2019年2月9日土曜日

緊張が途切れた時、気合だという程の事もなし、それなりに

 緊張して生きていないと、タガは外れる。生き物としてはおおいに自由で、反社会的でなければなにもしてもいいわけだが、そう大雑把なことでは済みそうもなく、なにかかにかの制約に縛られている。その意味での覚醒した意識を継続していることが要求される。

 ぐうたらな体力しか持ち合わせていないものにとってはつらいことだ。人任せにしてしまうこともままある。「もういいや」というセリフがいつ口に出そうで、そういうときは情けない。「気合いだー」っていうこともないし、なだらかにそれなりにいくしかない。

 写真展の準備で、作品を送る作業をしたら、8年前に撮った写真があって、所定の形式のファイルではなかった。当時、写真展のためなどということをあまり意識していなかったせいだろう。でも気にはなっていた写真なので、日の目を見られてよかった。今回は「木」を撮った写真6枚。組み合わせによって、イメージが構成される。そのやり方をもう少し身に着けたいなどと思いながら、神田川〔フォーク&ポップス大全集〕のCDをパソコンに入れて聞きながら作業。


8年前の写真




2019年2月7日木曜日

スルメイカの「歴史的不漁」 海への負荷がここまでか

 スルメイカも獲れない。「歴史的」といわれるほどの不漁だという。食べ方のバリエーションがたくさんあるイカは、我が家でも人気の食べ物だった。鬼籍の入った年寄りたちも、煮たものが好きでよく食べたものだった。

 かつては田舎である新潟に、旅の途中で立ち寄っては駅前の魚屋で、大きなスルメイカを買っていた。そのイカの天ぷらが極上の料理として、食卓にのると嬉しそうだった。

 その味に触発されたのかもしれないが、職場の昼食時には、「ゲソうどん」をよく食べた。これは人気のメニューで、すぐに売りきれになった。今はもう店は閉じてしまったという。

 新潟、直江津駅に合ったその店もいまは閉じてしまって、まさに過去の話になってしまった。

 やっぱりおかしい海の環境だ。海の環境に重大な負荷をかけてしまった。そうあってはならないという視点が、政策上でも欠けている気がする。獲れない海産物に、漁獲高の規制をかけるだけでは、もう済まない状況なのではないか。

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 福井県産課の担当者は「イカは寿命が1年しかなく、資源管理が難しい。フグのような高値で取引される魚と違うため、養殖にも向かない」と話している。
 北海道大学の桜井泰憲名誉教授は日本近海の不漁について「冬に産卵場となる東シナ海の水温が低く、ふ化がうまくいっていない。親イカの資源量が年々減っているため不漁が続きそうだ」と指摘
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2019年2月5日火曜日

「この写真どこで撮ったっけ?」をGPSが教える

 旅の面白さは、新しい体験があることだ。さまざまな出会いは、願い下げの嫌なものであっても、それも含めて事後の「面白さ」になることもある。ただし、危険と失敗を避けるための注意は、特に年齢も考えて「注意深く」しなくてはと身構える。

 わが旅には、カメラ抜きにはないのだから、あらゆる場を撮影の対象として、記録にするくらいのつもりでとりかかる。それもあって撮影枚数が多くなる。なにせ「健忘症」に追いかけられているので、どこで撮ったのかを記録しておかなくてはならない。

 基本は旅行の「日程表」だから、なんという名称の地へ何時ごろ行ったかはだいたいわかる。問題は地図で、北へ行ったのか南だったのか、海のそばか山にむかったのか?これはGPSを使う以外はない。購入したGPS機器はちょっと荒い軌跡なのだが、移動については記録に残せる。この機器は単三電池を使うが、だいたい一日持つ。場当たり的な撮影コースでは、まあ使えるものだろう。

 スマホのGPS機能も同じようなものだが、持っているだけで記録を残してくれる。スマホでGPSを使った、記録は動き出しや終点はいいが、あとはちょっと大雑把だ。ただ、スマホの充電だけ心配していればいいから、その点は気楽でありスマホのカメラで撮影すると、その写真がコース記録に載ってくるのもいい。

