2012年3月11日日曜日

絆その2


 109日に見た被災地の現状。宮古から結局釜石まで通り抜けた。道路は障害なく車が行き交っていた。動いていたのは車だけだった。
穴の開いたような集合アパート
きれいに積まれたガレキの塊
地盤沈下してところに被っている透明な海水
無くなった駅
岸壁を乗り越えて道路に飛び込んだ船







 どういう言葉で表せばいいのかわからない。見たことも聞いたこともなかった情景をともかく撮るしかなかった。目的だった行く先の、何回かハゼ釣りに行った山田湾の織笠川、山田線の駅は跡形もなかった。

 川の橋で釣りをしていた人、船を2艘流されたと言っていた。釣り仲間が後から来て、どこそこでは釣れているという話を交わしていた。救われた思いがした。釣りどころではないという感情という、われわれの勝手な思いは、地元とは違った一面的な感情だったと思い知らされた。川と海の境目に作りかけていた大きな水門の白いコンクリートが光って見えた。脇の港は破壊されていた。

 川の南にある高台の「道の駅やまだ」は今回も、休憩地だった。「絆」の文字入りTシャツ。衆議一決買うことに決めた。「絆」は現地で生まれた言葉だ。



2012年3月10日土曜日

 絆は自由を縛るという意味も内包する。しかし、それほど固いむすびつきという意味でいいだろう。ともかく助っ人にいくという、こういう折にNPOや団体が自主的に現地にいって、「損得抜き」に支援した。


 こういったことの厚情をこれほど実感を持って、感じたことはない。特に福島原発の事故にたいしての国の対応などをみていると、その交流の価値の大きさを感じる。


 支援した人たちがそのリアクションで現地で励まされる。元気をもらうなどというヒューマニズムの一面を教えてもらった気がする。この機に結婚した人も出てきたし、普段はほったらかしの間柄の人に連絡したり、なにかできることを懸命に考えたり。日常で忘れていた、「忘れてはならない大切なこと」を思い出させてもらった。


 何ができるわけでもないが、とりあえず記憶からなくしてはならないと考えて、津波の映像をユーチューブから集めて記録した。どう生かせるかはさておいて映像記録としておいた。


 次には現地に行きたいという気持ちが湧いてきた。岩手山麓の仙人のところから、日帰りで可能なので、従妹と親父と一緒に「行っていいのか、邪魔になるのじゃないか」という疑念を頭の隅に置いたまま出かけた。10月9日のことだった。


 最初に見たのが、堤防の内側に点在する車の群れだった。現実に見た最初の光景だった。やっぱりこれがたくさんあった報道の現実性を受け止めるに十分な光景だった。



2012年3月9日金曜日

徹底的に長期に放射能汚染の調査が必要


 NHKが放射線物質の調査を徹底してやるべきだと、アナウンサーがコメントした。これ自体重要なことなので、やっとNHKもそうなったと思うところ。

 チェルノブイリの状況を昨夜のテレビでやっていたが、長期に(今でも)放射線の測定をしており、メッシュで定期的に変動を調べている。低かったところでも気象条件などで、線量が上がっていく場合もあった。国家予算の2割を使ってこれにかかわる政策をしていると。

 その中で、ミミズの検体を調べたら高濃度の汚染があったということだった。日本でもこれが、渓流魚に影響することがあるのではないだろうか。栃木県の16漁協が、渓流魚の放射能汚染によって解禁時期が延期になっている状況を受けて、「キャッチアンドリリースで」と県に申し入れたとのこと。福島や栃木県の渓流魚は線量が比較的高い。

 渓流魚はミミズが大好きだと言われる。もう何年か前だったが、ちょうど今頃、ヤマメの発眼卵放流のカゴの回収で秋川の支流に入ったときのこと、ちょうど雨の後だったときだった。ドバミミズがぞろぞろと歩き回っている場面を見た。あまりの多さにびっくりしたことがある。

 このミミズ、大きいからイワナを釣るときには絶好のエサになる。ミミズは腐葉土がエサ場だから、腐葉土にセシウムがあれば蓄積される。森の落ち葉にも当然付着しているだろうし、渓流に流れ込んで有機物から水生昆虫、魚へ蓄積していくことになるだろう。

 そんなことより、人間の生活に大きな影響を受けている方が問題だというのも当然だけれども、自然を生かした風、太陽光、水力(無駄なダムは除く)、波浪、地熱など再生可能な方法をないがしろにしてきたことが今の事態を生んだ。

 少なくとも掛け違ったボタンを戻す道に行かなくちゃならないだろうと思う。水産庁の調査(と言っても各都道府県の調査の集計)でも渓流魚が対象になってきたのは当然だ。つり愛好者の権利にかかわっている。

2012年3月8日木曜日

公務員の退職金2950万?


