2017年10月27日金曜日

「排除」論の重み

 あいつには「知らせないでおこう」と、LINEのグループから排除されて、いじめの対象にされて自殺してしまった若者が何人もいた。それにしても、希望の党の代表の「排除する」と言ったのは、その後の事態を見てきつい言葉だったと、言葉尻をとらえて論評するメディアは、それをネタにして構成するショーとしては皮相すぎないか。

 その言葉で影響が出たということを否定はしないが、少々斜めの方角からの追及で、今に至るまでその発生の責任を「拡大」させてネタにするというのは、浅い話に見えて仕方がない。それは自民党の「攻撃」扱いによるものにも思える。

 「排除」とはこの社会で、国と個人との関係で深い問題だと考えられる。教育の中だって競争と言えば聞こえはいいが、一部が選抜された処遇であり、あとは結局「排除される人」の扱となる。社会に出て就職してからは、もっとも成果競争の名のもとに「格差」が当然のごとく押し付けられ横行する。結果として競争に負けたものは、敗者として「不幸」を容認することを強制される。

 そこでも一部の人とその他の格差が企業のあり様として存在する。果ては職場から人員整理=「排除」となる。それ以降はどんなことがあろうとも、政治の上からは事実上再起など少しも考慮されない。だから排除というその言葉がもつ内容と重大さが、肌で感じられ土壌はしっかり出来上がっている。

 都議選の時の「こんな人たちには…」という首相の言葉も、ヤジへの応答であったとしても、発想は重なるところがある。(反省する、しないの違いはあるが)政治家たるものが、一部のあるいは相当の部分であったとしても、国民のある部分について「排除する」といった瞬間に、実感として感じさせる重みがあるということに、思い至らないということだ。つまりよく言うところの「格差社会」を当たり前のこととして、認識しているだけのことだから、気軽に言葉として発声するということになるのだろう。

2017年10月26日木曜日

チャツボミゴケ公園はラムサール条約登録地

 中之条町の最奥部になる入山地区にあり、強酸性の鉱泉に依存するチャツボミゴケが生息する公園が、今回の旅の目的地のひとつになっていた。かつてはこの場所は群馬鉄山として露天掘りによって鉄鉱石を算出していた。その事業所の中に育成されていたものを再生させたと、民宿のご主人が説明してくれた。ご主人の父親が手掛けたということだった。

 生物から鉱物を生成する作用=「バイオミネラリゼーション」により鉄鉱石の生成が行われているという。この苔と強酸性の鉱泉がなんらかの作用をしているということだろうか。生物と無機物とのかかわりとは調べてみたら面白そうなことだ。公園は一回りするのに苦労はなく、紅葉にはうってつけの時期だった。ラムサール条約に登録されており、東アジア最大の群生地とのこと。







2017年10月24日火曜日

野反湖は標高1500メートルもある

 樹木が少ないのは標高のせいだろう。紅葉の姿は少なくて撮るのは限られてしまったが、よく見ると小柄な木々にも、秋の深まりが感じられた。太陽を受けて輝き今年を終わろうかとする葉っぱも、秋を飾る瞬間としてとらえておきたかった。野反湖の湖畔を歩く道があるというのだが、行く先を見渡したところ景色に変化を感じられずに、歩いて行くことは止めた。8人がその選択だった。

 湖畔の道の目的地になる、キャンプ場まで車で移動して、歩きながら紅葉を眺め、沢の流れ込みをのぞき込むと、40センチ以上はあろうかと思われるイワナが、つがいで悠々と泳いでいた。保護のため周年禁漁になっている沢だと断り書きがある。キャンプ場はもう人気もなくて、のんびりとした静寂さを楽しませてもらった。落ち着かない喧騒の世界からやってきたものにとって、何よりのことだった。




2017年10月23日月曜日

嫗仙の滝への登山道、息が切れたが収穫アリ

 群馬県名中之条町にある「嫗仙(おうせん)の滝」へは駐車場からずっと下っていく登山道を使う。上級者向きの一時間コースとの看板を眺めて、止める手はないから皆と下り始める。登山道なるものは、何年ぶりになるやら。ここ2年くらいは渓流の道も歩いていない。ひざを痛めてはいけないと注意をしながら歩く。それでも下り道だからなんなく滝下へ降りた。
 
 滝壺より下の位置で眺めるようになっているが、流れのないところは狭い。水量が多い時には足場はなさそうだから、正面近くから見るのは無理かもしれない。三脚はもたなかったので、スローシャッターで何枚も撮った。後で見ると、やっぱり50分の一のシャッタースピードが限界だった。

