2018年1月25日木曜日

報道の自由、見る方の不自由

 最近に限らないことではあるが、ワイドショーの番組内容は、判で押したようにどこのチャンネルも、話題が同じものになっている。何を取り上げようが造る方の自由ということもあるにはある。事前に披露しあったたうえでの番組にしているということは、ほかのネタ=排除されるネタも一緒だということも言える。

 相撲界の不祥事ネタも北朝鮮と韓国のオリンピック代表団の話も、もういいやと思う人もいるだろう。よくご丁寧に掘り下げて枝葉の話というか、それは大事ことだと言えないことまで、コメントしてくれる。スポーツ新聞や週刊誌がネタ元で、NETのそれへの反応を見ながら、報道内容を構成しているが故のこととはいえ、細かい部分まで含めで同じ内容になっていく。

 平昌オリンピックの韓国と北朝鮮の統一代表団の話題は、特に北朝鮮の「戦略」に韓国が乗せられているみたいな描き方がされる。北朝鮮の有り様が言われるときには、アメリカ政府と日本との関りも言う必要があるだろう。差し迫った核兵器使用をさせないという立ち位置なら、オリンピックの間の「緊張緩和」は見つけものじゃないのだろうか。

 ことさら北朝鮮と韓国の行動に焦点を当てて、ホッケーの合同チームでは力を発揮できないだろう、みたいな話を探り出すのはあまりに皮相だ。この際日本の首相だって韓国(オリンピック)に行って「対話」を狙うべきではないのか。予算国会の日程で時間が取れないなどと、もっぱら従軍慰安婦の対応に対する「圧力」と北朝鮮への「軍事的」圧力しか考えていない。野党が憲法に基づいて要求した臨時国会から逃げ回ったこと忘れているのだろうか。

(と、ブログをまとめていたら、韓国に行くことにしたのだとか。アメリカからも行けという意思があったとのこともあり、韓国に行くべきという世論が多かったのを気にしてのことだろう。

2018年1月22日月曜日

寒空に冬の情緒

 写真展の案内があり、青梅まで出かけた。せっかくの遠隔地なのだから、近くに何かないかと、ネットで見たら会場の裏側に広い公園があるのがわかった。よしそれではと、カメラを支度をして出かけた。

 初めて行くところはどんなところかと、期待をして出かけたのだが、朝食の時間が遅くて待ち合わせまでに余裕がなくなってしまった。橋を渡ってもうひとつの橋から折り返すコースを撮って歩いた。多摩川は広い瀬があり悠々と流れていて、広がった河原の空間が気持ちよく、おおらかな気分にさせてもらった。








2018年1月18日木曜日

ご近所の建設ラッシュ

 経団連が賃上げに前向きの検討をしていると報道している。アベノミクスで「賃金に回ってこなかった」ことを暴露することになった。内部留保だけが潤沢になっていることは、マスコミでも報道されるようになったし、個人消費への期待は当然のこと。

 リニア新幹線の受注談合、豊洲新市場の「工事費つり上げ」、オリンピック施設も埒外ではないだろう。都市再開発への傾注など、こんなに前のめりになって資金投入をして、われらの懐と生活が潤っていくのかおおいに疑問を感じる。

 気が付いてみると我が家の近所でも、「ウォーキングコース」で建設ラッシュが起きている。タクワンを漬けるときに糠を購入していた米屋が消えてしまった。カワハギつりの時に餌のアサリを購入している魚屋はかつて近所に6軒あった。いまや最後の1軒も駐車場になっている。新築ビルはマンションだろう。住宅地の道路は人通りが徐々に増えているが、いっそう人が増えることになるだろう。カラスがごみの集積場で獲物を狙うチャンスが増えることになる。






2018年1月17日水曜日

浪費はやめてカネは大事に使うべき

 社会保障の財源を語るときには、消費税の増税や新税の必要性を言い、減税の話となると企業の負担を減らすと言う。そして、海外へ行っては景気よく金をばらまき、北朝鮮のミサイル、核開発を利用して、アメリカの兵器を衝動買いする。財源がいくらあってもこういう浪費では足りることはない。