 写真を撮った時間はデジタルカメラに記録されているから、双方を照らし合わせると位置が特定ないし想定できる。しかし、このGPS記録は自分のみ参照とはなってはいるが「事件」が起きると、関係方面には「自由に」使われるだろうから、犯罪にかかわることはないと思っていても、気持ちは悪い。
スマホの記録


2019年2月3日日曜日

恵方巻、江戸時代の文化がいま「大量廃棄」

 恵方巻を丸ごと食べる慣習は、どこからはっきりしないらしい。ニュースで「大量廃棄」の話題で取り上げられている。そのルーツがどこにあるかをウェザーニュースが書いた。アンケートをとった結果がおもしろい。

まず、
「恵方巻」を食べるか?には、
食べない人42
昔から食べていた34
最近食べるようになった24
食べている人およそ6割で、食べていない人4

 エリア別では近畿が多い
近畿では6割を超え、近畿に近い中国・四国エリアでも3割を超えており、北・東日本に比べて高め。


 近畿エリアでは

 近畿エリアでは、奈良県で「昔から食べていた」の割合が最も高い(7割以上)。また、滋賀県を除くその他の府県でも6割以上。

 北海道文教大学の北海道文教大学の「食卓の縁起に関する研究-恵方巻の受容とその背景-」(荒井三津子・清水千晶)によると
(1)江戸時代、節分の時期に美味しい香の物を巻いた海苔巻きを切らずに恵方を向いて食べて縁起をかついだ
(2)幕末から明治にかけて大阪船場の商人の商売繁盛、無病息災、家内安全祈願を願って
(3)船場の女性が階段の中段で太巻きを丸かじりして願いごとをした
(4)船場の旦那衆のあそび
~とのこと。


 近畿地方で縁起物として定着していたらしいことが、アンケートで示された。江戸時代に築かれた多様な文化の一つだろう。それにしても、「恵方をむいて丸ごと食べる」文化であったものが、今「食べずに大量廃棄」という憂き目にあっているのは、いかがなものだろう。皮肉に考えれば、この「大量破棄事件」で恵方巻に接したという宣伝効果もあったのだろうか。






2019年2月1日金曜日

認知症保険の勧誘あり

 「認知症は認めない!」といっても、そうはいかないことになるかもしれない。その恐れを商売に利用した保険勧誘がやってきた。話も聞かずに笑って帰ってもらったが、笑ってもいられない現実がいやでも近寄ってくる。これは正直「恐怖」でもある。

ーNETで検索してみたら、さる保険企業の宣伝があった
MCIの発症リスクを早期に発見し、予防に取り組めば、認知症の発症を防げる可能性が高くなりますとうたい文句。

ーサービスは
かけつけ隊サービス
→給付金の受け取りサポート
シニア訪問サービス
→年に一度
成年後見制度紹介サービス
→司法書士紹介
ベストドクターズ・サービス
→重い病気の時信頼できる名医・病院紹介

とか、
この程度はサービスと言えることか?

ー予防アプリまである!
歩行速度の低下と認知症・軽度認知障害(MCI)の発症リスクには関連があり、運動習慣等の生活改善が認知症の予防につながります。歩行速度の低下を早期に発見することで、認知症の予防につなげることができます。
との紹介も。

「アルツハイマーの初期症状」は、自覚する項目ありドキッとする。

ーアルツハイマーの初期症状
以下は、初期に見られる症状の代表例です。ただし、症状の現れ方や程度は人によってそれぞれ異なります。
  • 最近の出来事が覚えられない
  • 同じことを何度も尋ねる
  • 適切な言葉がとっさに出てこない
  • 物や親しい人の名前を思い出せない
  • 日付が不確かになる
  • 身だしなみに無頓着になる
  • 大切なものをなくす、置き忘れる
  • 調理の手順が分からなくなる、時間がかかる
  • 性格が変化する(穏やかだった人が怒りっぽくなる、以前は活動的だったのに覇気がなくなるなど)
  • 慣れた道に迷う、どこへ行こうとしていたのか分からなくなる

