2019年11月4日月曜日

「ハゼを釣って唐揚げで食おう」の顛末記

 112日、江戸川でハゼを釣って食べようという催しがあった。今は夏場とは違ってハゼは釣れなくなっている時期なので、いっぱしの「釣り愛好者」としては、どうだろうかと少々の不安もあった。引き船に乗って下流へ運んでもらってボートに移ってやるのは、楽なつりでもあり数人でやるのは賑やかだろうと、勇んで出かけたところまではよかった。

 待ち合わせの駅で降り、時間が早めだったので駅前のバス停の椅子に腰かけて、おにぎりを頬張った。なにか居心地が悪かったのは、虫の知らせだったか何気なく駅名を確かめると、なんと待ち合わせの「妙典」の一つ手前の駅だった。

 最近「勘違い的誤り」が増えて、「ブレーキとアクセルの踏み違い」が目の先にもちらついてきているので、慎重にやっているつもりではあっても、起きてしまうのだ。治らなければ「年ですから」という医者のセリフもどこからか聞こえてくるようだ。一つ目の事件は、あわてて次の駅に向かい、ほぼ約束時間通りに間に合ったことで落着した。

 5人集まるところ、車の渋滞で二人組が遅れてくるとのことで3人が先にボートに乗り込んだ。そこで二つ目の事件が起きた。ボートが浸水している!足元の水は最初に少したまっていたが、多分雨水が残っているものだろうと判断した。ところがじわじわと水かさが増えてくる。やむなく水をかい出し始めた。ペットボトル(小水用で口部分を切り取ってある)を使って懸命にやるが、止めるとジワジワと増えてくる。船宿に携帯で助けを呼んだ。

 別のボートに移ってようやくハゼつりに取り掛かれた。釣りはハゼの反応が少なめで、やはり盛期を過ぎてのことだろうという感じだった。それでも時々上がるハゼを騒ぎながら楽しめた。周りでは穏やかな青空の元、たくさんのボートが同じようにボートで釣りを楽しんでいた。

 二度あることは…に出会ってしまったのは、釣ったハゼの針を外すときに針が折れて、そのままバケツの釣られた仲間のところに飛び込んだときだ。なにせ、唐揚げにして丸ごと食べるご馳走として、口に入れるものだから、しばらく探したものの見つけられない。頭だけ残して食べることもできるが、唐揚げでそれはつまらない。

 Sさん宅で唐揚げができあがって、食べる段になり頭からそっと噛んでみたり、頭の部分を開いてみたりしてやってみた。強力な磁石で頭の部分に近づけたのが、効果的だったのかどうかは不明だった。総計99尾の魚をきれいに平らげたが、奮闘努力の結果は、ついに報われなかった。バケツに入っているときにはずれたのか?…ともかく胃袋に入って出てくる可能性もあるよと、好き勝手な予想を言い合っただけだった。かくして読書会の課外授業は、愉快な一日を過ごして勉強疲れの頭を癒すことになったのだった。


 





2019年10月31日木曜日

利根川における八ッ場ダムの「洪水調節効果は小さい」


台風19号、利根川における八ッ場ダムの洪水調節効果 ( 八ッ場(やんば)あしたの会)が「八ッ場ダムの治水効果は小さい」と発表している。(1013日)

 内容を読んでみた。
 治水のための指標について担保されれば洪水被害はかなりの程度効果を上げると考えられる。現状は河床の掘削、堤防造成などの対策が進んでいないことが報道でも指摘されている。温暖化の影響は大きいものに違いないが、その前に対策がとられていないとなると、「想定外」との言い訳は通じないものと思える。

内容書きだし→
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〈注1〉計画高水位・・・河川の水位は、ダムなどの洪水調節施設をつくる計画により、一定程度下がることが想定されています。堤防を整備する際には、計画高水位まで川の水が流れても耐えうるよう設計することになっています。
〈注2〉計画堤防高・・・計画高水位に余裕高を加算した堤防の高さ。
〈注3〉河川整備計画・・・河川管理者(利根川の場合は国土交通大臣)が定める具体的な河川整備に関する計画。