 買い入れた兵器は万一の攻撃を受けた時のためにということだが、もっぱら「圧力」しか頭にない装備強化は緊張が増すだけのことではないか。韓国と北朝鮮の「対話」開始で緊張が和らぐときは、対話に向けたチャンスなのではないのか。

 日本の首相は韓国のオリンピック開会式にはいかないと発表している。「予算国会」のために時間がとれないなどと言う理由にしている。そんなに国会の対応に熱心とは見受けられない。モリカケ問題で臨時国会開会を憲法に則って要求されたときに、一向に対応しなかったのは忘れたとでもいうのか。

対話、外交交渉ではムダになる兵器類の価格をNETで拾ってみた。戦争はルールはないわけで、軍拡競争に際限はない。これで優位という終わりのない道を続けることでしかない。

F16514100万円
P3C130億円
F21168100万円
PAC3…実際は80%以上の命中率があるそうです。開発してまもない頃は、命中率が芳しくありませんでした射程1520㎞ マッハ5(中距離弾道ミサイル マッハ921 長距離マッハ2124) 一発5億円システム8億円 
SM-3 ブロックIIからは日米共同で開発、迎撃範囲が大幅に伸び。イージス艦のレーダ探知範囲185 370キロ程度)を超えるので、前方に展開する航空機や艦船からのレーダ情報とデータリンクさせて目標を探知し迎撃させるもの。研究開発総費用は21 27億ドル、日本側負担は10 12億ドルとなっている。(配備費用は除く)2018年から実戦配備を始める。この配備により中距離弾道ミサイル(IRBM)にも対処可能となる予定。
F35145億 重要ソフト未完 (機関砲×、赤外線ミサイル×)

RQ4…各種センサーを除いた値段は125億円で、司令部などの地上施設の建設などを含めると総額数百億円に上る見通し。

2018年1月11日木曜日

中野区・平和の森公園をなにゆえ「整備」するのか

 中野区の北にある平和の森公園は、芝生の土の原っぱと樹木の林で構成されている憩いの場だ。伐採した樹木園に場所にバーベキュー、陸上トラック、コンクリの滑り台を造り、体育館を造るということだ。体育館は付近に以前あった公営住宅も取り壊して、そこにも造ると掲示板に表示してある。
 
 オリンピック、パラリンピックのための整備計画としているのだとか。特徴的なのは、議会にも出されているさまざまな意見にこたえる気が全くないということ。批判されているのは当然だと思う。格好だけ区長との対話をし、住民説明会、パブコメなどの寄せられている意見には応えないし、情報も開示しないとのことだ。
 
 樹木の伐採計画は東中野、江原、哲学堂でも進められていて、いまどき希少な公園を狭め、樹木を切るという「整備」が強引に進められている。

 平和の森公園では、保育園か幼稚園の幼児たちが、先生の誘導で走り回って遊んでいる。ベンチにはゆったりと腰かけた高齢者が日向を味わっている。なかには孫と思しき子供に凧揚げの指導をしている光景も。小さな模型(紙?)飛行機をつかって競技をしている比較的若い人もいる。周囲にあるランニングコースでは必ず走っている人たちがいる。

 万人が憩い親しめる場所を再整備して、区民のためということになるのか大いに疑問だ。北側の樹木園は17000本の木を伐採するという驚きの工事が始められる。再整備というよりも文化と自然と生活への「壊し」にならないのだろうか。















2018年1月6日土曜日

紅白歌合戦見るも見ないも暮れのこと

 NHKの紅白歌合戦は見ないことにしているが、歌合戦に出演した“丘みどり”が歌った「佐渡の夕笛」のジャケットづくりに息子がかかわったとのこと。といっても、能面を持って行っただけのこと。

 佐渡は能と縁が深く能舞台が現在も30もある。江戸幕府が金銀山のために、天領とし金山奉行として大久保長安を赴任させた。そのとき能役者を同伴したのが始まりで、佐渡各地の神社に能を奉納した。庶民にも広く開放したため明治のころには200以上の能舞台が作られた。息子もそんな関係から佐渡に出かけることがあった。
 
 「佐渡の夕笛」のジャケットに能面を使いたいとの話があって届けたということだった。Facebookでともだちになっている方が、同郷出身の“丘みどり”が出演するので、今年は紅白歌合戦を見てしまったと投稿されていた。


2018年1月3日水曜日

ブログを書けば健康に結びつくかな?