 帰りは昇りのみで大変だった。汗が噴き出してTシャツはびっしょりだし、歩いている時間よりも、休んでいる時間の方が長かったような気がする。しまいには耳鳴りまでしてきた。

 これは足に「後遺症」が残るかと思っていたら、全く起きなかった。日頃腰痛対策のためにしている、「自己流朝起き体操」がよかったのだろうか。その後家の周りでやっているウォーキングのとき、足がちゃんと持ち上がって、バランス良く歩けることに驚いた。平らな道で歩くのに慣れているのも、よくないことなのだと今更ながら気が付いた。どこか「道が悪いところ」へ出かけて歩くことを考えようかと、高尾山がいいかなとちらりと思った。



2017年10月22日日曜日

「キレる」ことへ同期しては危ない

 先日のワイドショーで、運転手が「切れて」しまうときは、軽自動車に抜かれた時ということが紹介されていた。ウィンカーを付けないで割り込んだとか、前の車がゆったり走っているときだとか、そういうときに「キレる」症状になるという。これが確かに自分に当てはまることもあるので妙なものだ。ほんとんどの運転者がもってしまう反応とは一体どういうことだろう。

 人と自分とは違うはずのものが、同じ反応に陥るとはおかしなことだ。人間が持っている競争心とか虚栄心のようなものが働くということなのだろうか。しかし、軽自動車に抜かれたからと言って、どうしてやられたと思わなくてはいけないのか。

 アメリカのトランプ大統領が、北朝鮮に対していろいろとちょっかいを出すのも、そういった構造に似ている気もする。生産性も国力もない小国が、「核」兵器を持つなど許されないと。確かにそれはどこの国であっても許されることでないと、だれもが思うことだが、北朝鮮に武力攻撃をちらつかせ、米韓軍事演習でもっぱら圧力をかけることで緊張を高める。

 自動車運転でのトラブルは、暴力をちらつかせ使われることへとエスカレートしていく。挙句のはてにトラックの追突という、余計な偶然まですすんでしまった。なにかのアクシデントにより武力衝突へはいっていくことは、過去の歴史にいくつもある。そのアクシデントさえ、意図的なねつ造ということでもあった。

 日本では凶器を持った犯罪でさえ、「説得」を先とする扱いなはずだ。これは憲法に基づくものだ。「頭にきた」ごときの事柄と同様に、アメリカの提灯持ちのように、先走り従う日本のやり方は危ない。

2017年10月21日土曜日

まず、くだらないといいたくなる総選挙

なぜ解散するのかが不明な選挙
公示日寸前でできる新政党が選挙活動する選挙
モリカケ隠しがかすれてくるように見える選挙
政権党の党首の遊説先を内緒にする選挙
三極と言いながら、自民党、希望の党、立憲民主党だけに比重を置くメディア
何回も調査して、自民党圧倒的有利とする結果を固定させる報道
政党ができてもいないのに、支持率を回答させるマスコミ
争点を整理できない報道
北朝鮮を利用しまくる選挙
カネがあればテレビ広告をいくらでも出せる選挙

 公示後にこれだけの報道をしたことは、かつてなかったことだとも言えると思う。これも話題につきない事柄があったことがあった言えるのだろうか。でも公示ギリギリで出てきた政党に、天までとは言わないまでも、持ち上げた挙句の果てに風が止まったとまでおちょくられて、まあ確かに根も葉もないこととは言えないけれども、それによって自民党が圧倒的という選挙の結果を占うとは、なんと劇場風に貶められた政治だろうかと思わざるを得ない。

 だからこそ憲法9条改正や戦争法、共謀罪、原発再稼働、むろんモリカケ問題などに対する争点をしっかり見据えた報道を、していくべきだし、見抜いていくことが必要なのではないかと思う。そして、政権選択=二大政党論はこれまで成り立っていないということも見ておかなくてはと思う。小選挙区制は民意を反映しないという点を、封じ込めたままでいいのか。

 そうであっても、政党選択をしなければならない。世論調査の結果を参考にするのもある面必要だ。おもしろいことに、消費税税率の引き上げ、憲法9条の問題が、論争となって表に出てきていることは今回の特徴でもある。日本が堂々と戦争可能な国になることは何としても避けたい。

2017年10月18日水曜日

キレイなものでなければ、写真でないということでない

 自然のあり様だって、キレイなものでまとまっているわけでない。写真にとると大概は綺麗な場面を撮るのが多い。人もいわゆる「キレイどころ」が圧巻するけれども、それは綺麗なという部門の事としておかないと、ほかの様々な感動や思いやある意味、作為が否定されるか限られたものになってしまう。とはいえ、それだけの腕前があって、よって確信と言い切るにはまだ、修行が足りないことも事実。どこまで行けるのか、もしくは無駄なのかわからないが、ともかく一歩前にというしかない。
野反湖での❛思い❜