 今回の洪水で利根川の水位が計画高水位(注1)に近づきましたが、利根川本川は堤防の余裕高が2mあって、計画堤防高(注2)にはまだ十分な余裕がありました。
 したがって今回の台風では、八ッ場ダムの洪水貯留がなく、水位が多少上がったとしても、利根川が氾濫することは考えられませんでした。
 また、「国交省による八ッ場ダムの治水効果の計算結果(国交省の計算による八ッ場ダムの洪水ピーク流量削減率)」は以下の図とおりです。この図が示すように、八ッ場ダムの治水効果は下流に行くほど減衰していきますので、今回の八ッ場ダムの洪水貯留がなくても、利根川の中流下流の水位はそれほど上昇しなかったと考えられます。

 今回の洪水の最高水位は9.67mで、計画高水位9.9mに近い値になっています。栗橋地点の最近8年間の水位流量データから水位流量関係式をつくり(下記の図「栗橋の水位と流量の関係(利根川・栗橋地点の年最高水位と年最大流量の関係)」参照)、これを使って今回の最高水位から今回の最大流量を推測すると、約11,700/秒となります。
 利根川河川整備計画では、計画高水位9.9mに対応する河道目標流量は14,000/秒です。すなわち、今回の洪水は、水位は計画高水位に近いのですが、流量は河道目標流量より約2,300/秒も小さいのです。このことは河床掘削作業が十分に行われず、そのために利根川中流部の河床が上昇して、流下能力が低下してきていることを意味します。
 下記の栗橋地点における水位と流量の関係図を見ると、河川整備計画に沿って河道の維持がされていれば、今回の洪水ピーク水位は70㎝程度下がっていたと推測されます。

 一方、八ッ場ダムの治水効果は「国交省による八ッ場ダムの治水効果の計算結果」を使うと、栗橋地点に近い江戸川上流端のピーク流量削減率は1/501/100洪水では3%前後です。
 今回の最大流量の推測値、約11,700㎥/秒を97%で割ると、12,060㎥/秒です。八ッ場ダムの効果がなければ、この程度のピーク流量になっていたことになります。
 12,060㎥/秒に対応する栗橋地点の水位を、上の図「栗橋の水位と流量の関係」から求めると9.84mになり、実績の9.67mより17㎝高くなりますが、大きな数字ではありません。
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10月29日の八ッ場ダム






2019年10月28日月曜日

「自然災害」「自己責任」の時代遅れなキーワード

 台風の被害がすさまじい様子が連日伝えられている。被害に合ったらどうするだろうと、自分に重ねてみると言葉にならない。車で避難行動をとろうとして水流に巻き込まれたとのことをみて、自分で避難しろと言うだけが強調されているばかりに見えて仕方がない。非難するにしても、避難先の情報や高齢者世帯への声掛け、誘導避難や避難の方法など具体的な対策が事前に用意されるべきではないかと思う。

 何かといえば「自己責任」ばかりが強調されて、情報はNET調べろ!という 言葉しか聞こえない。原発事故が発生した際の避難も自治体にまかせられて、事実上避難ができないということも伝えられる。こうしたありえない不条理が「自己責任」で捨てられるのは全く腹立たしい。果ては「自然災害」だからと、国や自治体の責任を軽んじる風潮さえ作り上げる。「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が日本には存在しないということになる。

 メロンやカニを配って議員になった者やそれを庇いたてる連中の顔をみると腹の虫がおさまらない。家の近所の神田川では、昔は水がよく上がっていたが、嵩上げ工事や一時貯留施設のおかげだろうか(使ったという情報は聞いていないが)あるいはという心配が杞憂になってよかった。防災地図によると、我が家は水没する場所になっていると受け取れる。不正確であれば判断を誤ることにつながるので、改めた方がいいと感じた。確かめなくてはならない。

 避難地域や避難場所をNETで確認してといわれているが、なかなかつながらないのも改善してもらいたいところだ。第一高齢者のNET使用はどれだけ可能なのかもある。テレビで各地の被害状況、河川の状況が報道されたがこれが実に遅い。河川の監視カメラが少ないのだろうか。報道の調整があるのか?それにしても、盛んな人気スポーツ報道のような、丁寧な熱心さはみあたらない。

