2012年4月9日月曜日

仙人の暮らしは厳しい


 岩手山の登山口に向かう道は、見たところ雪が溶けているようだった。この本道に出るまでの小道が、ぬかるんでいてまだ雪を残している。そこだけぬかるみに入らないようにと、ウオーキングシューズで出てきたので、快調に歩いて登っていった。前方に何か見える。だんだん近づいてみると除雪車だ。道路の脇に車輪が入ってしまって傾いていた。

 前回雪がまだ残っているときには、木が道路に倒れかかっていた。まだ、通行止めの時期だった。

 先週は、強風のために木が折れて電線に倒れかかって、切れそうで危険な状態に見えた。その電線の行く先は一軒家だったが留守。ちょうど隣の人が外にいたので事情を話したら、その家のポストにまで行って、電気料金の請求書を見てくれた。請求書に載っている東北電力に電話をして、現地の所在と電信柱の番号をしらせた。

 昨日は牧草地にある堆肥施設の屋根が飛ばされていたのを見た。今期は特に酷いのかも知れないが、自然のなかの暮らしも大変なものだ。仙人になるにはこんなことで驚いていてはダメなんだろうな。







2012年4月8日日曜日

釣り場探索、あった。


 晴れた。朝の気温は、東京と5度の差だった。暖かくなってきた証拠かな。いよいよ岩魚釣りができるかと、ひととおり朝の仕事を済ませて、車で葛根田川に流れ込む沢を見に行った。

 以前、雪があるときにやってみたところに行ってみたら、やっぱり雪がしっかりと積もっていて、水の流れも多くない。雪の縁からやっても、こちらの姿が見えてしまって勝負にならないから、やるのはもう少し先になりそうだ。

 もうひとつの場所、有根沢は雪で入り口さえわからない。道路から少し入り込んだところなので、もう2週間前後は無理かも知れない。もっとも、スキー場と同じくらいの標高があるところだから、天候の荒れたドカ雪の後では無理なのだろう。

 午後からは歩いて、「下界」の方へ行ってみた。ウオーキングがてら見つけていたところを、覗いてみたら、雪は溶けてはいたが、なんと雪の重みで雑木が沢に倒れ込んでいる。雪が溶けているところにはクマザサが頭をもたげ始めていて、まさに藪の中。なかなか難しいものだ。

 農場があるところまで行ってみると、南向きのなだらかな丘陵は雪がほぼ溶けていた。緩い谷を流れる沢が、ちょうど水の量が良いようだった。朝方だと雪解け水が少ないから、状況は変わるだろう。釣りができそうなところの当てができたので、今日の探索は成功。

2012年4月7日土曜日

青森県東通村の教育水準向上は人件費によるもの


 原発立地の交付税で小中学校を建設して、「20人学級」で厚い教育ができた。潤沢な教育予算で、教師を増員して教育内容を充実し、教育水準を青森県内で10ポイントも上げたという東通村。

 英語の教師を雇用、スクールバス巡回。原発の建設までは交付税が手厚く流れ、建設が終わると交付金が減るという。電気事業者が、電力消費者から集めた金を使って、行政も取り込んでいる舞台が見えてくる。

 教育の機会均等もこんな次第とあきれるが、政策がねじ曲がっていることは重大だ。ただ、学校教育も「人件費が高い」方が良いという実証もあることに注目する。

 岡田克也副総理が、公務員人件費削減のために4050代に希望退職を含めて具体論を検討していると議会答弁した。新規採用の55.6%削減に続いていっそうの削減をする姿勢を表した。そうすることで負担(消費税増税)をお願いできると。

 公務員を減らすことが正論みたいに扱われるのは策略だ。しかも率で減をカウントするという乱雑な手法が、大事な日常の生活行政サービスを切ってしまう点を見ておかないと危険だ。

 国の省庁で、改善するべきところはあるとは思う。例えば自衛隊だ。これは削減の対象外、聖域になっている。北朝鮮の「飛翔体の欠片」のために、その装備と対応と、「人件費」を振り向けるということ。

 やたら軍事的緊張をあおることで、人件費を含む必要経費を使う必要があるのか。3月末からの演習で「弾丸打ちホウダイ」みたいなことは無駄とは言わないのか。

 人件費削減のために、民間に解放した「介護事業」は、「保険制度」導入によってさまざまな矛盾を起こしている。高齢化社会は高齢者が負担しろと。これも、じりじりと負担が増える。