2017年10月14日土曜日

尻焼き温泉の途中、八ッ場ダムを見た。

退職会の仲間と温泉と、野反湖からチャツボミゴケを見る旅に行った。途中、八ッ場ダムがどのくらい工事が進んでいるのかを見たかったので、お願いして寄ってもらった。この度の「希望」騒動の渦中にいる御仁、前原氏が「転んだ」ところだ。
こんなブログがあった。

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民主党の前原誠司よ!八ッ場ダムの起工式が行われたよ。
前原誠司は民主党政権で国土交通大臣に就任し、認証式後の就任会見で八ッ場ダムの事業中止を明言し中止にさせた。

民主党政権から自公政権に代わって、残りの八ッ場ダムの起工式が行われたが、予算委員会でも何でもいいから、自分が中止にさせた理由を前面に出してなぜ戦わぬ。
戦う理由が見つからないのか?
それとも八ッ場ダムの必要性が分かったのか?
現自公政権で民主党の掲げたマニフェストに反しているものはどんどん言ったらどうだい。
言えぬと言うことは、民主党は口先だけの政党と言うことなのか?
こんな政党は無くてもいいですよね?
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(ブログは2年前のもの)






2017年10月7日土曜日

「ブレる」のはよくない

 ブレるのは、自分が揺れるから。写真撮影の場合はカメラを持つ手が揺れてしまうからそうなる。慌てているときによくなるし、そうなるときは光が少ない時によくなる。薄暗いところにはフラッシュをあてて、そのままを描き出すのも方法だし、じっくりと時間をかけてシャッターを切ればブレは解消する。

 ブレていないのは共産党だけとよくいうが、自民党も比較的ブレない。アメリカとの安保体制や、大企業優遇の姿勢は一貫している。希望の党の政策は共産党に近づいているとの発言がモーニングショーで飛び出した。たしかに政策の場合は多くが「ウケねらい」として使われる。そして本音を隠すためにもかなりな「見せ金」にする。希望の党の公約での「憲法改正の議論を進める」は当初から「9条改正」へと踏み込んだ。それなら自民党との連立政権も含むのだというわかる態度をはっきりみせた。批判に応えての変更ということだろうが、こういうこともブレのあらわれなのだろう。

 毎日モーニングショーとニュースを見ていると、その新党をめぐっての動きが伝えられ、番組内容が動いているのがわかる。大筋では選挙にまつわる報道をするのは、情報を共有するという点で悪いことではない。「モーニングショーとてショー」だからと言ってしまえばそれまでだが、自民党の内情に精通している評論家などが出て、あれこれしゃべるのだから、それだけには終わらない。

 自民党と希望の党との「政権選択」とまで持ち上げて、なるべく大仰に作り上げて、政権党への浮上につなげる役割も果たす。報道の側も政権への忖度が映りでる。もっとも「政権選択選挙」といったのは小池氏自身でもある。巻き込まれてはいけないという言葉も、モーニングショーの発言では出てくる。つまりブレているとの自覚はあるわけだ。それは救いではある。

 そこはやはり、世論の意思と動向がどこにあるのかが、ちゃんと捉えられていなければいけないのだろう。問題をそこから立てない限り空論になってしまう。しかし巻き込まれて、悪法である公職選挙法を真っ青にするような報道をするというのは何か面白い。事前運動だの戸別訪問、選挙ビラだのという制限を、この際考え直すのにちょうどよい時期にきている。

2017年10月3日火曜日

「緑のタヌキ」のあだ名、なるほどと思えてきた

 緑色のシンボルカラーをなびかせて291万もの票を集めた人に「緑のタヌキ」とあだ名がついて出回っている。思い切ったことをいうものだと最初は感じていたが、どうやらだんだん当たっているように思えてきた。日頃から気弱く生きているものにとっては、リセットだの選別だのという言葉が出てくると、「こんな人たちには…」と同質の響きを感じてしまう。政治ショーか劇場かはわからないが、その大仰な仕掛けに目が回りそうで、筋書きがないシナリオがどこに落ちていくのか想像できない怖ささえ感じる。頭をたたいて、覚醒するための木槌が欲しいくらいだ。

 自民党が、都合の悪いことを隠しため、票が欲しくて勝手に解散を決めたのに、「票が欲しいから野合している」と批判するのだから、あきれてものが言えない。他人の懐に手を突っ込んで、好きなものだけを自分のものにするなんて、舞台の上ならあることかもしれないが、「政治」の舞台でそれはないだろう。それとも、人事もなにも使いまくって、場合によっては警察も使って脅かしのネタまで使うというやり方に、対抗策だとでもいうのだろうか?