 神田川であれば、昔は有線放送で水位が上がっていることをアナウンスしたが、最近は危険が少ないとみてかやらなくなった。この間の「想定外」の状況ではそれでは済まないだろう。今日は、がけ崩れの被害が「指定地域」になっていなかった傾斜20度程度のところで発生したことを伝えていた。政府の対応も実にのんびりしていたものだったが、想定外を放っておくことは人間の知性として放置しておいてはならないことだ。

2019年10月21日月曜日

台風19号で各地のダムの放水は検証が必要

 小河内ダムでは12日(土)18時以降に放水量を増加させた。「余水吐放流」についてプレスでの発表が14時にあり、当初の見込み、毎秒600立方メートルが750立方メートルとなるというものだった。午後10時過ぎに世田谷区玉川で浸水被害が発生しているので、小河内ダムの放水が影響をしていることは考えられる。放水が決定的だったのかどうかは即断はできないが、この検証が必要なのではないだろうか。


 神奈川県の城山ダムは放水をいつするかで、いくたびか変更した。県の放流開始の判断が変更されたことで結果的に混乱を招くことになった。氾濫などの大きな被害にはつながらなかったとされるが、相模川支流の串川では同日午後10時半ごろ、家族4人が乗った車が転落し、全員が遺体となって発見される事故が起きた。放流開始と同時に市町への通知ということになったのは、行政の稚拙とでもいう大きな問題を残した。水位上昇の想定をつかむのは難しかったと神奈川県河川課がコメントした。

 「緊急放流が始まったころ、ダムへの流入量が以上に跳ね上がった数値を示したままデータの更新が滞っていた」とまでなると、ダムがあれば安全という見解も神話としか言えない。城山ダムが「逡巡」している間に、複数のダムで緊急放流するとの発表があった。「赤信号…」みたいにというと軽薄と言われそうだが、放流したダムと堤防決壊した箇所との関連性を検証する必要がありそうだ。放流を実施した6ダムでは「事前放流」はしていなかったのニュースもあった



2019年10月18日金曜日

近所にマンションが続々と建つ


 そこは、広くて昭和の時代を通り超えてきた板塀の屋敷だった。取り壊されて平地になったと思ったら、マンション建設が始まった。公園が「美しく」改修され、グレードアップされた土地に、これ見よがしにポスターが掲示されている。大都市東京の活動をひけらかしているよう。

 しかし、近所は店が多くあるわけでもなく家庭の食材を手に入れるのは楽ではない。買い物は新宿のデパ地下になるのだろうか。景色は公園の先にライトアップした都庁が素敵に見えて、修景だけは上等だ。狭い道路であるところに、どんどん背の高いビルが入り込んでくる。道路を走る車は「介護施設」の送り迎えのものが目立つ。高齢化社会に合わせた「老人ホーム」ならなと思わないでもないが。

いまはない屋敷





眺望は抜群でも

北海道と比べ物にならない


2019年10月14日月曜日

ミステリツアーで北海道へ


 ミステリツアーと称する旅に参加した。案内には「とあるところの…」とあるので、羽田空港で搭乗券をもらわないと行く先がわからないことになっている。とはいえ、いくつかの事前案内、たとえば「食事にカニ」やら「ホタテ食べ放題」とあればハハーン北海道かなという推定ができる。

 いくつかのツアーに参加して飽食気味の体験者は面白がって参加する。時期的には紅葉にはちょっと早いという閑散期にあたるから、宿泊のホテルの豪華さが売りになる。食べるものは豪華だったし、案内人の過不足のないリードぶりがよかった。








2019年10月4日金曜日

行政機関が魚釣り人の意見を聞くことの大切さ

 こと「釣り」に関しては、人のそれぞれの好みで趣向するという範囲を緩く括っているのみだろうと、これまでの経験から思う。早い話が「金儲け」とはさほどの縁もない「つり好き連中」が、世に物申すことになにかの意義をみいだすことなどは、通常の目からは考えもつかないものとなっているだろう。

