異に映るのか、隣のグループから「どういうお仲間ですか、いいですね」と声をかけられた。

KDさんの撮った写真を、写真展に出品したということで、またそのときに集まることになった。





2014年1月23日木曜日

いい写真を撮るにはまだまだ

 現代写真研究所の講座に行ってきた。講師の話は、リアリズム写真の真髄を話してくれて、通っていたころの目標も思い出させてくれたた。どの講師も、生涯かけてのテーマの追求となったものだとの印象を受けた。原発、パリの写真家、炭坑、戦争などテーマを追求するということで、テーマに沿った社会のありように関わっていくことが、記録になり告発につながっていく。そこからまた、テーマの繋がりが現れる。そういう写真でなくでどうするのだと熱がこもった話だった。

 観光地を巡って何が撮れるのかと、迫られるようだった。そういう仕事となるとプロ集団の仕事だという人がいると紹介していたが、生涯をかけてやるというまでにはなかなか取組が難しいという気がする。だが、話しながら紹介した写真も、きれいな景色や美的な人物写真でないし、夕張炭鉱の写真集は、非常にり迫力があるものだった。現実を切り取るときの視点が大切なのだろう。

 写真は見る人のために撮るという話も含蓄があって面白い。面白いのだが、ここが悩ましいところで、自分がいいと思ったものでも、他人は思わない場合が往々にしてある。Facebookの写真グループでも、写真の趣旨によって違いがあって、勢い込んで投稿してもがっかりすることはある。他者の投稿をよく見てみると、確かにいいものがある。いいものはやっぱりいいとしか言いようがないが、美的なものと社会性の違いとでもいうのか、写真はいいとは思うが感動までというと、自分がまだまだ咀嚼しきれていないものがある。人の評判だけを気にしていたら、絵葉書と違わないものになってしまうだろうし。

Facebookに投稿した「評判のよかった」写真

「先斗町は品がある」