2025年4月13日日曜日

今回の写真展は中野駅北口周辺を切り取ったもので

 事業費の高騰から、中野区の再開発計画(サンプラザとその周辺施設につての野村不動産との協定)が、「白紙」になった。区長は、3月11日に「中野区の顔として区民に愛され親しまれるような施設を目指したが、施行予定者からの提案が必ずしも十分でないと判断」と発表した。施行予定者から昨年9月に急激な工事費高騰などの理由によって事業着手困難という旨の報告があり、施工予定者と見直しの協議をしてきた。今年228日見直し提案があったが、提案を検討した結果、現時点で事業成立性の見通しが明らかでなく、公募時の当初提案から大きく変更されたもので、選定過程の公平性・中立性に課題があるとのことで、目下暗礁に乗り上げた形になっている。

中野駅北口周辺の再開発は前区長のもとで、多額の基金を投入して進められてきており、区民の意向をくみ上げるという点では、開発計画は「民間主導」で作られており、不十分さはまぬがれない欠点があった。各地にあるそうした都市再開発には同様に「住民の意見」をくみ上げたものになっていない。

サンプラザを残せという意見もあり、まだ使えるという指摘もある。区議会では建物のリニューアルには100億円かかると答弁している。鉄筋がH鋼という大変強い鉄筋が使われているとのことで、100年もつという指摘も聞こえていた。

複数年、駅周辺の工事と変容する様相にカメラを向けてシャッターを押した。今年の写真展ではその写真を組写真として作品にした。都市再開発とはどういったものなのだろう?なにをつくりあげるものなのなのか、なくなってしまうのはなんだろう?などといった疑問を頭の隅に置きながらの撮影が、どこまで表現できているのか心配しながら、写真撮影の締めにむけて準備をしている。


入江ゼミ写真展

・4月17日(木)~4月23日(水)日曜休館

・AM10:00~PM6:00(最終日15:00まで)

・アイテムフォトギャラリー「シリウス」

(丸の内線新宿御苑前駅2分)

(☏03‐3350‐1211)

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