 ブログを書くのに着想がいるし、文章をまとめるためにエネルギーを使う。健康のためにいいことだと思って書く。書くことを自己目的化して続けていけば、やっている気分がストレス解消になっているのかもしれない。ブログが出来上がるとほっとするから、逆に書こうとすることでストレスにもなっている。

 もっぱら余生の生活は、成果なぞというものはいらない。業績の価値観も考える必要はないから、専ら己のみの満足感を求めてのこと。当然金に結び付くことはない。今年も朝の洗顔と同じつもりでやっていければいいと思う。

 暮れに健診結果が送られてきた。心臓の働きが悪いので再検査が必要とのこと。休肝日の効用で肝機能の数値はよくなってきた。年相応の証明だろうなと、お付き合いのほどを祈るのみ。BMIは経年少しずつ小さくなってきているが、このメタボ基準はずっと高めになっている。この間チラ見だったが、テレビで22~27までも基準の幅として認めていいとの話をしていた。

 健診の基準は18.524.9までが幅となっているが、人間は太目細目があるので、健康的であるならば、その数値にこだわることはないのではないかと思う。タイプ別の区分を考えないのか。もっともそういってしまえば、他の血液検査などの結果も人別になってくるということになるが、ビックデータ利用による把握などができれば、個性の数値水準をもつことができるのではないか?個人情報の利用にあたるから工夫はいると思うけれども。

2018年1月1日月曜日

年の初めにあって安穏を感じさせる一時

 新年は息子の追っかけで、鳩の森八幡神社へ。午前零時から新春奉納式が始まった。息子の仕舞は「胡蝶」。落ち着いた感じがしていままでにない感じがした。月が真上近くに見えたので、バックにして河津桜の芽を撮ったけど、暗くてちょっとわからない。「謡初め、舞初め」として桜間会一門が披露する。年明けの催しとして伝統的に引き継がれているものだろう。














2017年12月29日金曜日

「世界一」のクリスマスツリー

神戸市で行われた「世界一のクリスマスツリー」と銘打った催しがギネス世界一を狙って行われた。富山県氷見市の山中で発見された高さ30m超、直径約1m、重さ約24tの樹齢約150年のあすなろの木を、切り倒すのではなく根から掘り採りし、新幹線やロケット輸送で用いられる特殊車両と大きな船を使って富山港から神戸まで1000km以上の距離を運んで、神戸市のメリケンパークに植樹された。

そのあすなろの木に、メッセージプレート式の「つり飾り」5万枚を飾り、オフィシャルメッセージオーナメント数でギネス世界記録に挑戦するのだとか。最後はバラバラに切り刻まれて売り飛ばされるという。
 
 復興と再生の名を冠しているのだが、いったいそれで励まし勇気づけになることのだろうか。生の木を根こそぎ掘り起こし大金をかけて移植して、果ては20センチに加工されて3800円で売り払われるという。少なくともあすなろの木は喜ばないだろう。犯罪になるというわけではないだろうが、それが自然に対する人間の態度ということでよいのだろうか疑問に思う。

「全国の人気のイルミネーションランキング」というサイトがあり、イルミネーションは全国で500カ所以上あると書いている。煌びやかに夜を飾る光を見て楽しむ人は多いのだろう。しかし灯の届かないところで、えもいわれぬ苦労を続けている人がいることにも思いがいたらなくては、虚構の光となってしまうだろう。

1人あたりは最低な日本経済の悲しい現実
→日本の生産性は、先進国でいちばん低い
・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
 → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
 → 1人あたりメダル獲得数は世界第50
デービッド・アトキンソンDavid Atkinson(小西美術工藝社社長)