 保育所は国の直接の施策ではないが自治体に責任を放り出している。これも、民間の事業者がビジネスチャンスをもつことになって、公的な責任は軽んじられている。結果、保育園の待機者は一向に減らない。入所者は高い保育費になるだろう。

 復興庁も当初の250程度では足りないと増員をした。公務員を減らすこと。これは眉唾で見ておかないと危ない。なにより、「眉唾」でサービスが切り捨てられた上に、消費税増税では振り込め詐欺と同様の行為だ。

2012年4月6日金曜日

地震の前兆わかればな


 地震の前兆を捕らえて住民に知らせるという取り組みを高知県須崎市が始めるという。市の南海地震津波対策プロジェクトチームが地下水水位の変動、魚や鶏などの動物の異常行動を観察して地震の前兆現象として捕らえて、参考情報として住民に提供する。

 電磁波の異常、漁場の変化、飼い猫の異常行動など、かつて地震発生直前に確認された現象を知らせるが、地震との因果関係が科学的に未解明な部分が多いので、避難勧告や避難指示を発令する根拠にはできない。

 地元ケーブルテレビなどを通して、常時公表することにしたとのことだ。3.11の直前の35日に茨城県の鹿島で鯨が52頭打ち上げられていた。鳥の行動変化とかさまざまな異常を研究の対象にして、裏付けを取れればいいと思う。

 研究の対象としないのでは話しにならない。中国では自然界の事象に注目して研究していると聞いたことがある。予知は簡単ではないと聞くけれども、自然界の生物が微妙に感じ取っていることはあると思う。ところで、今日の山麓は吹雪と晴天とが入り交じった。まさか、前兆じゃないだろうと思うけど。



13時14分


14時50分


この後、外に出ようとしたら、また雪空になった。

2012年4月5日木曜日

情報収集衛星が情報を隠す怪


 日本の情報収集衛星は、大規模災害(新潟県中越地震,福岡県西方沖地震,能登半島地震,新潟県中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、岩手県沿岸北部地震、霧島山の火山活動、東日本大震災など)の被災地上空からの写真撮影を行っています。

 情報収集衛星は「我が国の安全の確保、大規模災害への対応その他の内閣の重要政策に関する画像情報の収集を目的とする人工衛星」である(内閣官房組織令第四条の二第2項)と定めています。

 衆議院で全会一致決議されている、「宇宙に打ち上げられる物体及びその打上げ用ロケットの開発及び利用は、平和の目的に限る」としていたしばりを、北朝鮮のテポドン発射事件をきっかけにして、「多目的な情報収集衛星であれば平和の目的に限るという趣旨の決議に反しない」という解釈をとって、大規模災害等への対応にも備えるという名目を付け加えて、事実上の偵察衛星を情報収集衛星として保有すること決定しています。

 情報収集衛星の撮影画像は「必要に応じ、関係省庁にその結果を配布・伝達した」とされていますが、「秘密について保全措置を講じる者以外には非公開」ということで公開していません。今回の福島第一原発の爆発の状況も「配布、伝達」された国の機関があったのでしょうから、都合の悪ことを隠すことになったことは疑いありません。

 軍事機密として情報を管理、優先させることはかつての「戦争への道」を想起させます。


 宇宙飛行士だった秋山豊寛さん、元NHK解説委員の小出五郎さんも呼びかけ人になって、宇宙航空研究開発機構(JAXA)法からの「平和目的」規定削除に反対、これからも、日本の宇宙研究・開発は平和主義で行こう!(←リンク)とのアピールが出されています(赤旗情報)。国会請願オンライン署名を集めていたので、アクセスして署名を送信しました。

2012年4月4日水曜日

外交努力というのは日本にない?


 北朝鮮が発射する「飛翔体」落下に備えて迎撃態勢をとると、田中防衛省が準備命令を出した。日本が外交上どんな動きをしているのか、すればマスコミにもでてくるだろうけれども、いっこうに見えない。

 韓国サミットで「一緒に自制の呼びかけ」をしているだけで、日本としては経済制裁の延長をする以外は何の手も打たない。

 その一方で、地対空誘導弾PAC3配備、SM3搭載型イージス艦出動で「ミサイル防衛網」の配備をする。国連決議でも「事態の平和的、外交的かく政治的解決の約束」をすると、緊張を高める軍事的対応を否定しているのに。