 それは「行政」の位置づけがなせることでもあり、一部のつり趣向者の問題だと切り捨てられることに異議を言わざるを得ない。つり趣向者の要望は、例によって著名な「…つり団体」の意向ぐらいがせいぜいの扱いだろう。それでいて、「侃々諤々」の議論などは期待できそうもない。

 そこで言いたいことは「釣れなくなった」ことだ。これはつまるところ、人類の存亡にかかわるというのが問題意識であり、他の様々な自然と社会の認識の過程を共有する。「釣る楽しみ」の本家の漁はいまや悲惨な状態で、痩せたサンマが皿にのり、細身のイカが半身で食卓を飾る。ウナギはどこへ行ってしまったのか。焼津のシラスは漁獲調整ということだ。

 「つり」は一部の楽しみであることは違いではない。それでもゴルフを「趣味」を持つ人たちと、どっこいどっこいでの「経済効果」は統計として発表されている。趣向者数を考えるならば、隅に置いておくべき処遇にはならない。日本が「自然に取り囲まれた」環境に存在しているのだからその特性は生かされて間違いはない。その「愛好者を含む楽しみ群団」が結果として減少していくという状況であることは、いま風に言えば「削除、削減」されていくということ。そんな点からも放置されておくべきでない。

 「削除、削減」は多くの要因によってつくられている。生態系のかく乱、混乱の現状からも言えるし、したがって「政治」の面からも言えることだろう。温暖化のもたらす影響は今や最上位の政治の課題だ。この影響は「常習魚釣り者」には焦眉のことと感じている。この影響はどこでも同様に起きているだろうと思う。

 日本の自然環境と社会を作り上げてしまった我々の責任も免れることはない。「魚が釣れなくなった」ことを他人事にしたくないし、江戸時代から栄えた魚釣りの文化を絶やしてはならない。そんなことを想った「都議会共産党議員との懇談会」だった。

2019年9月28日土曜日

イカも獲れなくなっている状況が続いている


 昨日は合唱団演奏会のリハーサルでみっちり練習をした。それでいつもよりは、「一応」の達成感によって、ビールの一杯も飲みたいという気になった。9時過ぎの街を探し回ったが、金曜日でもあり心宛の店は客が混んでいる。やむなく高級めいた飲み屋に流れ込んだ。

 つまみの値段を気にしつつ、イカ焼きも注文した。小型で痩せ気味のイカが半身で、品よく皿の上に載ってきた。箸で三つぐらいは掴んで口に入れたいところ、それは我慢をして一つだけ口に運んだ。

 最近はサンマも獲れない。酒の肴として好きな魚が「高級で」口に入らないなんていうことにならないかと心配になる。本来南の海に生息するサンゴが、北上して繁殖しているというニュースも最近伝えられた。

 スウェーデンの16歳の活動家のグレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説したのが話題になっている。
「人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。」

 手厳しいが思い当たることだ。暴風雨災害が日常茶飯事に起きて、死活にかかわるまでになっていることは、放置しておけない。それにしても、新環境大臣が国連で発言した内容は情けない。




2019年9月22日日曜日

スマホの機種変更、利便性よりはオジャマ虫的存在を実感

 スマホの購入から3年がたって、そろそろ機種変更かと、ショップにでかけた。ハーウェイがいいかと目算を付けていたものの、結局「事故が多い」だのという説明に説き伏せられて、先方と「売り」品目にのせられることになった。

 確かに悪くはないものだと思えたものだった。しかし、スマホ商品(も)IC技術と商品の開発で相当な変わりようだ。3年もたてばあれやこれやアプリで満タンになるべくしてなったスマホが、もっと容量がおおきくならないと、満足できないというしかけに落ちていると感じた。

 「アナログ的」世界であれば、目に見えてということにもなろうが、このてのものは説明だけの話で分かりにくいし、わからないところはしかたなく「おすすすめ」に従うところやむない落としどころだ。

 それでも、わかってはいた「セキュリティ」ソフトの導入について、おすすめで当初申し込みはしたものの、パソコンで現在使っているセキュリティソフトが、モバイルにも適用されることがわかって、キャンセルすることにした。

 ところが、セキュリティ業者への連絡でキャンセルをと言うスマホショップと、セキュリティ会社へのやり取りで説明された方法では、連絡するたびに内容が変わって、いずれもうまくゆかない。