2017年12月24日日曜日

熟年だって忙しい毎日

 熟年同士の話で、時間が経つのは早いというのが、枕詞のように出る。仕事はしていないわけだから、そんなはずはないわけなのだが、どんなに時間を費やしているのか?最近は、朝はパッと起き上がることはない。寒くてグータラして起きると言えばそうなのだが、血圧上昇のことを心配すると、ジワーと動き出して血流を少しずつ上げてやるのがおすすめとのことだから。

 そうするうちには、たしかに以前よりは時間が過ぎてしまって、希少なゴミ出し仕事も少々忙しいことになる。それよりなにより、食事の時からのワイドショーだ。賑々しく時の話題を振りまくものだから、これへの時間投入がずっと増えた。北朝鮮の頻発報道(?)から、逃げ回る政府・モリからカケ問題追及、線香花火のような都民ファースト・小池知事の話題、「なんとか解散」総選挙、角界暴力事件と、目まぐるしく報道してくれて、一日の時間を縮めてくれる。昼食時も同じような報道で、新しそうなネタであればつい見続ける。

 そりゃあこのほかにも、あれこれの打ち合わせと、飲み会もあり、パソコンの前での仕事ならぬ不毛趣味などなど、天からいただいた時間の消化に努めている生業。これを称して、忙しいとはとてもとても言えず、「時間のたつのが早い」と言うしかないこと。


 ツイッターで見かけた現職の仕事、大変な状態と思いつつ。眺めるしかできない役立たず。郵便物は年内にはもう届かないという話もある。景気が回復していると、まことしやかに言うこととの違和感あり。
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 ええ、もう現場は大混乱ですよ……
ゆうパックに携わる社員は完全に労基案件ラインぶっちぎって残業休日出勤繰り返して処理に当たっていますが、やってもやっても終わりません……。管理職や本来現場とは関係ない部署も応援に入って処理や配達に向かっています……

2:51 - 2017
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2017年12月22日金曜日

暴力は遺物の存在、いらないものにしたいこと

 このところテレビのワイドショーは、相撲協会の暴力騒動に乗っ取られて、北朝鮮の報道が後景になってきた。北朝鮮が核実験やらミサイルを打ちあげるたびに、そのニュースでテレビ画面を独占状態にする。そのときに首相がテレビに現れて、北朝鮮の行為に許せないことと「かっこよく」話す。たしか、モリカケ問題が国会で追及されてからは、ぶら下がり記者会見には応じることをやめていたことだったはずなのに。

 そんなことを考えると、北朝鮮が助っ人で現れるがごとき様相だと言いたくなる。きっかけは北朝鮮の無節操な武器示威行動だし、アメリカ大統領の一貫した「挑発」言辞ツイッターが輪をかけて危機を煽りたてる。ここにきてようやく「対話」の動きが伝えられて、何とかその方向に動いていけばと少し安心する。しかしこの状況を最大限利用して、憲法を変えて日本が戦争のできる国に変えてしまおうとする動きと、北朝鮮との「対話はしない」という政府の態度は危険な方向の選択だ。 

 相撲界の暴力事件は、暴力的指導をよしとする封建時代のあり様を引きずる。他のスポーツ界では克服する手は打たれているのに、なくせない甘さが角界に巣くっている。人権や民主主義をわきまえない、つまり憲法の精神を適用できない社会構造への警鐘としなくてはならないのではないか。言ってみれば、軍隊の組織維持の方法としての「暴力」が表で大手を振って歩き出すようなことになってはならない。

2017年12月16日土曜日

アナログを馬鹿にしてはいけない事件

 ブルーレイディスクレコーダーが壊れた。録画がたまったばかりになっているので、マメに見るようにしたら、止まってしまった。エラーメッセージで「本体背面のファンが正しく動作していません。背面ファンを確認ください。」と出た。取扱説明書の指示通りに、対策をしてみたが戻らない。
 
 ふと、ゴミがたまったのではないかと想像した。以前にパソコンの状態が悪くなって動かなくなった時に、修理に出したらゴミが原因だったことがあった。それなら、中を開いて掃除をしたらいいかと試してみたが、開けることができない。