 朝日新聞の一面で大きく書いてある。公務員はなんて贅沢なんだろうと誰しも思ってしまうだろう。ごく一部の官僚ないしお偉方はもらうだろうけど、60数万人の国家公務員がみなそんな処遇を受けているはずはない。

 それに、退職金は年々削減されている。支給月数がどんどん減ってきている。そして、「人件費削減」で月額本俸自体が減額になるから、この影響だけでも相当減っていく。民間に比較して高いとしているが、賃金を抑え込まれている民間の支給との比較をしている。

 人事院は、政府が人件費の二割削減をすることに、人事院制度の趣旨から賛成していないはずだ。それでも退職金が高いというのはどういうことだ。実態として削減をされてしまうわけだから、二重に不届きなことだと思う。

 公務員の人件費は高い方がいいとは思わないが、あれこれの事情で民間の賃金が低くなり、その低い方に合わせろということはおかしい。経済政策の失敗は政府の責任以外のなにものでもない。そのつけを被せられるのは納得できないことだ。

 昨年の大震災の復興の教訓として、自治体の相互応援が役に立っていて、各自治体にその受援計画が少ないとNHK解説者が言っていた。国や県には窓口がないから、大切なことということだった。

 しかし実際の自治体職場もこれまでの定数削減でギリギリの仕事をしているところがほとんどだ。立川市の「孤立死」に市役所が対応しなかった非を煽るようなマスコミ報道があるが、専門に回ってみて歩くような職域は多分ないだろう。やったとしても兼任でしかない。

 良いことではないが、公務員とて大阪府警のように自分の職域で業務成績をあげないと、出世もできないし給料もあがらないという処遇なのだから、忙しければ成績に残るような仕事をかいつまんでやるようにもなる。

 民間の労働条件がいかにひどいものであるのか、昨日添乗員の残業代支払いを求めた裁判で「106万~372万円を支払え」と支払い命令がでた。阪急交通社の子会社が「みなし労働時間」として支払わなかったことについての東京高裁の判断だった。

 こういう民間の「低賃金構造」と比較して公務員賃金が「高い」と、ことさら宣伝することに意図的なものがあるのではないか。住民の福祉向上のために必要なサービスは、公務員を増やさなくて実現しない。

2012年3月7日水曜日

電動歯ブラシ復活、シェーバーは替え刃で

 電動歯ブラシが、充電ができなくなった。P社の電動歯ブラシは結構高価だったものだ。78年は使ったものだからもう寿命かと、買うことを考えたが、電池を変えることができないのかと思いついて、ネットで検索したら、機種が少し違うがやっている人がいた。


 ネジをはずしてみたまではよかったが、ツメがかかっていて外れない。頭の方をすこし叩いたりしてみたけれどもそれ以上はびくともしない。ダメかとおもいつつ何気なく電源をいれてみたら、なんと動きだした。


 そういえば相当昔、ラジオやブラウン管テレビが動かなくなると叩いて一時直したことを思い出した。


 しばらく動いているから、もう少しは使えるかもしれない。充電をしてみたら、しっかり動いている。B社シェーバーの方も大分古くなったのでこの際買い替えをしようかと思っていた。


 これもネットで調べるうち、替え刃でも対応できることが分かった。電動歯ブラシとシェーバー両方を購入となると、前回並みで3万円にもなる。この際日本経済の消費拡大に組しないことに決めた。


 消費税引き上げなんかになったら、電動歯ブラシは廃棄して手動歯ブラシに。シェーバーは旅行先で手に入れたカミソリで間に合わすことにしよう。髭なんか毎日剃らなくたっていいんだから。

2012年3月6日火曜日

蠢くのは虫だけでない

 今年はうるう年だったから、啓蟄は5日だったのかな。日中気温があがったので、夜のウォーキングのときは、生暖かい空気が混じっているようだった。

 家を出てすぐ、カエルが「ひき逃げ」にあって、つぶされているのを見た。暖かさに慌てて、出てきたものだろうか。可哀そうな。

 昼間は家の周りを猫が回って歩いて、夕刻には鳴き声をあげたから、春の訪れを告げたのかもしれない。

 一昨日の4日に、つりの会の総会を開いたが、仕事やほかの計画行事に3人もぶつかっていた。そう、3月なると「人」も動き始めるのだと、改めて思った。

 本来一か月前にやっていたものだったから、その時分は人の動きも「啓蟄前」で少なかったのだろう。

 人間の方の動きをよく表すのは「蠢く」。これも春と虫だけれども、この言葉はネットで見るとあまり良い意味に使われていない。広辞苑によると「はっきりした動きでなく、全体がわずかに絶えず動く」ということで、こちらの方が春先の動きの緩慢さを表しているようだった。

2012年3月5日月曜日

山や森のセシウムが魚に


 水産庁から、東京奥多摩の天然イワナ、ヤマメからセシウムが検出された。32日に「各都道府県等における水産物放射性物質調査結果」が発表された。

 いずれも暫定規制値500ベクレル以下ですが、福島の阿武隈川は当然ながら少し高めでており、群馬県烏川、薄根川上流、温川などの天然ヤマメ・イワナでも検出されています。

 栃木県那珂川、箒川、荒川、小百川(日光)でも検出。渓流つりファンとしては怒り心頭です。

単位ベクレル/Kg

 

東電が家庭用の電気料金を10%値上げ申請するつもりだと報道していた。いったいどういう神経をしているのか。社会正義や企業倫理はいったいどこまで落ちてしまっているのだろうか。

2012年3月4日日曜日

魚殖やす植林運動

 北海道漁協婦人部が「お魚殖やす植林運動」を始めたのは1986年だった。自然が守られ、漁場環境を保全しようと「合成洗剤追放運動」「海岸清掃活動」を始めた。


 森と川と海はその保全が漁業者にとって、大きな課題だ。一昨年まで行っていた石巻の船頭さんが話していたのもそのことだった。都市化がすすみ、森が荒れてきたとき魚が少なくなってきた。昔は松島に点在する小さな島でキノコがとれたと。