 ショップに行ってもう一度話をしようと出かけたら、「予約」が必要で三日先だという。売ってしまえばそれまでかと悪口を押し殺して、そういえば購入の時も1時間後だと言われて待ったのだったのを思い出した。「デジタル社会」との付き合いとは大変に厄介なものだ。道すがら、アイホンの売り出しを他の店でも路上でもやっていた。なんだ、もう新しいスマホ機種の売り出し時期なのだと、オジャマ虫的悲哀を感じた。



2019年9月20日金曜日

写真展開催顛末

 17日からJRP立川昭島支部の写真展をやっている。今回も準備に悪戦苦闘をした。譲ってもらった額縁の数が足りずに買い足そうとした。でも同じものがなかった。額縁はそろった方がいいのでやむを得ず新規で4枚揃えた。あとの小さめの4枚の額縁は利用することにしたが、「四つ切」サイズであり、プリントした写真が合致しない。

 プリンターはABサイズでしか対応しないので、用紙とマット紙がどうしても合わない。やむを得ず写真サイズを4:3に変え、両端はカットして合わせたが、上下も2ミリほど空きが出てしまった。搬送は娘がやってくれたので助かったが、会場の設営でまた一苦労した。初めての会場であることもあり、掲示するまで相当手間取った。二日目にいつものメンバーがそろって、「合評」をしながら宴会をしたが、こればかりは問題なく実行された。




2019年9月14日土曜日

アメリカの余剰トウモロコシを買ってやる「思いやり」

 8月の日米首脳会談での共同記者会見で、中国が輸入をキャンセルした余剰トウモロコシを日本が買えと要求され、日本が買うと発表した。日本人記者にも連絡がない状況での会見だったという。こんなやりかたで迫ること自体問題だ。首相は「害虫対策で必要」と応じたとのこと。

 中国が輸入するはずだった米国産トウモロコシは、250万トンもの量だったのか?日本で害虫被害があるのは葉や茎を含めた飼料用のトウモロコシとのこと。実だけの米国産で代替えできないとの指摘もされている。なんという思いやりだろう。

 対米外交が首相の判断ひとつで決められるということでいいのだろうか。もっとも国会を長期に開かずにいるのは、そういう運びを織り込んでのことだといえる。シラッとして、国民から集めた税を使い込んで頬被りは許されない。一方で消費税の増税を強引にすすめ、「一体改革」と称して社会保障費の削減をとの強引な政治手法は、とうてい納得できないことだ。

吉川農水大臣記者会見(8月30日)
 本年7月にですね、我が国で初めて飼料用とうもろこし等に寄生する害虫である、先ほど言いましたけれども、ツマジロクサヨトウの発生が確認をされたことを受けて緊急対策を講じたものでございます。このように今回の対策は、あくまでツマジロクサヨトウの被害対策の一環としてですね、緊急的に行うものでありまして、米国で飼料用とうもろこしが余ったために実施しているものではございませんので、先々のことはですね、今回はこういう措置をとったということでありますが、先のことは申し上げられません。

 今回ですね、この話題となっております、とうもろこしの輸入でありますけれども、これはツマジロクサヨトウの被害対策として、畜産農家に対する飼料の供給が不足することのないように、民間企業が飼料原料として必要な量を前倒しで購入契約する場合の保管料をですね、支援をするものでありまして、我が国の飼料需給に影響を与えるものではないと思っております。この飼料用とうもろこしの購入でありますが、3ヶ月単位での購入契約を締結する例があることを踏まえまして、最大で3ヶ月分の275万トンの前倒し購入の保管料等を支援できるようにしたところでございます。年間の輸入量が、1,100万トンでありまして、その3ヶ月分の275万トンということになりますから、オーバーすることにはならないと思います。

𠮷川農林水産大臣記者会見概要



2019年9月12日木曜日

環境大臣の大仕事


 最大瞬間風速は千葉市が57.5メートル(午前428)、羽田空港が43.2メートル(午前327)、横浜市が41.8メートル(午前312)。東京都心も31.4メートル(午前337)を観測と、すさまじい風が吹いた15号台風。横浜では一時簡易70ミリの豪雨を観測した。