 「独断」で引きずり回すやり方、「唯一私が言うこと」が第一とは、くしくも「ファースト」の意味合いがわかってくるようだ。今日のニュースですでに、都民ファーストの都議が離党するとのニュースが流れている。権力を手にいれたらどいう政治になるのか。その平気さも現政権と似通っている。しっかり見ておく材料が交流サイトで紹介された。以前選挙時に毎日新聞がとった政策アンケート資料だ。

2012年衆議院選挙に小池百合子氏が候補者アンケートで回答した。憲法改正と核武装もやるという考え方を回答している。

候補者アンケートの回答

·        1(憲法改正)あなたは憲法改正に賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        2(集団的自衛権)集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すべきだと思いますか。
·        回答:1. 見直すべきだ
·        3(一院制)今の国会は衆議院と参議院の二院で構成されています。憲法を改正して、一院制にすることに賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        4(消費税)社会保障財源にあてるため、消費税を2014年4月に8%、201510月に10%まで引き上げる法律が成立しました。この法律への考え方で近いものを一つ選んで下さい。
·        回答:1. 法律通りに引き上げるべきだ
·        5(基礎年金)現行の基礎年金制度は、財源の半額を国民が支払う保険料でまかなっていますが、全額を税でまかなうべきだとの意見もあります。どちらがふさわしいと思いますか。
·        回答:1. 現行方式
·        6(原発再稼働)原子力規制委員会は、原発の再稼働に関する新たな安全基準を策定中です。今後の原発再稼働について、あなたの考えに近い方を選んで下さい。
·        回答:1. 新基準を満たした原発は再稼働すべきだ
·        7(原発ゼロ)2030年代の原発稼働ゼロを目指す政府の目標について、支持しますか、しませんか。
·        回答:2. 支持しない
·        8(復興予算)東日本大震災の復興予算について、被災地以外の防災対策に使うのを認めても構わないと思いますか。
·        回答:1. 構わない
·        9普天間)政府は日米関係を重視し、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を同県名護市辺野古に移設する方針ですが、県や地元は反対しています。移設先についてあなたの考えに近いものを一つ選んで下さい。
·        回答:1. 名護市辺野古
·        10(尖閣国有化)政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化したことを評価しますか、しませんか。
·        回答:1. 評価する
·        11(対中国)中国に対し、日本政府はどのような態度で臨むべきだと思いますか。
·        回答:1. 強い態度で臨むべきだ
·        12(TPP参加)輸出入関税を原則ゼロにする環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加に賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        13(TPP農業)TPPの農業分野への対応について、あなたの考えに最も近いものを一つ選んで下さい。
·        回答:1. 関税は全面的に撤廃すべきだ
·        14(核武装)日本の核武装について、あなたの考えに近いものを一つ選んでください。
·        回答:2. 今後の国際情勢によっては検討すべきだ
·        15(女性宮家)政府は女性の皇族が結婚した後も皇族の身分を維持する「女性宮家」の創設を検討しています。あなたは賛成ですか、反対ですか。
·        回答:1. 賛成
·        16(定数削減)衆議院の定数削減について、あなたは次のどれが望ましいと思いますか。
·        回答:1. 比例代表を削減
·        17(政権の枠組)衆院選後、どのような政権が望ましいと思いますか。
·        回答:2. 自民党中心の政権
·        18(政党の変更)当選した議員が選挙後に所属政党を変えることは問題だと思いますか。
·        回答:1. 問題だ
·        19(企業献金)政党への企業・団体献金を全面的に禁止すべきだと思いますか。
·        回答:2. 禁止する必要はない
·        20(政権公約)政権公約(マニフェスト)通りに政策を実行しないことをどう思いますか。

·        回答:2. 柔軟に対応すべきだ

2017年9月29日金曜日

28日の目をこすらないとわからない政治ショー

確か解散は28日の国会で決まるとのだったと、記憶違いでないことを確かめながらテレビを見る。小池知事が知事を辞職して、国政に出るという話も飛び出し、もしかして規定事実をつくりあげているのだろうか。

党の責任者になれば、東京都知事と二足のわらじは無理だろうと、当然の見方や批判が生まれる。しかしそこから先が、だから後継をだれにするかを考えておけば、その批判に応えられるとばかりの前のめり。それも想定の範囲内で準備されているとは…。あほらしい!なんと有権者を馬鹿にしていることか。

 なんだそれに民進党も合流をどうやって果たすかと、小池氏側と相談済みだったというのが昨日の報道。「大儀のない」解散に応じるのが、液状化のような「粗製」政党づくりって、軽いものだね。政権選択の言葉も飛び出した。「しがらみをなくす」で投票選択なんかできるわけがない。鎧の下は憲法「改正」なのだから。