 ロケット破片の落下位置を特定するのは非常に難しいと言われている。PAC3の射程は20キロ程度だそうで、まず難しそう。首都圏にこれ見よがしに配備して、まさに過剰反応。

 SM3のほうは、大気圏を音速の10倍から20倍で飛ぶロケットを迎撃するもので、弾丸を弾丸で撃ち落とすよりも難しいということ。こんな怪しい「ミサイル防衛網」で守ることにはならない。

 今回準備命令は大臣が出したが、自衛隊法では現場の事前判断で「撃てる」ことになっている。軍事行動が自衛隊の指揮官の判断で可能であることは、とても危険なこと。国同士の戦争になっていくことへの歯止めがない。

 電気事業連合会が、原発がミサイル攻撃された場合は大丈夫か?の質問に答えて「あらゆる外交的努力、政治的努力が傾注させることが重要」と応えている。電気事業連合会は原発問題でいろいろあるけれども、これはいただいておきましょう。

2012年4月3日火曜日

釣り場を見て、フキノトウ摘み

 ここ数日は5000歩程度しか歩いていなかった。昨日から強風で荒れる天気になると、気象庁が記者会見で注意を喚起していたので、なにか変な気がした。気象庁がこれまで記者会見というのをしていたのだろうか。官庁だからやる記者会見をやること自体はおかしくはないけど。


 それで、こちら山麓は午後から荒れるということなので、午前中早めに外に出て歩きだした。気温が上がってきているので、道路の雪は少なそうだったが、ほどなくやろうと思っているイワナ釣りの小沢をのぞいてみたい気がして、長靴で出かけた。


 3か所ばかり、水の流れ具合を見てみたが、水が増えているところもあり、雪解けが入っていないところもあり、様々だ。しかしこれから先は雪解け水が増えて水量はもっと多くなる。標高は400メートルくらいあるが、人家や畑が造成されているから、やさしい渓で、落差は小さい。


 かといえ、もっと下流に行けば水の流れは多くて雪が溶けるまで難しい状況になる。どこいらを入渓場所すればよいか、じっくり地形を眺めながら歩き回った。


 帰りがけに、一昨日採れたフキノトウのでている場所へよって、雪の切れ目から出ている若芽を、ビニール袋にいれて土産にした。一昨日採ったフキノトウは、調理にちょっと失敗して苦かったので、もう一度やってみることにした。


 このレシピもネットで見てみたら、いろいろなやり方があるようで、何回かやってみてうまくなることだろう。なんでもそうだけれども。かくして歩数計9000歩を超えた。

2012年4月2日月曜日

被災地を切り捨てるJR

 JR東日本は東日本大震災で被災したJR山田線、大船渡線について、バス輸送で「仮復旧」することで、岩手県に提案した。知事は「あくまでも鉄道の復旧を」という態度との報道だった。同じ日に、全線運休中の岩泉線を廃止にすると正式表明した。先月寝台特急「日本海」と急行「きたぐに」も廃止にして臨時列車としてしまうニュースがあったが、そんなにJRは資金に困っているのだろうか。


 整備新幹線はじゃんじゃん資金を投入しているわけだから、無いことはないだろう。JRに切り捨てられた、第三セクターの「三陸鉄道」は震災直後から復旧活動に、ものすごいがんばりで奮闘している。もうけるばかりが能じゃない。国鉄の分割民営化が、やっぱりこういうときにも問われてくる。


長いので別紙で紹介(このブログの「ページの項目」)
毎日新聞「毎日JP→「資金のめどさえつければ3年で完全復旧させたい」三陸鉄道望月社長…
ちょっとながいです。

2012年4月1日日曜日

冬の能登・白米千枚田


 3年前に能登半島を回って、石川県輪島市白米(しらよね)町の棚田を撮った。5月でちょうど田植えを終えたばかりの頃だった。この田を使う農家はすでになく、地元の町と隣の3軒ばかりの農家が協力して「オーナー制度」で田を保全しているということだった。

 ここで小泉純一郎のオーナー名をみて、唖然とした。構造改革ということで、農業に競争原理を取り入れ、事業者が参入できるようにした。農家には夢がもてずに跡継ぎがいないと、止めざるを得ないところが多く出た。農地は減反で狭められ、「放棄地」で荒れた。その立役者が田のオーナーになるなんて、まさか罪滅ぼしじゃないんでしょうね。