 じゃあ掃除機で吸い出してやろうかと、ダメ元のつもりでやってみた。そしたらなんと動いたではないか。それでしばらく使ったのだが、でもしばらくしたらまた同じ状態になってしまった。やむなく修理に出したが、結構な費用が掛かってしまった。


 JR西日本、新幹線の台車の「油漏れと亀裂」が原因で止まった。ほかの新幹線全部を点検しても異常は見つからなかったとのこと。それは幸いだったが、三日かかかって目視でやったとの発表だ。それで大丈夫なのだろうか?揚げ足取りではないが、「油漏れと亀裂」で臭いが出てくるものかと思うと、事故の名称自体にも疑問が湧く。事故の可能性は0%でなくてはならない。

 それにしても「臭い」によって異常を発見するとは、きわめて人間的なことだった。コンピューター頼みの「デジタル構造」で安全保持はできなかったということか。

2017年12月15日金曜日

ブリ、カンパチの刺身があれば、つまみには上出来だけど

ブリ類の養殖で、稚魚が微胞子虫の感染(べこ病)で成長不漁や死亡してしまうことが多発しているとのこと。養殖では病気がつきものですが、飼料に混ぜた殺菌剤を魚が食べて、食す人間に影響はないものか。大丈夫という「調査結果」がでたことでの扱いなのでしょうが、気持ちはよくありません。
 
ベンズイミダゾール系薬剤の類の薬剤は動植物の殺菌剤として広く使われているようです。フグ類では既に使われているとのこと。天然のブリ、カンパチを食べたいと思っても、稚魚放流したものを食べるのだから、そうはいきません。純粋の天然物がないわけではないでしょうが、日本の魚類は養殖物に頼らなければ口に入らないので、避けるということもできません。

ブリ類のべこ病に有効な治療法を開発
 近年、ブリやカンパチなどのブリ類の養殖用稚魚で、微胞子虫の感染によるべこ病が多発し問題となっています。本病にかかった稚魚は、成長不良になったり死亡したりします。また、死亡せずに商品サイズにまで成長した場合にも、微胞子虫の胞子の塊やその痕跡が筋肉中に残り、出荷後にクレーム対象となるケースが認められ、大きな経済的被害が発生しています。本病に対しては効果のある薬剤が開発されておらず、未だ効果的な治療法はありません。特にブリ類の主要な養殖産地である四国や九州では被害が甚大であり、対策技術の開発が望まれていました。
 水産研究・教育機構は、近畿大学水産研究所、愛媛県農林水産研究所水産研究センター、鹿児島県水産技術開発センターと共同で、農林水産省の水産防疫対策委託事業により本病の治療法の開発に取り組みました。そして、感染初期の筋肉中における本微胞子虫の増殖の抑制や胞子の形成阻止に、フグ目魚類で承認されているフェバンテル(ブリ類を含むスズキ目魚類では未承認)等のベンズイミダゾール系薬剤の経口投与が有効であることを明らかにしました。また、感染初期に投薬を開始することが重要なため、原因虫の微量検出法も開発しました。この成果により本病の治療法が実用化されれば、ブリ類の養殖生産における経済的被害の軽減に大きく貢献することが期待されます。(国立研究開発法人水産研究・教育機構)


2017年11月29日水曜日

ハタハタが穫れなくなった

~♬ 秋田名物八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ
 あのハタハタが穫れなくなった。1968年に2万トンの漁獲量があったものが、今は2千トンと十分の一くらいに減っている。地元の漁業者は「全面禁漁」を3年間実施し、さらに漁期を定め漁獲枠も設けて操業しているが、平成2000年からは1000トン台~2000トンまで落ちている。

 カメラマン中村征夫氏が「怪魚コブダイ」を撮影するという番組だったが、この中でハタハタの産卵場面を撮影する映像も入っていた。珍しいものなので、思わずスマホで撮ってしまった。やはり海水温が従来より2度ほど上昇していることが、産卵時期にも影響していることを指摘していた。

 産卵は海藻の繁茂している場所を選んでいるが、海中の改変がハタハタの繁殖減につながっていることもありそうだ。病原性大腸菌0157の増殖も気温の上昇に寄って増殖の好条件となるくらいだから、海中においてもどれだけの「改変圧力」があることだろう。民謡で歌われるハタハタが昔話になってしまわないように願いたい。