 安保法制や共謀罪を一緒に反対してきた市民団体との関係はどうする気なのだろう。「安全保障法制白紙撤回を言い続ける人は考え方として厳しいと思う」と細野サンが言ってる。取ってつけたような「原発政策」はなくすための工程表をこれから作るというシロモノだし…。これまで湧いては消える政党はまず消滅か縮小の道しかなかった。「二大政党制」が持つ一番の弱点なのが政権選択という命題にとらわれることではないのか。
選挙で負けて野党になれば、内部論争が始まって内部対立が大きくなっていく。もともと持っている政策が政権党とのさしたる違いがなければ、選挙で支持は受けられず議員は減っていくから当然そうなる。よって政党助成金を獲得し、議員を続けるための方策をとらなければならない。これはグルグル回りで巡る。

 かの小池知事の政党行脚も果て知れず続いている。希望の党で7つ目か?(日本新党、新進党、自由党、保守党、自由民主党、都民ファーストに今回)もっともこの批判には「『政党がコロコロ替わる』というようなご指摘もいただいている。しかし、改めて申し上げると、それは政党の離合集散の結果であって、政党名が変わっただけであって、私の主張、思想、そして信念は一度も変えたことがない。改めて思うと、政党というのはあくまで機能体であって、仲間内の運命共同体ではないと思う」と答えている。それならこれまでの憲法「改正」、各武装への思いなどが変わらないのだと、言う理解でいいのだろう。

2017年9月25日月曜日

違うだろ解散

 やっと思いついた解散名称は「違うだろ解散」だった。解散は総理の専権事項」との説明をもっともらしく言っているが、解散権は69条にあるので7条解散は予定していないというのが、専門家の見方だ。もう当たり前のように、解散決定を前提にした事柄がすすみ、マスコミも派生するニュースを垂れ流している。決まってもいないものを、それはないだろう。先走りの前のめりが前提の議会制民主主義なんておかしい。まさに議会の形骸化だ。

 だけど、展開は早くて「小池新党」で国政政党を立ち上げるって…。目が回りそうだ。「ファースト」の名称は評判が悪いというわけなのかはわからないけど、しかし都民ファーストの都議にしゃべらせないという口封じはどう見てもおかしい。と思うとやっぱりイメージは悪いということか。それで、あみだしたのが「希望」という名前だとか。

 「希望」とは加藤登紀子の歌にある。♪希望という名のあなたをたずねて♫の歌詞の最後が「終わりのない旅」と希望とはなかなか手に入らないものということを謳っている。その立ち上げ政党の希望とは、これまでの経緯からすると憲法9条改悪や核武装をする目標なのだから、始末が悪い。

 だからSNSの投稿で書き込んでやった。―希望とは「終わりのない旅」と加藤登紀子の歌。憲法改正や核武装までの希望。また日本語を貶める。政党助成金求めて終わりのない旅―と。希望という言葉に「希望」をもっているが、その日本語的意味を変えてもらいたくない。

元首相宮澤喜一の言 解散権は好き勝手に振り回してはいけないあれは存在するが使わないことに意味がある権限でめったなことに使ってはいけない。自民党はいずれ滅びます。

2017年9月22日金曜日

日本語が軽くなってどっかへ行ってしまわないように。


「優性」「劣性」の言葉をやめて「顕性」「潜性」に変えると日本遺伝学会が発表した。さまざまな格差が当たり前のように闊歩し、なくすべき差別が時には煽られる社会で、優劣を想像させる印象を変えるというのは一歩前進というべきだろう。なじみがないからわかりにくさもあるが、世の発展方向という理解はできる。

「組織犯罪処罰法」が2年前に批判を受けながら成立した。この法案が戦前の治安維持法と同質の弾圧法だと大きな批判だった。だから「共謀罪」というもっともな性格を表す言葉で表示されて「残って」いる。マスコミを含め社会が動いたあかしだ。 

 わからないのは「都民ファースト」という言葉、政党の名だけど、トランプ大統領が選挙戦で使った言葉をもじった。横文字で横文字でしゃれたつもりなのだろうか。アメリカは「強い覇者」を受け入れるところがあるから、世界で一番というわかり易い言葉ではある。日本の「ファースト」は何に先立ってファーストなのかがさっぱりわからない。政権党との「競い」で利用したのが思うところに違いない。

 物まねばかりする中国との揶揄がよく言われるが、この話はこういうときは「ものまね」とは言わないものだろうか?横文字なんかに胡麻化されるかと言いたい。そしたらその上がまだあった。
(前置きは、ニュースサイトBAZZAPから)