 アメリカでは風速98メートルのハリケーンがバハマ北部に上陸した。(バハマはフロリダ州の隣、キューバの北)風速82メートルと同国北部での統計開始以降最も強い風を伴ったドリアン。海抜の低い島からなるバハマは「壊滅状態」に陥っているとの報道があった。地球温暖化の影響はいよいよ深刻な状況に陥ってきた。

 15号台風の報道では「千葉」が取り上げられなかったらしい。昨日のNHKではテロップでしきりに千葉の状況を流していた。思うに、デジタルがいかに社会に幅をきかせていても、肝心なところがオミットされるようではアナログ以下と評されることになってしまう。東京を通過した後、「吹き返し」に注意しろとの予報が出されていたが、そんな天候ではなかった。天気の予測は向上したと言っても、これではしょうがない。

 とてつもない脅威が広がっている環境問題に、しっかりした対応が必要だろう。「育児休暇」をさておいて環境大臣の職についた方には、大きな仕事が肩にかかるはずだ。期待できるだろうか。前環境大臣が福島原発の汚染水を海に流すとまた東電の主張を代弁して、漁業者の怒りをかっている。お願いしますよ環境大臣さん。

2019年9月6日金曜日

韓国報道でのバランス感覚

 毎日毎日韓国の報道を続けられて,もう大概にしろと思う。「反韓」とか「半日」というヘイト用語を使って、「たまねぎ男」などと枕詞にいつも使う報道は見ていられない。時期の韓国大統領選挙を前にした、韓国の野党からの攻撃に加わっているようだし、ことの真偽がどうであっても、基本は国内での議論と対応に任せられるべき事柄だろう。

 マスコミが日本政府の目論見に乗って、「それいけ」みたいな報道になってしまっていいのか。韓国のメディアが自国の政治の在り方に、意見や批判をぶつけるのは当然なこと。それに比して日本のメディアがそれを使って、事細かに知らせてくれるのは視聴率のためとはいえ、メディアの軽さと安易さを考えさせられる。日本の政治の様々な汚点を追及もできずにいるのは、マスコミに対する陰陽の脅しで腰抜け状態になっているからだと。

 別の面で思うのは「いじめ体質」がこの社会に色濃くあると思うことで、徹底的に集団で相手を叩くという手法がとられているということ。おりしも親の虐待で幼児が死亡するという事件が報道されているのをみて、「言うことを聞かないと徹底的にやっつける」構図が重なって見えて仕方がない。

週刊ポストの「反韓」記事を書き、批判を受けて及び腰の謝罪をしたが、売り上げを考えて、ここまで書くかと思うと同時に、先日ビデオで見た「2.26事件」のようなクーデターがまた…などと思ってしまった。


 ポスト記事(朝…新聞から)

『嫌韓』よりも『減韓』、『断韓』を考える 厄介な隣人にサヨウナラ 韓国なんて要らない!」と題した全10ページの特集を掲載。中には、「怒りを抑えられない『韓国人という病理』 『10人に1人は治療が必要』」との見出しをつけた記事も。


ツイッター投稿から


https://twitter.com/ChizuruA1/status/1169075169928761345?s=09

2019年8月26日月曜日

暑さに負けずハゼつり


 最近はほとんど釣りにはいっていない。釣りはものによってはそれほど体力を気にしなくてもいいが、地元の釣りの会がなくなってしまったあとは、遠ざかっている。5月に「外来魚駆除つり」に誘ってもらったときに、たまにはやってみたいものだという気持ちが湧いていた。

 読書会のメンバーから「ハゼ釣り」の話が浮上して、暑気払いにハゼの天ぷら(唐揚げ)でやろうかと決まって、妙に気持ちが重なった。支度は4人分しなくてはならないが、釣り道具は一部断捨離したものからは免れていて、支度が支障なくできあがった。多少の面倒さはあったが、かつての釣り支度のように動いているうちに「ワクワク感」もでてきた。