 今日のテレビ番組で、小田原の蒲鉾協同組合が相模湾の山間部の森の保全を始めたとの番組報道をしていた。間伐をして荒れた山間部を手入れして、海へ養分を流れこむようにすることをねらう。


 漁獲量が少なくなってしまった魚種を利用した新しい蒲鉾の開発と合わせて、「森と海」の結合を展望した取り組みを目指すという。小田原市も関与して積極的にすすめているという。


 1987年に制定されたリゾート開発法で山、海、川はさらに荒らされた。経済成長のためという名目で自然を変造破壊したツケは今も残って悩ましている。


 江戸時代は幕府の殿様の食事とはいえ、魚を生かすための森を保全するとした施策があった。真鶴半島の森がそれを引き継がれている。

2012年3月3日土曜日

花と釣りが始まる


 明日は釣りの会の総会。結局準備が整ったのが今日になってしまった。出席者の確認のために連絡を取っているけれども、ほかの行動とぶつかっているとのことで来られるのは少ないかもしれない。

 本当は一カ月前の予定だったのに、延期をしたことも影響しているようだ。たしかにこの時期は、冬の間控えていた様々な行動が始まる。釣りにしても、日の出の早さを感じるころとなるとウキウキした気分が湧いてくる。

 桜の芽が膨らんでくるころは、人間のアドレナリンにも刺激をするようになるのかもしれない。12月から2月の寒い間は総会を設定しているところが多い。

 これからはフナつりが始まる。赤城大沼でワカサギの解禁があったそうだけれども、釣った魚は漁協が回収している。東京湾でもホットスポットがあるということだし、ことしは放射性物質の汚染を心配しながらの釣り会になる。

 家族から「食べない」などといわれている例もあるし、「釣りの権利」が侵害されている。家族で楽しむ釣りや釣り船の営業にも影響が出てくるのではないか。

 被害はおおきい。つりの活動が控えられてしまうのではないか。釣りの経済効果も馬鹿にならない。ゴルフと並ぶくらいの効果と言われた時代もある。

2012年3月2日金曜日

歳と仲良くできれば


 歳を重ねる自覚の日は、だんだん気にいらなくなってきた。といっても動かしようのないことだから仲良く付き合っていく以外ない。

 きのう義父がショートスティに出かけるとき、持っていく身の回りの荷物を義母と一緒に迎えの車に積んだ。ちょうどそのとき、ゴミの集積場の網の上に犬の小水をかけたような姿が目に入った。

 ゴミの収集日だったからそのあと道路に置きっぱなしになっていた。正確には見ていなかったのだが、主人の女性が気にしていた素振りをしたので、多分そうだったのだろう。なにせ前日にその網に洗剤をかけて洗ったばかりだったので、「何をしてくれるんだ」と思いつつ網を、生け垣にかけることに気がいってしまった。

 その間、荷物を積み終わって、挨拶をしながら車が走り出した。その後まもなく、義母が歩行器を渡さなかったことに気が付いた。以前にも積み込むのを忘れて、届けに行ったことがあった。

 なんということかと、電話機に飛びついてホームに、連絡を依頼した。その後ほどなく車が戻ってきて、渡すことができた。担当の介護士さんが途中で気が付いたふうだった。一つのことをやっていて、途中で違うことをしてしまうことがよくある。今回はその典型だった。

2012年3月1日木曜日

休もうよ


 爺がショートスティにでかけた。何回か通っているうちに慣れたせいか、不平も言わずに。家族は口には出さないが、少々の休養がとれることにほっとした気持ちでいる。

 休みは何をやっていても必要だ。労働基準法で休息時間を設定しているが、なかなか労働条件がそうなっていない。

 朝から昼までのあいだにも15分の休憩があるはずだが、昔の話労働組合が労働時間短縮の交渉をしていたときにはまだ、そんな論議ができていた。

 人間の集中力からするとせいぜい1時間半がいいところだろう。最近のカーナビもそのくらいになると「休みをとれ」と指図する。その昔の農作業では「小昼」と言って休みを取ったと年寄りが話している。そのときに、簡単な食事をしたり授乳をしたりと…。

 それが現代の休息時間になったのかどうかは定かでないが、労働基準法ができた戦後まもなくの頃は、勤労者の社会運動が盛り上がっていたらしいから、もしかしたらそんなことも…。

 いまは「ゆとり豊かさ」などという文言も死語のようだ。死語であっても大切にしたいことだから復権させたい。大雪の日に、滑る道路をどうしても危険を顧みず走らなければならないし、学校は始業時間を遅らせてもやるし、どうしてこんなに動体でいなければならないんだろう。

 「こういう時は休みにしよう」ってなればいいのに。二十日間の休暇を与えることができるという法律があっても、現実には使えない環境なんだから、そのくらい事業者も管理者も、もちろん政治も配慮できるようになればいいのにと、外野から思う。

2012年2月29日水曜日

無駄がまた出てひと騒動

 今日になって、パソコンのケーブルのつなぎ方が間違っているのがわかった。とはいってもNTTの御嬢さんに教えてもらってやり直してやっとのことでたどりついたこと。


 終わってみればああそうかと、わかったこと。知ったかぶりをしてやってはいけないものだ。電話が通じないのがわかってそれからが大変。一度はケーブルをつないでうまくいったが、なにか釈然としないので業者に連絡したら、これまでどおりの使い方を、無線ランを含めてできることがわかった。


 NTTのサポートセンターに電話してみた。担当の女性が丁寧に応対してくれてよくわかった。最後はリモートで設定をしてもらったが、使ったのはプロバイダーから通知のきたIDとパスワードだった。


