2025年2月9日日曜日

八潮の陥没は特殊ではない「都市災害」

下水施設の老朽化に対して検査が追い付かないという。修理のための工事が遅れていると指摘されている。事故が起こるまで事実上放っておくことになっている。素人ながら思うに、巨大な下水道管に流れ出ていた土砂が見過ごされていたのかと疑問がわいた。何かの前兆がなかったのか?あれだけの「空洞」があったことに気づかない?関心を持って調べていないということなのだろうか。

原発事故の時には放射線の検査をするために処理場に堆積した処理物を使ってやったことがあった。流れてでたものを処理して川へ流し込んでいるシステムが「完全自動」に近いものなのかなと。人の問題もあるのだろうが、前兆がとらえきれなくて、積極的な検査体制もなかったとなればなおさら対応のお粗末さを考えなくてはならない。

「安全性」にコストをかけないことが当たり前のようになっている状態で起きていることではないか。老朽化した橋梁を架け替えしなければならないのに、順番をつけて「あきらめる」自治体さえあるらしい。交通機関で起こる「点検により」止められる列車も日常茶飯事に起こっている。点検は事前に周期的にやるものでなかったかと思う。

高層ビルがこれでもかというほどあちこちに建設されているが、下水処理量も飛躍的に増えることを考えると、都市のリスクが増えていくことになるのだろうか。アルプスに穴をあけてリニア新幹線を作り上げることが本当に必要なのか?資金を必要とするところが多面的にあるのに、国の資金(税等)をそこに当てるようなことではやっぱりおかしいと思う。

昨今の集中豪雨によってマンホールの蓋が開いてしまうことは多発している。昨年8月には新宿西口のマンホールの蓋が10メートルも吹き飛んだことがあった。その四か月前の4月に新宿区は「雨水流出抑制対策へのご協力をお願いします 最終更新日:2024年4月25日」を区のホームページに出して雨水流出抑制計画書提出の要請をしている。

都市化により雨水が地面に浸透する面積が減少し、下水道施設や河川への負担が大きくなっています。また、近年の台風や集中豪雨の増加に伴い内水被害が発生しており、河川や下水道整備とともに、各施設に雨水流出を抑制する浸透・貯留施設を設置する流域対策が重要となっています。このことから、新宿区では総合治水対策の一環として、新宿区雨水流出抑制施設の設置に関する要綱に基づき、建物計画の際、雨水流出抑制計画書の提出をお願いしています。







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