1129日「プレミアムカフェ 中村征夫 日本海に怪魚コブダイを追う」

(40秒)

2017年11月22日水曜日

どんどん造って売ればいいのか

 日本の車は、2016年総国内生産8713893台で国内総需要の497万台を大きく上回っている。輸入もあるから400万台以上を輸出しなければならないことになっているとのこと。日本では「いらないもの」を余分に作っているのが実態だ。生産はその「余分」を加えた必要量が働き手の労働(タクトタイム)となる。
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タクトタイムとは
顧客から要求された品物を1つ造るのに必要となる時間もしくはピッチをいう。これは機械能力や人員数によって決められるものではなく、市場から要求された生産数量と稼働時間が判断基準となる。算出する式は次のとおり。
1日当たりの生産数量=1ヵ月の生産数量/稼働日数
タクトタイム=1日の稼働時間/1日当たりの生産数量(日当たり数)
それゆえタクトタイムで物を造るということは、「顧客・市場の要求する必要数によってラインピッチを決める」ための平準化生産を意味する。
と説明される。
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 放送大学でトヨタの生産工場のタクトタイムを取り上げていた。秒単位で動作をこなすことが、工場で動作がひとつひとつ計測されて、遅れがあると担当者(グループ責任者)が飛んで行って援助するのだという。「分刻み」とは聞くがいまや秒刻みで動き回るということだ。この60秒単位はどんな運用がされているのだろう。トイレやら休憩やら、汗拭き時の寄ってはくしゃみなどは60秒の中に当然考慮されるべきだろうし、60秒のつなぎはどうなっているのか。
 この組み立てラインの所要時間は当然習熟に伴う短縮が要求されるのだろう。日本メーカーの総世界生産は201627433140台。中国の販売台数は2802万台と並ぶ程度というすさまじい生産台数だ。これが非正規雇用、季節労働者として雇用調整されている。生産量の果てしない上昇とそのための軋轢が、どれだけ日本の国のためになっているのかという疑念が湧いてくる。

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2017130日、日本の各自動車メーカーから2016年の生産台数実績が一斉に発表された。その数字は以下の通り。
メーカー名/世界生産(前年比%)/国内生産(前年比%)
トヨタ/8973988台(100.5)/3166338台(99.3
日産/5556241台(107.5)/950102台(108.9
ホンダ/4999266台(110.0)/820226台(112.3
スズキ/2945295台(97.1)/794244台(84.7
マツダ/1586013台(102.9)/977376台(100.5
ダイハツ/1274219台(105.5)/722848台(103.7
三菱自/1073514台(88.1)/555018台(87.3
富士重工/1024604台(109.2)/727741台(102.5
トヨタは単体だと上記のとおりで、ダイハツ、日野を合わせたグループで世界生産は10213486台となる。また、富士重工は前年比9.2%プラスと好調を持続しており、初の100万台超えを記録した。国内生産をみるとトヨタは300万台以上をキープ、その他、スズキと三菱自以外のメーカーは台数を増やしている。
日本メーカーの総世界生産は27433140台だった。中国の2016年販売台数は2802万台と発表されているので、ほぼこれと同レベルということになる。また、総国内生産8713893台で国内総需要の497万台を大きく上回っている。輸入車を勘案すると最低でも400万台は輸出しなければならない計算になる。(webモーターマガジン

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2017年11月18日土曜日

こわ~い「削除」「排除」

 バンカーでひっくり返ったことを、なかったことにしたいらしい。報道されたものがNETで伝播しているものを、追っかけて削除をさせるなど、都合の悪いものをなかったことにするとは、いかにもやりそうなことだ。トランプ大統領に「私は見ていないが、ヘリコプターが上空から(転ぶところを)撮っていた。私は感動した。今まで見てきたどの体操選手よりも素晴らしかった」とフォローしてもらっているのだから、しいて隠すこともない。そんなことをするから余計にはやし立てたくなる。