 プロバイダーから送ってきたユニットは不要だった。付加のサービスを使用すればまた料金もかさむので、よい決着になった。今日は大雪で大変だったが、それには関係なく大騒ぎだった。ということで外にもいかず。歩数ゼロ。


2012年2月28日火曜日

競争がゴミを増やす


 いろいろなプロバイダー業者がしょっちゅう電話をかけてきて、「サービスや割引があるから」と話をしてくる。

 NTTが分割民営化されてから、競争が激化しているのだろうが、中小業者が熾烈な競争している。光回線にしてから費用が高くなって、電話も光回線だとか映画だとか、デジタルテレビの機能まであって、シロウトにはわからないことがこれまでより多くなった。

 業者によってサービスの違いがあるから、それも理解するのに骨が折れる。ただでさえ得意でない、まして視認できない数種の回線だとかいうのも、必要性がわからない。

 モデムにあっているのかいないのか、変えるたびに新しい「コード=線」がついてきたりして、いるかいらないかというのも当座は判別できない。おそろしく、「使用しない」ものが残っていく。

 一応保存はしておくが、いずれ廃棄することになる。これも積算するとものすごい無駄になっていることだろう。一年や二年で変更を迫られる「技術開発」とはなんなのだろう。

 福祉や生活の向上というより、振り回されてゴミを背負い込むみたいに思うのは自分だけだろうか。利用料金も下がっているようには思えない。

プロバイダーの変更で時間盗られた


業者に根負けして、さして安くなるわけでもないらしいが、プロバイダーを変えることにした。といってもKDDIから前に使っていたNTTにしようというもの。NTTの回線工事が終わってから、知ったかぶりでネットの設定をしたら、パソコンが応えてくれずにうまくゆかなかった。業者ごとに設定やつなぎ方が違うようで、前回の通りというわけにはいかない。子供が久しぶりに帰ってきたのでその間またつなげずに、寝る前になってようやく、ネットにつながるところまできた。が、何か怪しい。明日業者に聞こうということで、収めた。それでブログが書き込めなくて今日になった。いくつか急ぎの仕事もあるので忙しくなってきた。

2012年2月26日日曜日

年金が消えていく

 企業年金の運用事業で資金の行く先がわからないと、なにがわからないのだかよくわからない話。


 公的年金の責任放棄の結果生み出した、企業年金制度の導入で、やむを得ず賃金から割いて積立をした。これも民営化の一種だったのだろうか。


 運用すれば利息を生んでもどってくるという、不確かな博打にかけたようなもの。ちゃんとした公的年金を整備すべきだという意見がなかったわけでない。


 いまや共済年金も厚生年金と一本化してしまおうとする法案が出される気配。成り立ちが違うものを、「多い方はけしからぬ」という論法で改革するという。改革ではなくて改悪だ。


 かつて国鉄の民営化の時に年金が破たんすると言って、共済組合の年金財源から一部を回したという「改革」もあった。カナダなら革命が起きるという話を聞いたことがある。


 おとなしくしていると、何をされるかわからない。先日、支給される年金から、介護保険の徴収額を天引きするという通知が来た。まったくこういうところは、しっかりしている。

2012年2月25日土曜日

どこまで信用していいものか

 小学校低学年のころ病気で熱が出て下がらず、どこだかの大学病院で間接リュウマチだという診断を受けた。熱が下がらずに、学生に囲まれたなかで教授が診察し「泉熱」という病名がつけられた。


 わが子が風邪かなにかで個人病院にいったら、「いいお薬をだしておきましょう」と、物の本に書いてあったとおりのことを言われたことがある。


 我が家の3人が世話になっている、近くの病院では、釣りの会の会員さんが2年前に亡くなった。入院中に痰を詰まらせたことが直接の原因だったから、家族の気持ちがおさまらなかった。


 医者というか医療というか、どこまでしんようしていいのか、いつも気がかりになっている。


 岩手山麓にいる従妹の子供が癌で1月に手術した。開けて組織を調べたら、また手術が必要ということで、やり直すことになった。


 直接の当事者でないからああだこうだと言っているが、その判断や手法を信用していないというには相当の構えもいるだろうし、医療機関の選択も必要になる。現在はそれもできるようになってはいるらしいがやろうと思うと、なかなか大変なことだ。

2012年2月24日金曜日

いくらかホットする話

 フェイスブックが、中国に商標権を登録している。実際には使わないのに商標登録をしてしまって、中国に参入する企業に高値で販売するという「たくましさ」に自衛手段をしたものらしい。


 すでに中国では「フェイスブック」にあたる言葉がいくつも商標登録されているので、同様の中国読みなどの言葉で60種類も登録したとか。他人事ゆえ武力を使わぬ面白い戦争と映る。


 中国でボランティア旅行している日本の若者の自転車が、もどってきたというニュースも面白い。ネットを使って5万人(?本当かどうかわからないが)に知らせて戻ったと。


 善意には違いないのでいいニュースと言えるのだろうけど、自転車の値段が23万円で「規定」以上だから警察が協力したというのが中国の事情を語る。窃盗が多くて手が回らないということか。


 日本だって負けていません。盗られた観音様が戻ってきたんです。犯罪には違いないけれども、なにかほっとするニュースだった。

2012年2月23日木曜日

「復旧予算「半分手つかず」と朝日新聞


 第一次、二次補正予算の6.7兆円が昨年末で半分程度しか使われていないととこと。自治体の人手が足りなくて予算の申請ができなかったり、国の施策が被災地の現状にあっていないためという。