 コメを生業として生きてきた農家を抹消、今の言葉でリセットして、「観光農業」への変身をさせた。グリーンツーリズムだのエコツーリズムとか、外国の手法を取り入ることで、観光振興で金が落ちるようにと、どこにでもあるようなスタイルを取ろうという。それしかないのだろうか。

 日本の文化と横文字の国の文化は歴史も風土も違う。農業を再生させるという展望とは、ちょっと違っていると思うが。

 名称の由来を「数が多いので千枚田と呼ばれるが、[狭い田]」からの転という説もある」としている。古くからの農家の苦労を思わせて、意味合いが哀れだ。

 ちょうど一年前にホームページを立ち上げた「能登半島輪島[白米千枚田]公式ホームページ」は2011329日にテストしたまま、完成してない。

 冬の能登・白米千枚田は訪れる人も少ない。昨年6月に羽咋市以北の4市4町が「能登の里山里海」として世界農業遺産に登録された。今は田に隣接する山側に数軒の家も人の気配がない。田植え時、取り入れの頃は賑わうのだろうなと、撮り歩きながらふと想像した。
 写真集 →虚鯊の数多フォト

2012年3月31日土曜日

古くなった国民新党が瓦解、「新しい」新党に夢??


 新しい政党ができるときには、「古い二大政党」がにっちもさっちもいかなくなったときに、雨後の筍のごとく出てくる。筍なら灰汁をぬけば、おいしく頂けるもの。同じアクでもちょっと強い灰汁をもった連中だから、灰汁抜きなんかできない。

そこで灰汁の所以の一席
 事業所税は、人口30万人以上の都市だけが課税できるもので、総給与額に課税されるものと事業所用家屋の新増築に課税される2種類で構成されていた。

 平成15年(2003年)331日で廃止になった新増設にかかる事業所税は、平成14年度(2002年)で東京都は12億円程度の税額(調定)(全国で300億円超)だった。都当局は毎年国に対して地方財政制度の見直し(←HP2000年の東京都の要望)を要請していたが、そのなかで創設以来1平方メートルにつき6000円である単価を7000円に引き上げるように求めていた。

 この税は、新築事業所用ビルを建設できるという活力の高い事業者が負担することになり、外形課税的要素もある税として貴重なものだった。

税制度が簡単に換えられた
 前置きが長くなってしまったが、この事業所税(新増設分)を廃止するために奔走したのが亀井静香氏だった。東京都は1999年に石原慎太郎が知事に就任した。その直後の税改正だった。2000年には「単価引き上げ」の要望を国に出していながら、2003年には廃止という扱いになった。

 廃止要求は森ビル社長が出し、亀井氏が動いたことだと、森ビル社員の話が伝わってきた。東京都主税局は国とのヒアリングの時にはこの問題を出さぬようにかん口令をしいた。

 廃止後の理由説明では「民間建築投資に抑制的にはたらくもの。都市再生等の観点から廃止する」というものだった。税制なども目にとどかないところでは、画策があるのだということを身近に感じたものだった。さて、石原慎太郎、亀井静香、…が新党をつくったら何をやるというのか。



2012年3月30日金曜日

キムタクも心配しているガレキ処理


 ガレキの受け入れで、自治体の対応に違いがでている。放射性物質がある危険性があるから、当然の心配だ。東京都がいち早く受け入れるということで、すでに焼却がされているが、汚染の程度はどんなものだろうかと気になっている。

 セシウムは焼却すると33倍の濃度になるというし、東京都知事は特異な人だから安全などはあまり心配していないのではないかと疑り深くなる。

 「東京23区清掃一部組合のホームページ」を見ると、焼却灰から検出されているという発表でところによって100ベクレルを超えている。排ガスと放流水からは検出されていないということだ。検査結果を文字通り受け取って良いのかどうかは別の問題で、評価すべきなのだろうと思う。
       HP →東京都23区清掃一部組合
 
 昨日ブログに書いた「みんなでつくる放射線量マップ」で数値を登録する際には「計測機器」の種類を選択することになっているが、その計測機器の数は55種に及ぶ。こんなに多くの計測機器があるのだから、みな同じ数値になるわけがない。精度の違いにばらつきが出るだろう。

 「どんな機械で、どこで、いつ、何を、どこの廃棄物を、何回しらべたか」等々、綿密な測定でなければ、信用できないということになる。当事者がホームページで発表すればいいということではすまされない。