市場移転問題の方針について「財源や運営費などを検討した記録が残っていないことが毎日新聞の情報公開請求で明らかになっているが、最終判断が知事と顧問団による密室で下されたことが情報公開という小池都知事の方針に逆行するのではないか」と記者が質問。
小池都知事はなんと文書が不在の理由を「それは、私がAIだからです」と回答。さらに「最後の決めはどうかというと、人工知能です。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということでございます」と答えています。

 AIの意味を正確に捉えていないのでは?という解釈しているものの、AIという英語で煙に巻くつもりが、意味不明になってしまったという結果になった。言葉をちょろまかしに使うというあり様が問題なのでしょう。日本語でおしゃべりなさい!

 こうした日本語の使用と、意味の明確化を考えることが、日本の文化を引き継ぐうえで大切なことではないか。わざわざ英語を学ぶというよりも、優先順位は上だろう。英語となると身近な友人でも、英語塾に行くのが流行っているが、後世に伝える言葉は英語だろうかは大いに疑問だ。



2017年9月21日木曜日

解散だって。「大義なき解散」なんて言ってるけど。

 北朝鮮のミサイルは当面は心配ないということ?と皮肉で言いたくもなる。Jアラートで大騒ぎさせておいて、この度は選挙でございますが、北朝鮮とのやり取りが長引く場合は選挙をやるヒマがないと、勝手なことをよく言ったものだ。
 
 金坊ちゃんの核兵器開発実験やら、長距離ミサイルの発射「成功」にはしゃいでいる顔を眺めると、馬鹿なことやめればと、思うほかのことは浮かばない。核兵器の製造やら貯蔵やら、ミサイルの使用など、非生産的で危険きわまりないものを、待たないようにしようというのが世界の流れで、そこにむけて様々な運動があり、国連でも核兵器禁止条約が成立して批准が進められている。

 このときに、北朝鮮のそれを「叩き潰す」ということを強調する。緊張を高めるばかりでいいのか。相手を煽りに煽って手を出させるのがケンカの常道、歴史の上では衝突をねつ造してまで戦争に突入していった。過去を見ることをあえて避けて、また繰り返すやりかたは政治のやることでない。

 その愚かさを日本は知る位置にあるし、平和憲法をもう一度見直す必要が目の前にある。北朝鮮の暴挙を利用して「安保体制」「共謀罪」「平和憲法改悪」を飲み込ませようとの腹策なのだろう。それでモリ・カケも隠し通せる。ただ勝てるからやるとは、議会への冒涜だ。

以下はFacebook投稿でみたもので拝借した

今ならあまり負けないかも解散
国会開会いやだ解散
戦闘日報隠し解散
北ミサイル煽り解散
Abeアラート解散
改憲ヤケクソ解散とかいろいろ言われているが、「モリカケ逃亡解散」が一番いいと思う(^^)
要するに大義ゼロ解散・党利党略解散
国会開きたくない解散
きのうまでミサイル騒ぎをNHKつかって大騒ぎさせ煽りに煽っていたくせに
金様頼み解散
支持率は金様頼みの安倍首相

2017年9月15日金曜日

あれれ、もう一週間たってしまった

 忙しいはずなんかないのに、時間が経つのが早い。「今日は何日だっけ?」が自分のものになってきた。こんなこともあろうかと、日記をつけているので難しいことでなければ、読み返して間に合うこともある。

 前回のブログは8日だったから今日は8日目にあたる。「休酒」とは飲まなかった日で、飲んだら「飲酒」と書く。たまたま7日間続いて休酒になった。「禁酒」にするつもりはないが、最近胃の調子が少し悪いので実行している。(不都合なことは修正した)

914日(木)
午前中に「釣りの会のホームページ保存版」の編集をする。だんだん格好がついてきたが、一部原稿が作れるのかどうか不安。夜読書会があり、Kさんの「ヤマベのミャクづり」について、ちょうどお会いしたので話をしたら、冊子にしたいと思っているとのことだった。長いものだからどのくらいの量になるのだろうか。読書会にはメモを作っていった。今回は先月に続きて2回目だが、誤字が結構あった。休酒7

913日(水)
北部ハゼ大会釣果表の修正のメールがあり、アップしたら8時になった。「世界」の読書で閉じこもりの一日。休酒6

912日(火)
歯医者に9時半。左上の奥歯に被せてある詰め物を取る。かぶせ物のゆるみを治すという。麻酔をかけて、削った後に型を取り、仮のかぶせをした。昼過ぎまで麻酔が利いていて、昼食は13時にした。食パン一枚に冷蔵庫から出したおかずを食べ、ヨーグルトを締めにする。午後はもう眠気が出てくるが、今朝は6時半起床だったのに。Bさんから連絡あり、一泊で尻焼き温泉の誘い。当日は診療所予約の日だったので、予約日を変更してもらった。これじゃ健康に悪いよなと笑う。休酒5