 復興計画にしても資料が作れなかったり、休職中の賃金を助成する雇用調整助成金は7000億円近くも棚上げのままだとか。

 今日の国会では「消費税増税と社会保障の一体改革」で、「年金改革案を下せ」と不毛の論議をしている。財源を消費税に依拠する考えは同じなのに足の引っ張り合いをしているだけのようだ。

 国家公務員の人件費削減も「もっとやるのかやらないのか」などと、ほんとうに国会というところはなにをやっているところなんだろう。公務員が足りないのですよ!復興のためには。復興庁の二百数十人ばかりでいったいなにができるんだろう。

2012年2月22日水曜日

はずかしい日本


 アメリカの原子力規制委員会が、福島原発事故の記録を公開した。日本とのやりとりを録音も含めて残してあるとの報道があった。
 それにひきかえ日本政府の公文書の保管は全くいい加減なものだ。日本は情報開示もあまりやりたがらないし、都合の悪いことはよく廃棄してしまってなくしてしまう。

 今回の事故でも、東京電力の事故対応については黒塗り文書が出されて、これが国会でさしたる問題にもなっていない。国会に調査権があるにもかかわらず本質的な追求が弱いし、政府がなんとか言いくるめて済んでしまう。

 衆議院定数の削減で論議がされているが、二大政党で収斂させた結果がこのありさまだから、民意が反映しない小選挙区制の選挙方法では、同じことが続くことになる。

 二大政党が切磋琢磨して、いまの離合集散政党がいくつも発生しているのだから、少数政党でも同等の権利を受けられるように、選挙区定数を増やすことがいい。

2012年2月21日火曜日

ブログ投稿数1年

 今日ブログが投稿数365本になった。昨年の29日から始めたから、十数回は抜けた勘定になる。なにかの目標があって書いているわけでもないけれども、一年続いてきたので「継続は力」ということでのなにかの蓄積ができていればいいと思う。


 先を予定するわけでもないから、この先はどうなるのかはわからないが、ネタを思いつくうちはなんとかなるだろう。ブログを書くとなると、ネタ仕込みは必要になる。


 それでテレビでも新聞でも細かく読んだり見たりして、仕込みをする。当然正確なものでな内容をもとにしなければならない。


 夜中の12時までにブログを完成するために、多少の頑張りもする。ちょっとアルコールを飲んで書くこともある。これは「酔っ払い運転」と同じで、話が滑ってしまうこともあるので注意する。見直しはやっているが、結果として誤字脱字もでてしまう。


 今日の話題は「和民」。仕事から解放されて一杯飲むのは、「左利き」には極上の楽しみなのに、和民で対応してくれる社員(?)が自殺などという報道があった。裁判所が労災を認めたというもの。


 いちいち裁判所に判断を求めないと労働行政が動かいないというのは情けないこと。昨年の知事選の時に社長が立候補して結構な票をとったが、いまのところは知らん顔らしい。


 超過勤務をやっているのに手当も出さないなどというのは日常茶飯事。事業主にとって日本はとてもいい国だ。

2012年2月20日月曜日

腕達者は努力する。が、自然破壊はものすごい。 2

 深川や羽田沖のハゼ釣りなどは、記憶に残っている人も多い。いま、江東区の運河でも河川の流れ込みによって、ハゼが釣れることはあるが、湾奥からは木更津まで遊漁船が走って行って釣ることになる。


 江戸前のハゼ釣り文化もここまできている。そのうえ、今回の放射線物質の汚染だ。流れ込みの大河川の汽水域にホットスポットがあるという。


 調査地点を広げたらどんな結果が出るだろうか。釣り愛好家だけでなく、子供たちが手軽に楽しめた釣りも当面廃れていくことになってしまうのではないか。


 汚染の実態が不明なだけ風評も広がるということだ。釣りの会の組織にとっても、ゆるがせにできない問題だ。


 こんな状態でも、釣りはアグレッシブなものでなくてはならない。漁であれば、出かけるときには支度はきちんとしたに違いない。経験の蓄積も相当あった。その日食べられるかどうかがかかった真剣勝負だった。


 漁からの「昇華、変遷」を思うと、この攻撃的要素は大事なことに思える。家でパソコンなどいじっているようではだめだ。前日は酒など飲まずに十分な構えをつくらなくては。

2012年2月19日日曜日

腕達者は努力する。が、自然破壊はものすごい 1

 よく釣れる人は実によく工夫している。記録もつけて仕掛けもちゃんと自作で準備する。釣りの世界でも竿や糸はより良いものに変わっていく。


 道具と思考、経験を蓄積して「科学的」に次への展開目指す。こうして次の釣りに備えるが、往々にして「返り討ち」に会ったりする。これがたまらなく面白い。


 「釣果」という専門用語でどのくらいの数が釣れたかを表す。大会や競技ともなると数を追って釣ることになる。このことの疑念がないでもないが、千葉県の三番瀬を守る運動で、釣りは結局今ある生き物を殺してしまうという疑問が呈された。


 水産試験場(旧名称)の研究者からは、ハゼなら釣りによって失われる数は銀行利息のようなもので影響はないという話が紹介された。自然が健全であれば問題はないことがわかった。


 東京湾でも、半世紀も前から埋立が頻雑に行われて、干潟が消失して、稚魚が育つ環境が圧倒的に狭められた。その上高度成長政策によって引き起こされた公害の汚れが、河川、海を汚染した。