 キムタクがガレキの問題で、質問に答えて話したという記事があった。「がれきの中にどのくらいの放射線量が含まれているか、ってことも含めいろんな問題が関わってくる」「福島で生まれたがれきを福島にというのができれば一番いいとは思うんですけど。できないという現状があるんであれば、それをどうにかする方法を模索していく必要がある」
        HP →週刊女性 4月10日

2012年3月29日木曜日

渓流つりへ高まる期待がしぼんでしまう


 歩いていると、屋根に積もった雪が溶けて流れ出しているのが見える。昨日今日は気温があがって、渓流へいきたい気持ちが膨らんでくる。渓流の水量はどうだろうかと思って歩きながら、小沢をのぞき込むが…まだかな。

 今日のニュースで岩手県の川の漁に自粛要請が出されたとのこと。渓流魚からセシウムが101ベクレルから189ベクレル検出されているという。砂鉄川、大川、衣川、住田川、黒沢の調査によるものと。

 春を渓流で楽しむという極上の楽しみを打ち消されるようだ。ホームページで「みんなでつくる放射線量マップ」(←クリック)というのがあった。「測定位置」と「計測機器」を登録して、情報を共有しようというもの。

 おお素晴らしい物があるなと思い、中身を見ていくと、なんと「電気事業連合会」の仕業らしい。ここにリンクされている「電気企業連合会」をクリックして「?よくある質問」の一つをみてみた。

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よくあるご質問

原子力施設で重大な事故が発生する可能性はゼロとは言えないのではないか?
原子力施設の安全に対する考え方は、どのような場合にも、放射性物質から周辺の人々の安全を確保することです。
たとえば、原子力発電所では、何重もの安全対策、すなわち
・異常な事態の発生を未然に防止する対策
・万一異常な事態が発生してもその異常が拡大し事故に発展することを防止する対策
・更に事故に至っても放射性物質の外部への異常な放出を防止するための対策
が採られています。このように、原子力施設では、仮に機器の故障や運転員のミスがあった場合でも、これがすぐに事故につながることのないような配慮がなされています。

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それにしても、参加型放射能測定とは御念のいったこと。それに、安全性について反省がありませんね。

2012年3月28日水曜日

久しぶりのウォーキングで爽快

 早朝かなり雪が降ったらしく、木々の枝に雪がくっついて重そうだった。全くびっくりの雪だ。この界隈から500メートルくらいで国道にぶつかるが、国道は交通量が多いから降っても道路に溜まることはない。


 ここ三日で二回目の除雪車がやってきた。国道が直角に曲がるその角から林になるから、ここが山間部の始まりみたいに雪がたまる。強い風も吹くので岩手山の麓で通り道になっているようだ。


 東京とは温度が倍違っているという予報だが、さすがに午後のなると気温が上昇して、明るくなってきた。郵便物を出しに10キロ近く麓へ車で下って、郵便局まででかけた。


 ついでに、ほんとうに久しぶりになってしまったウォーキングをした。国道を離れてのコースなので、雪が残っていて轍の跡を歩く。歩き出すとどんどん先にいきたくなって、丘陵をぐるっと回って6000歩ほどになった。気分爽快だ。最近ブログの字がよく間違っているが、これも運動不足のせいかもしれないと思った。


夕方には枝の雪はすっかりなくなった。



2012年3月27日火曜日

山麓もらち外でない


 今日やっと晴れ上がったと明るい空を喜ぶまもなく、雲がわき出して午後からはちらりちらりと雪が舞ってきた。桜が咲くどころでない。今時どうなっているんだろう。

 福島原発の第2発電所は冷却水漏れがあると言うし、民主党の消費税増税論議は世論そっちのけで強行の結論ありきで突っ走るし、年金制度を食い物にしたAIJの喚問で「反省」も「悪さ」も感じられない証言。

 こんなに心配事が重なると、ブログのネタは多くてまとめるのが大変だ。AIJの証言、「だます気はなかった」「博打だとは思わなかった」「取り戻そうと思って続けた」と言うのを聞いて、ただの博打好きとどこが違うのかと思った。

 規制の緩和に走った小泉内閣の「誤り」に民主党の小宮山厚相は「規制緩和したことが前提にあるので、まだ法規制というところまでいかない」と庇う。年金の「安全神話」でも造ろうというわけかどうか。