911日(月)
(ケンカをしたので描写割愛)。昼食は菓子パンを買いに行って食う。休酒4

910日(日)  4465
「今日こそは」と喫茶店に本をもって出かける。この間行きそこなっていたから。一時間本を読んで有意義な時間を過ごした。あとはスマートフォンの研究。今月は電話料金が高いのが気になってなにせ7000円も高いにつき、確かめなければならない。「九頭竜川の灯籠流し」に行ったときにしゃべった時間も長かったけど。休酒3

99日(土)  5102
昨夜からビデオレコーダーが故障して動かない。今朝同じ様だから修理かな。「本体背面のファンが正しく作動していない」というコメントがでているので、よもやとお思い、コードを全部外して、ファンの通気口に掃除機を当てて吸い取ってみた。みかけ綺麗になったからつなげてみた。どうかと思ったいたら、電源の設定が認識されるまで時間がかかったものの、正常に戻った。何かデジタル機器にアナログの世界で応えてもらってなによりだった。努力の甲斐あり。休酒2

98日(金)  2996
5時半に目が覚める。空気じめじめして、ビル群が霞んでいる。今日も民進党のヤマオ議員の不倫をとりあげるモーニングショー。マイクでおいかける取材の連中の質問も悪意さえを感じる。そういうつもりではないのだろうが、火に油みたいに大事に仕立て上げようとしているようで気分が悪い。休酒1

2017年9月9日土曜日

バッシングはどこまで行くのか

 政治家になるには、名が通って知名度が高いことが、一番の条件となる。票を集めれば良いからだ。政治家としての資質というのも、ひとつの言論として存在感のあるNET社会に洗われて、どんどん批判にさらされるようになった。たとえ新聞やテレビ報道に手を尽くして、控えさせるということがあっても、不祥事を隠し通すことは難しくなった。

 「色恋沙汰、不倫」は、マスコミ、情報発信方のエジキとして格好の材料となっている。それが政治家となると、日頃の「悪政」の恨みもあるから、報道ネタとしてはすばらしい視聴率稼ぎになるだろう。しかし政治活動の倫理的要請はあるにしても、それ自体が犯罪かのようにまで叩くのはどうなのだろうと思う。

 投票に込められた重みから考えれば、当然ということもあるにはある。「不倫」をこれほどまでに報道するのは異常ではないかと思っていたら、新聞に「不倫報道 なぜこんなに過熱?」という記事が朝日新聞に載っていた。文春が記事元のニュース(山尾氏)では「羽鳥モーニングショー」は約45分だったとのこと。メディアコンサルタントが調べたところ、「不倫」が含まれる在京キー局の番組やコーナーの放送時間はここ2年「異常な増え方」をしているとのことだ。

201427時間42
201521時間29
2016170時間5
2017120時間54

 同記事では、不倫に伴う慰謝料の相場が10年前と比べて、2,3割減だ下がっていると弁護士が語っている。「裁判所が、円満な家庭を維持することの価値が下がっている、と考えているのかもしれない」ということだが

 許せぬこと、寛容との境が時代によって変わるのは肯定するとして、根掘り葉掘りの追及が必要なこと、ほかにもいくらでもあるのではないか。

2017年9月4日月曜日

核兵器廃絶の意思が後ろ向きでは

 ワイドショーとニュースをずっと見ていて、「北」との交渉を言う人がいた。対話については、圧力をかけたうえでの対話という理屈で、武力を否定しない「説得」になっている。水面下での接触があるのかもしれないが、日本政府の場合は「話をしよう」という意志を表さない。表さないというよりないという方が正確かもしれない。

 モリカケで追い詰められて臨時国会はやらないと逃げ回っていた政府が、この問題では閉会中審査をするという、まったく身勝手な「国会利用」をした。偶然だとしておくとして、「困ったときの北朝鮮」として支持率回復の効用にするという姑息なやり方だ。Jアラートで国民を脅かして頭を下げさせておいて、ミサイルには届きもしないパック3、SM3-1Aで迎撃などと格好をつけるハリボテ防衛ではないか。

 だから対話という選択肢ということではないが、圧力重視以外のことはさっぱり見えてこない。アメリカ大統領と電話でしゃべったというだけだ。海外からのコメントは、「圧力一辺倒」については肯定していない。日本はなんでそんなに騒ぐのと、他国から言われる始末で、こんなに馬鹿馬鹿しいことはない。