 いまでこそ、湾内の埋立や開発が鈍化し、「ほったらかし」になったことで、それなりの自然環境が育ってきているようにも思う。しかし、東京湾の漁業者はもう壊滅的に減少してしまった。

2012年2月18日土曜日

エコポイントを使って米沢牛を食す

 昨年、地デジのテレビに買い替えたときの、エコポイントを利用するのを忘れていた。


 この注文をパソコンを使ってやるのが、ちょっと面倒なうえに商品が少なくなっているらしくて、検索が面倒なので、登録だけしておいてそのままにしてあった。


 期限が近づいてきたので、全国型か地方型か、ポイントはいくら使うのか、どういう商品を選ぶにかなど、類型を絞り込みながら検索をした。


 すでに、商品が品薄になってきているのも手伝ってなかなか絞り込めない。往生しながら漸くの事で申し込みをしたら、「ありません」とあとからメールが届いたりして。


 でも、やっと探し当てた米沢牛を注文することができて、スキヤキにして食べた。これはなかなか美味かった。苦労の甲斐ありか。

2012年2月17日金曜日

今日のパターン

 主夫業の朝食を片付け、洗濯物を干し終えると、9時半くらいにはパソコンの前に座われる。電源を入れてから、コーヒーを飲むための瞬間湯沸かし器に水を入れる。


 パソコンが立ち上がる頃合いにちょうどコーヒーが飲めることになる。ペットボトルから注いだ水は80秒で沸く。スーパーの安売りで仕入れた「クリープ」を溶かし込んでマイコーヒーが出来上がる。


 コーヒーを口に持っていきながら、メールチェック。これによって一日の流れが変わることもある。だから他に始末の必要なことがあるときにはこれは後に回すこともある。


 メールを送ってくれた人には「ちょっと待ってて」ということになる。とこどき考えるが、パソコンというのは便利な道具には違いない。使い続けていくと理解はできる。でも、あれこれの機能を使い始めると、なにせ奥が深いからはまり込んでいく。


 解らないことを研究することになるから、時間だけは使う。時間つぶしにはいいが、がこの機能はどんどん開発されるし、収まりがつかない。現代の若者たちはなんの造作もなくスッと使えるようだ。
 
 もう社会の在り様が、日常生活の面でもこれを抜きには動かないようになっているのも確かだ。

2012年2月16日木曜日

商魂たくましく中国の広州から世界一を奪ったスカイツリー

 「商魂たくましい中国に一矢報いた」と評する話があった。東部資本が投資して「商魂たくましく」つくりあげたのだから、目くそが鼻くそを笑うの類ではないのか。


 11日に開通式のあった東京ゲートブリッジも2618メートルという長さ。双方とも建設に使った鉄材で、ナントカ製鉄会社は、どれだけ売りあげをのばしたのだろう。きっとこれも記録に残る数字だろう。


 3000円払うスカイツリーの料金は鉄鋼会社へいくわけだ。こうして造るのがはたして日本の文化になるのだろうか。文化人たらずともこの在り様が胸に落ちない。


 「鉄とコンクリートの町を造る」と批判されて、美濃部氏に敗れたことがある石原現知事は、ひたすらこの道に走る。


東京港の東京港の整備に236億円(35.6%増)、東京外かく環状道路の整備に102億円(32.5%増)、首都高速道路の整備は213億円(52.6%減)、鉄道の連続立体交差化の推進は408億円(8.9%減)などという今年の都予算。


 あまつさえ、銀行遊びに失敗して今度は電力遊び(100kW級天然ガス発電所の新設に1億円)にまでご発展か。

2012年2月15日水曜日

森をつくる運動すばらしい

 28日に国連機関、国連森林フォーラムが「国際森林ヒーロー」の一人に宮城県気仙沼市のNPO法人「森は海の恋人」理事長の畠山重篤氏を選んだ。


 気仙沼市でカキやホタテの養殖をする一方で、気仙沼湾に注ぐ大川上流域の植林を続けてきたことが評価されたということ。


 「森は海の恋人運動」は、同氏の「豊かな汽水域の恵みは豊かな森があってこそ生まれる――」という点に着目し、おいしい牡蠣を育てるために、気仙沼湾に注ぐ大川上流の室根山へ植樹運動を続けるなど、環境保全活動および環境教育活動を20 年以上にわたり継続してきたもの。


 東日本大震災の折には、このNPO法人の運動に対して、ルイ・ヴィトン社から支援が寄せられていた。約50年前フランス沿岸で牡蠣がウィルス性の病気でほぼ全滅になったときに宮城県産の牡蠣が役立てられたという歴史があった。フランスの牡蠣は北上川河口の宮城種とのこと。
    ブログ→ リアスの海辺から~カキじいさんのつぶやき

2012年2月14日火曜日

公務員はだれのために働くか

 岡田副総理が、あと一年で2割は解雇しないと数は合わないと記者会見で表明した。


 高級公務員は別として、平(ヒラ)公務員の処遇は決していいものでない。定数削減が毎年行われてるが、これは組織の全般にわたってやる。


 時の「要請」によって一部は増員になる部分もあるが、全般的には減数値目標を完結する結果をだすように設定する。だいたい毎年業務量が絶対に減っていくなどということはありえないのに。


 それによって業務内容は濃くなっていくが、なんとか軽減をはかって業務を圧縮したり省略したりすることになる。公務員とて今は「民間の経営手法」で運営されているから、目標についての自己申告もあり、果たした業務の結果に対する業績まで自分でやることになっている。


