2019年1月18日金曜日

サクラエビが不漁なのは何が原因なのか。

 駿河湾のサクラエビは稚エビが多く、漁はあきらめたとの報道が昨年末にあった。稚エビを獲ってしまえば、春の漁獲量に影響するということで決断したとのことらしい。サクラエビの漁獲量は春漁が15年間に減少傾向で、2018年は特にひどい状態だ。

 何が原因なのかについてはさまざまなことが言われている。

 「肌で感じるのは水温というか水の状態がおかしいということ」「春漁において、産卵する親エビに対する漁獲圧(漁業資源に対する漁獲の圧力)が増すことで、生まれてくる子供が少なくなることが最近の漁獲量減少の一因になっていると考えている」とか「産卵期は5月下旬~11月中旬。春漁では45ミリ程度まで成長したサクラエビがとれ、水揚げ量も秋漁より多いのだが、その春漁が過去にない不漁となったことで<駿河湾のサクラエビの数そのものが減ってしまった>」など。

 原因については特定されていないが、一定資源管理をやっていたにもかかわらず、それ以上のなんらかの環境変化が起きているということだ。

 静岡県は富士川の河川環境も視野に入れて調査するということで、富士川支流の早川から流れこむ濁りについて、調べるという。早川の雨畑ダムには、昨今の豪雨で多量の砂泥がたまり、富士川から海の出口まで汚れが出ている。早川上流部はリニア新幹線のトンネル工事残土置き場が、数カ所に作られている。峡谷の広くはない淵に、多量の土砂が置かれるということで、その影響も心配なところだ。

放水路付近

富士川

雨畑ダムは、ほぼ砂泥で埋まっている


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