 そしたら今度は小池知事が希望の会の代表をやめると言い出した。とうとう自分を排除しちゃった。排除とは人の手にかかるから、自分ではいいだせない。そうすると「削除」か。それなら自分だけでよい。AIとは実にご都合主義だ。

 近所のゴミ集積場にカラスがやってきた。集積日以外に出されたゴミを、そのままにしておいたらやられた。そのあとの生ごみの日に、続けざまにやってきてつっついている。最初は一羽だった。近くの電信柱やちょうど刈り取られた木の枝に止まって、様子をうかがって居る。うかがっているというより、おちょくっているようにも見える。しまいには数羽が寄ってきて、集積場の近くで遊んでいる。しばらく集積場の様子を見に行って、念を入れて網をかぶせなおした。自然界では場合によっては「削除」「排除」は必要だ。

2017年11月15日水曜日

墓の主の悪戯

 随分昔、墓の主に参ったときは、暮れから正月にかけての家族旅行の折だった。鳴子温泉から新庄に向かい、寺で墓参りをするのは雪かきをしてからのことになった。墓参りを終えて宿泊先のホテルに戻ろうかと、駐車場から車を出すときに、駐車場の柱を受けている縁石のとがったところと、タイヤの脇が当たってパンクしてしまった。

 スペアタイヤと取り換えて走り出すが、当時は替えタイヤが小さくなっていて、なんとも走り心地が悪い。それに雪が本格的に降ってきた。カーナビで近くの修理店を探すが、電話をしても大みそかにつき営業していないところばかり。ようやく天童の修理店がやっていることがわかって、タイヤを購入して修理することができた。

 そのことがあってからは、墓の主が「遊びのついでに来た」のを恨んで悪戯をしているのだと、専らの話になっている。それゆえ、昨日のように昼食になかなかありつけなかったりすると「悪戯かな」という話になる。しかも三日目はすっかり雨になってしまった。

 秋田の温泉に入っていきたいとの望みで、帰りの新幹線発車に間に合いそうなのを見計らって、行ってみることに決めた。露天風呂から渓流の流れが見え、滝のような落ちこみから流れる川沿いに複数の風呂がある。露天風呂のお手本のようなところだ。一眼レフで撮るというには雨が強すぎるので、あきらめざるを得なかった。温泉につかって温まってから、思い直して脱衣場に戻ってスマホを取り出した。だれもいないのを幸い、シャッターを切った。





2017年11月14日火曜日

墓場の主はお怒りか

 肘折温泉を後にして山を下りていく。途中に「沼の台」がある。2年前に娘と来たときは11月だったから、枯れてしまった草木しかなかったところ。そのとき紅葉の時期はいいだろうと話していた。初めて行った際は、沼に抜ける道の入り口付近に、たまたま人がいたから、聞くことができた。生活環境保全林として小型の森林公園として歩道や休憩所を作ったとの説明書きがある。穴場的な場所になるのかと思わせるところだ。

 二人以外はだれもいない沼の周りを歩いて撮る。邪魔にする人なく邪魔にされることもなく「撮り放題」だ。娘もデジカメで撮っていたが、全く同じところを切り取って「親子だから」と笑った。ときどき日が射すときがあって、そのチャンスも生かしてとつい長居してしまった。

 そこから秋田の鷹の湯温泉に行って日帰り温泉を楽しむかと、山道を下った。昼食は、いつものそば屋さん「草々」でと、金山町に向かったのだが、店が閉まっていた。近所で聴くと最近御主人がなくなったとのこと。金山町の写真展の折には世話になったひとなので、来るたびに寄っているが、お会いすることができなかった。

 しかたなく娘がスマホで調べたそば屋めがけて真室川方面に行って見ると、終了という看板が。再度スマホで検索したら、これまで何回か寄っている梅里園でた。そこでようやく、「ゲソてん板そば」を食べられた。目的の温泉に着くのは14時を回りそうなので、可能かと電話で問い合わせると14時までとのことだった。しかたなく、手前にある湯沢市役所リフレッシュ交流センターほっと館(日帰り温泉施設)に寄ることにした。