ー注意書きがある
  • 特殊詐欺(振り込め詐欺等)に十分ご注意ください!
  • 当社の代理店や職員を装った電話または訪問にご注意ください
  • 当社の商号を模倣・詐称した業者にご注意ください

 認知症をタネにした今時の商法。なにがインチキなのか、認知症になる前に、しっかり見抜かなければならない。昨今のサービスとは、金を支払うのが当たり前になった。生活の不安は保険にはいることでカバーするとなると、やっぱり金をもっているかどうかになってしまう。持たざる者は社会保障の質の向上を願うしかない。

ー宣伝するつもりはありませんが

2019年1月30日水曜日

ぼーっと生きていない証拠を報告しあう同窓会

 先週、職場をとっくに卒業したメンバーの「同窓会」があった。1年に一回、日程を固定して、集まることにしている。ほとんどが70歳を超えているので、参加できないメンバーもいる。今回は新しいメンバーが参加されて、歓迎をうけた。一年間の生活の報告をしあうのが恒例になっている。

Aさん
30年間で旧職場から他職場へ移動、民間になった…センターへも。月に500キロを自転車で走り、体力維持。シルバー人材センターで2年、来月から夜勤が入る。病気は盲腸と腸閉塞。
Bさん
保育園理事、団体の役員をしている。特に病弱でもない。(Cさんがかかわった)先日の講演会はとてもよかった。満員でいいできごとだった。月1回、退職者会の囲碁の会に行っている。
Cさん
運動していない。先日の講演会は会場が1200人だったが、一杯になるのは美空ひばりくらいと言われた。9月中秋の名月に中国旅行に8人で参加した。ひ孫が5月に生まれた。姫路で生活している。
Dさん
たまに離れたところに行って歩くが、毎週歩いている。3年前からクロールを泳ぎ、今はバタフライに挑戦中。医者は止めているが。
Eさん
腰回りに痛みがあり、調べたら腹部動脈瘤だった。力仕事はダメと行動制限がある。4月から孫の送りだしを辞めた。8000歩を目標に歩いている。
Fさん
母親が亡くなったので後始末している。今は…でインストラクターをしている。スペインに行く予定。仕事は週4日。沖縄旅行はでぜひやりたい。
(「早くやらないとドクターストップになる」の声)
Gさん
危険を感じるくらい忘れることが多くて。免許更新は何とかクリアした。3年前だったが、「裁判員」を断った。テニスとダンスをやっているが、目一杯やると翌日動けない。
Hさん
一年間なにもやっていない。自然の変容を感じる。農作業で切り干し大根、サツマイモの作り方は難しい。簡単にいかなくなった。天候を気にしながらやっている。
Iさん
隣にネパール人がきて、うるさくて建て替えすることになった。ストレスがたまったらしくて、腰が痛くなった。医者の薬はめまいがする。武道は続けているが、「ときめき」がなくて…。昼食は自分でやる。
J
「上海旅行で70歳以上は指紋採らない」「ネット回線の申し込みで70歳超えは同居の家族の同意」ということが起きている。親父がなくなって散骨をした。

体調が悪くて参加できなかった二人、活動が重なった一人、北陸で湯治中の一人も加えて、ひ孫、忘れ、体調などのことが、今回のキーワードで記憶に残った。自覚も込めて、老いることへの対峙を感じた同窓会だった。

2019年1月27日日曜日

魚とりたきゃ木を植えろ

 北海道の漁協婦人部の「合言葉=魚とりたきゃ木を植えろ」は、ずいぶん前のことだが、いまではごく常識のことになっている。石巻でハゼ釣りをしたとき、船頭さんが山を大事にしているということを話していた。海を大切にするということは漁業に携わる人だけではなくて、志向ではあるが釣りを楽しむ者にとっても、深刻な問題となっている。

 いちいち「釣り」に結びつけることに気が引けないこともないが、変容を余儀なくされている海も川もいまや、「自然」がなくなってしまったかのごとくに感じる。海が生き物であれば、大きなストレスに直面していると言わざるを得ない。

 鴨川はキス釣りでも有数な場所だ。ここに巨大なメガソーラーを造るという。森林を伐採するということになれば、鴨川の海の生き物はどうなっていくだろうか。原発稼働の「代わり」と、事業の合理化をしようというのだろうか。伊豆半島の森は江戸時代「魚付き保安林」として大切にされた。いまは江戸時代より「落ちた」時代なのか?