 だから、躁鬱症になってしまう人も非常に多い。はては、若い人の自殺も増えている。人が少ないからやることが多くて、ポカがおきる。出張に行って届けるべき文書を、紛失してしまうという事件がひっきりなしに起こる。そのときの対応が、私流に言えば「狂って」いる。


 紛失を上司に届けると、上司が上部に報告する。しないと後でまた物議をかもす。上司は職員全部を動員して捜索にあたらせる。


 だが、紛失を起こしてしまった者に対して職場全体に知らせて「懲罰」するということが、解決のみちであることになるのだろうか。同一の事件は何回もおこるから、解決にはなってはいない。


 公務員は少ない方がいいという一般論はこういう実態も生んでいる。そこに住民のためという行政の視点はどんどんぼやけてくる。

2012年2月13日月曜日

原発事故は挫折や失敗のうちとする感覚

 「挫折があったり失敗があったけど、しれを体験しながら克服することで文明が進歩して今日まできた」という石原文化知事の言葉。


 原発の是非を問う住民投票条例について「作れるわけがない」と言い放った。


 同じ記者会見で石原伸晃氏に「止めてしまえと言っている。ぱっと辞めちゃって外で言いたいこと言ってるほうが、よっぽど人気出るわな。」と言ったという。


 なるほどわかった。人気にすがって願ってもいないオリンピック誘致をしてみたり、浜渦などというヤクザを副知事にしてみたり、銀行ごっこをしてみたり、しないと決めていた築地市場の移転を強行したりできるというわけ。でもそうそううまくはいっていない。


 それに人権感覚というのは凄いものをもっている。福島原発の事故を「挫折や失敗で、克服できること」としていること。原発の事故によって、どれだけの人や自然が被害をこうむっているのか、東京湾にまであるホットスポットなどまったく考慮していないということだ。


 もっとも、しばらく前の話だが、自分が花粉症になったから奥多摩の杉林の対策をとろうと動いたことがあった。そういうきっかけでもないと政治では動かさないという程度のことか。そう東京マラソンも忘れてました。26日にはスタートのピストルを撃つのでしたかね。

2012年2月12日日曜日

都の1012年度予算、「今年も投資型で」


 都の予算の内容を知る機会はあまりない。「復興ニッポン」で紹介されていた内容では「公共事業費などが8年連続増加、都の12年度予算」と投資型予算を評している。

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復興ニッポン2012.2.2 → 都予算

 東京都は120日、2012年度予算原案を発表した。一般会計の予算規模は前年度比1.4%減の61490億円と4年連続で縮小したものの、公共事業費などの投資的経費は同0.2%増の8422億円と8年連続で増加した。
 事業評価などを通じて歳出総額を抑制する一方で、新たな雇用や需要を生む可能性のある社会資本整備に重点的に予算を配分する。併せて、東日本大震災を受け、防災やエネルギー対策も強化。公共施設の耐震化や発電施設などの整備を進める。
 防災面では、緊急輸送道路の機能確保に298億円(11年度当初予算比58.5%増)、公共建築物などの耐震化に202億円(6.3%増)、木造住宅密集地域の不燃化・耐震化に78億円(32.2%増)、津波・高潮対策に206億円(12.0%増)、土砂災害対策に84億円(10.5%増)、防災公園の整備に216億円(98.2%増)、豪雨対策に307億円(12.9%増)を盛り込んだほか、液状化対策5億円を新規に計上した。
 インフラ整備では、東京港の整備に236億円(35.6%増)、東京外かく環状道路の整備に102億円(32.5%増)と予算を増やす一方で、首都高速道路の整備は213億円(52.6%減)、鉄道の連続立体交差化の推進は408億円(8.9%減)と減額した。また、築地市場の移転に伴う豊洲新市場の整備に11年度当初予算の29倍の607億円、八ツ場ダムの建設再開に伴う経費として43億円(2.4%増)を計上した。
 このほか、環境・エネルギー対策として、11年度当初予算の2.7倍に当たる94億円を投じる。そのうち、官民連携インフラファンドの創設に30億円、100kW級天然ガス発電所の新設に1億円、自立・分散型電源導入支援に5億円を新規に計上した。
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 防災対策に一定の予算をつけたように見える。が、なんといってもインフラ対策として東京港の整備に236億円、豊洲新市場の整備に11年度当初予算の29倍の607億円、八ツ場ダムの建設再開に伴う経費として43億円(2.4%増)を計上というのが、公共投資型予算のとして表れている。

 豊洲移転地の土壌の安全性については、議会でも疑問が呈されている。ボーリング調査も、昔使ったものを調査の結果として使用しているという。膨大な予算を都民生活に回したらどれだけのことができるだろうか。

2012年2月10日金曜日

列車遅れて午前様になった

 この豪雪で列車の窓修理に遭遇した。列車の屋根に固ものがぶつかった音がガラガラと派手に聞こえた。たぶんパンタグラフについた氷が落ちたのかと話しているたら、しばらく続けて走って駅に到着してから、窓の修理をするとアナウンスがあった。


 まあこういう時はJRの修理部門は、下請けで手薄だから時間がかかりそうだなどと、あきらめながら話していた。まめに状況は放送してくれるが、修理の担当に時間がかかっている。