 東大島駅のすぐそばで、旧中川がつり場だった。駅で皆を待つ間、昼食を用意しようとコンビニに入った。外に「餌あり」という幟があったので、「まさかここで餌を売っているのではないよね?」と声をかけると「そのまさかです」と返事が返ってきた。今回は前日に購入していたので不用だと断ったが、ここで手に入るなら、また来てもよさそうだと言う気になった。

 ハゼの反応がとても良くてアタリが多くあって、餌をとられることも多かったが、それがまた釣りの面白さを増幅して皆で楽しめた。釣りは釣れなくては面白くない。そこをクリアしたうえ、川べりの環境が非常によかった。足元も安全で釣り場の範囲も結構ありそうだった。

 Sさんの自宅を使わせてもらって、唐揚げに挑戦したところまではよかったが、二度揚げで出来上がったのは19時になってしまった。この唐揚げがうまくできあがって、じつに美味しかった。油ものだからという予想に反し120尾は口に運ばれた。残ったのは僅かだった。

 かくして暑気払いは、「例年も」という言葉が出た。朝のうち少し雨もあり涼しかったがどんどん天気が良くなって、やめるころには、夏の日がまぶしいくらいになった。汗を何度もぬぐいながら、いい大人たちが夢中になって子供のように遊んだのが印象的だった。







2019年8月25日日曜日

中一日でめざした達沢不動滝の撮影

 我が家の旅は、つまるところ温泉の良し悪し(食事も!)に比重がある。温泉の良し悪しは自分としても好みの違いはとりたててはない。あとは楽な歩きのコースであればみんなの十分な旅の行程になる。

 大概は娘の立案によるが、NET検索によって少し違った行程を問題にしなければ、案内人としては頼りがいのある役割を果たしてくれる。特に希望がなく、なすがままである自分としては、今回は「三脚をたてて写真を撮る」以外の要望はないから、どこであれ行く先で少々の時間を猶予してもらえれば、それで十分だった。

 会津若松での「そば」と「滝」をめぐるという計画にのって、ゆっくり目のスタートだった。「達沢不動の滝」は中ノ沢温泉の奥にある。冬の間は近づけないところで、以前も行ったことがあったのだが、あまり記憶が定かでなかった。
 滝に着いてから、いつもはあまり使わない三脚を立てて、手間取っている間に何人も見物客が入れ替わっていた。旅館に戻るには早かったので、通り過ぎて「塔のへつり」に寄って見た。

駐車場から歩く道沿いは渓流



塔のへつり









2019年8月24日土曜日

最近の天候の異常を感じて

 投稿が前後してしまったが、会津若松までの行程で新幹線の郡山駅までの間、氷結レモンを口に運びながら、窓に見える空をずっと眺めていた。豪雨や台風による気候の変動がこの先どうなることかと、テレビの報道をみて特に感じる。

 図らずも「つり」を趣向してきた身からは、それはいっそう敏感に感じているところで、そういった兆候はかなり前から発生している。そんな素人の話を軽んじられないのは、国連が「持続可能な開発目標(SDGSを論じていることだ。その裏打ちとして軽視できないことだと思う。

 思わず隣座席の年配の人に、最近の天候根変動の異常さを言い、同調を求めてしまった。たしかに自分が子供のころに見た空の雲はもっと穏やかで優しい様相をしていた。窓から見える雲は、台風が近づいてあるとしても、見たところ異様で気持ちの悪い形をしていた。








2019年8月23日金曜日

朝の散歩、涼しいうちに―湯野上温泉


 翌朝早く目が覚めて、いつもの旅の時のように。カメラをもって散歩に出る。すぐ下を流れる阿賀野川に架かる橋を渡って一回りすることにした。橋からの眺めはそれなりのものだ。

 それより道路傍の様子を眺めまわした。ここの「らしさ」とはなんだろうと自問しながら、結局目に飛び込んでくるものを切り取ってみることに。会津から日光へ抜ける幹線道路は、お盆のときだけにひっきりなしに車が走り抜ける。

 ゆっくりと歩きながら、その喧騒以外のゆったりした雰囲気に気持ちが和んで、旅の味わいを楽しむ。旅館の料理の味もいいものだけど、それ以上にずっと時間を刻んできた付近の様子に浸ると、朝の少々の蒸し暑さを忘れる。