2019年1月25日金曜日

山梨県早川のリニアトンネル建設残土置き場は大丈夫?

 駿河湾のサクラエビが、漁にならないほど減少している原因を、突き止めるために静岡県が、富士川の汚れについても調査することになったことは、先日のブログに書いた。汚濁は支流の早川の雨畑ダムへの砂泥がそのもとになっているようなのだが、そこにリニア新幹線トンネル工事の土砂の残土置き場にしているとのことなので、その場所について確認してみた。

 「早川町内雨畑地区発生残土置き場における環境保全について 平成2810月東海旅客鉄道株式会社」の資料に表示のある残土置き場は、地図の下部にある。

 図面ではやや不鮮明ではあるが、グーグルマップによって該当箇所の想定をすると下図のところになる。あるいはこの近くの別のところの可能性もあるが、それでも河川のごく近くの場所ということになる。


 場所は早川支流の雨畑川の合流点の少し上と思われる。河川は、ほぼ土砂で埋め尽くされていると言ってもいいほどで、通常水量はわずかしかない。早川町は多くが河川がつくったこの狭い地盤にへばりつくように位置している。いつ訪れても河川のなかにショベルカーが土砂を運び出している。






 土砂の発生が非常に多いことが河川沿いの様子からわかる。急激な降雨によって、流量が増えた場合は、残土を巻き込んで下流に押し出すことも考えられるのではないか。このほか3カ所に、リニア新幹線トンネル工事の残土置き場が設置されている。



2019年1月22日火曜日

ビルだらけの町から何が生まれるか














 

 17日にこのブログで書いた「「建設」の嵐とでも言っていいのか、ビルだらけの近所」の投稿記事は、昨年731日に撮った写真を使ったが、その後完成した公園とその周囲は、びっくりするような変容が起きている。撮影した時から5か月以上もたっているのだから、公園の隣接マンションは相当出来上がっているものだろうと思っていた。

 確かにそれは完成間近に見えた。そればかりか、その周辺の住宅ちでは建設の予定の看板を掲げているところがあった。十分立派な構えの住宅なのに3F建ての住宅にすると…。

 それに加えて公園の正面反対側にあった「旧家」はすっかり取り払われて、更地となってマンション建設を予定しているようだった。都庁が展望できる「絶好の位置」を…というコマーシャルが使われるのだろうなという気がした。都庁を建設する前に、「副都心建設の起爆剤」というセリフが使われた。「爆」とは穏やかな言葉ではないが、その変容に飲み込まれていることを、目の当たりにした。

 40年も昔だったが、黒塗りの車から「…料亭はどこ?」と声をかけられたことがある。今やその残像を探すのも難しくなってきたが、子供が小さかったころには、芸者置き場もあった風情がもう絶滅状態。

 これからどういう町になっていくのか、どういう文化を生み出していくのか?私には、いわば「破壊」から新しいものを作るという意図ばかりが先行しているようにみえる。時代の変化だから、ただ受容するということだけしかないのだろうか。

2019年1月20日日曜日

「日本のうたごえ祭典」で“晴れ舞台”

 カルロス・ゴーンは、日産を立て直した人と世上のウワサ。しかし、彼ほど日本の会社から、従業者を「クビ」にした人はいないと言われる。整理された人たちはどうなったのか。家族がいたとかいないとかを斟酌することもなく、冷酷に切り捨てた。日産という大企業ゆえ、ここは手心が加えられて、マスコミは正面から批判することはなかった。それが…今の「私腹を肥やしたニュース」につながることになる。

 それは置いておくとして、「日本のうたごえ祭典」で、今日(20日)は職場の部の合唱発表会が、狛江エコルマホールで開催された。恥ずかしながらわが所属の合唱団も「兵隊が戦争に行くとき」「HEIWAの鐘」を引っ提げて参加した。