 まあしかたがないと、乗客も平穏に時間を過ごしていた。修理の担当が到着したというので、どうせ暇だし、野次馬根性でその修理している個所を見に行った。


 担当者は寒いなか素手で懸命に作業をしていた。修理そのものの時間はそんなに長くはなかったようだ。


 ようやく走り始めたと思ったら、今度は分岐装置の不具合で動けないとのアナウンス。これがまたたっぷり時間がかかってなかなか回復しない。


 ついに後続列車に乗り換えることになった。みな立ち上がって動こうかとしたときに、「移動中止」のアナウンス。分岐装置が治って走り始めた。


 こなると単線の悲しさ、交換列車のための時間調整でまたまた遅れ。乗り換えの列車は、繋ぎのための時間調整。やっとたどり着いた中野駅には最終電車で、帰宅は午前様となってしまった。





チガヤ(茅萱)は強し

 福島第一原発の汚染水処理の塩ビ管が、チガヤ(茅萱)に穴を22か所もあけられて、役に立たなくなった。


 チガヤとは強い雑草らしい。人間社会との共生的な関係なあるようで、サトウキビの仲間で糖分を蓄える性質がある。昔子供がおやつ代わりに噛んだり、新芽を食べたりしたとか。


 茎葉は屋根ふきに使い、乾燥した穂(綿毛)を火口(ほくち)に使った。花は強壮剤で根っこは利尿剤にも使われるという、多方面に役立つ優れものだということ。


 これが原発の冷却に障害になったという話。汚染水を処理して冷却に再利用する「循環注水冷却システム」もたわいないことだ。


 これも「想定外」ということになるのか。「あなた次第で 鬼にも蛇にも なります神にも仏にも」(都都逸)って、チガヤが言っているかも。

2012年2月9日木曜日

肘折温泉で豪雪とのこと

 この大雪で3メートル以上の積雪量があったと報道している。ここには最近写真を撮りに2回ほど出かけている。秘境の温泉として有名だが、確かに山奥の温泉場の様相をしている。


 現在は車で新庄から40分くらいで行くことができる。温泉ばかりがほぼ100パーセントあって、例外は蕎麦屋さんと郵便局などあとはお土産屋さん。


 ここに毎日朝市がでる。大蔵村の住人だけが出店できるという。こういう場所だから、写真のテーマとしてはうってつけだ。


 銅山川が温泉の脇を流れていて、ここの上流に大きなヤマメがでるという、つり記事を見たことがあった。それからずっと釣りの機会をねらっていたが、やることができたのは最近だった。それも温泉の前で、連続して釣れる幸運に恵まれた。


 温泉場で観光のために放流して釣らせているらしい。その後一回やってみたが全く駄目だった。


 温泉の外れにある上流部には堰があって、そこに固まっているらしい。3人ほどしか入れないような場所で、朝早くからやっている人がいた。ずっと下流方でもよさそうなポイントも見えるので、今度はそちらでやってみたいと思う。ただ、写真撮影と両方やるのは無理なので、いつになることか。



2012年2月8日水曜日

岩洞湖のワカサギ釣りは耐寒勝負

 2月上旬には岩洞湖のワカサギ釣りが解禁になる。岩洞湖は日本一寒いところだそうで、それが売りのひとつもある。1月30日には少し手前の藪川でマイナス258度になったということだったが、地理的に寒くなる条件があるのだろう。


 全面結氷が2月の上旬くらいで、毎年凍る具合を見ながら解禁日を決める。このときは、カラフルなテントが点在し、ところによっては集中してワカサギを狙っている。


 これまで何回か行ってみたものの、釣れないというより寒くて長い間はいられない。なにせ、座ったまま箸のような釣り竿をあげたり下げたりするのが唯一の運動なので、身体は冷える一方。


 氷上に穴を開けるときだけ、少し息が切れて一時暖かくなる。穴だっていくつもいらないから、あとはどうしようもない。


 親父は寒さには強いというのか。動じないみたいな様子で、戦中で生き残ったものの強靱さを感じる。


 ここ2年はいっていないから、また釣ってみたいが、どうだろうか。高齢でさすがに身体もそれなりに弱くなって、歩くにしてもバランスを直ぐ崩すし、耳も聞こえにくく眼も衰えてきている様子。一緒に釣りに行くのが楽しい様子だったころとは違う。

2012年2月7日火曜日

釣りをやる人は気長という話

 釣りをする人は気が長いのではないのとよく言われる。いやいや釣り師は気が短くないと、魚はつれないよ、だいいち、魚が食いつたのをつり上げるのに、じっくり構えていたら魚が逃げてしまうと、反論した。


 これは自分が気が短いから言ったもの。ほんとうはどうなんだろうか。どうしたら釣れるかを考えないで、気短に反応ばかりしていてもやっぱり釣れない。


 釣れなければ仕掛けも考えるし、釣り場所も変える。釣れないもは、腹がたつという範疇にいるうちはつれないから、頭を使わなければいけない。


 気ままに釣れるチャンスに出会うのは、イロハのイだけれども「もっと釣りたくなる」から「天狗になる」までには、それなりの努力がいる。釣る魚によってもちがうし、天候、仕掛け、釣り場の選択、身なり、情報などいずれにしても相当の研究と実践の積み重ねがいる(だから費用も)。


 その法則なり経験を交換して腕を磨くことになる。大会でやるから面白くないと、かつては感じていたが、それではうまくならない。


 そんなことがだんだんはっきりわかってくるようになると、皮肉なもので釣りに行くチャンスが減ってくる。「もう少しのところ」というあたりがいいのかもしれないが。