 近頃企業家と役人のトップが頭を下げることが多いが、「意見聞くときゃ 頭を下げな 下げりゃ意見は 上を越す」なんて言うことではすまされませんよ。野田首相がサミットで原発の問題を、「安全神話があった、教訓うんぬん」などとまあ、日本ではそういう対応には全く見えないことをしていながら言っていただいた。

 そしたら、8時には震度5の地震があった。ちょっと大きいもので、これまた不安のタネ。地震は止められませんが、ほかの人的行為はなんとかしていただきたいもの。

2012年3月26日月曜日

あまやかしは危険


 「電力会社の料金値上げは会社の義務というか権利にあたる」という台詞(セリフ)は、石油ショックの時、日本石油の社長が「千載一遇のチャンス」と言って、国会で追及されて社長交替せざるをえなかったことを思い出した。今回はそれ以上の大きい背景を持つものだから、普通の神経であればそういう言葉が出てくるはずがないことだ。

 一企業が全く自由に政治に介入して、営業に有利な政策や対応をするから、「優遇」に慣れきった立場からの神経ができあがっていると見える。そのうえ、料金値上げは契約ごとだから、更新までは旧でいいという話しは聞いて唖然とする。ただし、枝野大臣が政府の監督者としていくらびっくりしたとしても、国民の側から指摘されていたのでは話しにならない。

 以前に値上げしたときも同様だったのではないかという疑念も湧く。震災と原発事故の結果、日本の政治と企業、報道機関にずいぶんと関心が寄せられるようになった。でもマスコミはことの本質を追及する点では殆ど非力だ。

 先日の朝日新聞は、ジャイアンツの選手の報酬支払額問題で、面も割いて報道した。今必要なのはそんな問題でない。消費税増税と所得税増税の論戦ぐらいは報道してもいいんじゃないだろうか。税が所得の再配分機能をもっていることぐらい判っているでしょうに。

 3月11日に「原発の稼働に反対する」集会が各地で相当規模に行われたにもかかわらず、報道が差し控えられている。日本の将来や生活、健康にかかわることにもっと熱心であって欲しい。そんな報道姿勢でいるのは日本だけだろう。地方新聞はもっとまともな内容で紙面を作っている。

メタボになりそう


 三日も雪が続いて、ウオーキングができない。やむなく見るテレビは、高校野球と相撲。高校野球は名前を知らない高校もでていて、元気にニコニコ笑ってプレーしているところもある。選手が笑いを顔に出せば、気持ちも明るくなるということになる。野球プレーの技量は昔と違って、ずいぶんと高くなっているようで、堂々たるものだ。体格もがっちりして頼もしい。

 白鳳の相撲もおもしろかった。見ているほうも思わず力が入った。こういう相撲なら人気がまたでるだろう。スポーツマンは食事のカロリーは心配ないのだろうと思うが、昨今は食べ物がとても良くなっている。だから体格も向上しているわけだ。我々になると、向上どころか取りすぎに注意!だ。

 運動量はだんだん減ってくるし、美味しい物はどうしても魅力を感じる。飲酒の影響も大きいと思いつつ、「たしなみ」はそうそう削れない。

 厚生労働省がメタボ健診(特定健診・特定保健指導)の実施率が低かったり、メタボ該当者が減らない健康保険にペナルティー(罰則)を科す具体策の検討をしているそうで、まあ努力のうちと言うことかも知れないが、テレビ番組を見ていると変に思うことがある。

 食事の時間によく「料理を食べる」番組が結構ある。我が食卓の料理を口に頬張りながら、違う物を食べている人の「美味しい」という話を聞いているわけで、とても変なことになっている。加えて、「ダイエット商品」の宣伝だ。太った人は必ずやせるという薬まがいの食品やら、道具やらの効用を延々としている。

 美味しい物をたくさん食べて金を使い、やせるのにまた金を使い、ダイエットができなければ、健康保険にぺナルティとはなんということだ。こんな食文化でいいのだろうか。明日は歩こう。

2012年3月24日土曜日

一人旅


 朝少し早く起きるだけで、10時少し過ぎには岩手山麓の仙人の家に着く。随分早く移動できるようになったものだ。

 昭和30年頃は蒸気機関車だった。電気で走るのは電関と言った。中学生の夏休みには、山形の故郷に帰るのには準急列車を使った。急行列車は乗ったことはあるのだろうが覚えていない。たしか、親の死に目にあうようなときでないと、使わないといわれていたような気がする。