 自慢するほどのものでもないが、「持っているものは出したよ」という先生の言葉で、ほっとしたのが何よりのことだった。発表会は、いわば職場から未来への展望を歌に乗せて、思いを寄せるという保育園、旧国鉄、学校の先生などの歌だった。

 なにがあっても、明るい未来への希望をつないでいこうという気概も感じられて、その場面で拍手も多かったように思う。非常に充実した感想を持つことができた。素人ながら歌の力量も素晴らしいものだと感じた。

 写真は、朝張り切って早めにでかけ、現地で時間つぶしに歩いた公園の池で撮ったもの。真っ逆さまになって餌をついばむときは、必ず近くに仲間がいる。仲間は安全を見ているものだろうか。

2019年1月18日金曜日

サクラエビが不漁なのは何が原因なのか。

 駿河湾のサクラエビは稚エビが多く、漁はあきらめたとの報道が昨年末にあった。稚エビを獲ってしまえば、春の漁獲量に影響するということで決断したとのことらしい。サクラエビの漁獲量は春漁が15年間に減少傾向で、2018年は特にひどい状態だ。

 何が原因なのかについてはさまざまなことが言われている。

 「肌で感じるのは水温というか水の状態がおかしいということ」「春漁において、産卵する親エビに対する漁獲圧(漁業資源に対する漁獲の圧力)が増すことで、生まれてくる子供が少なくなることが最近の漁獲量減少の一因になっていると考えている」とか「産卵期は5月下旬~11月中旬。春漁では45ミリ程度まで成長したサクラエビがとれ、水揚げ量も秋漁より多いのだが、その春漁が過去にない不漁となったことで<駿河湾のサクラエビの数そのものが減ってしまった>」など。

 原因については特定されていないが、一定資源管理をやっていたにもかかわらず、それ以上のなんらかの環境変化が起きているということだ。

 静岡県は富士川の河川環境も視野に入れて調査するということで、富士川支流の早川から流れこむ濁りについて、調べるという。早川の雨畑ダムには、昨今の豪雨で多量の砂泥がたまり、富士川から海の出口まで汚れが出ている。早川上流部はリニア新幹線のトンネル工事残土置き場が、数カ所に作られている。峡谷の広くはない淵に、多量の土砂が置かれるということで、その影響も心配なところだ。

放水路付近

富士川

雨畑ダムは、ほぼ砂泥で埋まっている


2019年1月16日水曜日

気になる東京湾~東京湾の魚がたくさんいるか?

NHK15日に再放送した「さかなクンが東京湾に潜って、未知なる海中を大調査!」―潜れ!さかなクンーを見た。

 内容は、東京湾に魚がたくさん繁殖して、「NHK潜水チームの皆さまの撮影された美しい海の中の映像をテレビの画面を見ることによって、潜っているような気分になれますよ~♪東京湾は公害などで汚れてしまった背景があります。でも今は、ワカメが茂って、アクアライン、風の塔、氷川丸の周りにもたーくさんの生き物がくらす豊かな海となっています。」という、さかなクンのインタヴュー付きのものだった。(NHKPRのホームページ

 アクアラインの「風の塔」下にもぐって映した魚はカサゴ1尾とほかの生き物1匹。濁っていて見えないこともあるだろうが、濁りは相当なもので外来種のムラサキイガイが柱にびっしりと張り付いている。〈食用として利用される一方で代表的な汚損生物とも成っており、IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」にもチレニアイガイの名で選定されている=ウィキペディア 汚損生物 (Biofouler) とは、水の底や壁面に高密度に集積することで人間の生活基盤や活動に悪影響を及ぼす生物〉



 トンネルから道路が浮上する海ほたる部分は、建設当時漁師さんも協力して、海藻を植えたと説明しています。しかしここも濁りはものすごい。海中の撮影はままならないほど。



 続けて、館山の波佐間にある漁礁の撮影に入るのだが、ここは水もきれいで魚の群れが「たくさん」見える。けれども波佐間は、狭義の東京湾の範囲とされ、広義のということならその範囲とはなるが、素人目でみても外洋の影響が大きいことがわかる。

