2017年4月15日土曜日

やめて!戦争

 アメリカがシリア爆撃をした。対北朝鮮に「やるぞ」という脅かしをするためだと理屈をつけた。生物化学兵器使用で幼い子供を傷つけたという映像が流されて、酷いことをするというイメージが植え付けられたうえでのこと。

 アサド大統領が「映像は作られたもの」と言い、それが文字通り受け取れるのかどうかはわからないとしても、大量破壊兵器が使われたかどうか国連が調査をすることになっていることを無視してアメリカが攻撃をしてしまった。いわば「私的な制裁」をしてしまったということになる。イラクの大量破壊兵器保管を口実にしたことの二の舞になるのではないかという見方も当然起こってくる。

 問題の解決に武力をもってあたるということが、虚構の上に成り立つことがまた繰りかえされることになるのか。マスコミがアメリカの北朝鮮に対する決意を中国に知らしめるためだとか、北朝鮮への脅しをかけるためとか、単純化してシラクへの爆撃を解析することに骨身をやつすだけでは、また泥沼にはまっていく道になってしまう。

 日本は日米安保協力堆積積極的にかかわって、米軍と自衛隊の共同行動を進化させている。だから反撃の目標とされる十分な条件をもっている。北朝鮮の態度を見て仕方がないこととしては、日本がかつて通ってきた暗い道にまた入っていく。治安維持法を直接知るわけではないが、国会に出された同じ性格であるものであることは予想がつく。戦争に反対する「輩」を取り締まり押さえつける意図は過去のことではない。「戦争はダメ」といまいうべきところ、その声はまだ小さいように思う。

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