 米沢アタリまで行くと山間部には入って、随分遠くへ着たものだと思ったものだ。スイッチバックでジグザグに走るときには窓から頭を出して、興味津々で見ていた。暑いから窓はめいっぱい開けて、石炭の燃えかすがよく眼にはいってきたものだった。8時間はたっぷりかかっていた。

 824日は新庄の夏祭り。日程は毎年動かない。あの笛と太鼓と鐘の音が今でも懐かしい。「チャリコ チャラリコ チャラリコ チャンチャン」と奏でる。今はもう変化しているらしい。

 そんこと考えているうちに福島。と、途端に雪の世界に入った。まさかと思ったら、なんと岩手山麓は、その「まさか」で、冬まっただ中の大雪だった。いつもだと仙台を抜けるときは一度雪が無くなるのだが今日は違っていた。仙人の家の桜の木は無論雪をかぶっている。部屋の中の枝打ちされた桜は満開だった。

人動く春、「釣行」の相談


 新宿まで出ていくのが久しぶり。相変わらずの込みようで、西口の通路では、やや遅めにしか反応しない足は、邪魔にされかねない。3人で会うことになっているが、一人の現職者が少し遅れるので、先に飲み屋に入ることにした。

 3月は桜も咲いて冬からの脱皮を感じるが、国や自治体の「予算」は、いまどきが固まり時。その上人事異動があったりして、人が動く。それゆえか宴会などもこの時期多い。

 飲み屋は、入るときは空いていて、メンバーがそろってからは、気の置けない話になる。話題はやっぱり原発と震災。釣りの計画の話が主題で、なんとか目的は達した。帰りがけ満席になった中、顔を知った昔の懐かし面々見つけ、挨拶する。

2012年3月22日木曜日

我が家の桜も咲いた

 義母の病状の検査結果の日だった昨日、皮膚の炎症ができている義父と連れ立って病院に行った。義母のMRI検査の結果は「治った」との説明だ。義父のほうは医師が話をしたが「説明がよくわからない」と妻の話。


 「切るか切らぬか」とことになっていた義母の病状が「治った」というかい離は、どういうことなのだろう。半年後に再検査というから、見放したわけではないだろうと、ともかく無理矢理納得させた。とはいえ、シャキシャキと動ける状態ではないから、本人は釈然としない気持ちだろう。


 帰り道で、「我が家の桜」を見ていこうと少し寄り道をした。公園と言うより広場と言うほうがふさわしい片隅に、今年も咲いた河津桜は、まだ背が低くてそれだけ可愛い。花が、まだ数えるくらいしか咲かないのが「哀れ」。そのうち自慢げにたわわに花をつけるだろうと、思いつつハナミをした。

2012年3月21日水曜日

疑似自然よりも


 スカイタワーの施設内で水族館ができる。オリックス不動産(株)が、2004年から運営している「新江ノ島水族館」でのノウハウを生かして、展示だけでなく憩いの空間、学習機能を備えた都市型の水族館として開設する。

 海水は使わずに、塩と水道水を使って魚が病気にかからないようにするという。開設されれば水族館は子供たちには喜ばれることだろう。この手の水族館というのは随分ある。横浜ランドマークタワー や六本木ヒルズなど、大型の施設として造られている。しかし、都会の中に「疑似自然」を作り上げて親しむということが今の文化だとしたらちょっと寂しい。

 自然の本当の良さは自然の中にあるのだろう。大田区の湾岸部に小さな公園がいくかあって、海に接する場所では、子供たちや若者が貝を探したり、海風に吹かれながらバーベキューをして楽しんでいる。夏にはハゼ釣りもする。

 東京湾ではかつては干潟が広域に存在していた。埋立後は工場立地で海岸線は企業の敷地が占拠して、海で遊ぶことができなくなった。魚も減り漁業者は減り漁獲量は激減した。


 「(独)水産総合研究センター東北区水産研究所・広島大学生物生産学部」が岩手県宮古湾における稚魚調査の結果を発表した。-611 月の調査で 50 種以上の魚類を確認したというもの。東日本大震災で湾岸域は津波の影響は非常に大きかっただろう。が、海域の自然は回復基調だという。



 自然と向き合って、和合と言ったらよいのか、今の言葉でいえば「共生」と言うか、脅威にはキチンと備えつつ尊重する。そういう付き合い方をすれば、相当大きな恵みを人間社会にもたらしてくれることは疑いない。
   → 宮古湾おける稚魚調査


こちらは電波障害の問題で発信している