 アクアライン下でのシロギスつりや、アクアライン千葉側の近くにある小漁港のハゼつりは、魚の数が激減している状況だ。他のなんらかの影響があるのかもしれないが、かつては「ずいぶん釣れる」と言うくらいのつり大会の釣り果があった。
 東京湾が「東京湾は公害などで汚れてしまった背景があります。でも今は、ワカメが茂って、アクアライン、風の塔、氷川丸の周りにもたーくさんの生き物がくらす豊かな海」とのコメントはいただけない。

2019年1月15日火曜日

「芸能人よく言った大賞」で芸能人が「人並み」になる怪

 政治や権力に対しておかしいことは「おかしい」とはっきり口にし続ける勇気ある芸能人や文化人も、少ないながら存在している。そんな芸能人、文化人を称えようと、リテラが毎年、選んでいるのがこの「芸能人よく言った!大賞」…

と書かれるくらい、芸能人の政治的発言が不当に押し込められている。芸能人ばかりでなくごくフツーの身の回りにもそのたぐいのことは横行しているように思う。そういう「忖度社会」が出来上がっている。

 自然に出来上がったものではなく、政治体制への批判を封じ込めるためのものであることが、だんだん分かってくる。リテラの記事のような正論が、もっと表にでてくればいい。

安室奈美恵、上田晋也、村田諒太…圧力に負けず政権への怒りを貫いた芸能人に捧ぐ!「芸能人よく言った大賞」(前編)

ローラ、ウーマン村本、りゅうちぇる…社会問題にコミットし考えを深化させた芸能人たち!「芸能人よく言った大賞」(後編)

2019年1月11日金曜日

NHKの忖度見た思い


 辺野古工事中止の請願署名は、毎日新聞が181858分現在で「20万突破」とデジタル報道した。10万を超えれば、アメリカ政府の「見解」を出さなければならないと、アメリカが持っている民主的な制度を動かそうというものだった。

 10万集まれば条件をクリアできたものが、2倍集まったのだからすごい勢いで集約されたものだ。この日の夜(2140)のNHK報道は「約20万」とした。確かに誤りとまではいかないまでも、明確に20万を突破していることははっきりしていた。

 正確性は欠くことだし悪く言えば意図的だったともいえる。「ローラ・りゅうちぇる」ばかりでなくブライアン、メイ(ロックバンド)という有名人まで加わったのだから、話題性は十分で報道するからにはキチンと確認してやるべきだろう。NHKの日ごろの報道ぶりからすれば「忖度」を疑われても仕方がない。

NHK21:40
 毎日新聞 18:58

QueenのGt. ブライアン・メイさんが署名呼び掛けたきっかけ 辺野古の工事停止求める熱心なファンのメール

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女性は中学時代からクイーンのファン。メイさんが動物愛護活動や社会問題に関心が高いことから、12月28日に公式ホームページ(HP)などを通じて「たくさんの人の署名が必要です。沖縄の海と日本の民主主義のために、助けてください」とのメールを送った。
 翌日には本人名のメールで「署名したよ。インスタグラムで呼び掛けもできるよ」と返事が届いた。
 何度かやりとりする中で「喜んで手伝うよ」「詳細を知りたい」というメッセージがあり、女性は埋め立ての様子や辺野古問題を紹介した沖縄タイムスの記事へのリンクをメイさんに送信。7日未明の呼び掛けにつながった。
 「まさか本人が連絡してくれるとは。思いが伝わった」と喜ぶ。
 女性自身は沖縄を直接訪れたことはないものの、基地問題を巡る不条理に胸を痛め「何か一緒に行動したい」と考えていたという。「辺野古は世界の自由と平和、民主主義に関わる問題。少しでも多くの世界中の人に知ってもらえたらうれしい」と話した。
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2019年1月8日火曜日

「経済活動」の在り方を問う声


 1993年に完成した中野二中プールは、地元の住民と区との話し合いで「低層で地階にプール」建設と言う結論に至った。日照権以上の配慮がされた。当時の区は住民の意向を聞くという姿勢を持っていた。予算などへの意見要望を「住区協議会」を通じて吸い上げることもしていた。

 数代後の前区長の姿勢は、そういった声を聴くことはなく、その態度のあまりの悪さに区長選で敗れた。JR中野駅周辺の再開発には極めて熱心で、サンプラザの取り壊し、区役所の建て替えなど、「公共事業」への税金投入路線を走った。

