2013年2月6日水曜日

思い出しながらウォーキング

 昨日のウォーキングコースは、若いころの生活を思いだして、かつて住んでいたマンションの脇の商店街へ行ってみた。もう40年近くもまえになるが、脇の道は小さな商店がいくつもない、小じんまりした商店街だった。焼鳥屋があって、ちょっと小さかったが、いい匂いをさせていたのを思い出して、それを買って酒を飲もうかと算段した。

 しかし、当然にももうそんな様相は、過去のものになっていた。残っていたのは、階段を少し下る入口になっている中華屋と、二件ばかりの一杯飲み屋、クリーニング屋だけだった。しかたなく、無為に通りすぎて、戻る方角の途中から路地に入った。息子の小学校時代の同級生の酒屋さんに行って、酒を手に入れた。お父さんは留守で、奥さんが店番をしていた。隣の魚や(この店が、界隈では商店として遊いつ残っている店なのだが、これも昔、カワハギ釣りのためのアサリを特別に要望して購入したことがあった)を覗いたら、自家製の塩辛が見えたので、日本酒にはうってつけのつまみと買う気になった。

 家の前の見道を隔てたところで、建物の取り壊しの最中で重機が入って残骸を運んでいる。ここの家も「ゴミ置き場清掃メンバー」での付き合いがあったが、高齢で擁護施設に入っているとか。40年もたてば、もの皆変わる。最初建売住宅で購入した場所は6件あるが、自宅ともう一軒が住み続けているだけで、他の住人は変わってしまった。住宅街といえども、終の棲家とはならないところなのかな。と、枯れた木の間を冷たい風が吹いているような気分になった。



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