 しかし水爆実験をしたという北朝鮮の行動は、もう一歩危険な状況を感じる。地球上の「戦争」はなくなってはいないが、なくするための努力をしてきたのは間違いない。北朝鮮の政権をどうこうするのは、北朝鮮の国民がきめることだから、外から政権を変えるということに手をかけるのは、余計なことだろう。また、政権の変更を外から武力でという選択肢はありとしたら、主権に対する侵害になる。悪い奴だからいいということにはならない。日本の首相に対して、モリカケであまりひどいから止めろという要求を、よその国からできるかを考えればわかる。

 地球上最大の暴力装置、つまり核ミサイルを外交取引の材料にするということだから、まったく肯定できることではない。それをやめさせるための方法が、ないわけではないだろう。さまざまな角度から影響をさせることはできるはずだ。

 つい先日核兵器廃絶の条約が国連で成立したが、核兵器をもつ大国は参加しなかった。日本も席には座らなかった。原爆の被害はもとより、水爆実験(アメリカ軍のビキニ環礁での実験)の被害にもあっている日本が、これでは核兵器を持つなという説得力は低いものとなる。核兵器は使用できない兵器として、ほとんどの国が認識しているのだから、持っている国が、そこに向けての動きをすべきところだろう。さらに、核拡散防止条約の「今持っているところは除いて、ほかの国は持ってはならない」とする「欠陥」条約の再検討がなければ、北朝鮮の核開発の手をも縛ることにならないのではないか。

2017年8月31日木曜日

ミサイルを打つか打たぬかを測れない、だから…。

 「北朝鮮」に圧力(=武力攻撃)をかけることで、中距離ミサイル・大陸間弾道弾の発射ボタンを止められるのかは、まったくあてにはできない。そう信じようというだけのことではないか。「ボタンを押せ」という選択がどういう過程を経て判断されるのかは、ああだこうだと言っても想像するだけの話だ。始まってしまえば、ベトナム戦争や、イラク戦争のときのように泥沼につかって、何年もかかって継続する財力も乏しくなってようやく「止める」こと到達する。そんなことを繰り返すことは賢明な人間のすることではない。

 対話が必要ということは、アメリカも含めてほとんどの国々も求めている。問題なのは、あいつはやりそうだというムードがふりまかれることにある。やるかもしれないという危険性とまったく同様にやらないかもしれない可能性もあるわけで、どこをとっても確実性はないと言える。

 かつてがそうだったように敵国が「先に手を出した」ことによって、それが嘘でもでっち上げでも誘因になることはあるだろう。だからこそ、無用な挑発などはやらないに限る。日本は憲法により戦争は放棄している。これで戦争はしない国としてスッキリいけば問題はないが、日米安保条約によって基地提供をしているわけであり、自衛隊との共同訓練もする。こうなれば、間違いなく同盟者としての存在で敵国の位置づけをされる。(かつての侵略戦争で恨みも残している)

 そして自衛隊を「合法化」するための憲法改正までやろうというわけだから、かつての戦争が誤りであったという反省どころではない。対話をすることが必要という議論には「対話に行くまでの圧力がいる」と説得を試みる。日本は圧力一辺倒を強調しているとしか思えない。他国からは、武力攻撃に賛意しないとのコメントを受けるにつれて、「いまは圧力が必要」と弁解に回っている。裏を返せば日本(の政府)は「やる気」満々というバカな態度をとっているわけだ。これが一番危険なことではないのか。

 九頭竜川の灯籠流し。「子供たちの願い燈籠」で「世界が平和になりますように」の言葉が見える。




2017年8月29日火曜日

五箇山菅沼合掌造り集落へ

 二日目はレンタカーを借りて、散居村展望広場を目標に走る。富山県砺波市庄川町にある小高い山の中途に展望広場あり、散居村が見えるところだ。4年前にここにきて、遠景の景色を切り取ろうとしたのだったが、写真撮影のメッカで小さな広場はすでに先客が占拠状態で、三脚を立てる場所などはなかった。

 前回は、散居が眺められる位置をということで、あらかじめ地図で調べて、「見つけた!」というワクワク状況だったが、どういうことはなく、だれでも知っているという笑い種になっただけのことだった。

 そこで「こんなものさ」とひとくさり眺めて、五箇山に向かうことにした。五箇山は相倉合掌造り集落に来たことがあったのだが、そこを思い出せずに菅沼合掌造り集落を見ることになった。観光客用の店が立ち並んでいる様子を見て回り、娘はあまり感動は受けなかったようだ。宿泊は金沢方面に戻って辰口温泉に。