 区民の声を聴くと公約した区長が誕生したから、これまでのやり方を変えていくものと期待している。不動産業、建設業界の活力ばかりが突出しても、われわれの生活によい「経済効果」があるわけでもない。かえって物価の値上がりが返ってきている。

 近所ではマンション建設に、近所の人たちが反対の声を上げている。工事の方は構わず進められているが、このほかにも、青梅街道に面したところでは浮足だったように、マンション建設がすすめられている。売り出し価格もそう安いものではないだろう。購入層となれば「高給」に近い方になる。それこそ地方が枯れていくこととの落差が広がっていくことだろう。「経済活動」重視型を優先することへの見直しが、問われていることではないか。




2019年1月7日月曜日

建設の嵐とでも言っていいのか、ビルだらけの近所

 ウォーキングで近所を歩くと、どの道を使っても工事現場がある。それも低層住宅地に入り込んで建設するようになっている。かつては表通り沿いにだけ建てていたものが、これも規制緩和の方向になったのか、やっと車がすれ違う中道のところでも、堂々と建築がされている。

 当然軋轢も起こるし、落ち着きのない町=(古くから住んでいるとそう思ってしまう)であることおびただしい。駅の乗降客も随分と増加しているから、居住人口は相当増えているのだろう。商店が減っているのに反して不動産屋が顕著に増えてきている。

 近くの公園があるとき工事に入った。結構な広さの原っぱで子どもたちが走り回って遊んでいたのをよく見た。そのままでの公園でも子供たちには、飛び回るのに十分なところと見ていた。

 工事かもう終わるかという頃、公園の端の一角にマンションの工事が始まった。その位置からは遠くに都庁などの高層ビル群が展望できる。マンションのグレードアップのためになった。ポスターに「最上のここちよさ」と記述してある。そうなることをしっかりと狙った「連中」がいるのかと思うとちょっと腹立たしい。

工事前のGoogle地図


2019年1月4日金曜日

アッとみるまの1月4日






 元旦は、大みそかから息子の新春奉納式を見に行って写真を撮った。家に戻って、さだまさしの「今夜も生で」見た。トークが面白くてつい見てしまい、それから寝て起こされる10時まで寝入った。4人が揃ったのもひさしぶりだが、のんびりとしたひと時を送った。

 かつては、年寄りが一緒に年末から温泉に出かけたものだったが、今は昔の話になってしまった。二日に4人が揃うので、長野の温泉に行くことになっていて、道路事情がどうなのかを心配しながら出かけた。雪が酷いときにはタイヤチェーンを付けなければならないと報道していたし、寒波がきているからと予想していた。

 レンタカーはチェーンの準備ができるのかと心配して、問い合わせると「自己」で準備しろと言う。最後は自己責任とは、なににつけても無責任なことだ。結果は降雪の影響はほとんどなくて、日陰の道路に少々雪が残っている程度だったので何よりだった。かくしてすでに4日となった。



 「Google Maps2018 年のタイムライン」で昨年の行動記録がメールで送られてきた。「あなたは合計 20,610 km 、つまりおよそ地球半周分を移動しました」とのことだ。かなり動き回ったという自覚はもちろんあるが、それでも海外に入っていないのだから、ちょっとびっくりした。

 近所では訪問先がカウントされていて、喫茶店が二カ所ありそれぞれ複数回となっているが、これは「本読み」。並んで飲み屋が相当回数あるが、これはレッスンのあとの「夕食」(夕食と言うのは、食事を抜きしての練習だから)。しかしまあ、監視されているわけで見ようによっては気持ちが悪いが、スマホの設定で止めることはもちろん可能。この通知今朝来たものだから、Googleといえども、2018年内の集計は今日までかかるということだ。


2018年12月30日日曜日

奈良公園にホテルいらない


 11月に4人で奈良を巡った。紅葉を追いかけてのことだったが、終わりかけた紅葉が寂しさを感じさせた。それを切り取るのも“写真や”の腕だと強がりを言いながら、お寺を訪れ、小路を歩き回って日本の古い文化に触れた。

 本当は歴史を味わうほどには触れてはいないのだが、知らないなりにも古さゆえの表情から、わからぬなりの想像力を働かせて、「ウン、なにかある」程度の感動を得ることはできる。

 時間を積み重ねてきた重みをわかりもせずに、カメラに収めるのも礼を欠くことではある。あまり考えても足が動かなくなるので、そこはいるも折り合いをつけていく。

 撮った写真はまとまりができないままブログに載せたが、家に戻ってからまもなく「奈良公園にホテル建設」のニュースに接した。奈良を訪れた二日目に現場近くで写真を撮っていたのだった。

 「奈良公園のホテル建設に反対」する住民運動の先頭に立っているのは、モンベル創業者の辰野勇さんとのこと。NETで見てみると、奈良県が極めて熱心に建設を目指しているらしい。反対の声を聴かず推進するところ、いずこもある眺め…に感じる。

 せっかく出かけていくのにホテルを撮れと言うのか?「観光立国」などと4000万も海外から日本に呼びこむというが、これでいいのかと大いに疑問だ。だいたい、海外より日本人が観光に気軽にでかけられる賃金なり、休暇取得なりの処遇をよくするのが先ではないのか。


奈良公園の架橋を守る会HPから切り抜き
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県= この計画に対して「反対者はいない。むしろみな喜んでいる」
◎ 県は奈良公園整備計画検討委員会(貴庁の担当官が「アドバイザー」として出席されている)において、県が住民説明を行う前から「住民の反対は無い」「むしろ賛成意見ばかり」であると説明されています。これは県による虚偽の説明です。このような「ホテル建設ありき」の「県の意向に誘導する」審議は不当です。民意の絶対的多数は「反対」です。住民説明会会場での発言者の意見の100%が懸念や反対でしたが、その事実を県は黙殺しました。さらに県は、「建設に賛成ありき」の説明会でなければ、以降話し合いは持たないとまで明言され、わずか二度の説明会以降、住民との接触を断絶しました。これを受けて、私たちは「高畑町住民有志の会」「奈良公園の環境を守る会」を結成しました。そして開始した「署名活動」における民意(3万筆以上)をお聞ききとどけください。
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http://www.nara-park-mamoru.jp/menu167/

2018.12.28現在の対署名数
オンライン署名 25000目標にもう少し


2018年12月29日土曜日

2020年度開業という文字が躍る京都開発

 先日テレビで、京都で遺跡発掘が進んでいて、保存する場所がなくなっていると報じていた。それほど「発掘」が多いのは開発が進められているからだろうと思って、NET検索したら案の定、不動産業界の「活況状況」がでてきた。

 報道は保管場所がなくなるほどの埋蔵物保管場所を問題視していた。京都の土地を掘り返す、あえて言えば「破壊が進んでいること」に驚くと同時に、事業者だけではないなり国、自治体の誘導にも疑問を持たざるを得ない。

 埋蔵物を掘り出したら、その扱いを「しまっておく」だけでいいのか。一定期間が過ぎれば建築もどんどん進めることが可能だから、京都が持っている遺構や遺跡、埋蔵物が片隅におかれて、全く違った建造物が出現するということになる。

 ゼロからのスタートでなく、プラスであるものがマイナスにされたうえで、性格の違った似非プラスが出てくるということになるのではないかと思う。京都と言う町が持っている特有のものは大事にしてもらいたいし、将来に残すべき共有の財産だろう。それが今の在り方にならなければいけないのではないか。

 事業や建造物がそこに本当に必要か?の検討が十分されているのだろうか。公共事業が評価されない失敗例が後から現れてくる。そうしてはならないという教訓は生かされているのだろうか。形式ばかりを整えた「事業説明」だけでやっていないか。

 しかし、土地を掘れば歴史的な遺跡が現れるとは、埋め戻して研究に資することもできるだろう。過去を大事にしないものが今を大事にできるはずはない。過去の歴史に触れて日本の文化を想うことより、2020年のオリンピックで外国人観光客を呼び込むための…という「不動産業活況」であれば本末転倒だ。